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ポルシェの車検が終わったので、クルマを引き取りに行くついでに、ディーラーの近くにある『JEF』というハンバーガーショップへ行った。沖縄に3店舗しかないのだが、創業50年を超える老舗で、『A&W』と同じくらい地元では有名店。

『JEF』といえば、ゴーヤバーガー(ぬーやるバーガー)。


jef


創業者がゴーヤーが苦手であったため、ゴーヤが苦手な人でもおいしく食べられる商品を作ろうと考えて、ゴーヤーの苦みを和らげるように試行錯誤を重ねて作られたのが、このハンバーガー。たっぷりの卵にゴーヤをはさみ、ポークの上に乗っけたハンバーガー。

初めて食べたが、美味しかった。ほぼゴーヤチャンプル。

まぁ、でも、ハンバーガーは、ポークじゃなくて、ビーフがいいね。

『JEF』のゴーヤバーガーと、『A&W』のルートビアは、一度トライしておくべきかと。


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吉川祐介著『バブルリゾートの現在地 区分所有という迷宮』 (角川新書) 、読了。

不動産を購入した場合、EXIT(売却)ができないことほど恐ろしいものはないと思うが、世の中にはそんな不動産があふれている。それは、いま社会問題になっている「空き家問題」だけでなく、本書のタイトルにもなっているバブル時代に建てられたリゾートマンションや、区分所有型ホテル、会員制リゾートホテルなども含まれる。売るに売れず、解体もできず、固定資産税や管理費用をタレ流す「負動産」を永遠に抱えるという地獄を見る。

バブル時代にスキー場近くに建てられたマンションは、いま10万円1万円という値段で売られているものがある(第2章)。もはや、売却というより処分である。しかし、このようなマンションは管理費や修繕積立金を長期滞納していることが多く、買い手が現れるはずがない。

区分所有型ホテルについても、年月が経つにつれ賃料収入(配当金)が下がったり、ホテル運営会社が破綻したりというケースもある(第3章)。区分所有型ホテルは、区分所有マンションと異なり、中に自由に入ることすらできない。施錠された建物を外から眺めるしかないのに、固定資産税や管理費用は払い続けなければならない。区分所有型ホテルは、権利関係の特殊性から、事業を売却することも難しいという問題もある。

会員制リゾートホテルは、さらに複雑で、「もはやほぼ解決不能」(P162)に陥っている(第4章)。権利者が多すぎるのだ。運営会社が破綻したらどうなるかを調べてから購入しないと地獄を見ることになる。

総じて、不動産は投機目的で買うべきではないし、権利関係をよく調べるべきだし、EXITも考えるべきだ。

著者は不動産のプロではない。自らの家探しの過程で、高度成長期に投機目的で開発されたものの買い手がつかずに荒れ果てた「限界ニュータウン」の存在に気付き、全国100ヶ所以上の「限界ニュータウン」の取材を重ねてきたらしい。その取材力は凄いとしか言い様がない。大変参考になった。