広島2日目。とてもいい天気。
せっかく広島に来たので、お好み焼き(広島焼)を食べて帰りたいと思っていたが、ヒルトンのクラブラウンジの朝食バイキングにお好み焼きがあったので(さすが!)、朝からガッツリ食べた。チチヤスのヨーグルトも頂いた。朝から完璧。
午前中、前職の大学教授とミーティングをして、午後、広島駅へ。
朝食を食べたばかりだったので全くお腹は空いていなかったが、駅ビルに入ってる「ばくだん屋」へ。私が唯一食べるつけ麺。辛さを30倍まで選べるのだが、あえて辛いのを頼む。汗が出るほどの辛いスープに浸した冷たい麺とすすると口の中に辛さが広がる。直後に茹でたキャベツを食べると口の中に甘さが広がる。辛いと甘いを行ったり来たり。たまらない旨さ。考えた人、天才。
広島といえば、ベーカリーショップ「広島アンデルセン」ともみじ饅頭「にしき堂」。この両社のコラボ商品「あたらしもみじ」がめっちゃ美味しい。お土産に買ったらとても喜ばれた。
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午後、授業の前乗りで大阪へ。
特段予定もないので、昼から飲んでいた。
スカイビルの近くにある「CRAFT BEER BASE MOTHER TREE」へ。店内のビール醸造所で造られた自社醸造のビールを飲むことができるレストラン。クラフトビール好きにはオススメ。
その後、2軒ハシゴしてホテルに戻った。
御堂筋のイルミネーションは今年もキレイ。そして、懐かしい。
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「積ん読名人」12名の「積ん読」になってる本棚や机などの写真と、各人へのインタビュー集。実に面白い内容だった。
「本棚」の写真を集めた本は何冊か持ってるが、「積ん読」の写真を集めた本は珍しい、というか、初めてではないだろうか。
しかも、登場するのは角田光代、小川哲、柴崎友香など、著名作家も多い。
人はなぜ積ん読をするのだろうか。
小川哲さんは、以下のように言っている。
「日常的に本を読むようになると、本がない状態は怖いんですよ。外出先で本が切れたり、読んでいる本がつまらなかったりしたときの保険のために、多めに本を買うようになったんです。保険で買った本を読む前に、新たに読みたい本が出てきて、どんどん積むようになってきました。」
角田光代さんは、以下のように言っている。
「本が出版されて、市場から消えるまでのサイクルがどんどん短くなっているんじゃないかなと。いつ読めるかわからなくても、読みたい本を見失うくらいなら買ったほうがいいと思って、積ん読するんじゃないでしょうか。」
私も大量の「積ん読」があるが、その理由は小川哲さんや角田光代さんと同じ。読みたい時に本がないという状況だけは避けたい。だから本棚に未読の本が並んでいる。私の場合、読み終えた本は捨てることが多いため、本棚を見れば「自分が新たに興味を持っている分野」「自分の未知の分野」を教えてくれる。まとまった時間が取れた時に、それらを一気に読むことによって、知のMAPが一気に広がっていく。
「積ん読」に罪悪感を持っている人や、もったいないと感じる人もいるようだが、「積ん読」をしないことの方がもったいないと思う。
なお、本書に、岩波文庫を全巻揃えることに執念を燃やしている方や、到底読み切れない量の本を買い続けている方なども登場するが、そういうのは理解できん。
「積ん読」というのは、未知を既知にするための助走である。読みたい本は惜しむことなく買っていい。読書の楽しみには、読む前から始まっているのだ。
本書は是非続編を出して欲しい。
もっといろんな方の積ん読を見てみたい。