関学 秋学期 第14講目。早いもので最終講。
14週連続で授業前に訪れたキャンパス内の日本庭園。
この4ヶ月で、夏から秋へ、秋から冬へと、四季の移ろいを見ることが楽しみだった。次回ここに来るのは4月上旬。満開の桜が見れるだろうか。
最終講は、前半60分で期末試験(授業内試験)、後半40分で最終講義。
ホントは期末試験なんてしたくないのだが、大学からやるように言われてるので、授業内試験として実施している。大学生に知識の有無を試すよりも、思考力を問うべきだと思うので、「◯◯について自身の意見を述べよ」という問いを2問出した。授業を聴いていればスラスラ書けるはずだが、授業を聴いてない学生は全く書けないはずだ。実際に採点すると、最初の1〜2行で授業を聴いていたかどうかが分かる。単位を取るために期末試験だけ受けにきたような学生に単位をあげるようなお人好しにはなれん。授業を聴いてくれていた学生にとっては、簡単な問題だし、時間が余ると思ったので、「時間が余ったら裏面に授業の感想を書いてください」と伝えておいたら、9割以上の学生が裏面にぎっしりと授業の感想を書いてくれていた。これは感動モノだった(また後日、別のエントリーで取り上げたい)。
試験後は最終講義。最終講義といっても雑談だけど。
今日で最後になるかもしれない学生達もいるので、私から学生達へのラストメッセージ。この最後のメッセージが聴きたいからと、(期末試験を受けることができない)再履修者も試験終了後に入室してくれた。嬉しいことだ。
最終講義で何を語るかは、毎年悩む。
今回は、3年生の学生がコメントシートでシェアしてくれた言葉を、再度全員にシェアした。それは、この学生が『ハロルドとモード』という朗読劇を観に行った時の、主人公モードの言葉。
『失敗を恐れている人は、人生を練習試合だと考えていて、ベンチに控えたまま、たった一度きりの人生という試合が進んでいくのをただ観ているだけ。』
何度読んでもいい言葉だと思う。
「たった一度きりの人生」という試合で、フィールドに出て全力で闘うのか、ベンチで傍観するのか? ホントにフィールドで全力で闘っているのか? 失敗を恐れていたり、準備ばかりしていたり、人の目を気にしすぎたりして、まだベンチに座ったままでいるのではないか??
この授業の前日(12/21)、西宮のマンションに戻って、なんとなくTVを付けたら、『情熱大陸』に小児外科医でジャパンハート創設者の吉岡秀人先生が出ていた。吉岡秀人先生は過去に3度も『情熱大陸』に出られた方だが、今回は吉岡先生個人ではなく、ジャパンハートとしての出演だった。いずれにせよ、『情熱大陸』に4度も出演されるというのは異例なことだろう。
私は吉岡秀人先生の書かれた本はすべて読んだし、出演されたTVも幾つか見ている。30歳でミャンマーに渡り、いまでも各国と日本を行き来し、途上国の貧しい人々に無償治療を続けている。治療件数は年間2万件以上と言われている(wikipediaより)。なぜそんなことができたのかというと、吉岡先生は「一歩踏み出したから」だというのだ(これは確か、NHKの『最後の授業』という番組で語られていた)。誰もやらないことをやるには躊躇することもある。恐れもある。しかし、それでも一歩踏み出した。一歩を踏み出さない限り、永遠に二歩目はないのだ。けど、一歩踏み出してみれば、意外と簡単に二歩目を踏み出すことができるかもしれない。
さらに、吉岡秀人先生は、書籍の中で、成功する人、そうじゃない人の差は一つ、「撃ち込んでいる弾の数が違うだけ」だと言っている。多くの人は、弾を撃つ準備が長過ぎる。そして1発の弾が的を外れただけで諦める。吉岡先生は年間2万件という弾を撃ち続けた。
私が、この吉岡秀人先生の話を取り上げながら、学生達に伝えたかったのは、座学の勉強も大事だが、「たった一度きりの人生」なんだから、ホントにやりたいことを、思いっきり演じてはどうか、ということだ。いつまで準備してるんだと。
私が思うに、最大の親孝行とは、親に初任給で食事をご馳走することでもなく、感謝の言葉を伝えることでもなく、「たった一度きりの人生」を、「自分らしく」「全力で」演じている姿を見せることだと思う。
ホントは何がしたいんだ?
これまで14回の授業では、私に質問し、それを私がフィードバックしてきた。この授業が終わったら、自分に質問し、自分でフィードバックするのだ。それが、思考するということであり、哲学するということだ。アーレントもいうように、思考を放棄してはならない。
一歩踏み出すこと。弾を撃ち続けること。
これが、ラストメッセージ。
最後まで受講してくれて、ありがとう!
多くの拍手を頂いて、全14回の講義は終わった。
夜、一部の学生と打ち上げ。
何度も対話してきた学生もいれば、初めて話しをする学生もいたが、楽しい会だった。全員が2次会まで参加してくれ、かつ、終電まで残ってくれたのも嬉しかった。
やり切った。
9月からの4ヶ月で、多くの学生達にインスピレーションを与えられたと思う。短期間で学生がどんどん変わっていったことが嬉しい。
また来期も講義をすることが決まっているので、多くの学生達にインスピレーションを与えたい。来期はもっと受講生が増えるといいなぁ。いまから4月の授業が楽しみだ。
改めて、関学との御縁を繋いでくれた皆様に、心の底から大感謝です。
母校に貢献できることを誇りに思いますし、とても幸せです。感謝です。
履修してくれた皆様も、改めて感謝です。
講義は終わったけど、関学の先輩・後輩という関係は続きます。遠慮なく連絡ください。沖縄にも遊びに来て下さい。
Mastery for Service.















