kwanseigakuin

秋学期 第8講。
少し肌寒くなってきたけど、良い天気。



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授業前に立ち寄るキャンパス内の日本庭園
徐々に赤くなってきた。
来週くらいがピークだろうか。




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学内の生協に、八天堂の沖縄限定のクリームパンが40個限定で売っていたが、沖縄で見たことない…。


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先週金曜日は、公認会計士試験の合格発表だった。

合格者は今日から監査法人への就職活動が始まるため授業には出ていないが、私のクラスから5名の学生が合格していることが確認できた。まだ増えるかもしれない。すごいことだ。

5名のうち3名が3年生というのもすごい。
私が3年生の時なんて、まだ勉強も始めてなかったのに。

とにかく、すごい。おめでたい。嬉しい。

合格した人は、ここからがスタート地点。試験に合格するまでは死ぬほど勉強してきたと思うが、まだ社会に出て必要な知識の1%程度しか学んでいない。これからが本当に勉強。謙虚さを忘れずにコツコツと根を張っていってほしい。

合格出来なかった人は、がむしゃらに勉強を再開する前に、敗因を考えること。合格出来なかったことが、神からのどういうメッセージなのかを考えること。夢は逃げない。再び、来年の8月の試験に向けて、戦略的に勉強してほしい。




4年生の学生(女性)から以下のようなコメントシートを頂いた。
先日、バイト先で仲良くしていた友人ともめてしまいました。(中略)この友人と今後どうやっていくか分かりません。ただ、伝えたいことが相手のもとに100%届く訳ではないことが分かりました。前回の授業で「事実は1つ、解釈は無限」という話を聞いていたので、相手が私と同じ解釈をしてくれなくても仕方ないことだと考えることができました。人によって考え方が違うということに気づかされた経験でした。

何かを見たり聞いたりした時に、人は何らかの「解釈」をする。プラスの解釈をする人もいれば、マイナスの解釈をする人もいる。良いように解釈する人もいれば、悪いように解釈する人もいる。どのような解釈をするかは、人それぞれ。その解釈によって、人それぞれの「感情」が生まれ、人それぞれの「意識」が生まれ、人それぞれの「行動」が生まれ、人それぞれの「結果」が生まれる。

だから、人は違って当たり前である。「人と違うことは素晴らしい」ことであり、それぞれの人は個人として尊重されなければならない(日本国憲法第13条)。

しかし、日本人は「人と同じことが素晴らしい」という教育をされてきた。個性を否定され、協調性を重視されてきたので、人の目を気にし、空気を読まなければならなかった。

自分と他人は絶対的に違うのだ。ここでいう他人とは、仲の良い友達だけでなく、恋人、家族も含む。考えてることも、解釈も、価値観も、絶対的に違う。だからこそ、「他者との対話」が必要なのだ。対話することを面倒くさがってる限り、良好な人間関係を築くことはできない。対話をしたとて、理解ができないことの方が多い。それは質問をくれた方がおっしゃるとおり、仕方ないことだと考えるしかない。ただ、対話を面倒くさがって、勝手な「解釈」で相手を見る人が多いが、それは「思い込み」に過ぎず、その「思い込み」が自分も相手も傷つけることがある。

誰かともめたり、意見が合わなかったりという場面は今後何度もやってくるが、「自分と他人は絶対的に違う」ということを前提に、建設的な対話をしてほしい。



公認会計士を目指す2年生(男性)より。
以前の授業で「目標に対するモチベーションが沸かないのは目的があいまいだから」とおっしゃっていましたが、「目的」と「目標」に違いはなんでしょうか。

まず黒板に以下のような図を書いた。

目的と目標


「目的」とは「的」。「目標」とは目的の手前にあるものであり、目的を具現化・数値化したものであり、期限をつけたものである。例えば、「豊かな人生を歩む」という人生の「目的」を果たすために、「公認会計士になる」という「目標」を掲げる、という具合に。

「生きる目的」「働く目的」「勉強する目的」「結婚する目的」などなど、それぞれに「目的」があるはずなので、それを言語化していくべきだと思う。この「目的」があいまいだから、行動もあいまいになり、モチベーションも沸かなくなるのだ。大学生のこの時点で「目的」がハッキリと言語化できている人はいないと思うが、自分と向き合って、いずれは言語化できるようにした方がいい。それが自分の哲学を完成させることにも繋がる。

「目的」が明確でなくても「目標」を設定して構わない。私も学生時代は人生の目的なんて考えられなかったが、公認会計士になるという目標を掲げて勉強した。勉強しながら「目的」を見つけていくことでもいい。

ただ、「目的」「目標」を掲げるよりも大切なことは「現在地」を把握することなんだよね。「現状把握」というのが、簡単なようで難しい。自分はいったいどこに向かっているのか。自分が大切にしていることは何なのか。自分は本当は何がしたいのか。なりたい自分になるために何をしているのか。それは最良の方法なのか。もっと違う方法はないのか。そういったことを言語化できている人もほとんどいないと思う。大人でも「現在地」を把握することは難しい。だから、成功者といわれるような人は(スポーツ選手がコーチをつけるように)コーチをつけるのだ。コーチからフィードバックを受けることで「現在地」を知ることができる。「現在地」を把握することで「目的」や「目標」が(より)明確になることもある。

「現在地」と「目標」が明確になれば、そこに至るまでに要する時間と必要な行動が見える。それが「戦略」と言われるもの。公認会計士試験に合格するためには、がむしゃらに勉強するだけではだめで、試験日から逆算してどれだけの時間をかけて、どのような行動をするのかという「戦略」を立てるべき。そこに「目的」が北極星のように見えていれば、モチベーションが沸かないということはないんじゃないだろうか。

現時点で「目的」「目標」があいまいなら、まずは「現在地」を把握しよう。




他にも色んな話をしたが、長くなるので気が向いたら書くことにする。


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授業後、学生達がランチに誘ってくれた。
学内のステーキ屋『三田屋』にて。
就職が決まった人、これから就活する人、留学する人、会計士を目指す人、色んな人が色んな話をしているのを聞いているだけでも楽しい。


sanndaya



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夜、名古屋から会いに来てくれた友達と堂島の蕎麦屋『守破離』へ。大阪在住の時から何度も通った蕎麦屋。夜は一品料理もなかなか美味しく、日本酒も良いものが揃っている。こういう蕎麦屋は沖縄にない。


守破離


毎週のように誰かが沖縄北谷まで遊びに来てくれるのも嬉しいことだが、私が関西にいる日曜・月曜に大阪まで出てきてくれる人が多いことも嬉しいことだ。

今日あった友達は、私の経営者向けセミナーの受講生でもあるのだが、私のセミナーを受講して新規事業を立ち上げ大成功させた実績がある。その経験も活かして、また新しい事業を立ち上げたらしい。そういう話が聞けることも嬉しい。



守破離

久しぶりに「梵」(ぼん、born)を飲んだ。やっぱ美味しいね。




Osaka

深夜は極寒だった。
来週からはコートを持ってこないと死ぬな。。