授業の前乗りで大阪へ。
前から気になっていた『せんべろゆうじ』へ行ってみた。昼間っから賑わっていた。
「せんべろ」のお店なので、とにかく安いのだが、意外とちゃんとした料理が揃っていて気に入った。このカマ焼きも400円代だったと思うが、身がたっぷりで美味しかった。
トイレの落書きも気に入った。
『人間死に方は選べないが、生き方は自由だろ』
『無駄とも思える努力の積み重ねが「美しさ」を維持する。』
『人生は多いならる暇つぶし。楽しくやろうぜ』
ホンマそのとおり!
人生、楽しんでなんぼ。
自分がやっていて楽しいことベスト10を、毎日・毎週・毎月・毎年やり続ける人生を。
夜、行きつけのワインバー『異端』へ。
なかなかのクオリティのワインがグラスで頂ける。
お料理も美味しい。
本日のパスタは秋刀魚を使ったオイルパスタ。美味。
夜は寒くなってきたね。
沖縄を出る時は28〜29℃。内地の夜は12〜13℃。免疫力だけは下げないようにしなければ。
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齋藤孝先生の『孤独を生きる』(PHP新書)読了。
齋藤孝先生は、『孤独のチカラ』『50歳からの孤独入門』など、孤独の効用を書いた本を何冊か出されている。それらの本にも書かれていたと思うが、「孤独」の時間というのが、自らを成長させるために絶対に必要な時間であり、「孤独」と「孤独感」は別モノである。
私は基本的に4人を超える飲み会は断る。1人で飲んでいても「孤独感」が生じることはないが、集団の中にいると孤独を感じるし、時間の無駄だと感じる。寂しさが募って「孤独感」が生じるという人が少なくないと思うが、多くの人と群れたところで解消されることはないのではないだろうか。
「親しい友達が欲しい」という欲求が「孤独感」の源であるが(P52)、人間関係なんて浅くていいし、淡くていいし、狭くていい。どうせすぐに入れ替わっていくんだから。人間関係も「動的平衡」だと思う。
かなり前になるが、雑誌『PRESIDENT』(2019/11/29号)に興味深い記事が載っていた。1300人のビジネスパーソンを対象に、「孤独度」に関するインターネット調査を行った結果が載っていた。結果は興味深いものだった。「腹を割って話せる友達」が多い人の方が、孤独を感じやすいという結果だったのだ。深い人間関係を求める人ほど孤独感を味わいやすいというこどだろう。さらに興味深いのは、業種別でみると、運送・輸送業の人が、最も孤独を感じていない、という結果だったのだ。孤独を感じるかどうかは、人との「つながり」の数や時間や密度とは関係ないのだ。宅急便のおじさんは毎日多くの人から「ありがとう」を頂いているため孤独を感じていないが、他者に頼る訳にいかない職業の人(スペシャリスト等)は孤独を感じやすいという。「立ち話し程度」「あいさつ程度」の弱いつながりが孤独感・孤立感を癒やしてくれるのだ。
齋藤孝先生は、不機嫌な顔をした人や、怒ったような顔をした「孤独臭」が漂うような人とは誰も付き合いたいとは思わないので、「意識して笑顔を作る」ことを薦めてくれている(P98、P99)。これはめちゃくちゃ大事なことだと思うし、意識して笑顔を創るだけでも孤独感は半減するのではないだろうか。齋藤先生は、誰ともコミュニケーションを取らないと、「コミュニケーション筋」が衰え、「孤独感」はあっという間に「孤立」になってしまうので、「ゼロ・コミュニケーション」は避けなければならないとアドバイスしてくれている(P60)。
本書の後半では、本を読むこと、音楽を聴くこと、運動をすること、日記を書くこと…などなど、孤独感の解消法も書かれているが、そのような対処療法では孤独感は治癒できないような気がする。むしろ、自らの意思で孤独を貫き、孤高に生きるべきではないだろうか。それは誰ともコミュニケーションを取らないということではない。「誰とでも対話をする」ということだと思う。そのようなマインドを持つだけでも「孤独感」は減り、「幸福感」は増すと思う。