最近著名人などでもガンで亡くなる方がとても多いですよね。人ごととは思えなくなってきました。

私がガンになったわけでもなく、身近な人がガンになったわけでもないのですが、
「ガンで亡くなる方はどれくらいいるんだろう?」
「そもそもガンの原因ってなんだろう?」
という疑問から、色々とネットを検索してました。



まず、「ガンで亡くなる方はどれくらいいるんだろう?」という疑問には、厚生労働省の「平成24年人口動態統計月報年計」というデータに行き着きました。我が国の出生、死亡、婚姻、離婚に関するデータのようです。

日本人の死因の順位の推移をみると驚きです。第1位は悪性新生物(=ガン)で36万人。第2位は心疾患 第3位は肺炎、第4位は脳血管疾患と続きますが、悪性新生物(=ガン)は一貫して上昇を続け、平成 24 年の全死亡者に占める割合は 28.7%となっている。亡くなった方のおよそ3.5 人に1人はガンで死亡しているのですね。「ガンで亡くなったという方がとても多い」と感じるのは当然ですね。心疾患、肺炎も増加傾向にあるのが気になります。


▼主な死因別にみた死亡率の年次推移

主な死因別にみた死亡率の年次推移
(出処:厚生労働省「平成24年人口動態統計月報年計(概数)の概況 」



厚生労働省「平成24年人口動態統計月報年計(概数)の概況 」には「年齢別の死因の割合」のグラフもありました。これによると、40歳代あたりからガンの占める割合が多くなり、男では60歳代で、女では50歳代でピークとなっています。それ以降は、男女とも心疾患、脳血管疾患、肺炎の占める割合が、年齢が高くなるとともに多くなっています。日本人の平均年齢が80歳代と言われているのに、ガンで亡くなる方のピークが50歳代〜60歳代とは、怖い話ですね。


▼性・年齢階級別にみた主な死因の構成割合

性・年齢階級別にみた主な死因の構成割合
(出処:厚生労働省「平成24年人口動態統計月報年計(概数)の概況 」)



ガンで死亡する方が多いというのは分かりました。
では、「そもそもガンの原因ってなんだろう?」という次の疑問を調べなくてはなりません。先程の厚生労働省「平成24年人口動態統計月報年計(概数)の概況 」には、ガンの「主な部位別死亡率」というグラフが載っています。これによると、男女ともに、(順位は違えど)「肺」「胃」「大腸」が死因トップ3で、「肺」「大腸」が上層傾向にあります。「肺ガン」の原因はタバコかなぁーと推測されますが、でも喫煙者は確実に減っているのに不思議ですよね。「大腸ガン」の原因は何でしょうか。この辺りの「原因」についてまでは厚生労働省のデータからは分かりませんでした。


▼悪性新生物の主な部位別死亡率(人口10万対)の年次推移

悪性新生物の主な部位別死亡率(人口10万対)の年次推移
(出処:厚生労働省「平成24年人口動態統計月報年計(概数)の概況 」)



がんの発生原因については、別のサイトに色々と情報が載っていましたが、以下のグラフが分かりやすいかと思います。
これによると、喫煙習慣と食事(献立の内容)が70%近くを占め、残り30%に運動不足、感染(ウィルス、細菌、原虫)、化学物質、環境汚染、放射線・紫外線、食品添加物等となっています。Doll & Petoという疫学者や国立がん研究センター等の調べらしいので正確なデータだと思います。
引用元のサイトによると、『これらの原因のうち、喫煙と食事は各人が心がけることによって防止可能であり、感染症も予防でき得る。残りの原因の中には、非意図的に化学物質または放射線・紫外線への暴露があり、それらに対しては、リスク評価に基づく暴露防止の行政処置と国民への情報周知が必須である』と述べられています。
喫煙については、止めればガンは防げるということで、「原因と結果」がはっきり分かります。しかし、食事がガンの原因だとしても、一切食べないというわけにもいきませんし、どういう食事がガンの原因となっているのかという「原因と結果」がはっきりしません。ただ、はっきりいえるのは、我々は非意図的に、ガンの原因となるような食事を口にしているということですね。その食べ物が何かというのは、食品添加物とか人工甘味料とかトランス脂肪酸とか農薬とかだろうと推測したのですが、グラフの中に食品添加物は別途掲載されていますね。また追って調べるとします。
個人的にとても気になったのは、上の引用元にも書かれているように「非意図的に化学物質または放射線・紫外線への暴露が」あるということです。これがガンの原因となっているということです。口から入れるものもガンの大きな原因であるが、それ以外もガンの原因となっているということですね。これもまた追って調べるとします。


▼ガンの原因

がんの原因
(出処:こちら



ここまで調べて見る、世界の死因の上位がどうなっているのか気になりますので、調べてみました。すると、WHOが「World Health Report」というのを出していることが直ぐに分かったのですが、日本語に訳してくれているサイトがありましたので、そちらから引用させて頂きます。


▼世界で最も多い死因
1. 微生物感染症(肺がん、エイズ、下痢症、結核、マラリア等) 1500万人
2. 心疾患    880万人
3. がん      710万人
4. 脳疾患    550万人
5. 事故など    520万人
(出処:こちら


世界のデータを見ると、低所得国も多く含まれることから感染症による死亡者が非常に多いことが分かります。感染症ではない非感染性をNCD(Non-communicable disease)というようですが、このNCDによる死亡が、2000 年の60%から2012年には 68%に増加したようです。これ以上の詳しいデータは調べていませんが、世界的にみても、がんによる死亡が増えているのかもしれません。



ここで紹介したもの以外にも数百のウェブサイトで調べまくった結果、日本において、がんが増えているということは間違いないのですが、「口から吸収するもの」(=食物)だけではなく、「肌から吸収するもの」(=化学物質、放射能、紫外線)もがんの大きな原因であるといえそうです。



そんなことを調べている時に、知り合いから衝撃的な内容の本を紹介してもらいました。
これは次回ご紹介するとしましょう。