昨日紹介した 凪良ゆう著『流浪の月』に続き、すんごい小説に出会った。
舞城王太郎著『煙か土か食い物』という本。いつもベッドに入ると1分後には寝てしまう私が、寝る間も惜しんで夜中遅くまで読み耽った程にハマった。
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この本との出会いは、雑誌『BRUTUS』(2022/1/15号)の「百読本」という特集。この特集は、読書家に「100回読みたい本、ありますか?」と聞いたもの。読書家が「100回読みたい」と思うような本なので、誰もが知ってるロングセラーも何冊か紹介されているが、聞いたことも見たこともないという本をピックアップしている人もいる。
ある声優さんが、舞城王太郎著『煙か土か食い物』という本をピックアップしていた。私は、この著者も、この本も存じ上げていなかったのだが、変わったペンネーム、変わったタイトル、しかも副題の「Smoke,Soil or Sacrifices」という英題に、直感が働いた。
そして、直感は正しかった。
すげーー面白い本だった。
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この著者、学歴・職歴など非公表で、三島由紀夫賞の授賞式にも欠席するなど、公の場に姿を現したことがないらしいが、文章を読む限りにおいて、かなり頭がいい人だと思う。
最初のページから猛ダッシュで駆け抜けるスピード感と、文章力、表現力が凄すぎる。さらに、この内容も展開も発想も衝撃。ネタバレになるので内容には触れないでおくが、幅広い教養と深い知識無くしてこんな内容の本は絶対に書けない。これまで読んだことがないタイプの小説だった。著者の本業は外科医なのだろうか。文学にも造詣が深い方と思われる。引用される本がまた凄い。
100回読むかどうか分からないが、何度か読み返すことになりそうな小説に出会った。興奮する一冊だった。かなりオススメ。
「生きていても虚しいわ。どんな偉いもんになってもどんなたくさんお金儲けても、人間死んだら煙か土か食い物や。火に焼かれて煙になるか、地に埋められて土になるか、下手したらケモノに食べられてしまうんやで」(P162)











