公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

仕事のはなし

天職というのは天から与えられるものではない

致知出版社の藤尾秀昭社長が書いた『小さな経営論』という本の中で、こんなことが書かれています。

天職といういうのは天から職業を与えられるものだと思っている人が多いでしょう。違うんです。天職というのは自分が今やっている仕事なんです。「これが天職だ」と思った瞬間に、その仕事が天職になるんです。

本当に今の仕事が自分に合わないときは、違う仕事が天から舞い降りてくる。何も計らわないのに、自然に違う仕事が舞い込んで来るようになっている。それが人間というものです。

だからみなさんは、「自分の天職は何だろう?」なんて考える必要はない。今、目の前にある仕事に一生懸命、一心不乱、死に物狂いで打ち込んでいけばいいそうしたら人格が磨かれていくんです


これ、めちゃくちゃ共感できます。

先日、あるセミナーの来場者の方から、「今の仕事を天職と思ったのはいつですか? 天職と思って公認会計士を目指したのですか?」という質問を受けました。今の仕事が天職と思ったのは、公認会計士になってから随分と後のことです。独立して何年か経ってからだと思います。

若い会計士の方から相談を受けることも多く、「今の仕事が面白くない」とか、「向いていないんじゃないか」とか言われることがあります。本当に向いていないなら辞めればいいと思いますが、ただ単に隣の芝を見ているのであれば、己の芝を刈るべきです。それが成功への近道ではないかと思います。



小さな経営論
藤尾 秀昭
致知出版社
2011-09-16

同志

私のクライアントの経理部長は転職する』という話を、昨年6月に書きました。

ここで書いた経理部長さんと久しぶりに食事をしました。かつてのクライアントの経理部長さんが、転職されても私を指名してくれるってことは、心から幸せだと感じます。

これまで数十社の上場企業と取引をさせて頂きましたが、正直いってイヤな想いをしたことも多くあります。なぜ、自分が好きな仕事をやってイヤな想いをするのか・・・って考えた時期がありましたが、まぁなんとなく結論は分かっています。クライアントと会社対会社(BtoB)の関係だとうまくいきませんね。個人と個人の関係(CtoC)でなくては。1人で仕事をするようになってから気付いたことです。私が絶対に組織化しないと決めているのはそういう理由です。

上の経理部長さんも「私がどこの会社にいるかなんて関係ないですよ。私と武田先生との個人と個人の取引と思っていますから、これからもずっとよろしくお願いします。」と、もう涙出そうでした。目の前のプロジェクトのお話しよりも、それが終わった後の話で盛り上がり、それがまた幸せなヒトトキでありました。

おこがましい言い方に聞こえるかもしれませんが、クライアントの担当者と『同志』と言い合える関係が私の理想です。

私が会計士の前で喋る理由

昨日の監査法人の研修だけではなく、日本公認会計士協会の研修にも登壇することになりそうです。

どちらの研修も、受講者には諸先輩方も多く、正直いってやりづらいものがあります。特に日本公認会計士協会のCPE研修なんて、監査法人勤務の方はほとんど参加しませんから、年配の方が非常に多く、アウェイ感が半端ないし、視線が怖いし、萎えそうになることもある。

が、それでも登壇するのは、どうしても伝えたいことがあるからなのだ!!

それは、公認会計士(特に監査人)というのは、クライアントからみると「頼れる先生」であるということ。私も組織内会計士として監査を受ける立場も経験したことがありますが、組織の中にいると、公認会計士といえど、何かあった時に頼れる人は監査法人しかないのです。その監査法人が親身になって相談を聞いてくれたり、助言をしてくれたら、心の底から有難いと思う。でも、聞いたことに答えてくれなかったり、助言はできないとか言われたり、無視されたり、高飛車で横柄な態度をしてきたりしたらどうだろうか。悲しいし、失望するし、不信感が募る。

私が独立してから、様々な痛い経験もしてきた中で、「クライアントの期待を超える」ということを行動規範の一つにしてきました。クライアントの期待を1%でも超えると「ありがとう」といって頂けますが、少し手を抜いて期待値を1%でも下回ると不信感になり、場合によっては解約となるのです。このプラスマイナス1%の差ってなんでしょうか。ちょっとした「気持ち」の差です。

最近、「監査不信」とかいわれるのは、大きな粉飾決算が相次いだからだけではなく、日常的なクライアントの不信感が粉飾決算を機に爆発したのではないか。だとすれば、「監査不信」を取り戻すにはどうしたらいいかって、監査基準を厳格化することは解決策にはなりません。個々人が「頼れる先生」であるという自覚を持ち、クライアントに依り添い、期待を超える、ということをするしかないのではないでしょうか。不信を取り戻すのは大変ですが、それは過去の過ちを繰り返さぬこと以外に方法はないと思います。

研修のテーマは「決算早期化」だったり「監査効率化」だったりしますが、私がおこがましくも伝えたいことは、そういうことなのです。業界を変えるのは、金融庁でも会計士協会でもなく、基準でもマニュアルでもなく、我々一人ひとりの「気持ち」の問題なんじゃないですかと。

私のプロジェクト管理ツール

以前、私のコンサルティングの仕事は「外科手術」のようなものだと書きました。基本的に1年契約をさせて頂いており、常に並行して何件もの外科手術を施行しています。

「どのようにプロジェクト管理をしているのか?」という質問を頂くことがありますが、かなりアナログな方法で管理してます。以前はホテルの枕元にあるメモ用紙をTo Do Listにして管理していました(具体的な方法はこちらの本の第5章に書きました)。昨年からは、書店で売ってる「yPad half X」というものを使って管理しています。これ、アナログ派には超オススメ。この「yPad」のお陰で、多くのプロジェクトの可視化とタイムマネジメントを同時に達成することができました。


yPad half X
寄藤文平
朝日新聞出版
2016-09-20




まず見開きの左側のページはこんな感じで、タイムマネジメントができるようになっています。6時〜25時まで書き込めるようになっている点は非常に有難い。

プロジェクト管理


見開きの右側のページはこんな感じで、プロジェクト管理ができるようになっています。15個のJobが書き込めるようになっています。同時並行で行うJobは15個もありませんので、これで十分。

プロジェクト管理2


このように、見開き1ページで、1週間分のタイムマネジメントプロジェクトマネジメントが同時にできるのです(なお、見開き1ページで2週間分、1か月分のマネジメントを達成できる大型サイズの「yPad」も売ってます。)。

上のマネジメントのページの次のページは、このように方眼のページが付いており、これも非常に有難い。見開き1ページ目で管理をし、2ページ目でメモを取ることができますので、手帳や日記代わりになるというわけです。クライアント様とのやり取りを備忘的に書き留めておくこともできます。

プロジェクト管理3


この「yPad」の使い方を書いたページもあります。

プロジェクト管理4


プロジェクト管理5


大型書店に売ってますので、興味ある方は手に取ってご確認ください。

『挑戦』

安藤忠雄展挑戦


新国立美術館の安藤忠雄展『挑戦』へ行って参りました。

これまで安藤忠雄さんの展示会、講演会に何度か行ったことがありますし、書籍や作品集は10冊位読んできましたが、今回改めて、安藤忠雄さんの作品の多さと、斬新さに驚かされました。

ひとつひとつの『挑戦』の積み重ねが
誰もマネできない世界へ行く唯一の道だと感じました。

仕事に魂を込める

モダンリビング 235
ハースト婦人画報社
2017-10-07



家を買った後も、趣味として建築雑誌はチェックしてます。

時々購入するこの雑誌、今回は安藤忠雄さんの特集が組まれていました。

建築家は、仕事の幅を広げ、世界を舞台に活躍していくと、「住宅」の建築の現場から離れていくようです。大きな仕事をするようになったら当然の流れかもしれません。しかし、安藤さんは、多忙を極める現在でも住宅の現場を離れないとか。

ひとつ、すごいエピソードが紹介されていました。

安藤さんが建築を始めて間もない42年前に神戸の住吉で建てた住宅に、当時小さな娘さんがいた。最近その娘さんから連絡があった。軽井沢に別荘を建築するので、住吉の家とまったく『同じ家を』建てて欲しいと。

これには安藤さんも驚いたが、「とてもうれしかった」と述べておられました。

そりゃそうでしょう。 

住宅は人間の一生において大きな意味をもっている。建築家はそれほど意義のある仕事をしている。だから、安藤さんは「私は時間の許す限り、住宅に関わっていきたいと思っています」とも述べられておりました。

私はコンクリート住宅には興味がないものの、安藤忠雄さんなどの建築家が好きなのは、この仕事に対する魂のようなものを感じるからなんですね。住宅に込めた魂が、住み手の魂の一部となっていく。

私も生涯そうやって仕事に魂を込めたいと思います。

私にしか書けないことを原稿にぶつけるか。

今日は、中央経済社の編集長さんにお誘い頂き、日本酒の美味しいお店で杯を交わしました。

私が1冊目の本『決算早期化の仕組みと実務』を上梓したのが2009年ですが、その時から今に至るまで、中央経済社で上梓した書籍は(1冊を除き)すべて編集担当をして下さっております。この編集長との出会いがなければ、今の私はありません。

2009年以降、毎年何かしらの原稿を書いていましたが、今年は全く原稿を書いていません。原稿を書く(=本を出す)というのは、私にとっては「社会に足跡を残す」ということであり、「やりたい」「やれたらいいなぁ」というレベルの話ではなく、「やらなければならない」行為ですが、今年は湧き上がってくるものがありませんでした。

出版点数の多い中央経済社にとって、1年以上原稿に向かっていない私のような人間は抹殺されてもおかしくありません。そんな私を誘って頂き、「武田先生にしか書けないことがあるんだよ」、「思いの丈を原稿にぶつけてみてよ」と編集長直々に言ってくれるのは、感謝感激雨あられです。

なんだか嬉しくて、2人で10合(1.8039ℓ)くらい飲んだかもしれません。久々にへべれけに酔いました。

外科手術

昨日、『会計人コース』に寄稿したというエントリーをしましたので、それに関連した内容を。

私の仕事の内容(公認会計士の仕事の内容)を伝えるのは難しいので、以前は「庭師のようなもの」(=無造作に生えた雑草をすべて刈り、綺麗な芝生の庭を作るように、決算の業務改善を支援していくような仕事)と言っていたのですが、最近は「外科手術のようなもの」(=患部を取り除いて、健康な会社をつくっていくような仕事)と言った方が理解してもらえます。

『会計人コース』でも、私の仕事は外科手術のようなものだという説明をしました。

上場企業さんへの外科手術は、大きな手術が年間10社くらい。ほとんどが1年がかりの大手術になります。患部がどれくらいのものなのか、手術がどれくらいの時間を要するのかは、やってみないと分かりません。集中力と品質を保つため、手を広げすぎないようにしています。今は、専門分野以外の依頼や、小さな手術の依頼はほとんど受嘱していません。ターゲットを絞り込んだ方が顧客が増えるのはマーケティングの鉄則です。

『会計人コース』にも書きましたが、今は(クライアントを増やすことよりも)私を必要としてくれる目の前のクライアントと向き合う時間を大切にしたいと考えています。すべての手術を成功させたいという想いのみ。今週も淡々とやるべきことをやっていきます。

仕事のやりがい

公認会計士・税理士受験生向けの雑誌の編集者から原稿執筆の依頼があり、今日脱稿しました。

受験生に向けて、公認会計士の仕事の「やりがい」を伝えて欲しい、という依頼。

二つ返事で引き受けたものの、この仕事の「やりがい」を受験生に伝えるというのは中々難しく、ブログを書くようにスラスラ書けませんでした。そもそも、受験生って、公認会計士の仕事のことをどこまで知っているんでしょうね。「上場企業の財務諸表の監査をする人」ってことは知っていると思いますが、日本の公認会計士の中で「上場企業の財務諸表の監査をする人」って、半分もいないんですよね。アメリカなんて10%もいないんじゃないかなぁ。公認会計士試験を合格したら先ず監査法人で会計監査の実務を学ぶべき、というのが私の考えではあるものの、「公認会計士=監査人」という等式はもはや成り立たない。私も法定監査の現場から遠ざかっている。じゃぁ、「公認会計士って何なの?」って考えると、私なりの結論は「医師」なんじゃないかと。会社を看る医師。

人間を看る医師にも色々な分野に専門化されているように、会社を看る医師も色んな分野に専門化されている。定期診察をする内科医もいれば、外科手術をする外科医もいる。組織の中にいようが外にいようが、公認会計士に求められていることは「会社を健康にすること」なんだろうと思います。そして、それぞれの分野で専門性を磨いていくことが「やりがい」なんじゃないかと思います。

今回の原稿では、そんなことを、もう少し嚙み砕いて書きました。
11月くらいに出版されるのではないかと思います。
出版されたらまたお知らせします。

ここから先は余談。

時々ですが、監査法人から仕事の依頼がきたり、パートナー就任を求められたりしますが、すべて断っています。1億円積まれても断ります。外科医が内科の診断をやらないのと同じです。私の専門分野で私のことを必要としてくれているクライアント様と向き合うことに時間を使うべきだし、それが私の「やりがい」です。私のことを必要としてくれているクライアントがいなくなった時が辞め時なんだろうと思います。

私のクライアントの経理部長は転職する

何年か前から「決算早期化コンサルティング」の第一人者と称されるようになりました。

これまで40社以上の決算早期化プロジェクトに関与させて頂き、ほとんどの会社で結果を出してきました。日本一の実績を出していると思います。

嬉しいような、寂しいような話ではありますが、決算早期化を実現した会社の経理部長さんは、その後、転職されることが少なくありません。パート・アルバイトでも決算が出来る『決算マクドナルド化』の仕組みを作ってしまうと、経理部長さんがやることがなくなるからというのが理由の一つ。経理部長さんの達成感・満足感を満たしてしまったというのが理由の二つ目。そうやって、大切なクライアントさんから経理部長が去っていく。それを見届けるのは、若干切なくもある。

しかし、

そういった経理部長さんは、(転職後にも)必ず私に連絡をくれる。
「会いましょう」「飲みましょう」って言ってきてくれる。

契約関係がなくても連絡をしてきてくれることは、死んでもいいと思う程に幸せなことです。
(死にませんけど・・・)



先日も、4月に転職された元経理部長さんからお誘い頂き、飲んでました。



この経理部長さんとは、1年前から転職の相談を受けるようになりました。
「武田先生のお陰で、『真の経理部』が出来上がりました。とても感謝しています。」「今の会社でやることはやり尽くしました。」「残りの人生を、これまでとは違うフィールドで自分の力を発揮したいと思うようになりました。」と。決算早期化プロジェクトは大きな成功をおさめ、一区切りした段階でしたので、他の会社で力を発揮したいという経理部長さんのお考えは十分に理解できます。

経理部長さんはとても謙虚な方なので、「私が必要としてくれる企業があれば、ベンチャー企業でも未上場企業でもいい。」ともおっしゃっていました。しかし、自分の力を発揮するのであれば、今よりも大きな会社に飛び込むべきだという私の考えもお伝えしました。結局、今よりも売上高が10倍の巨大企業に経理部長職として転職されました。

売上高のケタが1つ違うと、経理の世界は全く分かります。「相当苦労されるのではないか」、「転職したことを後悔しないだろうか」・・・と内心、気にはなっておりました。



今回、転職されてから初めてお会いしましたが、私の心配は杞憂に過ぎず、経理部長さんは大喜びでした。
 『転職したのは大正解でした!』
 『こんな楽しい仕事はないですよ!!』
と。

想定外のお言葉でしたが、私も非常に嬉しいお言葉でした。

そして、「転職してまだ2か月だけど課題が沢山見えてきたので、またお力添えを賜りたい」とも言って頂けました。もちろん、喜んでお引き受けいたします。



私は、ビジネスをする上で、新規顧客を次々と獲得すること以上に、既存顧客から信頼を得ることの方が大切だと思っています。自分との約束を守り、顧客との約束を果たすことによって信頼を得、(長期的な)リターンを得ることができる。私の仕事は、BtoBではなく、CtoCの関係だと思っていますので、これからもこの経理部長さんからの信頼を裏切らないようにしなければなりません。会社は変わりましたが、また二人三脚で一つのことに打ち込める日が来ることに何ともいえない喜びを感じています。
経理アウトソーシング
経理アウトソーシング
もう一つのブログ
武田雄治 CFOのための最新情報ブログ
セミナー開催情報
【上場企業向けセミナー】

■税務研究会主催
 (12月12日(水)@名古屋)
『決算早期化を達成する「経理・決算の業務改善」方法』




●満員御礼のセミナー、公募していないセミナーは掲載しておりません。
●武田雄治へのセミナー・講演・研修の依頼は、武田公認会計士事務所HPよりお願いします。
プロフィール
武田雄治



公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役



■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。




武田公認会計士事務所



黒字社長塾





バックオフィスサービス株式会社




コンサルティングのご紹介
「経理を変えれば会社は変わる!」の信念のもと、「真の経理部」を作るお手伝いしています。

すべてのコンサルティングを武田本人が行います。

決算早期化・効率化・標準化・仕組化、業務改善、経営管理向上、IFRS導入など、経理に関することは何でもご相談下さい。


●決算資料を見直すだけで決算早期化を実現させます!

●連結決算の「エクセル化」を支援します!



お問い合わせは、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。

記事検索
Archives
『真の経理部』を作るためのノウハウ公開!
決算早期化の実務マニュアル第2版


決算早期化の原理原則!
決算早期化が実現する7つの原則


IFRSプロジェクトの進め方
IFRS実務

公認会計士の仕事
公認会計士の仕事














理詰めで黒字にする!
1年で売上が急上昇する黒字シート


1年で会社を黒字にする方法
1年で黒字化を目指す!
あなたの会社を1年間で黒字化します
























DVD発売中!
武田雄治出版物
QRコード
QRコード