那覇から伊丹へ。
沖縄は今でも23〜24℃くらい。家を出る時はTシャツだが、シャツとジェケットとコートを抱えて機内に入り、伊丹に着いたら全部着用。この時期は手荷物が多い。
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大好きなイタリアン『Bacchanale』が、テナントビルの建て替えにより、10月に神戸六甲から西宮夙川へ移転した。そろそろ落ち着いてきた頃かと思い、新店へお伺いした。
18時開店のお店。18時に満席だった。すごい。
神戸のお店でも使っていた琉球グラスと沖縄壺屋の「育陶園」のやちむん。なんか嬉しい。
コースメニューは神戸の時からガラリと変わっていた。
いつも違って、いつも美味しい、というのが一番いい。
すべて満足。そして満腹。
このワインのエチケットがカッチョいい。
ワインはペアリングで。
ワインは神戸の時と同じく、オーナー兼ソムリエのこだわりが半端ない。
今日は、春から私の授業を履修してくれている学生N君(21歳)と一緒に食事をしていたのだが、私の話をノートに書き留める姿は感心する。「人と会うときはノートとペンを必ず持っていけ!」と授業で言ったのは私なのだが、食事や会話の途中でも「今の話、ノートに控えていいですか?」と、ナイフ・フォークを置いて、ペンに持ち替えて、必死に書き留めていく。素晴らしい。
春学期にも2人で食事をしたことがある。その時も、机の上にノートを開け、私の話を書き留めていた。ちなみに、前回も今回もノートはモレスキンだった。授業内で私が日々使っているモレスキンを学生に見せたことがあるが、彼もマネしてモレスキンを買ってくれたのだ。学生にとってはモレスキンは高額すぎる文具だと思うが、そういう投資はいいと思う。前回とはモレスキンの表紙の色が違っていたと思うので、もう2冊目なのだろうか。モレスキンに何でも気付きを書き込んでいけば財産になるはず。モレスキンに人生を詰め込んでほしい。
思えば、私が学生の頃に、こうやって食事や会話ができる大人はいただろうか。恩師 平松先生は雲の上の存在であり、1対1で食事したことはないし、1対1で会話することもほとんどなかった。他の教員もほとんど話をしたことはない。おそらく、学生時代に親以外の大人とまともに会話をしていない。今の学生も同じじゃないだろうか。にも関わらず、進路を決め、就活をしている。きっと「事実」を何も知らず、「解釈」だけで進む道を選んでる。恐ろしいことだ。
私の授業を履修してくれている学生から「実務のことをもっと知りたい」と言われることが多い。私に求められていることは、そこなんだろうと思う。関学商学部の会計コースには学者が多いが、実務家が少ない(たぶん私だけ)。知識よりもインスピレーションを、理論よりも実務の面白さを、全ての履修者に伝えていかねばと思う。そして、今日のような対話の場も積極的に持ちたいと思う。一人の学生に何らかの気付きを与えることができれば、徐々に関学全体に光が広がるかもしれない。「一隅を照らす」という生き方をしていきたいと思う。
関学の先輩であり、オーナー兼ソムリエの太田さん。
今日も最高のお料理、最高のワイン、最高のおもてなしをありがとうございました。
また必ず来ます。
店を出たら7℃。家を出た時との気温差17℃。死にかけた。
身体は冷え切ったが、素晴らしい学生に愛され、温かい気持ちの1日だった。
Mastery for Service.