公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

仕事のはなし

私のプロジェクト管理ツール

以前、私のコンサルティングの仕事は「外科手術」のようなものだと書きました。基本的に1年契約をさせて頂いており、常に並行して何件もの外科手術を施行しています。

「どのようにプロジェクト管理をしているのか?」という質問を頂くことがありますが、かなりアナログな方法で管理してます。以前はホテルの枕元にあるメモ用紙をTo Do Listにして管理していました(具体的な方法はこちらの本の第5章に書きました)。昨年からは、書店で売ってる「yPad half X」というものを使って管理しています。これ、アナログ派には超オススメ。この「yPad」のお陰で、多くのプロジェクトの可視化とタイムマネジメントを同時に達成することができました。


yPad half X
寄藤文平
朝日新聞出版
2016-09-20




まず見開きの左側のページはこんな感じで、タイムマネジメントができるようになっています。6時〜25時まで書き込めるようになっている点は非常に有難い。

プロジェクト管理


見開きの右側のページはこんな感じで、プロジェクト管理ができるようになっています。15個のJobが書き込めるようになっています。同時並行で行うJobは15個もありませんので、これで十分。

プロジェクト管理2


このように、見開き1ページで、1週間分のタイムマネジメントプロジェクトマネジメントが同時にできるのです(なお、見開き1ページで2週間分、1か月分のマネジメントを達成できる大型サイズの「yPad」も売ってます。)。

上のマネジメントのページの次のページは、このように方眼のページが付いており、これも非常に有難い。見開き1ページ目で管理をし、2ページ目でメモを取ることができますので、手帳や日記代わりになるというわけです。クライアント様とのやり取りを備忘的に書き留めておくこともできます。

プロジェクト管理3


この「yPad」の使い方を書いたページもあります。

プロジェクト管理4


プロジェクト管理5


大型書店に売ってますので、興味ある方は手に取ってご確認ください。

『挑戦』

安藤忠雄展挑戦


新国立美術館の安藤忠雄展『挑戦』へ行って参りました。

これまで安藤忠雄さんの展示会、講演会に何度か行ったことがありますし、書籍や作品集は10冊位読んできましたが、今回改めて、安藤忠雄さんの作品の多さと、斬新さに驚かされました。

ひとつひとつの『挑戦』の積み重ねが
誰もマネできない世界へ行く唯一の道だと感じました。

仕事に魂を込める

モダンリビング 235
ハースト婦人画報社
2017-10-07



家を買った後も、趣味として建築雑誌はチェックしてます。

時々購入するこの雑誌、今回は安藤忠雄さんの特集が組まれていました。

建築家は、仕事の幅を広げ、世界を舞台に活躍していくと、「住宅」の建築の現場から離れていくようです。大きな仕事をするようになったら当然の流れかもしれません。しかし、安藤さんは、多忙を極める現在でも住宅の現場を離れないとか。

ひとつ、すごいエピソードが紹介されていました。

安藤さんが建築を始めて間もない42年前に神戸の住吉で建てた住宅に、当時小さな娘さんがいた。最近その娘さんから連絡があった。軽井沢に別荘を建築するので、住吉の家とまったく『同じ家を』建てて欲しいと。

これには安藤さんも驚いたが、「とてもうれしかった」と述べておられました。

そりゃそうでしょう。 

住宅は人間の一生において大きな意味をもっている。建築家はそれほど意義のある仕事をしている。だから、安藤さんは「私は時間の許す限り、住宅に関わっていきたいと思っています」とも述べられておりました。

私はコンクリート住宅には興味がないものの、安藤忠雄さんなどの建築家が好きなのは、この仕事に対する魂のようなものを感じるからなんですね。住宅に込めた魂が、住み手の魂の一部となっていく。

私も生涯そうやって仕事に魂を込めたいと思います。

私にしか書けないことを原稿にぶつけるか。

今日は、中央経済社の編集長さんにお誘い頂き、日本酒の美味しいお店で杯を交わしました。

私が1冊目の本『決算早期化の仕組みと実務』を上梓したのが2009年ですが、その時から今に至るまで、中央経済社で上梓した書籍は(1冊を除き)すべて編集担当をして下さっております。この編集長との出会いがなければ、今の私はありません。

2009年以降、毎年何かしらの原稿を書いていましたが、今年は全く原稿を書いていません。原稿を書く(=本を出す)というのは、私にとっては「社会に足跡を残す」ということであり、「やりたい」「やれたらいいなぁ」というレベルの話ではなく、「やらなければならない」行為ですが、今年は湧き上がってくるものがありませんでした。

出版点数の多い中央経済社にとって、1年以上原稿に向かっていない私のような人間は抹殺されてもおかしくありません。そんな私を誘って頂き、「武田先生にしか書けないことがあるんだよ」、「思いの丈を原稿にぶつけてみてよ」と編集長直々に言ってくれるのは、感謝感激雨あられです。

なんだか嬉しくて、2人で10合(1.8039ℓ)くらい飲んだかもしれません。久々にへべれけに酔いました。

外科手術

昨日、『会計人コース』に寄稿したというエントリーをしましたので、それに関連した内容を。

私の仕事の内容(公認会計士の仕事の内容)を伝えるのは難しいので、以前は「庭師のようなもの」(=無造作に生えた雑草をすべて刈り、綺麗な芝生の庭を作るように、決算の業務改善を支援していくような仕事)と言っていたのですが、最近は「外科手術のようなもの」(=患部を取り除いて、健康な会社をつくっていくような仕事)と言った方が理解してもらえます。

『会計人コース』でも、私の仕事は外科手術のようなものだという説明をしました。

上場企業さんへの外科手術は、大きな手術が年間10社くらい。ほとんどが1年がかりの大手術になります。患部がどれくらいのものなのか、手術がどれくらいの時間を要するのかは、やってみないと分かりません。集中力と品質を保つため、手を広げすぎないようにしています。今は、専門分野以外の依頼や、小さな手術の依頼はほとんど受嘱していません。ターゲットを絞り込んだ方が顧客が増えるのはマーケティングの鉄則です。

『会計人コース』にも書きましたが、今は(クライアントを増やすことよりも)私を必要としてくれる目の前のクライアントと向き合う時間を大切にしたいと考えています。すべての手術を成功させたいという想いのみ。今週も淡々とやるべきことをやっていきます。

仕事のやりがい

公認会計士・税理士受験生向けの雑誌の編集者から原稿執筆の依頼があり、今日脱稿しました。

受験生に向けて、公認会計士の仕事の「やりがい」を伝えて欲しい、という依頼。

二つ返事で引き受けたものの、この仕事の「やりがい」を受験生に伝えるというのは中々難しく、ブログを書くようにスラスラ書けませんでした。そもそも、受験生って、公認会計士の仕事のことをどこまで知っているんでしょうね。「上場企業の財務諸表の監査をする人」ってことは知っていると思いますが、日本の公認会計士の中で「上場企業の財務諸表の監査をする人」って、半分もいないんですよね。アメリカなんて10%もいないんじゃないかなぁ。公認会計士試験を合格したら先ず監査法人で会計監査の実務を学ぶべき、というのが私の考えではあるものの、「公認会計士=監査人」という等式はもはや成り立たない。私も法定監査の現場から遠ざかっている。じゃぁ、「公認会計士って何なの?」って考えると、私なりの結論は「医師」なんじゃないかと。会社を看る医師。

人間を看る医師にも色々な分野に専門化されているように、会社を看る医師も色んな分野に専門化されている。定期診察をする内科医もいれば、外科手術をする外科医もいる。組織の中にいようが外にいようが、公認会計士に求められていることは「会社を健康にすること」なんだろうと思います。そして、それぞれの分野で専門性を磨いていくことが「やりがい」なんじゃないかと思います。

今回の原稿では、そんなことを、もう少し嚙み砕いて書きました。
11月くらいに出版されるのではないかと思います。
出版されたらまたお知らせします。

ここから先は余談。

時々ですが、監査法人から仕事の依頼がきたり、パートナー就任を求められたりしますが、すべて断っています。1億円積まれても断ります。外科医が内科の診断をやらないのと同じです。私の専門分野で私のことを必要としてくれているクライアント様と向き合うことに時間を使うべきだし、それが私の「やりがい」です。私のことを必要としてくれているクライアントがいなくなった時が辞め時なんだろうと思います。

私のクライアントの経理部長は転職する

何年か前から「決算早期化コンサルティング」の第一人者と称されるようになりました。

これまで40社以上の決算早期化プロジェクトに関与させて頂き、ほとんどの会社で結果を出してきました。日本一の実績を出していると思います。

嬉しいような、寂しいような話ではありますが、決算早期化を実現した会社の経理部長さんは、その後、転職されることが少なくありません。パート・アルバイトでも決算が出来る『決算マクドナルド化』の仕組みを作ってしまうと、経理部長さんがやることがなくなるからというのが理由の一つ。経理部長さんの達成感・満足感を満たしてしまったというのが理由の二つ目。そうやって、大切なクライアントさんから経理部長が去っていく。それを見届けるのは、若干切なくもある。

しかし、

そういった経理部長さんは、(転職後にも)必ず私に連絡をくれる。
「会いましょう」「飲みましょう」って言ってきてくれる。

契約関係がなくても連絡をしてきてくれることは、死んでもいいと思う程に幸せなことです。
(死にませんけど・・・)



先日も、4月に転職された元経理部長さんからお誘い頂き、飲んでました。



この経理部長さんとは、1年前から転職の相談を受けるようになりました。
「武田先生のお陰で、『真の経理部』が出来上がりました。とても感謝しています。」「今の会社でやることはやり尽くしました。」「残りの人生を、これまでとは違うフィールドで自分の力を発揮したいと思うようになりました。」と。決算早期化プロジェクトは大きな成功をおさめ、一区切りした段階でしたので、他の会社で力を発揮したいという経理部長さんのお考えは十分に理解できます。

経理部長さんはとても謙虚な方なので、「私が必要としてくれる企業があれば、ベンチャー企業でも未上場企業でもいい。」ともおっしゃっていました。しかし、自分の力を発揮するのであれば、今よりも大きな会社に飛び込むべきだという私の考えもお伝えしました。結局、今よりも売上高が10倍の巨大企業に経理部長職として転職されました。

売上高のケタが1つ違うと、経理の世界は全く分かります。「相当苦労されるのではないか」、「転職したことを後悔しないだろうか」・・・と内心、気にはなっておりました。



今回、転職されてから初めてお会いしましたが、私の心配は杞憂に過ぎず、経理部長さんは大喜びでした。
 『転職したのは大正解でした!』
 『こんな楽しい仕事はないですよ!!』
と。

想定外のお言葉でしたが、私も非常に嬉しいお言葉でした。

そして、「転職してまだ2か月だけど課題が沢山見えてきたので、またお力添えを賜りたい」とも言って頂けました。もちろん、喜んでお引き受けいたします。



私は、ビジネスをする上で、新規顧客を次々と獲得すること以上に、既存顧客から信頼を得ることの方が大切だと思っています。自分との約束を守り、顧客との約束を果たすことによって信頼を得、(長期的な)リターンを得ることができる。私の仕事は、BtoBではなく、CtoCの関係だと思っていますので、これからもこの経理部長さんからの信頼を裏切らないようにしなければなりません。会社は変わりましたが、また二人三脚で一つのことに打ち込める日が来ることに何ともいえない喜びを感じています。

セミナーフォローという仕事

「セミナーの概念をぶち壊すものでした。」

「内容の的確さに衝撃を受けました。」

「私に欠けているものが見えました。」


先月のセミナーで50人位の受講者と名刺交換をさせて頂き、そこからメールのやり取りや、アンケートへの回答や、ワークシート(宿題)のレビューや、仕事の相談や、、、というのが今でも続いてます。セミナー前の準備はほとんどしませんが、セミナー後のフォローは数十時間かかります。受講者も然る事ながら、講師もセミナーの後が最も大切な時間だと思っています。

頂いたメールは一つ一つ熟読しております。上の3つは、ある3名の受講者からのメールより。こういうコトバを頂けると、シャイな私が一生懸命喋って良かったなぁと思うわけです。とても励みになります。


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2017/2/26 セミナー前の準備より、セミナー後のフォローを100倍重視しているという話

セミナー前の準備より、セミナー後のフォローを100倍重視しているという話

私は、セミナー講師をする際、原稿・シナリオを用意することはなく、アドリブで喋っています。セミナーの数週間前に配布資料・テキストを準備したら、セミナー当日まで見返すこともなければ、予習することもありません。完全アドリブでいくことにしています。頭の中で「ゲネプロ」をすることはあっても、原稿・シナリオは絶対に用意しないと決めています。「このネタでボケよう」と思って、笑いが取れることはありませんから。その時の受講者の表情を見ながら、引き出しからネタを小出ししていった方がウケるのです。

セミナー中は、できるだけ多くの受講者とコミュニケーションを取る。少人数のセミナーであれば全員と名刺交換するし、大人数でもセミナー後は最後まで残って名刺交換や質問対応をする。

その日のうちに、遅くとも次の日までに、名刺交換した方には全員に御礼のメールを送る。名刺にメールアドレスの記載がなければ手紙を書く。セミナーアンケートは主催者の方からコピーをもらう。数百枚になることもあるけど、すべてに目を通す。ちなみに、講師にも個人情報が開示される旨は申込時に告知してもらっているので、セミナーアンケートにコメント・質問が書かれていたらすべてに回答のメールを送る。

そういうことをやっているので、セミナー後はフォローのために数十時間は確保しなければなりません。金儲けのためだけにセミナーをやるのであればセミナーの集客にフォーカスすれば良いのですが、私はそういう目的で登壇している訳ではありません。セミナーの来場者が1人であろうが100人であろうが、有償であろうが無償であろうが、やることは同じ。セミナー前の準備より、セミナー後のフォローを100倍重視しています。

今から10年位前のこと、リッツ・カールトンの元日本支社長の高野登さんの講演を聞く機会があったのですが、その際に、リッツ・カールトンが大切にしているのは1人1人のお客様との『情緒的な繋がり』だ、というようなことをおっしゃられていました。これ、とても心に残っているのです。それ以降、何度かリッツ・カールトンに宿泊してますが、他のホテルとの圧倒的な違いは、やはりここにあると感じます。

私も、セミナーを受講してくれた方々と『情緒的な繋がり』を持てるようにと、そこに関してはそれなりの努力をしてきたつもりです。『情緒的な繋がり』ができれば、何か困った時に 「あっ、武田に聞いてみよう!」 と思ってくれるのではないかなと思います。実際に、私のクライアント様の大半は、セミナー受講者かブログ読者です。広告宣伝費はゼロです。

東京や大阪でセミナーをやると、こちらからメールをしても返事をくれない方が少なくありません。寂しいですが、そんなもんだろうと割り切ってます。しかし、地方都市でセミナーをやると、かなりの割合で返事をもらえます。しかも、長文の心がこもった嬉しい返事をたくさん頂けます。セミナーアンケートもゴリゴリ書いてくれています。非常に嬉しいですね。時間はかかりますが、この週末も、一人ひとりにきちんと回答をさせて頂いております。

革命とは暴力である。

先日、友達から「電話番号教えて」と言われ、思わず、「いらんやろ!」とツッコミを入れてしまいました。電話番号を教えるのが嫌な訳ではありません。「イマドキ、電話でコミュニケーションすることなんてあるのか?」というツッコミです。一応、その友達に電話番号を教えましたが、おそらく電話で話をすることはないでしょう。

電話はLINEやMessengerに置き換わり、メールはチャットに置き換わった。仕事上のお付き合いがある方ですら、電話もメールもしたことがないという方が多い。だから、一人で仕事をしているけど、かかってくる電話は殆どないし、メールも1日数本しかない。ゼロ本ということもある。そういう日は妙に嬉しい。

「働き方革命」とか言って、人様の働き方を国家が規制しようとしています。余計なお世話だし、お節介だし、かなりの違和感・嫌悪感があります。社会主義国家かと。残業時間を月60時間に減らすといったことが「革命」なのでしょうか。何言ってんだ、と笑ってしまいます。

単に労働時間だけを減らそうとしても、どこかにシワ寄せがくるだけです。「革命」を起こすのであれば、生産性が低い業務を「一切」切り捨て、本当に意味がある仕事に集中すべきだと思います。電話、メール、ネットサーフィン、会議、打ち合わせ、資料作成・・・といったことを「一切」止めたら、1日1冊くらい本が読める時間が確保できると思います。あとは、ランチとか。通勤とか。

「革命とは、客を招いてごちそうすることでも無ければ、文章を練ったり、絵を描いたり、刺繍をしたりすることでもない。そんなお上品でおっとりとした雅やかなものではない。革命とは暴力である。一つの階級が他の階級をうち倒す、激烈な行動なのである。」(毛沢東)

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プロフィール
武田雄治



公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役



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