一人旅は人生を変えます。
出会いがあり、別れがあり、感動があり、涙があります。
光の眩しさ、空気のにおい、水面のさざなみ、鳥の鳴き声、風の音を全身で感じることができます。
不思議な光景に出会います。色んな感情が湧いてきます。
そして、時間がスローモーションのように流れていくことを感じ、
ふと自分に気づくのです。
「生きている」と。
精一杯生きてやろうという気持ちが、
地球上を舐めまわしてやろうという気持ちになる。
私が「趣味は旅行、夢は世界一周」となったのは、
何度も一人旅をしてきたからだと思います。
おそらく、旅好きな方の多くは、私と似たような感覚をもったことあるのではないでしょうか。
さて、本書は、旅行が趣味の友達がくれた本。感謝!
自転車で7年半かけて世界一周した著者石田ゆうすけ氏の紀行エッセイ。
とにかく面白く、一気に最後まで読みました。
本書を読んで感じるのは、先のことなんて何も決まっていないし、目の前には一本のレールだけでなく、道が無数に広がっているけど、動かなければ何も始まらないということ。
大企業のサラリーマンだった著者が安定した生活を捨て、世界一周の旅にでる。旅先では、拳銃を持った強盗に身ぐるみはがされるとった悲惨な事件にも遭遇する。いつでも元に戻ることができるけど、著者はエキサイティングな方、後悔しない方へと進んでいった。
これが人生。
これがなければ、この本はなかったわけだし、著者の人生も変わっていたはず。
人生は自分が選ぶもの。行動するもの。楽しむもの。
そんなことを感じる一冊でした。
旅好きの方には、沢木耕太郎『深夜特急』や星野道夫『旅をする木』と同じくらいオススメの一冊です。
ちなみに、世界一周をした著者が選ぶ自然の景観のNo.1はモニュメントバレー(アメリカ)、遺跡のNo.1はティカル(グアテマラ)だそうです。いつか必ず行こうと思います。
No Fun, No Life !!