鈴木ゆうり著『わたし、世界を走ってます』読了。

大学生の時(2015年)に、友達から「お前、太ったな」と言われたことがキッカケで、マラソンを始め、本書発売時(2023年)までに43カ国53のレースを走破したという著者のエッセイ。

本書発売後も著者は走り続けているようで、彼女のnoteのプロフィールによると、現時点で46カ国62レースを完走したようだ。

しかも、走ってきた国が、ジンバブエ、ケニア、ルワンダ、イラク、シリアなどなど、「え!?」っという所も。すごいというか、尊敬というか、変人。


世界を走ってます
(本書P252より)


私が生まれて初めて42.195kmを走ったのは、学生時代のホノルルマラソンだった。著者も、初めてのマラソンが学生時代のホノルルマラソン。走り終わった後、「正直、もう走らないと決意をしていた」(P21)という点も、私と同じ。

しかし、私と違うのは、著者はその2ヶ月後にロサンゼルスマラソンに出るのだ。そこから、本書が出版される2023年までの8年間、海外マラソンに出まくっている(コロナ禍の3年弱を除く)。

「もう走らない」と一度は決意した著者であったが、行動すると、何もかもが変わるものだ。仕事よりも、何よりも、マラソンが中心の人生となる。海外マラソンに出るために、正社員を辞めた。渡航費を貯めるために、月3万円のシェアハウスに住み、食費を切り詰め、洋服や化粧品の購入もせず、すっぴんで過ごす日もあった。お金が溜まると、「海外 マラソン」とググって、エントリーする。思い立ったら何も考えずにスマホでポチっとマラソンにエントリーする行動力もすごい。

そうやって、したいことを極めていくと、(著者自身も本書で述べているように)見た目も、体力も、経験も、思考も、ずいぶんと変わっていく(P222)。

その変化が、読書にも伝わり、読んでいて楽しかった。

やはり、好きを極めるべきだね。

好きなことは若い間にやっておいた方がいいと思う。確実に体力が落ちる。著者も、(本書出版時はまだ29歳だが)「体力だけは年齢と反比例」するし、いまが「限界」「潮時」だと述べている(P222〜)。しかし、歳を重ねると、したいことや好きなことができなくなる訳ではない。生きている限り、したいこと、好きなこと、挑戦は続けた方がいい。

本書は、私より10歳年上の現役ランナーの方から頂いた。これまで国内のフルマラソンだけでなく、100kmウルトラマラソンなどにも数多く参加されている方。最近、サラリーマン生活に終止符を打ち、これから海外マラソンにも挑戦するという。ステキな話だ。

さて、私は何をやろうかな。私は長距離走は苦手なのでマラソンはもう出ないと思うけど、運動は好きなので、死ぬまで運動は続けたい。本書を読み返しながら、人生後半戦はロングトレイルに挑戦しようかと思い、私も何も考えずに、とある場所のロングトレイルをポチった。もしハマれば、世界のネイチャートレイル、トレイルランニングなども楽しみたい。なんかワクワクしてきた。