梅田

関学の授業の前乗りで大阪梅田へ。

沖縄を出る時はTシャツだが、伊丹空港に着くとダウンジャケット。気温差が20度近い時もあるので、とにかく体調を崩さないように気を使う。



梅田

いつも泊まるホテルを今日もアップグレードしてくれた。最上階から大阪東部の眺め。




梅田

夜、ホテルの近くでワインが飲めるお店を探していたところ、中津に『ラ・バルカッチャ』(La-Barcaccia)というお店を見付けた。ナポリピッツァとイタリアワインのお店。ワインはめちゃくちゃ豊富。店主は気さくでいい感じの方だった。梅田界隈にこういうお店を探していたのよ。リピ確定。


気持ち良く酔ったあとは、のんびりとホテルで過ごした。


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移動中に横尾忠則さんの『老いと創造 ー 朦朧人生相談』 (講談社現代新書)を読んだ。

P22〜23に横尾忠則さんのノート(日記)の写真が載っているが、これだけでも買う価値アリ。ノートはこうやって付けるものだと思う。

本書は、50の人生相談が載っており、それぞれのQ&Aに合わせて、横尾忠則さんの作品も掲載されているオールカラー版の新書。それぞれの人生(相談)に深い意味があるように、それぞれの作品にも深い意味がある。絵の見方が分からないという相談もあったが(P103〜)、「画家も(略)分からないまま描いています。(略)そんないい加減に描いた絵を真剣に見る必要はありません」と答えながらも、「絵を見る機会をできるだけたくさん作ってください。そうすることで、ある日突然、絵が分かりはじめます」とまとめる。その横に、横尾忠則さんのピカソへのオマージュの作品が掲載されている。変な絵で、なんのこっちゃ訳分からんのだが、絵ってそんなもんなんだね。人生もまた然りだね。

本書に中に何箇所か、流れずに濁った水はその場でじわじわと腐っていくし、汚れていくが、「流れる水は常にきれい」なのだから、水は流さなければならない(つまり、変化させなければならない)と書かれている。これはとても共感できる。人生において、悩みとは、流れずに濁った水であり、汚染物である。だから、掻き出して、流してあげなければならない(P3参照)。「人生は川の流れのように」、なのだ。自然に身を委ね、濁ったものを掻き出しながら流されていけばいいのだ。運命に逆らうには相当なエネルギーが必要になる(P81参照)。逆らったり、抗ったり、闘ったりする必要はないのだ。どこに行くべきかなんて深く考えなくても、知らず知らずのうちに行くべき場所に行ける(P172参照)。その場所が、運命の場所であり、自分の居場所なのだ(P18参照)。そのプロセスをうんと楽しめばいい(P143参照)。

欲望と執着に振り回された生き方をしている人が多いが、そういったものは人生のどこか早い時期に手放した方が良いと思う。もっと「無為な時間」を過ごした方が良いと思う(P196参照)。「人間は(略)遊ぶために生まれてきたのです。このことを分かっている人間だけがクリエーターといえるのです」(P197)。

Just go with the flow.
欲望も執着も悩みも捨てて、川の流れに身を委ねよう。
そして人生を楽しもう。
もっと笑おう。
もっと遊ぼう。



こちらの、『アホになる修行 横尾忠則言葉集』も超オススメ。

アホになる修行 横尾忠則言葉集
横尾忠則
イースト・プレス
2018-07-07


無駄な時間が有益であると気づくのは
多忙を手放した時だ。
(P63)