kwanseigakuin

母校 関西学院大学へ、
今日はいい天気。



kwanseigakuin

私が好きな「新月池」の周りもキレイに紅葉していた。
なんと美しい大学なんだ。

毎週ここを通る度に幸福度が増していく。


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今日は、授業の前に学生会館へ。
私の授業を受けてくれている学生(2年生)から、「昼休みに学生会館前の広場でギターを弾くので見に来て欲しいです」と言われていたので、観に行った。観客に私がいるのを見付け、嬉しそうに微笑んでくれた。かわいいやん。

いつもEDMばっかり聴いているので、ギター・ベース・ドラムだけのロックを久々に聴いたが、ロックもいいね。それよりも、学生がひとつのことに打ち込んでいる姿は、紅葉よりも美しいね。これからもロックに生きろ! 好きを極めろ!

live



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さて、授業。
全14講のうち、早いもので9講目。


前回の授業において、日本の学校教育は詰め込み式の暗記学習に偏り過ぎであり、大学受験は未だに暗記力を試しており、時代にそぐわない(そして余り意味がない)と思う、という話しをした。この話を受けて、4年生の学生から、こんなコメントシートを頂いた。

「私も、ひたすら暗記という中高での授業は良くない学習法だと実感しています。だからこそ大学生では私なりの本当の勉強方法である『本質を捉える』ということを意識しながら、「問い」と「考え」を繰り返すようにしてきました。しかし、『本質を捉える』ことは難しく、何が正しいのか分からなくなってしまいます。本質を見抜くために大切なことは何でしょうか?」(商学部4年)

とても良い「問い」だと思う。

受験勉強の「問い」には必ず「答え」(模範解答)が用意されている。だから「答え」を暗記するような学習をする。受験指導者の中には数学ですら暗記科目だと言い切る者もいるが、あながち間違っていない。公式を理解するより、暗記した方が早いとも言える。しかし、君たちが社会に出た時、大半の「問い」には「答え」はない。私の授業でも「こういうケースの場合、皆さんならどうしますか?」という具合に「答えがない問い」を投げかけることがある。皆さんの「考え」を聞きたいからこのような問いを投げかけているのに、すぐに模範解答を聞いてくる学生が多い。自分の頭で考えるということをしたことがないから、すぐに答えを求めるのだ。まずは、何事も関心を持って、考えること。これが大切なことの1つ目。

本質を見抜くこと、考えることは、脳内に記憶された知識を引き出すことや、ググって答えを見付けることと異なり、時間がかかる。「タイパ」が極めて悪い。だから、考えることを放棄する人がいる。流してしまうのだ。スルーするのだ。これではいつまで立っても本質に辿り着くことはできない。本質を掴むには、立ち止まること。これが大切なことの2つ目。

新聞やニュースの報道、世間の常識、ネットの書き込みなどの情報をすぐに事実と信じ込み、他の情報をシャットアウトする人が多い。これは「考えること」を放棄して、すぐに「答え」を暗記するような学習をしてきた日本の教育の弊害だと思う。コロナ禍において、「マスクをしなければならない」「外出してはならない」「県外をまたいではいけない」「2mのソーシャルディスタンスをしなければならない」「隣人との間にはアクリル板を置かなければならない」「飲食店は時短営業しなければならない」「ワクチンを4回接種しなければならない」・・・といった数々の「愚策」を正しいと信じ込んできた人は多いのではないか。しかし、それらの対策に一定の効果があるのかもしれないが、大気中に今でも舞っているコロナウイルスをそんなもので防ぐことなんてできるとホンキで思っているのか? 駅前のコインロッカーは、1列ごとに使用禁止になっていた。それについて「何かおかしい」と思わなかったのか? 本質を掴むには、疑うこと。これが大切なことの3つ目。

新聞が報じることも、政治家が言うことも、ジャーナリストが言うことも、正しいとは限らない。N経新聞なんて平然とウソを書く。人の言うことも疑え。世間や他人と考えが違うことは当然であるのに、人と違うというだけで批判や暴力や攻撃をしてくる輩がいる。しかし、そういうヤツこそ、思考停止なのだ。立ち止まり、世間や常識を疑い、「自分なりの考え」を出す習慣をつけて欲しい。コメントをくれた学生は「何が正しいのか分からなくなってしまいます」と言っているが、「正しい」なんてものはない。「あなたの考え」が大事なのだ。



別の4年生の学生から、こんなコメントシートも頂いた。
「前回の授業での先生の話を聞いて、同じことをルーティン化することと、過去に執着せずに手放すことを、両立されていることに感銘を受けました。(中略)私は、気の合わない友達でも、長年の付き合いだという理由から、関係をムリに続けてしまっています。先生は、貫くことと、新しいものを掴むことと、どのようにバランスを取っているのですか。」(商学部4年)

これもいい質問。

人生の絶対的な目的や、自分の絶対的な価値観に関することは、生涯貫くできであり、手放すべきではないと思う。しかし、それ以外のものについては、執着しなくていいのではないか。

気の合わない人のみならず、不機嫌な人や、ネガティブな人や、他人の批判をしているような人と、価値観が合うはずがない。長年の付き合いかどうかに関わらず、手放した方がいい。手放さなければ新しいものを掴むことはできない。運も縁も逃げていく。

あらゆる執着を手放すべきだと思うが、「幸せになることにもっと執着すべき」だ。多くの方は、幸せを犠牲にすることをやりながら、幸せになりたいと言う。本質を捉えて欲しい。



他にもたくさんのコメントシートを毎週頂く。学生へのフィールドバックをまとめるだけでも一冊の本になりそう。


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夜、学生と大阪へ。


yakiniku_ichi

来春から就職が決まっている4年生2人と焼肉屋へ。一人は単位を全て取り終えているにも関わらず、私の授業だけは聞きたいからと、毎週月曜日に上ヶ原の山の上まで来てくれる。もう一人は、私の授業を履修していないのだが、噂を聞いて、授業に潜りに来てくれている。二人共、志が高い。

食事中も、授業の時と同様に、真剣に私の話しを聞いてくれた。私も学生から色んな話しを聞けることは大きな参考になる。大学のリアルを教えてくれた。とても勉強になる。

osaka

それにしても美味しいお店だった。お肉も美味しかったが、〆のすだち冷麺も最高だった。梅田の『焼肉 弌(ichi) 』にて。

話は尽きず、5時間位飲んでただろうか。よく笑った。楽しく、有意義な時間だった。ありがとう!