okinawa

沖縄移住248日目。
今日もいい天気。
いつも港に停泊しているCHATAN HARBOR BREWERYのロゴが入った船が今日は沖に出ていた。ダイビングしてるっぽい。


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毎週誰かが沖縄にやってくる。
今日は、30年来の友達がやってきた。
沖縄出張で来たのだが、最終日は仕事がなくなり、出発までヒマなので付き合って、と。


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午後待ち合わせして、16時には空港に戻らなければならないというので、空港の近くの瀬長島(ウミカジテラス)でぼんやり過ごすことに。目の前に滑走路が見えるので、飛行機好きにはたまらん場所かも。



okinawa

それにしても今日は暑かった。
「沖縄ぜんざい」を食べたことがないというので、食べてもらった。

ほれ、美味いやろ!

沖縄ぜんざいは、私がこっちに来てハマったものの一つだ。



今日会った友達は、先月1日も会っている。その時に、「甲状腺に腫瘍が見付かり、来週手術する」という衝撃の告白を受けた。手術が無事成功したことは、術後すぐに連絡があったので知っていたが、その後の体調・体力などは心配していた。今回の沖縄出張が仕事復帰らしいが(ってか、いきなり沖縄出張かよ!)、フツーに元気そうで安心した。傷口を隠すために首にスカーフを巻いていたので、深い傷が残ったのかなぁ〜と思ったが、彼女の方からスカーフを外して傷口を見せてくれた。浅い傷だった。すぐに消えそうな傷だった。良かった良かった。


空港に向かう前に、道の駅に寄った。空港で高いお菓子を買うくらいなら、道の駅で新鮮で安い果物でも買って帰ったらどうやと薦めたら、カゴ一杯に果物や野菜を買っていた。「機内持ち込み2袋までって分かっとんのか??」、「詰め込むから大丈夫」。


ミズレモン

「ミズレモン」なるものを見付けた。パッションフルーツの仲間らしい。

パッションフルーツも、こっちに来てハマったものの一つだ。8月でパッションフルーツの季節が終わったので、パッションフルーツの仲間を見付けて、テンションが上がった。とりあえず、一袋買ってみた。



ミズレモン

友達を空港に送り、帰って早速「ミズレモン」を食べた。

ん〜〜。

無味。


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夜8時。
外から爆音が聞こえた。毎週土曜日は花火が上がるが、今日(金曜)も上がった。祝日だからか。明日から大阪なので、今日花火を見ることができて嬉しいよ。誰があげてるのか分からんけど、毎週楽しませてくれて感謝だわ。


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これはすごい本。

先日紹介した「国境なき医師団」の白川優子さんの『紛争地の看護師』 (小学館文庫)と同時に読んだ本。初版は2016年だが、いまのガザ地区やパレスチナの問題を知りたい方は必読。というか、すべての人に読んで欲しい。

本書を読めば、なんでこんな争いが起こるのかという歴史的背景も(ある程度)理解できるが、それよりも、この地球上で周囲を分離壁に囲われ、イスラエルに占領され、何もかもを完全にコントロールされているジェノサイドがあるというリアルを知ることができる。国連やNGOからの支援があるから最低限の衣食住は維持されているものの、いつ空爆が落とされるか分からない中で、多くの人がその日暮らしをしている。十分な電力もなく、水道も頻繁に止まり、失業率は80%を超えるという。物資を密輸するためにエジプトから何本ものトンネルがあり、そのトンネルで車まで密輸されているらしい。

本書に出てくる10歳の少女と著者との対話が印象に残る。
著者が少女に「大きくなったら何になりたいの?」と質問すると、少女は「朝、目が覚めて自分が生きていると分かったらその日何をしようか考えるけど、いつ死ぬかもしれないから先のことは分からないな」(P92)と淡々と語るシーン。著者は「何も言葉を返すことができなかった」と振り返っているが、私もページをめくる手が止まり、言葉を失った。

生きるのに必死であるが、生きるのに無気力でもある。

こんな生活が、きっと今も進行しているのだろう。いつ死ぬかもしれないという生活が。

本書の内容もすごいが、あの入国すら難しいガザ地区には入り、取材を続け、銃撃される危険を顧みず写真撮り続けたことがすごすぎる。読んでいるだけでもヒヤヒヤするシーンの連続。そして、その取材をまとめ上梓したことに敬意を表する。渾身の作品だ。こんな本はきっと誰にも書けない。後世に残して欲しいと思う本だ。