沖縄上陸

いつものジョギングコースである北谷の砂辺馬場公園内の「第二次世界大戦後米軍上陸地モニュメント」。

80年前の今日(1945年4月1日)、米軍がここから上陸して、20万余の尊い命が奪われた。沖縄戦により沖縄県民の約4人に1人が犠牲になった。沖縄にいると、当時の映像や写真がイヤでも目に入ってくる。一般人の家を焼き尽くされる映像や、ガマの写真や、集団自決の写真なども。

世界から暴力がなくなってほしい。ホンマに。


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今日から新学期。

私の授業を受けてくれていた4年生の多くが、今日から社会人になる。私みたいなゼミも持たない非常勤の講師に、昨日も今日も多くの学生から連絡が来たのは嬉しい過ぎる。

今日から東京で新社会人になる元学生からは、「先生が『2年目までについた差は一生埋まらない』と授業で話されていたのがすごく心に残っているので、何事も全力で頑張ります」とのメールが来た。

何名かの元学生からは、ご丁寧に配属先をメールで教えてくれた。どの場所で働くことになっても、どの部署で働くことになっても、与えられた仕事をとっとと極めることだ。

『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ』(小林一三、阪急東宝グループ創始者)ということだ。


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関学の授業は、今年から秋学期(後期)のみとさせて頂いた。ホントは春学期も秋学期もやりたいのだが、交通費も宿泊費も出してくれないので、毎週通うのがアホらしい。次の秋学期に、また多くの学生に活きたインスピレーションを与えたいと思う。

今日の日経「春秋」はとても良い内容。

教育
([出所]日経電子版)

今も昔も日本の教育は、知識を詰め込ませ、知識の有無をテストしている。そんな下らない教育を20年近くも受けさせられているので、学生に限らず、多くの日本人は、「正解のある問い」に答えるための勉強(知識の詰め込み)しかできず、「正解のない問い」に対して、自分の頭で考え、自分なりの「新しい解」を出し、自分の言葉で発信するということができない。

私が教育を通して、学生達を変えたいと思うところが何点かあるのだが、そのうちのひとつが、ググれば分かることを暗記しようとする勉強法をやめさせ、考える(思考する、思想する)自分なりの解を出す(言語化する、哲学する)という「学び」の習慣を付けてもらうことだ。

新社会人になった諸君も、正解のない世界で、自分の頭で考え、自分なりの「新しい解」を出すという「壮絶な闘い」に挑んでほしい。その方法は授業で言ったよね。社会人になってからも、続けるように。