何かの結果を招いたのには、たった一つの(根本的な)原因があります。
『原因と結果の法則』です。
その根本的な原因を探ることなく、表面的な改善で済ませようとしても、問題を解決することはできず、場合によっては問題を拡大させることもあります。
顕著なものが医療の世界。
例えば、本書にも書かれていますが、
◯ (食生活の乱れや運動不足などによる)生活習慣の悪化
↓
◯ 血液が全身に回りにくくなる
↓
◯ 血圧が高くなる(高血圧になる)
という因果関係が一つとして考えられます。
このような因果関係があれば、高血圧を解決するためには、生活習慣の改善しかありません。
しかし、医療にかかると、血圧を下げる薬が処方されるだけです。
つまり
◯ (生活習慣を変えずに)血圧を下げる
↓
◯ 血のめぐりが悪い状態になる
↓
◯ 呆ける(認知症になる)
ということになる。
「これはもう現代がつくり出した、病気というよりも、無理やりつくられた医原病的な社会的な病気と言っても過言ではない」(P36)と現役の医師が述べているほど、おかしなことになっている。
私があることをキッカケに、健康に気を使うようになり、予防医学を勉強するようになり、そこで感じることは、『原因と結果の法則』に逆らってはいけないということです。
あらゆる病気(発熱、ガン、嘔吐、下痢、アトピー性皮膚炎などなど)には、根本的な原因がある。その多くは、口から入れるもの(加工食品、食品添加物、放射能、農薬まみれの食料など)と、皮膚に触れるもの・つけるもの(シャンプー、リンス、石鹸、洗剤、化粧品などの化学物質まみれの日用品など)にある。そういったものを見直さずに、病気になったら病院に通い、薬で対処しても、問題を解決することはできず、場合によっては問題を拡大させることになる。「あらゆる薬は毒」ですから。
健康を保つためには、マラソンしたり、プロテイン飲んだりすることも大切かもしれませんが、それ以上に大切なことは、無知を知ることだと思います。ごく普通の食生活をしている子どもたちは、年間でだいたい1500種類の薬を食べ物を介して摂っているといいます(P204)。口から入れるもの、皮膚につけるものについても、無関心ではいられません。
本書を読んで、大きく頷いたのは、「(人間だって)動物ですよ」という真弓先生のコトバ。もともとは人間だって猿と同じ。外で裸で生活していたわけです。だから、本来は裸でいても、菌にまみれても、風邪を引いても、熱が出ても、自然治癒力が備わっているはず。なのに、我々の生活が便利になりすぎ、「不自然な生活」をしてきたことにより、汗もかかず、体温も下がり、抵抗力も、免疫力も低下し、動物本来がもつチカラがなくなってきている。
こうなったのは、医師の陰謀、メディアの洗脳などとも言われますが、我々の無知にも原因があるのは確か。
本書の著者の内海聡さんは、自身で「キチガイ医師」と称し、過激な発言を繰り返しているため、批判も多ようです。私はこれまで内海聡さんの本を10冊以上読んできましたけど、中立的に予防医学的な見地からいえば、買わなくてよかったと思った本は1冊もありません。本書もまた然り。『薬が人を殺している』などは読みやすくてオススメです。あと99%シリーズも。
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