この週末も特にアポイントはなかったため、Prime Video Days。
先日、美容室に行った時、映画に詳しい美容師さんとの雑談の中で、ホロコースト関連の映画を観賞するなら、「シンドラーのリスト」も良いが、「戦場のピアニスト」は絶対に観るべし、と教えてもらった。
美容師さんが「絶対に観るべし」と言った理由が分かった。「シンドラーのリスト」の何倍も何十倍も「まるで地獄」という生々しい映像が続く。
最後のこのシーンなど、(セットだと思うが)リアルすぎて目眩がしそう。
2時間半があっという間だったが、鑑賞後の倦怠感というか脱力感というか絶望感というか、半端ない。
鑑賞後に気付いたのだが、amazonのカスタマーレビューに、高校の時の数学の先生であり、陸上部の顧問である宮寺先生が、実名でレビューを書いていた。
将校ホーゼンフェルトに命令されてシュピルマンが弾くピアノ曲が、あまりに悲しくも美しい。シュピルマンは戦後、再びピアニストとして再起する。一方、この映画では描かれていないが、将校ホーゼンフェルトは密かに、多くのユダヤ人を助けており、多くの人の請願が集まったにも関わらず、ソ連は釈放せず、収容所で亡くなる。
そうでしたか。それは知らなかった。「これが人間か」という世界の中でも、将校ホーゼンフェルトのような人間も当然にいたということが救われる。