地下鉄サリン事件(1995/3/20)から今日で30年。
いくつかの特番を見て知ったのだが、死刑になった教団幹部の中には、教団や教祖に違和感や不信感を持つ者もいたようだ。だけど、事件を止めることはできなかった。
今日(2025/3/20)の日経に、被害者を支援する弁護士の言葉が載った。
「心を密に接する集団は、トップの暴走で引きずられる。宗教に限らない」
印象に残る言葉だ。
「一体感」とか、「チームワーク」とか過剰に煽ってる集団は一番怖い。トップだけでなく、組織の末端までこんなことを言い出したら危険だと思う。組織の論理で動かなければ哀れみや疑念の目を向けられる。「つながり」を強制させられ、共依存関係(支配・服従の関係)が生まれ、個は抹消される。それが「正しい」ことだと洗脳される。そして、組織は誰も自立してない人たちの集まりになる。まさに共依存した人たちの集まりになる。そして、トップが黒と言ったら、白も黒になる。犯罪すらも止められない。それは宗教に限らない。カルト化した組織は身近なところに山ほどある。会社だったり、コミュニティだったり、SNSだったり、定期的に集まる仲間だったり、家族だったり。
個人よりも組織を優先する日本の慣習は過去のものだ。
ストレスや軋轢や絶望を抱えず、自分らしく在り続けるために、「世界の中にありながら世界に属さない」という生き方をしていきたい。