公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

■「会計人コース」(2009年1月号)に掲載されました!

「会計人コース」2009年1月号(12月1日発売)に執筆原稿が掲載されました。

「ひとめで分かる会計基準」というコーナーで、
会計士・税理士受験生向けに新会計基準の解説を連載中です(全8回)。



会計人コース 2009年 01月号 [雑誌]会計人コース 2009年 01月号 [雑誌]
販売元:中央経済社
発売日:2008-12-03
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目次を見ると、私の名前と、私の恩師平松一夫先生の名前が並んでおりました。
感慨深いものがあります。

takeda

■ファン!?

ブログを数年前から書き続けてきて、そこそこアクセスも増えてきたことから、初対面の人でも「あっ、ブログを書いている武田さんですね。」って言われることは珍しくありませんでした。
今日は、なんと、初対面の女性の方から「ずっとブログを読んでます。前からファンでした。」と…。
私のファンではなくブログのファンであるという意味だということは承知してましたが、余りに突然のことに動揺してしまい、「誰のブログを読んでるんですか?」と訳の分からん質問をしてしまいました。
有事の備えが足りませんでした。関西人として有り得ない返答に猛省してます。

さて、別の方から「最近ブログの更新が減ってるけど、更新しないの〜?」と言われました。ここんところPCの前に座る時間が減っただけで、更新はしていきますので引き続き御愛読よろしくお願いします。

■リーダーになる人の たった1つの習慣

先日(1日)の日経新聞朝刊にローソン新浪剛史社長のインタビューが掲載されておりました。

少し驚きの内容でした。


一部抜粋・要約すると・・・

新浪剛史社長が三菱商事にいた36歳の時の頃、日本が欧米に比べて遅れていた病院給食事業での社内起業を思い立つ。「三菱商事が弁当屋をやるのか」と批判する人もいたが、年商約10億円の給食会社を買収し、新浪氏が役員として乗り込んだ。
「いきなり若造が来て、何を言うか」という雰囲気で、ろくに話を聞いてもらえない。仕方ないので食堂の厨房で皿洗いを始めた。
最初はパフォーマンスと思われたでしょう。でも2か月を過ぎると社員の私を見る目が変わってきた。ある日、「俺達がやるから、やめてくれ」と。その日から会社が変わり始めた。
周りの人達からは「新浪が丸くなった」とも言われるようになった。変わったのは私の方だったのかもしれない。



これの何が驚きかというと、新浪剛史社長のとった行動が、ちょうど読み終えたばかりの福島正伸著『リーダーになる人の たった1つの習慣』に出てくる登場人物の間宮幸人と同じではないか! って思ったからです。
本書は、赤字のカラオケ店の店長を任された3人が、多くの壁にぶつかりながら課題に取り組み、業績回復を目指していくいう実際の話をもとに、リーダーにとって大切なことを教えてくれる感動の物語。スタッフから相手にされない店長間宮がとった行動は、カラオケ店周辺のゴミ拾い。それを何か月も続け、スタッフの意識が変わり、カラオケ店は生まれ変わるということが書かれているのです。
本書に書かれている『リーダーになる人の たった1つの習慣』を、新浪剛史社長も愚直に実践されているのではないかと思います。以前、新浪剛史社長が出演されたNHK「プロフェッショナル」のDVDを観てもそれを感じました。

『リーダーになる人の たった1つの習慣』は、ここ最近読んだビジネス書の中でも特にお薦めしたい一冊です。リーダーと言われる立場の人にも、そうでない立場の人にも読んで欲しい本です。


リーダーになる人の たった1つの習慣リーダーになる人の たった1つの習慣
著者:福島 正伸
販売元:中経出版
発売日:2008-10-29
おすすめ度:4.0
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■経営に失敗なんてない

以前、ある人から、面と向ってこう言われたことがあります。

「(貴方が今までやってきた事業は)失敗だと思っている」と。

失礼な奴です。
真面目な顔してそんなことを言ってくる彼に
全く怒りが湧いてこないどころか、内心は鼻で笑い飛ばしてやりたいくらいでした。

ライト兄弟が世界初の有人動力飛行を成功させるまで、いったいどれだけの歳月がかかり、どれだけの試作機を墜落させたことでしょう。そのプロセスを「失敗」の一言で片付けられたら、我々は今も気軽に海外旅行に行くことはできなかったかもしれません。
蒸気機関車の父といわれたスチーブンソンは、その発明に15年の歳月を費やしました。途中、失敗しても決して挫けなかったといいます。

松下幸之助のこの言葉は余りにも有名です。
「本当に物事を成し遂げる為には、成功するまで諦めない事である。」
つまり、成功とは、成功するまで諦めずにやることであり、経営もまた然りです。

冒頭の彼が何を指して私に「失敗」と言ったのか皆目見当が付きませんが、成功ではないとしても成長はしているはずです。

アントレプレナーセンターの福島正伸さんの新刊書『仕事が夢と感動であふれる5つの物語』に付いている著者の講演CD、これがとても良いのです(本書もとても良い内容ですが)。

福島さんもこう言ってます。

『失敗したらノウハウがたまります。』
『失敗を続けたらどうなるか…。 世界一になるのです!』


そう、経営に失敗なんてないんです。



仕事が夢と感動であふれる5つの物語 (講演CD付)仕事が夢と感動であふれる5つの物語 (講演CD付)
著者:福島正伸
販売元:きこ書房
発売日:2008-10-31
おすすめ度:5.0
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■某大学でのゼミ授業

先日、某大学の会計系のK先生よりお招き頂き、90分間、ゼミ生(4年生)へ講演させて頂く機会を得ました。

学生さんはなかなか社会人や公認会計士の話を聞くチャンスもないと思いますので、私自身の今までの体験談を中心に、数ヵ月後には社会に出る学生さんへメッセージをお伝えさせて頂きました。



・一流の大企業に内定をもらったことで上流の人間だなんて思わないで欲しい。

・社会に出てから学ぶことは、今まで学習したことの100倍以上ある。
勉強は大学卒業して終わりではない。

・自分で勝手に制約条件を付けずに、人生の選択肢は広くもって欲しい。

・選択に迷ったら、厳しい道へ進むべき。

・「思考」と「行動」は別モノ。成功したければ行動すべき。

・決断したら、後は「任天」「任運」。

・今、目の前にあるものを一生懸命やり、目の前にあるものから学んで欲しい。




偉そうにもそんな話をさせて頂きました。


私が社会人となった1年目のこと、当時の上司からこのように言われました。
「1年目と2年目に能力は急激に伸び、3年目以降は右肩上がりのなだらかな直線となる。この2年間の頑張りで将来が変わる。だから、今は辛くても頑張れよ!」と。

本当にその通りだと思います。
来年社会人となる皆さんは、是非とも1年目から遠慮することなく能力を発揮してほしいと思います。


■みなとみらい

プラっと横浜みなとみらいへ来てみました。

以前、少しだけこの近くに住んでいたことがあるのです。
懐かしい思い出が詰まった街です。


minatomirai

























久しぶりに訪れ、持参したスニーカーに履き替えて、みなとみらいの街中をマラソンしてみました。

以前は空き地だらけだった埋立地にマンションやビルが立ち並んでいたり、街灯すら無かったような場所に深夜まで営業しているお店が出来ていたり、新しい日産本社ビルも完成間近(?)だったりと、この数年間の街の変貌には驚かされました。
かつては空き地が埋まらずにあらゆる策を講じて企業誘致をしていたのですが、今ではみなとみらいの周辺にも商業ビルが増えてきており、ようやくみなとみらい構想に社会が追い付いてきたのかなぁと感じました。都内に高層ビルや高層マンションが立ち並ぶよりも何年も前にランドマークタワー(添付写真)を建てたわけですからね。

他方、夜、食事をしに行った横浜中華街は、かつての賑わいがなく非常に寂しかったです…。上海蟹をおいしく頂きましたが、やっぱり観光客で賑わう中華街で頂くと、もっと美味しかっただろうと思います。こういう所にも金融不況の影響が出ているのでしょうか。


■社長は給料取り過ぎ!?

「ウチの会社の社長は、何も仕事しとらへん!」

「ウチの会社の社長は、働いてないのに給料取り過ぎや!」





社員がそうやって愚痴を言っている会社は多いですね。


しかし、
中には本当に何もせずに、偉そうに肩肘張っているだけの社長もいるかもしれませんが、ほとんどの社長さんは働いてます。
「仕事しとらん」と映るだけで、
愚痴を言っている人よりも仕事のことを考えてます。
絶対に。
だから、社員がそうやって愚痴を言っている会社は
たぶん大丈夫なんです。


むしろ逆に、
「ウチの社長はどの社員よりも必死になって現場で働いている!」
「ウチの会社は、社長がいなければ潰れるぞ!」
というふうに社員も認めてしまっている会社は、ちょっとマズいかなと思ってます。


偉そうなことをいえる資格はありませんが、社長業たるものを経験してない人に、社長業の苦労など分かるわけがなく、「0を1にすること」が、「1を10にすること」よりも何倍も大変なことであることも分かるわけがないのです。特に創業してしばらく経った会社で働いている場合は、社長のそれまでの苦労など分かるはずがないでしょう。


無から有を生み出し、全てのリスクを負っている者が、無リスク利子率の安定収入を得ている者より圧倒的にリターンが多いのは市場原理を見ても当たり前のことであり、さらなる飛躍を考えている経営者が、他の社員と同じ仕事をするわけがないことも当たり前のことです。


冒頭のような愚痴をいう者の話は新橋に行かなくともよく耳に入ってきますが、付加価値を分配することが経済の本質だとするならば、「では、あなたのバリューは何なのですか?」と問いたくなってきます。

■人生は勉強より「世渡り力」だ! (岡野雅行)

人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書INTELLIGENCE 204)
人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書INTELLIGENCE 204)




「世界一の職人」「金型の魔術師」で知られる岡野工業代表・岡野雅行氏の本です。テルモの「痛くない注射針」の量産化を実現させたことでも有名な方です。


幼稚園も3日で退学するほどの学校嫌いの岡野雅行代表が、NASAをはじめ、世界的大企業からも注文が押し寄せるほどの職人になれたのは、技術力だけではなく、いろんな人にもまれながら学校では学べない「世渡り力」を鍛えてきたからだといいます。


岡野雅行代表は、このように言ってます。
芸術家のように死んでから評価されるのはまっぴら。いつか報われれば、なんて悠長なことを言ってられねぇ。誰かに認めてもらうために、人脈でも、コネでも、自分が持っている芸でも、何でも使って、自分をアピールせよ! と。


そのためには、時には付き合いにお金を惜しまず、時には一流のものと接し、時には十のものを百にも千にも言わなければならない…etc.
本書に書かれている岡野雅行代表の「人と情報のマネジメント力」は、経営学の教科書には載っていないものばかり。とても参考になります。


112頁に載っている、『「前例がない」を盾にとる人を突き崩す』方法 は笑えました…。




■目次
1章 “おいしい情報”を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の“敵”から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方


【おすすめオーディオセミナー】今こそ、上場エスカレーターに乗り込め!

小野隆弘





おすすめのオーディオセミナーをご紹介します。

大和証券SMBCの引受審査部長時代に、楽天、エイベックス、日本トイザらスをはじめ、50社超の上場審査を手掛けた経験を持つ株式会社IPOソリューションの小野隆弘社長を、神田昌典氏がインタビュー


・反社会的勢力が審査の最重要項目となったのは昔から
・審査の中で外してはいけないのが外部者(取引先等)へのヒアリング
・上場できない会社はない
・「経営者の資質」が最も大切
・上場するとなると一番問われるのは「公私混同」。会社は公的な器であると意識を変えないとなかなか上場できない
・上場したら社長の仕事は「ガバナンス」
・アナリスト説明会に社長が出てこないのは、ブーイング
・会社が失敗しない一番の社会的な仕組みは「情報公開」



などなど…、非常に面白い内容です。
元審査部長の本音トークですので、IPOを目指す会社の社長さんは特に聴いてほしいと思います。
最近の神田セミナーの中では、最もおすすめの1枚です。


▼ご購入・詳細はこちら
今こそ、上場エスカレーターに乗り込め!Vol.108



■トラックリスト
Disk1
1. 審査の出発点 −反社会的勢力とかかわりがないか
2. 社長を健全なお金持ちに
3. 上場準備を始める意外なベストタイミングとは?
4. IPOを目指したとたんに得られる数々のメリット
5. 誰に会うか −社長の本気度と魅力が問われる
6. 上場できない会社はない −市場と話題を作り出せ!
7. IPOの矛盾を乗り越えるには
Disk2
1. 日本企業の課題
2. もはや経営者の義務!? −IPOが日本の未来をつくる
3. 応援してもらえる企業とは −情報公開の重要性
4. 神田昌典の今月のPOINT
5. 3倍速・高速リスニングセッション


■小野隆弘(おのたかひろ)氏
【プロフィール】
1988年より大和証券株式会社、1999年に分社化後の大和証券SBCM株式会社(現:大和証券SMBC株式会社)引受審査部長を経て、2001年中央青山監査法人(現:みすず監査法人)入社、2008年株式会社IPOソリューションを設立。税理士、日本証券アナリスト協会正会員。大和証券SMBC株式会社引受審査部長時代に、エイベックス、楽天、コーエー、日本トイザらス等、50社を超える上場審査を手掛けた経験を持つ。
著書に、『有価証券報告書の「事業リスク/MD&A/ガバナンス」情報の記載実務』、『新会社法対応版 株式上場できるかどうかがわかる本』(共著)、『新会社法対応版 上手な資本政策の考え方と実行の手順』(共著)がある。

【著書紹介】
『有価証券報告書の「事業リスク/MD&A/ガバナンス」
情報の記載実務』
\2,520(税込) 中央経済社

有価証券報告書の「事業リスク/MD&A/ガバナンス」情報の記載実務
有価証券報告書の「事業リスク/MD&A/ガバナンス」情報の記載実務



■超高利の貸付は返済すべきなの?

著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉氏が、某上場企業から月利5%(年利60%)という超高金利で融資を受けていたと報じられております。
今回の逮捕は、山口弁護士もおっしゃっている通り、同社の「企業コンプライアンス面で看過しえない問題も浮上してくる可能性」がありそうです。

さて、超高利融資を受けた場合、それを返済する義務はあるのでしょうか?
近年の判例では、貸付行為そのものが違法行為であるため、違法行為を行っておきながら「カネ返せ!」とは言えない、としています。つまり。超高利融資を受けても借りたカネは返す義務はない。
月利5%が“超高利融資”に当たるのかどうかは分かりませんが、少なくとも利息制限法を超える金利分については元本に充当し、残金を減らしてもらうことはできるようですし、過剰に支払った場合は返還してもらうこともできるようです。


【参考】利息制限法で制限されている利率
(金銭を目的とする消費賃借上の利息の契約)

・元本10万円未満…20%
・元本10万円以上、100万円未満…18%
・元本100万円以上…15%

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決算早期化実務マニュアル3
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2025/3/8
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『会計ファイナンス人材Conference2025』

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●武田雄治へのセミナー・講演・研修の依頼は、武田公認会計士事務所HPよりお願いします。
プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のHPよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

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