これはめちゃくちゃ面白い。
先日読んだ佐藤優著『君たちが知っておくべきこと ―未来のエリートとの対話』(新潮社)で本書『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』が紹介されていたので読んでみました。
佐藤優さんの『君たちが〜』は、佐藤優さんが灘高生に対して行なった授業を編集したものですが、この加藤陽子教授の『それでも〜』は、歴史学者である著者が栄光学園の中1〜高2までの生徒を対象に行なった特別講義をベースに編集したもの。
中高生を対象にしたものといっても、結構レベルが高い内容。
「戦争というものは、敵対する相手国に対して、どういった作用をもたらすと思われますか?」という非常に難しい質問を学生に投げかけるところがあります(P46〜)。
この回答は、目からウロコがボロボロと落ちました。
長谷部恭男という憲法学者の『憲法とは何か』という著書を紹介しながら、戦争は国家と国家の関係において、主権や社会契約に対する攻撃だといいます。つまり、戦争とは、相手国の土地を奪ったり、兵隊を自らの軍隊に編入したりするだけはなく、相手国が最も大切だと思っている社会の基本秩序(=憲法)に変容を迫るものだと。
(日本も戦争に負けて、日本帝国憲法と天皇制という憲法原理を連合国の手で書き換えられた。)
ちなみに、この話は、本書の『序章』に書かれている話で、こんな内容の話がこの後400ページ続きます。
どうして日本が戦争に踏み切ったのかという話は驚きを隠せません。
太平洋戦争の開戦直前の日本国民の熱狂ぶりが伝わってくる場面があります。戦争反対と叫ぶのなら、非国民とのバッシングを受けるような雰囲気だったのかもしれません。ヒトラー率いるドイツも国民が熱狂し、そこから第二次世界大戦に発展したといわれてますが、同じようなことが日本でも起こっていたようです。
学校の歴史の教科書では学べない驚きの数々。無知から未知へ。
ヤバイです。











