半期に一度のエントリー。

今年7月〜12月までに読んだ本の中で、良かった本をピックアップしておきます。
(この期間に発売された本ではありません)



歩き旅の愉しみ:風景との対話、自己との対話
ダヴィッド・ル・ブルトン
草思社
2022-07-22


この本はめっちゃ良かった。『人間は今や、座ったまま退屈している。』という帯の文言を見て購入した。この本は人生観が変わった何冊かの本の一冊になった。書評はこちら






「自殺希少地域」(自殺で亡くなる人が少ない地域)の人たちは、人間関係が緊密ではなく、「立ち場程度」「あいさつ程度」の人間関係である。『The Blue Zones』には「人とのつながり」が長寿の秘訣のひとつと書かれているが、人とのつながりは濃い過ぎない方がいい。書評はこちら






『撤退』について書かれたアンソロジーの中の想田和弘氏の寄稿文『文明の時間から撤退し、自然の時間を生きる』が最高に良かった(たったの13ページ分だが)。私も「文明の時間」から撤退し、「自然の時間」を生きたい。書評はこちら






今年一番 赤線を引いた本。子供の可能性を伸ばすのも、潰すのも、大人達。若い人に向けて書かれた本だが、「良かれと思って」の自分の価値観を子供達に押し付けている大人達、空気や和を重んじて「正しくある」ことを自分にも他人にも求めている大人達、そして、夢を置き去りにした大人達こそ熟読すべきだ。書評こちら




ブルックリンの少女 (集英社文庫)
ギヨーム・ミュッソ
集英社
2018-06-21


今年下期に読んだ小説の中では、『ブルックリンの少女』が一番おもしろかった。予想していなかったどんでん返しに意表を突かれた。




傲慢と善良 (朝日文庫)
辻村 深月
朝日新聞出版
2022-09-07


上の『ブルックリンの少女』と同様に、婚約者が失踪するという話から始まる。現代の結婚がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』。きっと自分自身にも当てはまるので、ぐさっと心が痛むに違いない。書評はこちら




今年はそれほど多くの本を読んでいないが、それでも良い本にたくさん出会えた。

一冊の本が旅よりも遠くに連れて行ってくれることがある。
良い本で、良い人生を。
No Fun,No Life !!



【過去に紹介した良かった本】
2022年上期 良かった本
2021年下期 良かった本
2021年上期 良かった本
2020年下期 良かった本
2020年上期 良かった本
2019年下期 良かった本
2019年上期 良かった本
2018年下期 良かった本
2018年上期 良かった本
2017年下期 良かった本
2017年上期 良かった本
2016年下期 良かった本
2016年上期 良かった本
2015年下期 良かった本
2015年上期 良かった本
2014年下期 良かった本
2014年上期 良かった本
2013年下期 良かった本
2013年上期 良かった本
2012年下期 良かった本
2012年上期 良かった本
2011年下期 良かった本
2011年上期 良かった本
2010年下期 良かった本
2010年上期 良かった本
2009年下期 良かった本
2009年上期 良かった本
2008年 良かった本