黒字社長塾メールマガジンより)




先日、中小企業の社長さんが集まった某セミナーで、こんな話をしました。


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私の自宅の近くは、ケーキ店の激戦区です。

雑誌等の「人気ケーキ店ランキング」にランクインするケーキ店が何店舗もあります。

A店は、数年前から不動の人気店です。
商業地ではない住宅地にポツーンとあるケーキ店ですが、
今でも、観光バスで団体さんがケーキを買いに来る程の人気ぶりです。

B店は、数年前、あらゆるグルメ雑誌で脚光を浴びた人気のケーキ店。
しかし、今では、この店に客が入っている気配がありません。
いつ潰れてもおかしくない、と思う程です。

いずれも、数年前までは、誰もが「美味しい!」と絶賛するケーキ店でした。
たった数年で、一方はさらにファンを作り、他方は客が来なくなりました。
この違いは、何でしょうか?

A店は美味しいく、B店はマズイからでしょうか。

私は両方のケーキを食べましたが、正直言って、味の違いは分かりません。
大阪弁で言えば、「うまいものんは、うまい!」 のです。

つまり、皆様のお客様が、皆様のファンになってくれるかどうかは、
皆様の商品・サービスの品質や、製品の技術だけではないのです。

むしろ、それ以外の「何か」に対して、「なんとなく」惹かれるというケースが多いわけです。

クリーニング店の技術の違いなんて、分かりますか?
高級焼肉店の牛肉が、どこの産地の肉かなんて、分かりますか?
歯科におかれている機材の違いなんて、分かりますか?

9割以上の人には全く分からないのです。

いつも通っている歯科の隣に、最新鋭の機材を入れた新しい歯科が出来たからといって、
それが理由で乗り換えようと思いますか?
思いませんよね。

私は、上述したA店と、B店の前を、毎日のように通るので、両店の違いはよく分かります。
A店は、オーナーも、パティシエも、店員も、ガードマンも、
来店される方のみならず、店の前を通る近所の住民にも挨拶をしてくれます。
店の前を通る度に挨拶してくれたら、どれだけ氣持ち良いことか。

行列が出来ている時は、無料でクッキーを配ってくれます。
クッキーを食べると、口の中がカサカサになりますよね。
だから、水も無料で飲ませてくれます。
子供も大人も大喜びです。

そして、買い物が終わったすべてのお客様を感謝してお見送りしてくれます。
住宅地の中で来客の車で渋滞しないように、
ガードマンが駐車場で一台一台の車を出口まで誘導してくれます。

ここまでするケーキ店がありますか。
味が美味しいというだけでは、県外からケーキを買うためだけにケーキ店には来ませんよ。

他方、B店は、店の前にオーナーの車がどーんと置かれているものの、
お客様が駐車する場所がありません。この時点でおかしい。
店員に笑顔がない。
店に清潔感がない。
数年前に貼ったと思われるボロボロにチラシが壁に貼られたまま。
クリスマスのイルミネーションが、クリスマスが終わっても放置されたまま。

正直、ここでケーキを買う気になれない。



A店とB店の差は、味の違いではない。
「買いたい」と思うかどうかという、心理の差です。


皆様の会社の商品・サービスの品質や、製品の技術は、
9割以上の人には全く分からない、

ということです。

しかし、皆様は、商品・サービスの品質や、製品の技術を、
会社パンフレットやホームページに書き、
営業の際にそこばかり説明していませんか?

お客様が、他の会社ではなく、皆様の会社でモノを買いたいと思う「何か」が何なのか、
ってことを考えてみて欲しいと思います。



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