今年一番 赤線を引いた本。

1年で偏差値を40上げて慶應に現役合格したビリギャルが、34歳で米コロンビア大学大学院に留学して、夢に向かって爆進中。

●大切な人からの存在承認
●飛び込む勇気
●圧倒的な行動力
●継続する努力
●自分の意志


がそろえば、人は何にでもなれるし、どんな夢も叶う。

彼女はそれをただやり続けた。
そして、彼女の母と、彼女の師匠 坪田先生は、彼女の存在を承認し続けた。

「ビリギャルは元から地頭が良かったから慶應に行けただけ」「あんたには無理よ」という大人が多いらしいが(P99、P248参照)、それは絶対に違う。子供達の可能性を邪魔すべきではない。大人こそ変わるべきなのだ。

子供の可能性を伸ばすのも、潰すのも、大人達。その大人達を変えるために彼女は大学院に進学し、教育の研究をしている。

本人や子供達の可能性を、大した根拠もなく狭めることで、一体誰が得をするんだろう。たくさん知識を詰め込む教育よりも、子供達を承認することの方が大切なのではないか(P249〜参照)。

若い人に向けて書かれた本だが、「良かれと思って」の自分の価値観を子供達に押し付けている大人達、空気や和を重んじて「正しくある」ことを自分にも他人にも求めている大人達、そして、夢を置き去りにした大人達こそ熟読すべきだ。

「この世に普遍的な『普通』なんて存在しないんだ。(略)自分が、『生きたいように、生きることができているか』以外に、ないのだ。」(P304)