kwanseigakuin

秋学期 第9講。
いい天気。


kwanseigakuin

いつもと同じく、授業前にキャンパス内の日本庭園へ。
美しい。
大学にいることを忘れそう。


----


さて、授業は早いもので第9講。

「お金持ちになりたい」という学生もいれば、「投資について教えてほしい」という学生もいるので、「金持ち父さん」になる方法を会計的に説明した。詳細はロバート・キヨサキ氏の本を読んでほしいが、「貧乏父さん」はP/L脳であり、「金持ち父さん」はB/S脳である。「貧乏父さん」は、収入(給料の手取り分)の中から支出(生活費など)を差し引いた利益を貯金するが、金融資産が蓄えられることはない。だから、いつまでも働き続けなければならない。他方、「金持ち父さん」はレバレッジを効かせて資産を積み上げ、その利回りで生きているため、自分が働かなくても生きていける。働くのは、資産であり、お金である。

この話が理解できなければ「金持ち父さん」にはなれない。お金は知識がない人からある人に流れていくものなので、投資の勉強はしっかりやった方がいいと思う。


BS脳

学生の間に金融資産を蓄えることはできないが、無形資産(B/Sにオンバランスされる無形資産ではなく、自分自身のバリューの意味)を蓄えることは今からでもできるので、自己投資も忘れないでほしい。最大の自己投資は会いたい人に会いに行くこと。最もコスパのいい自己投資は読書。どちらもほとんどコストはかからない。自己投資を続けるかどうかで、10年後、20年後の自己資産の価値は雲泥の差が開くことになるはず。


この話をした後、ある学生が「自分がレバレッジを効かせて多額のローンを組んで資産を購入するということのイメージが沸かない」と言っていたが、イメージできなければ、それを手にすることは絶対にできない。「すべてのものは2度作られる」というように、イメージしたものだけがカタチになるのだ。イメージできなければ、勉強した方がいいと思う。

このような知識を得たとしても、「お金持ちは賤しい」「お金は汚い」という価値観を持っている人もいる。今日の私の話に対して、どのような解釈(意味付け)をするかは自由だが、お金に対してマイナスの解釈をした人は、マイナスの感情を抱き、マイナスの意識が働き、マイナスの行動を起こし、マイナスの結果が生むはず。プラスの解釈をした人は、プラスの結果を生むはず。解釈(意味付け)を変えれば、結果(将来)は変わっていく。


前回の講義で、「目的」と「現在地」の話をしたが、「目的」を達成した時の自分と、「現在地」の自分は、全くの別人であるはず。「いまの自分」で「あっちの自分」を判断したり決めたりしないように。イメージしたものは手に入れられる(可能性がある)ので、大きなイメージを持った方がいい。



2年生(男性)から質問を頂いた。
前回の授業で、大人でも「現在地」を把握することは難しく、成功者といわれるような人はコーチを付ける(コーチングに多額のお金を払う)という話がありましたが、私達のような学生がコーチングにお金を支払えることはできません。学生が効果的にコーチングを受ける方法はありますか?

お金を払ってコーチングを受ける前に、「セルフコーチング」をすべき。つまり、自分で自分に質問をする。質問する内容は、次の3つ。

 1.本当は何がしたい?
 2.そのために何をしている?
 3.それでいいの?


この3つの質問を毎日毎日365日自分にする。今日の夜から寝る前にセルフコーチングをしてみてほしい。365日後にどうなってるか。おそらく全くの別人になっていると思う。

私が皆さんのコーチになったとしても、同じことを聞くと思うよ。

「本当は何がしたい???」

って。


------


授業後、訳あって広島に向かった。


すし辰

広島は2週間ぶりだし、寒くて街まで出る気分でもなかったので、広島駅にある回転寿司屋「すし辰」で夕食を済ませた。広島の大学で教えていた時は月に1度は来た寿司屋。回転寿司なのに美味しい。コロナの時から回転しなくなり、タッチパネル式になったが、お皿も値段も回転寿司の時のまま。この値段でこのクオリティなら満足だわ。

今日は広島駅と駅前のシェラトンを往復しただけだが、外国人観光客の群れがすごかった。これぞオーバーツーリズムだな。かつての定宿だったシェラトンもコロナ禍の2.5倍位の値段になり、外国人でいっぱいだった。簡単に泊まれる値段ではなくなったが、ラウンジのケーキが美味しい。広島市内では一番良いお宿だと思う。


------



東京国際フォーラムで開催される大イベントに登壇することになりました。

他の登壇者がすごすぎて、場違いとしか思えませんが…。


会計ファイナンス人材Conference