幸福書房


今朝の日経新聞『春秋』より。

本を売りたい人がいて、そこに本を愛する客がいる。でも、それだけでは商売が成り立たない。ビジネスで大切なことを教えてくれるコラムです。

本屋さんの店舗数は右肩下がりに減っていますが、それは(上のコラムにあるような)活字離れだけが原因なのでしょうか。この数十年で、街の本屋さんだけではなく、街の駄菓子屋さん、街の電気屋さん、街の薬屋さん・・・といった「街の〇〇屋」が姿を消しました。代わりに売上を伸ばしたのは、大手の書店、大手のコンビニ、大手の家電量販店、大手のドラッグストア・・・といった「大型チェーン」。時代の変化の先頭をいくものが生き残り、置いていかれたものが衰退するというのは進化論さながら。「進化」とは、「不」を解消するために大陸移動するようなもので、必然的に小売業は経営統合して巨大化していきます。「小」が「大」を飲み込むことは難しく、個性的な本屋さんも淘汰されていく。こういう本屋さんが消えていくのは残念極まりないことですが、進化論的にみても「仕方ない」としか言いようがない。

でも、私はこういう本屋さんにも通います。そして、こういう本屋へ行くと必ず1冊は何かを買うようにしています。本屋さんへのリスペクトの意味も込めて。いずれ淘汰されると分かっているけれど。。。