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春学期 第8講目。今日は曇り空。

今日は、私にとって、おそらく学生達にとっても、待ちに待った日であった。

売上1兆円企業の経理部長を務めた西田浩さんが、私の授業のためだけに東京からやってきてくれた! 売上1兆円超の企業なんて日本に数百社しかない。そんな企業の経理部長が来てくれるのだ。学生達もワクワクしていたに違いない。私もワクワクしていた。学生達には、「授業を履修していない友達も連れて来ていいぞ」と事前に言っていたので、未履修者も何人か受けてくれていた。



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私の授業は、経理実務(特に上場企業の経理、決算、開示実務)を教えている。私も上場企業の経理実務経験があるが、もう20年前の話である。最新の実務は、現役の方に語ってもらうのがいい。

西田さんとのお付き合いは、10年以上になる。私の決算早期化セミナーを受講してくれ、その後、3年ほどコンサルをさせて頂いたが、それ以降も年に数回は一緒に食事をさせて頂いている(このブログにも、その都度、許可を得て写真を掲載させて頂いている)

私が関学の講師をするようになった4年前から、西田さんに登壇して欲しいと思っていたし、西田さんも登壇したいと言ってくれていた。ただ、上場企業に勤務されている方を大学の授業に登壇して頂くことはなかなかハードルが高いのだ。コンプラとか色々あるので。

しかし、この5月に長年勤務されていた企業を退職され、独立開業されたので、ようやく今回の「特別講義」の開催が実現した(独立されたので、許可を得て、今回からお名前も掲載させて頂いている)




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「特別講義」の内容は、完全に西田さんに委ねたが、会計・経営実務の話と、キャリア形成の話を、うまくバランスよく話して頂いた。

学生達は、もちろん、会計・経営の実務の経験はない。経理の仕事は、仕訳を切り、試算表や精算表を作ることだと思っている人もいる。だから、AIに奪われる仕事ではないかと戦々恐々としている。しかし、経理は仕訳屋でも決算屋でもないということは、私の講義でも再三言ってきた。

西田さんは、経理部長として、数字の集計ではなく、出来上がった「数字を読む」ことにより経営の課題を想像し、それを経営陣に提言するということをやってきた。それを、具体的な数字を元に説明してくれた。これは、私も面白くて前のめりで聴かせて頂いた。数字を分析し、経営を動かす、というのが経理の醍醐味だと思う。この話は、学生達も痺れていたと思う。

西田さんは、新卒入社した企業で営業をやることになったが、数字の大切さを痛感し、仕事をしながら税理士資格を取得された。さらには50代になってから大学院に通いMBAを取得された。こういう話も、学生達に大きな刺激に違いない。

西田さんは、約60分の講義の中で、学生達に様々なメッセージを残してくれた。成功するには近道はないということ。キャリアは小さな成功体験の「積み重ね」であるということ。努力は「資産」になるということ。数字は「武器」になるということ。あらゆる挑戦も「自分で決めたこと」だからやり通したということ。過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられるということ。強いこと、得意なことでしか勝負できないということ。短所を無視して、長所を伸ばし続けるべきだということ。そして、経理ほど楽しい仕事はないということ。すべて同感である。

あっという間の60分の講義。ホントに素晴らしい「特別講義」だった。




KG

授業中も質問が止まらなかったが、授業後の休憩時間も西田さんへの質問が続いた。




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次の授業が始まっても質問は終わらず、廊下に移動。
廊下でも何十分も質問が続いた。

ひとりひとりの学生と時間をかけて向き合って頂いた西田さんには感謝しかない。
学生達にとって、かけがえのない時間になったと思う。




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西田さんの話を漏らすことなく書き留める学生(しかも万年筆じゃねーか)。
私はこの学生達を誇りに思う。関学には素晴らしい学生が多い。





hayata

授業後、大阪へ移動し、私が一番好きな鮨屋『はや田』で打ち上げ。そして、西田さんの独立の祝杯。

私自身がポケットマネー垂れ流しでこの仕事をやっているため、西田さんには1円の報酬も支払うことができないことは重々承知の上でお越し頂いているとはいえ、関学の生協で売ってるKGクッキーの詰め合わせくらいしかお渡しできないのは心苦しい。それでも、西田さんの方から「来年度も是非やらせてください」と言って頂いたのは心から嬉しい(じゃ、来年度も講師を引き受けるか)。

また来年度もよろしくお願い致します。
そして、今回は本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。

(西田さんのブログにも、今回の講義のことが書かれています。こちらをご覧くださいませ。)