SBM


@都内某所
土曜・日曜の2日間、経営者・起業家向けセミナーに登壇した。
年2回実施しているセミナーだが、今回で11回目の実施となる。
もう6年もやっていることになる。

どのセミナーも妥協することはないが、このセミナーは私にとっては特別なものであり、最高傑作のセミナー。今回もバージョンアップして臨んだ。

このセミナーで、こんな話をした。

ユニクロ(ファーストリテイリング社)の連結売上高は約2兆円だが、ここに至るまでに何年かかってるか知ってますか?? 

柳井正さんが早稲田大学を卒業し、ジャスコ(現イオン)に入社するも、9ヶ月で退職し、父親の会社「小郡商事」に入社したのが23歳。「ユニクロ」1号店が広島に出来たのは、入社から12年も後の35歳の時。

そこから「ユニクロ」が全国展開していくのだが、売上高が1000億円を超えたのは、その何年後だと思う?? 
なんと15年後なんだよ。

では、売上高が1兆円を超えたのは、1号店出店から何年後だと思う?? 
30年後なんだよ。

売上高が2兆円を超えたのは、さらにその5年後。

つまり、売上高が1兆円を超えるのに30年、2兆円を超えるのに35年かかっている。

ファーストリテイリングも、ソフトバンクグループも、GAFAも、他の成功企業も、何年もの低空飛行を経て、成長曲線に入ったんです。最初から成長していた企業なんてありません。

柳井正は今年73歳だと思うので、小郡商事に入社して50年ということになる。同じことを50年やってきたから、業界でトップになり、業界を引っ張るリーダーになり、ブランドになり、結果として(柳井氏は)巨万の富を築いたんです。

さて、

今日受講してくれた皆様は、何らかの事業をしている方、もしくは、これから新事業を立ち上げようと考えている方だと思うけど、その事業は、ホントにやりたいことなのか?? 貴方がやる意味があるのか?? 社会から求められていることなのか??

30年、50年と、やり続けたいとホントに思っているのか??

短期的に金儲けしたいなら、その事業をやればいいと思う。そうでないならば、一旦頭の中を真っ白にして、自分がホントにしたいことや、自分にしかできない才能・強みを洗い出してみてはどうだろうか?

そして、初日の午前中のセッションから、自己分析を行う。

大半の人は、先祖代々から引き継がれてきた才能を分かっていないし、強みを伸ばそうともしない(弱点補強をしなければ希望の大学に入れない日本の受験システムによる弊害だと思う)。さらに、大半の人は、ホントにしたいと思っていることをやろうとしない(個々の特性・才能・出る杭を封じ込める日本の教育システムと日本人の空気による弊害だと思う)。

しかし、補うべき弱みよりも、伸ばすべき強みに注力すべきだし、したくないことは手放し、したいことをやるべきではないか。大谷翔平も、イチローも、浅田真央も、羽生善治も、孫正義も、柳井正も、そんじょそこらの人達を寄せ付けない天才は、伸ばすべき強みを伸ばすために、たゆまぬ努力を何年も年十年も繰り返してきた人なのだ。

では、自分の願望は何なのか? 自分の強みはどこにあるのか? それらが仕事になったら、どれだけ自分が幸せになり、周りを幸せにできるのか?

そういうワークをひたすら繰り返す。こんなビジネスセミナーは、日本中を探してもないと思うが、この午前中のセッションだけで「元が取れた!」と叫ぶ受講者もいた。

1日目の午後のセッションから、ビジネスのシナリオを描いていく。

2日目の夜には、たった1枚の用紙に、自分にしかできないビジネスの全体像がまとまる。カチっと音を立てて、ジグソーパズルの最後のピースがハマるように。そして、受講者全員が、自分の才能・特性・強みを120%活かした自分にしかできない事業を3分間でプレゼンできるようになる。このプレゼンは毎回感動する。

過去6年、このセミナーの最後に、受講者に伝えることは同じことだ。

「ここまでやったんだから自信を持て! 準備ばかりの人生をやめて、今日、まず一歩踏み出したらどうだ? まだ準備するのか? いつ死ぬか分からんよ。失敗は怖いと思うかもしれないが、人生最大の失敗は、何もやらずに死ぬことだよ。柳井正さんは50年間でどれだけの失敗をしてきた? 短期的にみれば失敗と思うことは、長期的にみれば全て経験でしょ? 早く失敗したらいい。死ぬことはない。まず、弾を撃て。弾を撃ちまくれば、いずれ的に当たる。的に当たるだけではない。行動すれば、あらゆるものを引き寄せる。運、チャンス、ヒト、モノ、カネなど…、行動し続けた人が引き寄せるのだ。それでも弾を撃たないのなら、それでいい。弾を撃つのか、撃たないのか。自分で選択すること。それが貴方の人生です。」

毎回このセミナーの後は、スマホのバイブが鳴り止まない。受講者からの感謝の長文メッセージが何通も届く。それはとても嬉しいこと。ただ、「セミナーが良かった」「武田最高!」で終わらないで欲しい。私のセミナーが良いことも、私が最高なのも、もう知っている。ビジネスで成功してからまた会いに来て欲しいと思う。その時は、またこのセミナーの受講者の前でプレゼンを聞かせてほしい。「私はあの日から弾を撃ち続けたんだよ」、「成功はただそれだけのことなんだよ」とね。

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この2days セミナーが『「社長」の本分』というタイトルで書籍になりました。

7月22日、武田雄治の誕生日に発売します!

社長業に必要な知識はほぼ盛り込んだつもりです。一人でも多くの経営者のバイブルになれば、とても嬉しく思います。

amazonのリンクを貼っておきますが、是非、書店でお買い求めください!



「社長」の本分
武田 雄治
中央経済社
2022-07-22