ただタイトルに惹かれて購入し、即読破した。

著者は、ソフトバンク(現 ソフトバンクグループ)の社長室長として孫正義氏のもので働いていた方で、『孫正義名語録』などの著書も多く出されている。

著者は、海外留学経験もなく、英語とは無縁の生活をされていたが、26歳の時にソフトバンクに入社し、社内の会議やミーティングが英語、交渉やプレゼンも英語という環境に身を置き、「英語ができなきゃクビになる!」と、仕事の合間に英語を勉強し、わずか1年で英語力を身に付け、通訳なしで外国人とビジネスの交渉ができるようになったという。本書は、その「最短最速の英語勉強法」を披露してくれている。

北谷に来て3年以上経つのに、英語をマスターできない私は、いったい何をしてたんだ・・・という反省もあり、本書にすがったのだが、著者と私の違いは明確だった。「一点集中」しているかどうかだ。

著者の場合、仕事で必要な「交渉で負けない英語力」を身に付けるという「目標」を達成することに一点集中し、それにつながらない勉強を「すべて捨てた」のだ。スピーキングとヒアリングを集中的に鍛えることにフォーカスし、リーディング・ライティングの勉強は捨て、単語・文法の勉強も捨て、流暢に話すことも諦め、正しい発音も諦め、日常会話は後回しにした。教材も1つに絞り、それを丸暗記し、完璧にマスターするまで繰り返した。

「孫正義の英語も流暢ではない」、「ネイティブのように話すことは非現実的」、「言いたいことが伝わればOK」と割り切り、難しい言い回しをたくさん覚えるのではなく、自分が覚えやすいものを1つ覚えていくという「戦略」で、フレーズのインプットとアウトプットを繰り返したようだ。

著者も言ってるし、他の英語指導者も口をそろえて言っているが、「多くの日本人が英語をマスターできないのは、絶対的に学習時間が足りていないから」(P112)である。さらに、「アウトプットの練習が圧倒的に不足しているから」(P40)でもある。著者は、朝の時間を活用し、「1年」と時間を区切って短期集中して勉強した。「1年で1000時間の勉強」をすれば、英語を使って仕事ができるようにはなるという。

私もダラダラと勉強することに飽きてきたところだったので、今年は「一点集中」「短期集中」で勉強しようと思う。

なお、著者は久留米大学附設高卒、東大卒だということは補足しておこう(高校からホリエモンと同級生らしい)。中学レベルの単語・文法を知らない人が、著者のように単語・文法の勉強を捨ててはならない。まずは基本的な文法、単語を徹底して詰め込まなければ、スピーキングもヒアリングもできないはずなので、中学英語の教材に「一点集中」して勉強し、それを丸暗記すべきだろう。