公認会計士武田雄治のブログ

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どうでもいいはなし

痩せるウォーキング

chatan

いい天気すぎる朝。



ALTRA

池田光史著『歩く マジで人生が変わる習慣』を読んでからずっと欲しいと思っていた「ALTRA」のシューズを買った。

ほとんどシューズはヒール部分が高くなっているため、前傾姿勢になる。「ALTRA」は、ヒール部分とつま先部分の地面からの距離が同じである「ゼロドロップシューズ」。素足で歩いている時に近い、本来の人間の自然で正しくバランスの取れた姿勢を保持することができる。

履いた瞬間から、他のシューズと違うことが分かる。とても歩きやすい。



ALTRA

早速、このシューズでジョギング&ウォーキングをしてみたが、つま先がしっかりと地面を押して身体を前に押し出す感覚が分かる。いつもよりスイスイと走ることができた。高校から陸上をやっており、それ以来30年以上、短距離はミズノ、中長距離はアシックスを使ってきたので、他のメーカーのシューズを履くのは初めてだが、違和感もなく、いい感じ。


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能勢博著『ウォーキングの科学』(ブルーバックス)、読了。

健康のために1日1万歩くらい歩くのが良いと言われているが、実は、ダラダラと1万歩歩いただけでは効果がない。

ここで紹介されているのが、『インターバル速歩』というもの。『インターバル速歩』とは、3分早く歩き、3分ゆっくり歩くということを交互に繰り返すウォーキング。

早く歩くときは、「最大酸素消費量の70%」が目安であり(P67)、これは息が弾み動悸がするくらいの速度をいう。大手を振って歩かなければならないくらいの速度と思っていいと思う。

「3分」というのは特に意味はなさそう。「大部分の人が、これ以上の継続を困難と感じるから」(P98)であり、3分以上の速歩でもいいし、走ってもいい。

『インターバル速歩』をすると、ダラダラと1万歩歩く距離を8500歩くらいで歩くことができるが、それでもいい。

「最大酸素消費量の70%」のウォーキングを続けると、体力向上、体重減少、生活習慣病の改善、精神疾患の改善、睡眠の質の改善、認知機能の改善、関節痛の改善、骨粗鬆症の改善など、あらゆるものが改善される(第2章参照)。

肥満と運動不足は万病の元である(P30参照)。しかし、『インターバル速歩』を週4回でいいので、5ヶ月続けると、健康診断のあらゆる数値が改善する(本書はその膨大なエビデンスを載せている)。『インターバル速歩』により、医療費を1円もかけずに、健康体を取り戻すことができるのだ。私も『インターバル速歩』を取り入れたら痩せた。

著者は、研究をとおして、この膨大な量の科学的エビデンスを10年かけて蓄積したというからすごい。そして、この研究成果を医療へ応用することも考えているらしい。そうなれば、我が国の膨れ上がった医療費を少しは減らすことができるのではないか。

本書は、ウォーキング、ジョギングをされる方に強くオススメ。

正しいウォーキング、ジョギングで、さらなる健康を!


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KPMGの同期であり、戦友であり、一緒に本を書いたこともあるパートナーであり、内部統制の第一人者である浅野雅文が『和さびや』に来るために、ご家族で沖縄北谷まで来てくれた。ありがとー浅野! めちゃくちゃ楽しい夜だった!


wasabiya


本日、『和さびや』のインスタのフォロワーが4,000人を超えました!

9月には「1周年感謝祭」を開催します!

沖縄の方、沖縄に来られる予定のある方は、フォローをお願いします!

https://www.instagram.com/wasabiya_okinawa_chatan/

祝・沖縄尚学 優勝!

沖縄尚学

感動しかない。

今年の高校野球。沖縄尚学が初優勝。泣いた。

沖縄に移住してまだ3年目なのに、沖縄尚学を夢中で応援してしまっていた。1回戦から決勝戦までヒヤヒヤの試合続きだったが、今日も決勝戦の9回裏までヒヤヒヤだった。「手に汗握る」ってまさにこれ。

今年の夏の高校野球、というか近年の高校野球で、歴史に残る名試合は17日(日)の沖縄尚学vs.仙台育英戦だろう。タイブレークにもつれこみ、11回表に沖縄尚学が2点と取る。後がない仙台育英は、2アウト3塁の極度の緊張感が高まる場面で、これまで151球を投げてきたエース吉川がバッターボックスに入るのだが、もうバッターボックスに入る時点で号泣しているのだ。沖縄尚学を応援していた私も「泣くな!」「頑張れ!」と叫びたくなった。1本出れば同点の好機を沖縄尚学のエース末吉が169球目をセカンドゴロに抑えてゲームセット。一塁にヘッドスライディングした吉川は地面に伏したまま起き上がることもできない。青春すぎる。


仙台育英


試合後、仙台育英の名監督 須江監督が、沖縄尚学のベンチ前まで出向き、ベンチに引き上がっていく沖縄尚学の選手たち一人ひとりに拍手送る。「頑張れ」「お疲れ」「優勝だよ」と。監督の背中を見た選手たちも、涙を浮かべながら、沖縄尚学の選手たちに頭を下げてエールを送る。

須江監督、どんな人格者なんだよ。

仙台育英




「高校野球の沖縄県勢の試合中は沖縄から車が消える」とは噂で聞いてはいたが、大袈裟ではなく、ホントに車が消えた。タクシーまで消えた。下の写真は、いつも大渋滞する国道58号線(那覇市久米、決勝戦が始まる5分前の午前9時55分頃、写真は沖縄タイムスSNSより拝借)。そして、いろんな店が試合中は店を閉めた。

沖縄尚学



決勝の前日は、なんとJTAが関空行きの臨時便を飛ばすとアナウンスするも、秒で売り切れ。なんとしても甲子園で観戦したい県民は、那覇から飛び立つ福岡便も名古屋便も羽田便も全便を完売にしてしまい、挙句の果てには台湾経由で日本に再入国する猛者もいたらしい。沖縄県民の沖縄愛は想像よりも遥かに上をいく。

今回の沖縄尚学の優勝は、監督の戦術、末吉・新垣の2人の2年生投手の力投、ド派手な応援団のパワーのみならず、この狂ったまでの熱意をもった沖縄県民の情熱だろうよ。沖縄県全体の勝利だ。沖縄県民として一緒に応援できて良かった。


とにかく、感動の夏だった。

ありがとう!

おめでとう!


(※ 写真はネットから拝借した)

沖縄を移住することになったキッカケ

chatan


沖縄を移住することになったキッカケは、4年前の今日(2021年8月16日)なのだ。

4年前の今日、北谷のヒルトンホテルに泊まった。まだ沖縄移住前のこと。

バルコニーから外を眺めると、目の前が海。海岸沿いはアメリカンビレッジまで続く遊歩道があり、多くの人がここをジョギングをしていた。「あぁ、こんな所をジョギングできたら気持ち良いだろうなぁ〜」「こんな所に住めるなんて羨ましいなぁ〜」と思ったことを昨日の事のように覚えている。

その日の夜、コロナ禍なのに大賑わいのアメリカンビレッジの雰囲気に一目惚れし、北谷に住むことを決めた。本当にここをジョギングするようになっていた。

人生は想定外。何が起こるが予測不能。
でも、「いいなぁ〜」と思ったことを、とりあえずやってみたら、意外と簡単に人生はいい方向に流れていくものだと思う。

If you try anything, it will change for the better.



chatan

今日も波が穏やかだったので、飛び込んだ。
フィンを持ってなかったので、岸辺を潜っただけだが、十分にキレイだ。

北谷サイコー。





chatan

夜は、ジョギングコースの遊歩道でエイサーが行われた。エイサーとは、先祖の霊をあの世に送り出すための儀式。内地でいう盆踊りみたいなもんかな。地元の青年会の若者が「イーヤーサーサー」の掛け声と共に舞い踊ってくれた。今日も観光客であふれていた。




chatan

エイサーが終わったら、今日も花火。
年中土曜日にあがるが、今年の夏は週2回あがる。サンキュー!



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大ベストセラー、齋藤ジン著『世界秩序が変わるとき』(文春新書)をようやく読んだ。面白すぎて一気に2回転した。

初の著者にして出版部数が14万部を突破は異例だと思う。

長年アメリカにいる著者の視点により、地政学的に日本や世界はどう動くのか、そして人口が減少する日本が今、なぜ数十年に一度のチャンスを迎え、勝者になるのか。

久しぶりにあらゆるものを放り投げて、ページをめくる手が止まらない本に出会った。超オススメ。

英会話教室に通いだして1年が経った

sg60

上の写真はInstagramから拝借した。
昨日(2025/8/9)、シンガポールの独立60周年(SG60)のイベントが開催されたらしい。先月シンガポールに行った時に、偶然、このイベントのリハーサルを見ることができたが、本番は桁違いにすごいイベントになったようだね。この国はホントやることがすごいわ。独立60周年おめでとう!




Zhyvago

英会話教室に通いだして1年が経った。
上達してるんだろうか。よく分からない。

マトモに英語の勉強をしたのは高校以来なので30年以上ぶり。社会人になってから英文に接することはあったが、「英会話」といえるような会話をしていない。せいぜい旅先のホテルやレストランで話す程度。

さてはて、どうやって英語の勉強をしたらいいのか。大手書店の語学コーナーに30年以上ぶりに行ってみると、外国語学習法の書籍もたくさんあって、そういうのも乱読してみた。かなり参考になり、私の中で外国語学習法の「型」のようなものができてきた。

どんなことでもそうだと思うが、楽しいことしか続かない楽しくないことは苦痛でしかない。英語学習もいろんな方法があるが、自分が楽しくないと思ったものが続くことはないし、続かないことをやっても上達することはない。

私の場合、普段からほとんどYouTubeやNetflixを見ないので、そういうものを活用した英語学習は苦痛でしかない。スマホの画面を見続けるのも苦痛なので、語学系アプリを使った英語学習も楽しいと思わない。普段から大人数の場所にいるのが苦痛なので、大人数の英会話教室も苦痛でしかない。資格試験の勉強も苦痛なので、TOEICや英検の勉強をする気になれない。日本語であっても、長時間「話す」「聴く」ということができない人間が、英語になった途端に長時間「話す」「聴く」ことができるようになるはずがない。

じゃぁ、どうするか。

私は「読む」「書く」に関しては全く苦にならない。何時間でも没入できる。であれば、英語学習も「読む」「書く」を主とした勉強にすれば、何時間でも続けられる。

(ということに気付いたのは最近なのだが…)

ただ、以前も書いたことがあるが、「英語を音読せずに喋れるようになろうなんて、ピアノを鍵盤に触れずに弾けるようになろうとするもの」だし、「喋れないものが、聴けることはない」ので、「音読」はするようにしてる。独り言のようにぺちゃくちゃ喋ってるだけだが。音声付きの英文法、英語構文、基本英会話の教材を何十回と読み、何十回と音読し、ディクテーションし、シャドーイングし、さらに自分が日常で使えそうな英文を書き出したり、英文を作ってみたり(自信がないものはChatGTPに添削してもらってる)、またそれを何十回と音読し……みたいなことを毎日やってる。これが、今のところの私の「型」かな。

なお、教材に関しては、良いものがたくさん売っているが、自分の学力・レベルと合うものを使わないと続かないと思う。レベルが低すぎる教材も、レベルが高すぎる教材もダメ。「8割くらい理解ができるもの」を使わないと続かないと思う。その見極めがめっちゃ大事だと思う。レベルも目的も人それぞれなので、人が薦める本や売れてる本が良いとは限らない。買って合わなければ、すぐ捨てるべきだと思う。時間の無駄なので。

まだまだリハビリ中なので、偉そうなことをいえたもんじゃないが、あとから振り返って、こんな時代もあったよね、との備忘録とし書き留めておこう。




okinawa

英会話教室が海沿いにあり、いつもサンセットが美しい。

外国人の多い北谷に移住してなければ、英語の勉強をすることもなかっただろうな。人生は想定外の積み重ね。その時その時を楽しむのみ。
Just go with the flow.

国宝

chatan

朝型ではないので8時頃に走ることが多いが、この時間でも30℃を超える。めっちゃ暑いが、気持ちいい。7月生まれ、やはり夏が好きだ。

今日(8/5)は関東各地で40℃を超え、群馬県伊勢崎では41.8℃の史上最高気温を更新した。もう中東やん。この国はどうなってしまうんだろうか。今年2月にバンコクで38℃ってのを経験したことがあるが、あれは生きていけないね。気温がここまであがると経済への影響も少なくないと思う。

沖縄北谷町は安定して32℃。最高気温も最低気温も安定しすぎ。。


北谷町



映画『国宝』を観に行ってきた。知人が「絶対見た方がいい」「歌舞伎の知識がなくても楽しめる」「3時間があっという間」などと絶賛していたので。

国宝

結論、絶対見た方がいい

これは素晴らしい映画。すぐ映画館行って!

これは字幕付けて世界中で上映してほしいなぁー。


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甲子園出場校の暴力問題が大炎上しとるね。先輩から後輩への集団暴行。いまだにこんなアホなことがまかり通っていることが許せない。これだけ悪質な「事件」が起こって、何事もなかったかのようにプレーしているというのも理解できない。高野連の対応も理解できない。タバコ吸っただけで甲子園出場を辞退した学校があるのに。

私は甲子園出場常連校の付属中学に通ってた。クラブには入らなかったので先輩からの暴力はなかったが、教師からの暴力は当たり前だった。殴られたことも数え切れず。人権なんて無視。抜き打ちの頭髪検査に違反するとバリカン。持物検査に違反すると没収。服装検査に違反するとしばき回される。忘れ物したら竹刀でアザができるほど殴らる。大袈裟じゃないぜ。「強制収容所」って言われてたからね。

聞くに値しない授業をただ聞かされるのだが、寝たら何されるか分からないので、ひたすら眠気と闘う毎日。寝ないように目を開いて秒針を見続ける日々。中学だけは卒業して違う高校に移ったけど、あの3年間に出会った非人間的な教師たちの顔も名前も忘れることはない。今でも許せない。心の傷は一生消えることはない。

今回集団暴行を受けた高校生も、きっと心の傷が消えることはない。暴力をした方は、その罪すら忘れるのだろうけど。

私も教育者の端くれになったが、教育現場は私が学生だった30年前から変わってない。一番教育が必要なのは時代遅れの昭和世代の教育者・保護者だと思う。そして一番変えなければならないのは、人と同じことをしなければ手段を選ばず力で押さえつけるという古めかしい歪んだ価値観だ。

暴力はれっきとした犯罪。学校の中だけ許される、なんてことは絶対あってはならない。

Always makes me happy

chatan

8月に入った。
今月は最終週まで特に予定なし。英語漬けになろうかな。





tranq

今日は、那覇の友達ファミリーが私の誕生日会を開催してくれた。小禄駅近くの『ワイン食堂 トランク』(Trunq)にて。5月に『モンマルトル』で開催された「マグナムワイン会」で、この店の常連さんが「那覇でワインを飲むなら『トランク』がオススメ!」と教えてくれ、それ以来ずっと行きたいと思っていたレストラン。やっと行くことができた。



trunq

レストラン内にワインショップとベーカリーが併設されていた。品揃えがいい。珍しいワインも多かった。那覇の国際通り近くにある有名なワインショップ『ツチトイブキ』も同じ会社が運営しているらしい。なるほど、そーいうことか。




trunq

"make your happiness, it's our business"
(あなたの幸せをつくること――それが私たちの仕事です)

内装がめちゃおしゃれ。後で知ったのだが、『和さびや』のインテリアを担当してくれた方が設計も施工もされたらしい。繋がるね〜。





trunq

お食事はワインに合うものばかり。トリュフのかかったオムレツはめちゃ美味しかった。

ソムリエのGENKIさんという方のサービス精神とワインの知識が最高だった。このレストランのいいところは、併設するワインショップで気に入ったものをレストランで飲むこともできるし、レストランで気に入ったワインを買って帰ることもできる。今日、かなり美味しいワインを出してもらったので、まとめ買いした。酒販免許を持ってるレストランってほとんどないので、こういうお店はめっちゃうれしい。





trunq

最後はお店の方にも歌って頂いての、バースデープレート。毎年ありがと!




trunq

バースデープレゼントにLAMYの万年筆を頂いた。文具好きの私にはめっちゃ嬉しいプレゼント。早速使ったが、書きここち最高! 愛用させて頂きます。


この友達ファミリーは、昨年の私の誕生日の日も、ケーキを持って自宅まで来てくれ、料理を作ってくれ、大宴会となり、ワインを5〜6本開けた(空けた)。家族ぐるみのお付き合いをしている数少ない親友だ。

いつもしあわせな時間と思い出を作ってくれて感謝。



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物欲がからっきしないのだが、自分への誕生日プレゼントとしてKindle Colorsoftを買った。Kindle初のカラー版。

trunq


いま持っているのは2016年発売の初代Kindle Oasisなので、約10年ぶりに買い替えたことになる。少し大きくなったが、あまり大きさを感じない。雑誌もキレイに映る。いい買い物したわ。





38℃予想

Tokyo

何日か前に週刊天気予報をみると、今日(7/29)の東京の予想最高気温が38℃だったので、極力移動を避けようと東京駅前のホテルを予約し、打ち合わせも東京駅構内のカフェにさせてもらった。

東京駅まで出てきて頂いたクライアントにはかたじけないが、今日は半径300m位しか歩いてない。結局34℃くらいまでしか上がらなかったと思うが、それでも茹で上がってしまいそうな暑さだった。




Tokyo

打ち合わせの後は、東京駅に隣接するビル内にあるクラフトビール屋『ニホンバシ ブルワリー』へ。これだけ暑いとビールが飲みたい。



Tokyo

枡に入ったビールっていいねぇ。ほんのりヒノキの香りが立ち、最高だった!




Tokyo

場所が場所だけに超満員で、店員さんも超忙しそうだったのに、そんなお店でこんなサプライズがあるとは全くの想定外だったし、店員さんの方から「写真撮りましょうか?」と言ってくれるとも思わなかった。なんていいお店。お客様からも誕生日を祝って頂けるなんで、とにかく嬉しい。しあわせだわ。しかし、なんでフルネーム?




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組織を整え人材を活かす 強い経理の作り方
葛西一成
税務研究会出版局
2025-07-11




先日、「新刊書を直接手渡したい」と、東京から沖縄まで新刊書を持ってわざわざ来てくれた葛西一成さんの『強い経理の作り方』を読んだ。

葛西さんは、X(Twitter)のフォロワーが1.8万人、『CPAラーニング』の講師もされており、業界では有名人だが、会計士ではなく、東証上場企業2社で経理部長を務めた経験がある方。その時の実体験を元に、どうやって『強い経理』を作るのかをまとめてくれたのが本書。

ここでいう『強い経理』とは、単に仕訳を入力するだけでなく、入手した情報を加工・分析して各利害関係者に届けることができる経理部を指している(「はじめに」より)。これは、私の幾つかの書籍で書いてきた経理部の定義とほぼ同じである。経理部は、仕訳屋でも決算屋でもなく、各利害関係者に価値ある情報をタイムリーに提供・報告する部署である。

このような『強い経理』を作っていくために、葛西さんは、「仕事環境の改善」(組織)「個人のスキルアップ」(人)の2つが必要としており、それぞれを第1部・第2部に分けて説明してくれている。

組織面(第1部)については、複雑・煩雑・属人化したオペレーションや資料を、いかに個人のスキルに依存せず、標準化・体系化・ルール化させるかについて書かれている。エクセルシートの作成方法や、共有フォルダへの保存方法まで言及されているのは有益だと思う。これらの改善は、経理部門のトップの理解がなければ実現しない、という点は同意である。

人(第2部)については、実務を通して会計、税務、システムなどをどう学び、どう活用するかについて述べてくれているが、これは経理部門に長年経験された方だからこそ書ける内容である。また経理部門トップの方に向けて、人事ローテーションや人事評価についても述べられている。

さらに『強い経理』を目指すためには、個々のスキルアップだけでなく、スポーツチームと同じように組織力(チーム力)を強化しなければならない。そのためには、「経理部門全体を見渡すこと」が必要(P188)という点も激しく同意する。どうしても専門的・短視眼的になりがちな経理の仕事において、経理部全体、会社全体、グループ全体を見渡す視点を持っていなければ、各利害関係者に対して価値ある情報の提供・報告をすることはできない。

本書は、経理部のビギナーからベテラン部員までをターゲットにしていると思われるため、初歩的な内容も超実践的な内容も含まれている。なので、自分のニーズに合ったところを摘み読みしてもいいと思うが、総じて経理実務経験の長い著者の『強い経理』を増やしたいという想いが伝わってくる内容である。

葛西さんの処女作『経理のExcelベーシックスキル』と共に、経理部に常備しておいていい1冊であると思う(私の『経理の本分』もついでに常備しておいてくださいませ)。



経理のExcelベーシックスキル
葛西 一成
中央経済社
2024-03-18

カトマンズに飛ばされて

朝イチで神戸の某銀行へ。今日が先月契約を締結した不動産の決済日。

10棟目の取得になる。うち7棟は札幌市内の物件。今回も札幌の物件。「なんで札幌に集中投資をするのか?」という質問をよく受けるが、昔から利回りが良い上に、札幌駅界隈に人口が集中し、世帯数が増加しており、特に中央区は長期的に人口増加が見込まれて、賃貸マンションに高い需要があるからであり、さらに、再開発が進み、タワマンも増え、新幹線の開通も決まっており、さらなる地価上昇も見込めるからである。2011年に札幌市中央区で購入した1棟マンションは、2022年に取得価額の2倍の値段で売れた。That's why。

神戸での押印の儀は粛々淡々と済ませた。何度も何度もこの儀式に付き合わされてると、オーナーになる喜びとかはなく、ただただ面倒やなぁーという思いのみ。振り込みなんてスマホで出来る時代やのに、札幌から仲介業者が来て、沖縄から買主(私)が来て、大阪から司法書士が来て、それぞれが大量の紙にハンコを押すという馬鹿げた儀。いつになったら金融業界と不動産業界と法務業界から紙とハンコが消えるのだろうか。


神戸を後にして、東京へ。
小学校3年生の時に同じクラスだった同級生と飲みに行った。かれこれ40年の付き合い。私にとっては最古の友達。お酒が飲めるようになったことと、お互いメガネをかけるようになったこと以外は40年前とさほど変わりない。自然体でリラックスできる数少ない友達だ。


tokyo



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古舘佑太郎『カトマンズに飛ばされて』、読了。

めちゃくちゃ面白い本だった!

本の帯に「令和の深夜特急か?」と書かれているが、ある意味、『深夜特急』より面白い。

著者は、高校時代にバンドを組み、19歳でメジャーデビューするも、32歳でバンドを解散。自分自身を見失いかけていた時に、先輩ミュージシャンの山口一郎氏(サカナクション)に「カトマンズに行け!」と命じられる。

著者は、極端な潔癖症で、旅嫌い。なのに、バックパックを背負って一人旅にでる。目的地であるネパールのカトマンズに向けて、まずはタイのバンコクに入り、初日は「バックパッカーの聖地」のカオサン通りの共同宿に泊まるのだが、初日から不安、恐怖、トラブルの連続。ここからの10カ国の旅は、読んでいる私まで何度も呼吸が止まりそうになった。

著者は、旅の途中でノートを書き留めていた。本書はそのノートが元になっている。何度も心が折れそうになりながらも、未知の世界に飛び出し、たくさんの人と出会い、たくさんの体験し、ノートと向き合うなかで、少しずつ自信が付き、エネルギーが湧き、自分が変わっていくのだ。そして、カトマンズに到着した時に、自分の人生で足りなかったものに気付く。

旅の復路、自分の殻を突き破った著者は、インドに入り、ガンジス川に飛び込んで泳ぐシーンがある。あの極端な潔癖症の著者が、世界で最も汚染され、飛び込んだだけで病院になる人もいるという川に、自らの意思で飛び込んだのだ。本を読みながら、心の中で拍手を送った。

旅の最終日は、初日と同じカオサン通りの共同宿に泊まる。約2ヶ月の旅を終えた著者は、「人はなぜ旅をするのだろう」の答えを見つける。

数々の旅行記を読んできたが、本書はホントに面白かった。著者の文才がすごい。読後に知ったのだが、著者は古舘伊知郎氏の次男らしい。この才能も遺伝なのか。

とにかく面白い本だった。旅好きな方にも、そうでない方にも、オススメ。

急遽予定変更

先月購入した不動産の決済日が来週月曜日(7/28)で、その日に某行神戸支店に行かなければならないため、前日(7/27)には大阪入りする予定を組んでいたが、その日に台風8号がが沖縄本島を直撃しそう。

ヤバい。また那覇空港が閉鎖されるかも。。。

と焦り、昨日(7/25)の夜に急遽予定を変更し、今日(7/26)のチケットに振り替えた(正確には、「変更不可」のセールチケットを購入していたので、定価で買い直した。痛い出費だ、くそー!)。


 typhoon


そして今日。まだ台風の影響はなく、朝から那覇空港は(沖縄の離島行きを除き)通常運転をしていた。やれやれ。沖縄に住んでいると、こういう台風による運休のリスクは付きもの。関学の授業の時も、必ず前日入りするようにしている。宿泊費も自腹なのでとんでもない額の出費となるが、休校にする訳にはいかない。

とりあえず飛行機が飛んでくれて一安心。

飛行機に乗って、WiFiを繋いで、念の為に台風8号の進路を確認したら・・・、我が目を疑った。というか、何が起こったのか一瞬分からんかった。


 typhoon

台風8号が消えてる・・・。

なんでや??

調べたら、飛行機に乗るちょっと前に温帯低気圧に変わったらしい。なんじゃそりゃ。。。飛行機、振り替えなくても良かったやん。

笑えるが、ブログのネタにしかならんわ。


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1日早く大阪に着いたが、何もすることはない。沖縄よりはるかに暑い大阪で、出歩く気分にもならん。ホテルのラウンジで昼から飲んだ。

夜になっても涼しくはならないが、母親と妹夫婦が住む西宮に向かった。ヒマなので飲みに行こうと誘ったらノッテくれた。西宮市民ならみんな知ってる焼鳥屋『まさや』で飲んだ。こちらから誘ったのに、誕生日のお祝いにと奢ってくれた。ありがと。母親と会うのは半年ぶりくらいかな。元気そうで良かった。


まさや


沢木耕太郎の本に『世界は「使われなかった人生」であふれている』という本がある(初出2001年、文庫化2007年)。映画評であるが、タイトルが大好き。世界は「使われなかった人生」や「ありえたかもしれない人生」であるれているのだ。

母親は、きっと私をアメフト選手にしたかったんだと思う、だから関学を薦めた。私は野球か陸上をもっとやりたかったが、どちらも中途半端で終わった。他にも「もしあの時、◯◯をしていたら」というものが何十個もある。

母親と、50歳になった息子と、向き合いながら「使われなかった人生」に想いを馳せる。

誰しも、どの道に進んでも、きっとタラレバを言うのだ。であるなら、いまの人生を精一杯楽しみ尽くし、慈しむことだ。




sabuchan

せっかく西宮に来たので、母親と妹夫婦と別れたあと、『Subu Chan's』というお気に入りのBARへ行った。かなり久しぶりに。

このBARは、アテが「味噌」というかなり変わったお店。これがめちゃくちゃ美味いのだ。しかも、見たことがないようなレアな日本酒やウイスキーが揃っており、日本酒はワイングラスで注がれる。ホントにワインのような香りと味がする日本酒を出してくれる。

開業25年のこのBARは常連が多く、隣に座っていた着物姿のマダムは、アメリカ在住で、一時帰国の時はここに来るらしい。カウンターのみで、6席くらいしかない小さなBARだが、だからこそ色んな人と話ができて面白い。マスター(Subu Chan)も喋りだしたら止まらない方。天職だね。Subu Chanの「使われなかった人生」は何なのだろうか。



sabuchan

なんやかんやで随分遅くまで飲んでしまった。
帰り際、Subu Chanと。

やることなくてどうしようかと思った週末だったが、楽しくて仕方ない週末になった。人生そんなもんだね。日々楽しもう。

いつもの店へ

加藤食堂2

1年前から英会話の勉強をしており、日本人の先生と、アメリカ人の先生と、2人の先生を付けているという話は昨日も書いたところだが、日本人のK先生が沖縄生まれ・沖縄育ちなのに『加藤食堂』に行ったことがないというので、一緒に行ってきた。

K先生とは何度か食事をしたことはあるが、いつもマイカー移動される方なので、こうやって一緒に飲むのも、ゆっくり話をするのも、初めてかもしれん。

私より先にK先生から英会話を学んでるパートナーも一緒に、ゆっくりとした時間を過ごした。



加藤食堂

一部メニューが変わっていたが、相変わらず、何を頼んでも美味い。

今日は肉の気分だったので、メインはステーキにしたが、(おそらく)沖縄ではここでしか食べられないピキオス(写真右上)が個人的に好きな一品。赤ピーマンに魚のすり身を詰め込んだバスク地方の料理だが、まぁ美味いのだ、これが。

何が出てきてもワインが進む。ヤバい店。




加藤食堂

1ヶ月分くらい喋った。しばらく無口に戻る。



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この1ヶ月、インプット(読書)はかなりしたものの、アウトプット(書評)はしていない。まとまった時間が取れなかった。そろそろアウトプットしていこかな。


40年にわたり投資の世界で仕事をされてきたワイズマン廣田綾子さんという方の『海外投資家はなぜ、日本に投資するのか』 を読んだ。非常に有益な本だった。

『海外投資家はなぜ、日本に投資するのか』 の結論は、4つのファクターに分けて説明してくれており(P74〜)、日本株の「割安さ」もその1つであるが、日本企業の情報開示の精度や粒度の未熟さ(非効率さ)も挙げられている。『コーポレートガバナンス・コード』や東証の『資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応』の要請が、日本特有の「恥」の文化と相まって成果を上げているという話は面白かった。

バリュー投資が専門の著者から見て、世界の投資家を引き付ける優良企業が行っていることは「選択と集中」であり(P95)、日本企業はその逆で多角経営(コングロマリット経営)を行っているため企業価値が割り引かれているという話も実に面白かった。多角経営路線を見直して、企業価値を向上させた事例も載っているが、これは経営者(社外役員含む)の方には大いに参考になると思う。
セミナー開催情報
■日本経営協会主催
大阪(対面のみ)
『決算早期化を実現する「経理・決算の仕組み」の作り方』

●満員御礼のセミナー、公募していないセミナーは掲載しておりません。
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これまで書いた書評
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新刊書
決算早期化実務マニュアル3
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プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のHPよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

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