「社長の俺はこんなに頑張っているのに、なんでお前は出来ないんだ!」
「なんで言われたことしかやらないのか!」
「もっと考えて行動したらどうなんだ!」
「社会人としての自覚があるのか!」
「結果を出せ!」
ってなことを部下に言っている社長・上司は多いと思う。
最近なぜか、「こういった部下をどうしたらいいでしょうか?」といった相談を立て続けに受けている。人事コンサルでもないし、人の育て方なんて私が知りたいくらいの門外漢なのに・・・、一応私もかつて経営者の端くれだった頃は同じように悩んだ経験があるし、いろいろな企業を見させて頂いた経験もあるので、きっとそれなりの回答をもらえると期待して聞いてくれているのだろう。
ここで、私が「あきらめてください」なんて言うもんだから、一瞬、場の雰囲気は固まるわけだ。でも、適当に回答しているわけではない。長年、色々と私も悩んだ末の結論が、「あきらめる」ということなのだ。
ただ、「あきらめる」といっても、「放置してください」という意味ではない。私に相談される社長さんが思っているような、社長さんと同じ能力・行動・思考・発想を部下が持つだろうと期待することは「あきらめてください」ということだ。「三つ子の魂百まで」というが、社会人としての魂は、社会人三年目で決まっていると思う。大学新卒者であれば、だいたい25歳で決まっている。そこから先、社長が何をいっても魂を入れ替えることは難しいと思う。
ただ、社長としての器はないかもしれないし、社長と同じ様な指導力も能力も思考力もないかもしれないが、何か一つでも優れた能力はあるはずだから、それを引き出すことが社長の役割ではないだろうか。放置はいけない。
このブログで度々紹介している資生堂名誉会長の福原義春氏の著書の中で
先日、『子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方』という本を読んだ。子ども1人を東大に入れるだけでもその教育たるや大変なことだと思うのだが、子ども3人全員をハーバード大学院へ入れたという日本人のお母さんがいる。そのお母さんが書いた本。
このお母さん、もともと塾の講師だったらしいが、子どもに「勉強しなさい」というわけでもなく、冒頭に書いたようなことを言うわけでもなく、本当に叶えたい目標を子どもが見つけられるように手助けしてあげているのだ。そのために、子どもの挑戦を否定するようなことはせず、他人と比較するようなこともせず、自信を付けさせ自分で伸びていくことを支えてあげる。
この本を読んで、社員のやる気を引き出すのも同じかなぁと思った。社長と同じ土俵に上がってくる人はそうそういないから、同じ目線で「なんで××なんだ!」ではダメで、(言い方は悪いが)子どもを育てるように、自信を付けさせ自分で伸びていくように支えてあげることが大切なのかなぁと。
「いい年こいた大人に対して??」と思う社長の思考から変えていかないとダメなのだろうと思う。
子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方
著者:森田 友代
販売元:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日:2010-07-13
おすすめ度:
クチコミを見る
「なんで言われたことしかやらないのか!」
「もっと考えて行動したらどうなんだ!」
「社会人としての自覚があるのか!」
「結果を出せ!」
ってなことを部下に言っている社長・上司は多いと思う。
最近なぜか、「こういった部下をどうしたらいいでしょうか?」といった相談を立て続けに受けている。人事コンサルでもないし、人の育て方なんて私が知りたいくらいの門外漢なのに・・・、一応私もかつて経営者の端くれだった頃は同じように悩んだ経験があるし、いろいろな企業を見させて頂いた経験もあるので、きっとそれなりの回答をもらえると期待して聞いてくれているのだろう。
ここで、私が「あきらめてください」なんて言うもんだから、一瞬、場の雰囲気は固まるわけだ。でも、適当に回答しているわけではない。長年、色々と私も悩んだ末の結論が、「あきらめる」ということなのだ。
ただ、「あきらめる」といっても、「放置してください」という意味ではない。私に相談される社長さんが思っているような、社長さんと同じ能力・行動・思考・発想を部下が持つだろうと期待することは「あきらめてください」ということだ。「三つ子の魂百まで」というが、社会人としての魂は、社会人三年目で決まっていると思う。大学新卒者であれば、だいたい25歳で決まっている。そこから先、社長が何をいっても魂を入れ替えることは難しいと思う。
ただ、社長としての器はないかもしれないし、社長と同じ様な指導力も能力も思考力もないかもしれないが、何か一つでも優れた能力はあるはずだから、それを引き出すことが社長の役割ではないだろうか。放置はいけない。
このブログで度々紹介している資生堂名誉会長の福原義春氏の著書の中で
人を育てられない人は結局、自分も育たない。と述べておられる。「育てる」ということは上司の役目だと思う。
そういう人は役職の席に座っている資格はない。
先日、『子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方』という本を読んだ。子ども1人を東大に入れるだけでもその教育たるや大変なことだと思うのだが、子ども3人全員をハーバード大学院へ入れたという日本人のお母さんがいる。そのお母さんが書いた本。
このお母さん、もともと塾の講師だったらしいが、子どもに「勉強しなさい」というわけでもなく、冒頭に書いたようなことを言うわけでもなく、本当に叶えたい目標を子どもが見つけられるように手助けしてあげているのだ。そのために、子どもの挑戦を否定するようなことはせず、他人と比較するようなこともせず、自信を付けさせ自分で伸びていくことを支えてあげる。
この本を読んで、社員のやる気を引き出すのも同じかなぁと思った。社長と同じ土俵に上がってくる人はそうそういないから、同じ目線で「なんで××なんだ!」ではダメで、(言い方は悪いが)子どもを育てるように、自信を付けさせ自分で伸びていくように支えてあげることが大切なのかなぁと。
「いい年こいた大人に対して??」と思う社長の思考から変えていかないとダメなのだろうと思う。
子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方
著者:森田 友代
販売元:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日:2010-07-13
おすすめ度:
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