関学 秋学期 第２講目。
１週間が早い。今日は雨上がりの曇り空。涼しい。本州は秋だね。
前回の講義で、
� 併笋旅峙舛妨造蕕此縫痢璽箸肇撻鵑鬚い弔盪�ち歩くこと
�◆ゝど佞�をノートにひかえること
�� 毎日ノートを見返すこと＆日記を書くこと
そして、この３点を習慣にすることを伝えた。
さらに、「したいこと」を100個、「できること」（長所、特技、強み等）を50個を書いてくることを宿題にした。
スラスラ書けたという学生もいたが、100個・50個は書けなかったという学生が多かった。特に「できること」が出てこなかったという学生が多かった。
多くの人は、他人の粗探しは得意なのに、自分のことは何も分かっていない。他人軸で生きているから、自分の軸が分からない。自分の軸が分からないから、生きる目的が分からない。目標を持てない。世間に流される。そして時間を浪費する。そうやって、大学4年間があっという間に過ぎていく。毎日ノートを見返すという時間は、自分を見つめるという時間になる。もっと自分を見つめるべきだと思う。
「したいこと」100個、「できること」50個が書ければ、それをトコトン追求すべき。自分の強みをトコトン伸ばすべき。この世に、弱みが強みになった人なんていない。日本の学校教育は、強みを伸ばすことよりも、弱点を補強することを重んじているため、個々人の才能が潰される。しかし、大学生になったのであれば、もう弱点を補強する必要はない。これから一生、強みを伸ばしていけばいい。「私は◯◯で日本一」といえるものを一生かけて作っていけばいい。それがどんな分野であれ、そんじょそこらの人間を寄せ付けない才能や実績があれば、誰もあなたのことを放っておかない。結果として、富も名声も社会的地位も付いてくるはず。
自分を見つめるということを習慣化できない人間は、他人軸で生き、人と同じことをしながら生きていく。だから自分の才能を伸ばすこともせず、才能に蓋をして、人並みに生きていく。
どちらの生き方をするかは自由だが、どちらの生き方をするかは今すぐ自分で選択した方がいい。
マズローの「５段階欲求」を聞いたことはあると思う。人間の最上位の欲求は「自己実現の欲求」である。しかし、マズローは晩年、「５段階欲求」の階層の上に、さらにもう一つの段階があると発表していることは余り知られていない。その高次の欲求は「自己超越の欲求」という。人は、自己実現をしたいという欲求があり、自己超越をしたいという欲求がある。最近まで開催されていた世界陸上を観ていた人なら分かると思う。人はなぜ、100mを9秒台で走りたいのか、高跳びで6m30cmも飛びたいのか、ヤリや砲丸を遠くまで投げたいのか。そこに意味はない。「したいから」なのだ。それが「幸せ」だからなのだ。「自己実現欲求」であり、「自己超越欲求」である。マズローによると、「自己超越欲求」の域にまで達している人は２％程しかいない。多くの人が「変わりたい」と言いながら、実は、「今のままがいい」と思っている。だから、行動すれば、圧倒的な差が付けられる。そして、「1万時間の法則」のとおり、たゆまぬ努力をすれば、自己超越をすることはできる。そして、そこまで行っている人は、人を感動させ、社会に足跡を残せるはずだ。
ノートに書いた「したいこと」「できること」を追求することは、幸福度を高める。皆さんにとって、「幸福」「幸せ」とはなんだろうか。それも言語化し、ノートに書き留めてほしいと思う。ただし、幸せになるためには、何かを犠牲にしなければならないこともある。それは覚えておいてほしい。
今日は、そんなアイスブレイクをしながら講義に入った。
講義内容は、2限は拙著『経理の本分』の内容を、3限は稲盛和夫氏の『実学』の内容を説明し、経理の実務・実態を説明した。簿記・会計の理論ばかりを学んできた学生達にとっては、初めて聞く内容だったと思うが、こういう話から少しでも会計に興味を持ってくれたら嬉しい。
昼休みに学生と。
せっかく西宮まで行ってるんだから、授業以外の時間も大切にしたい。
