公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

仕事のはなし

1年で最も酷な仕事

プロネクサス_決算早期化セミナー


1週間ぶりの東京。
プロネクサス主催 決算早期化セミナー(オンデマンドセミナー)の収録。
10年以上前からやっているセミナーだが、毎回アンケート結果が好評らしく、アンコール開催をすること21回目、今回で22回目の開催となる。ホントにありがたいこと。

ただ、スタッフもいない完全無人の部屋で、天井からぶら下がったカメラに向かって、4時間も喋り続けるというのは、めちゃくちゃ疲れる…。ボケても笑いがない。私が笑っても反応がない。1年で最も酷な仕事だ。相当な根性と、開き直りと、センスと、自己愛がなければ乗り越えられん。毎回、プロネクサスの収録後はクタクタで、ぶっ倒れそうになる。

オンラインセミナー、オンデマンドセミナーは受講者数が数倍になるので、多くの方に受講して頂けるという大きなメリットはあるものの、(個人情報は講師に開示されないため)私は受講者の名前も顔も分からぬまま。

早く対面セミナー(もしくはハイブリッド型セミナー)に戻して欲しい。受講者と「対話」がしたい。

ちなみに、今回収録のセミナーは、2022年10月3日(月)から配信される予定。詳細・申込はこちら


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東京駅


夜は、東京駅へ。
クライアントの経理部長さんと定期的なお食事会。

部長と出会ってから10年近くになると思うが、今でも経理の最先端の情報を教えて頂けることは本当に幸せだと感じる。今日も、監査対応、システム対応、経理部内の人材育成、非財務情報開示の対応などの話を聞かせて頂いた。いまの私の関心事の一つは非財務情報開示(サステナビリティ開示)。その実務対応の片鱗だけでも聞けたことは、私にとって大きな意味がある。

会社も経理も「生き物」であり、常に動き続け、変わり続ける。そこにどうやって対応していくかを考えることもリーダーの大きな仕事のひとつだと思う。サステナビリティ開示なんて、誰もやったことがないし、誰も準備してなかったと思うが、それでも多くの上場企業が瞬時に対応している。キャッチアップしなければ、振り落とされる。振り落とされたら、奈落の底まで落ちていく。「会計ビッグバン」なんて言ってた頃が懐かしいが、いまはそれ以上の変化が起こっているのではないか。国や制度が付いてきてない事幸いに四半期ごとに同じような書類を作っているだけの経理が多いが、「経理の本分」はそこではない。

投資家や経営者や社会からの要求が変わってきた中で、経理が変わらなければならないと思う。稲盛和夫さんが『実学』で言っているように、会計は「現代経営の中枢」をなすものなのだ。中枢部門が外部環境に付いていかないのは、DXを掲げながら紙とハンコを無くせないお役所仕事と同じこと。経理を変え、会社を変え、社長を変える、という我が理念をこれからも伝え続けたいと思う。


過門香



YouTubeで「終わりの会」を再開しました。またボチボチ更新していきます。

タッチケア

Hug


最近ご縁があって数名の起業家のコンサルティングを行っている。

長年医療に従事をしていた女性が、「タッチケア」に関するビジネスシナリオを描いており、その内容にとても共感している。「タッチケア」とは、赤ちゃんを見つめ、触れ、撫で、語りかけること。「タッチケア」をすることにより、親子の結びつきを強め、赤ちゃんの発達を促すことができる。また、赤ちゃんの情緒が安定し、ストレスホルモンが減少するともいわれている。

本来、この「タッチケア」の対象は赤ちゃんであるが、赤ちゃんに限る必要はない。いま、人と人が触れ合うことがなさすぎる。親子、夫婦、恋人、友達など、誰かの肌に最近触れただろうか。この女性経営者曰く、人との触れ合いが少なすぎることが(我が国で特に多い)ストレス、鬱、孤独、自殺、認知症などの病気の原因の一つになっているだろうという。私もそう思う。

実際に肌に触れなくてもいいのだ。会社の同僚や街中を歩く人の肌に触れたら、捕まるかもしれない。ただ、海外で仲の良い人同士が握手やハグをするように、スキンシップを取ることは大切なことだと思う。私のHPの写真を撮ってくれているカメラマンの石田さんは、「ハグフォト」(商標登録済)というイベントを定期開催している。家族、親子、大切な人と笑顔でハグしている写真をプロのカメラマンが撮影するというイベントだが、これが好評らしい。大切な人に感謝を伝えることもない人達が、(イベント上とはいえ)ハグをして、肌に触れ、撫でるだけで、不思議と気持ちが相手に伝わるのだ。険悪な関係が氷解することもあるだろうし、その体験により相手への理解や愛が深まることもあるだろう。そして自分自身の幸福度が上がる。触れることには、人間関係を変える効果があるのだ。

70万部超えのベストセラーとなった『スマホ脳』の著者による最新作『ストレス脳』という本に面白いことが書いてあった。チンパンジーやゴリラは、起きている時間の20%を、お互いのグルーミング(毛づくろい)をして過ごしている。このグルーミングは、毛や身体を清潔に保つために行うと言われているが、それだけであれば起きてる時間の5分の1も費やすことの説明がつかない。実は、このグルーミングによってエンドルフィンが放出され、お互いの親密な関係を生み出しているのだ。さらに、群れの中で色々な仲間の毛づくろいをすることで、群れ全体のまとまりが保たれるという。ヒトは、チンパンジーやボノボと同じ属の「第三のチンパンジー」であるため、ヒトにもグルーミングの効果はあるはずだ。ちなみに、この効果は、肌に触れることで起こり、画面越しでは起こらない。オンラインでエンドルフィンが放出されることはないだろうし、ストレス、孤独、鬱が解消されることもないだろう(逆に私はストレスでしかない)。

話を戻すと、上述の女性経営者が事業化しようとしている「タッチケア」は、いまの社会に求められていることだと感じるし、あらゆる社会的問題を根本から解決する大きなビジネスになるような気がする。キチンとシナリオを描いて、ビジネスモデルを組み立て、収益化するまで支えたいと思う。


ストレス脳(新潮新書)
アンデシュ・ハンセン
新潮社
2022-07-19


(※ 冒頭の画像はネットから拝借した)

エンジェル投資

wework


先日、某WeWorkに入居するベンチャー企業を訪問した。

先月ホーチミンでお会いした会計士の友達から、「私が個人でエンジェル投資した大阪のスタートアップ企業が、会計士業界で影響力がある人を探しているので、是非繋がせてください」という連絡を頂いた。ビジネスの世界も「縁尋機妙 多逢聖因」だと思うので、直ぐに会いに行った。

私より一回りくらい若そうな役員2名と面談させて頂き、事業内容や事業モデルなどを聞かせて頂いた。経理業務を効率化させる面白い事業モデルだと思った。

ただ単にスタートアップ企業やIPO準備企業にアドバイスを求められるだけであれば、私のような外野席の人間がアレコレ物申すことはない。「いいですねー。お役に立てることがあれば連絡くださいね。」で終わっただろう。

今回は、先方から「投資をして欲しい」と言われたので、私も言いたいことを言わせてもらった。今の事業モデルでは頭打ちがくること、ターゲティングを見直した方がいいこと、Plan Bを考えた方がいいこと、私に事業参画させて頂けるのであればノウハウを全て提供すること、そうすればビジネスモデルのイノベーションが起こせることなどなど。

初対面でここまで言うヤツはおらんだろうけど、嫌われたら嫌われたで構わない。それもご縁だ。

だが、両氏とも目から鱗が落ちたような顔をされていた。

後日、具体的な金額と共に、投資と事業参画をして欲しい旨の連絡を頂いた。会議室で話をしただけではお互いのことは何も分からないので、「とりあえず飲みに行こう」と返事した。昭和のオッサンと思われてるかもしれないが、これが私の流儀だ。パワポに書かれた事業の成長可能性や、IPOの可能性なんて、はっきり言ってどうでもいい。投資先の経営者を応援したいかどうかの方が1億倍大事だと思う。なんせ、鱗が落ちた目しか見ていないのだ。まず、マスクを外して素で語り合おう。そして、ビジネスを語り合おう。

ゲラ

ゲラ


帰国したら、次の本の再校ゲラが届いていた。
ラストスパート、頑張るか。
1週間でチェックを終わらせる。

今回のゲラのチェックをもって、チェック終了予定。
早ければ7月中には書店に並ぶかなぁ。

書き始めてから1年かかったなぁ。
長かった。
けど、納得できる作品ができたぞー。

出版記念イベントも、そろそろ企画しないとねー。

その次の本の執筆も開始。
また時間かかると思うけど、いいものを作っていこうと思う。

和歌山出張

和歌山駅

今日は和歌山で仕事。
ある国会議員さんの「政治資金監査」を担当させて頂いて15年になる。15年も継続してお付き合いしているお客様は、この和歌山の議員さんの事務所だけ。ずっと信頼して依頼して頂き、ただただ感謝。

手続の大半はリモート対応で済ませたので、訪問1日で監査終了。
異常なし。
No exception.

「また来年もよろしくお願い致します」と言って頂けることも、ただただ感謝。
来年は沖縄から来ますよ。

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以前から和歌山に来たら行きたいと思っていた「フライヤ」という老舗洋食屋に、ようやく行くことができた。

見よ、このタン!

フライヤ_タンシチュー


口の中でトロトロ〜にとろけるタンシチュー。

最高っ!


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そして、夜はYouTube Live !
今日もライブで観てくれた皆様、コメントくれた皆様、感謝です!
頂いたコメントを参考に、「出版記念イベント」を考えてみます。色々制約もあるので、全ては出来ないと思いますが、できるだけ読者の方との接触の場を作りたいと考えています。

YouTube Live のアーカイブをしばらく残しておきますので、見逃した方はお時間有る時にでもご覧くださいませ。


▼閲覧は画像をクリックしてください
youtube_live_出版



次回のYouTube Live !は、

6月24日(金)20:00〜

の予定です。

マインドセット

heaven_hell


先日、平松ゼミの同期で、大手監査法人でパートナーをしているK君から、連絡が来た。「クライアントの経理の方が、決算早期化について武田先生に話を聞きたいとおっしゃっているが、お引き合わせしてもよいか?」という内容だった。拒む理由がない。是非是非。即OK!

今日、その会社を訪れた。

この2年、打ち合わせはほぼ全てオンラインだったので、企業に訪問するということがなかった。スーツを着て、ネクタイを締めて、革靴を履いて、上場企業を訪問するのも2年ぶりじゃないだろうか。

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売上高が兆を超える巨大企業。門衛さんに許可を取って会社に入るという行為に懐かしさを感じた。

お問い合わせを頂いた方は若い課長さんだった。先月登壇したラクス社主催するイベント『経理プラスサミット2022』を聴講してくれ、「これだ!」と思ってくれたらしい(そういうのは素直に嬉しい)。

『経理プラスサミット2022』は、経理部を進化させ「真の経理部」を作るにはどうしたらいいのかということを述べた講演だったのだが、講演内容がこの会社の経理部の問題点・課題とドンピシャだったらしい。

しかし、上層部は旧態依然とした思考の人が多いし、社長も技術部門上がりの人でバックオフィスの重要性を認識していない。そのような組織なので、部下も与えられた業務をこなすだけで、社長や経営陣に対して価値ある情報を提供しようという発想はない。中途で入った課長は、入社した時から「これじゃアカンやろ…」と思っていたらしい。より詳しい話を聴いて、私も「それじゃアカンやろ…」と思った。会社の規模と経理の質は比例しない。

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『経理プラスサミット2022』の講演において、企業に変革をもたらすDX(Digital Transformation)が必要だと叫ばれているが、DXよりもCX(Corporate Transformation)、CXよりもBX(Back-office Transformation)が必要である、という話もした(この話は、今書いている原稿でも述べているので、発売をお待ちください)。

上場企業の社長であっても、経理部を含むバックオフィスへの変革(Transformation)を渋る人が多い。特に営業部門・技術部門あがりの社長は、バックオフィスの重要性をまったく理解していないことがある。バックオフィスの変革には1円たりとも投資しないというスタンスの社長も少なくない。変革への投資どころか、経理業務・決算業務に必要不可欠なシステム投資、人材採用、教育投資、備品購入なども徹底して渋る社長すらいる。経理部への必要な投資を渋り続けたことにより、「昭和の経理部」が社内に取り残され、経理部から正しい情報、価値がある情報をタイムリーに発信できないばかりか、経理部が事業運営の足を引っ張っているケースもある。

「昭和の経理部」に優秀な人材が残ることはない。優秀な人材が抜け、また人材を補充し、また優秀な人材が抜け…と、人が定着しない状況に陥り、経理部が更に劣化するのだが、根本的な原因が「昭和の経理部」にあることを上層部は気付かない。

私は、独立して以来、「経理を変えれば会社は変わる」を経営理念として掲げているが、経理を変えるのは誰かといえば、社長なのだ。社長のマインドセットをしなければ、経理部が進化することはない(よほど優秀なスーパー経理部長がいれば別だけど)。

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ということで、今日は、課長さんから色々と現状をお聞かせ頂いたが、上層部の方も含めたバックオフィス全体のマインドセットをやっていきましょう、というご提案をさせて頂いた。課長さんのチカラだけでどうにもならないようなら、私をうまく使ってください。

日本中の上場企業の経理部を「真の経理部」に進化させることが、私のミッションですから。

クソどうでもいい仕事

skymark

大阪に戻る。
沖縄にはゴールドジムがないので、まずはジムに行き、筋トレ。

あとは、たまった「TO DO」を一気にこなす。

独立し、どこにも属さずに、人も雇わずに、一人で仕事をするようになって10年。24時間自由に過ごすことができるが、なんでもやらねばならない。メール、Zoom、来客、決算、請求、入金確認、振込、納税、チケット手配、買い出し、掃除、ゴミ捨て・・・なんでも来い!

とはいえ、そういった業務をいかに手放すかを常に考えなければ、時間がある限り雑務が膨れ上がる。やるべきでないことを効率的にやることを考えるのではなく、「手放す」「捨てる」「やらない」「開き直る」ってことをやらないと、とてもじゃないが一人で膨大な仕事をこなすことはできん。

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先日の『春秋』、非常に良い内容だった(是非ご一読を)。

220203_クソどうでもいい仕事
([出処]日経新聞(2022/2/3)より)

「ブルシット・ジョブ」(Bullshit Jobs)を、「クソどうでもいい仕事」と翻訳した方のセンスは見事。『ブルシット・ジョブ ―クソどうでもいい仕事の理論』(岩波書店、2020年)がベストセラーになった要因は、翻訳が9割じゃないか。本書は、仕事の中身が空虚で、仕事をする本人も意義や意味を感じられない「クソどうでもいい仕事」が世の中に溢れており、このような「クソ仕事」の際限のない増殖が社会に深刻な「精神的暴力」を加えて、働く人々から喜びを取り上げ、時には脳に損傷を起こすほどのダメージを与えると述べている。

昭和時代の人は、若い間に「クソ仕事」といわれるような仕事もこなしてきただろうし、今を犠牲にしてでも働き続ければ成功(昇進など)は後からついてきた。しかし、今は違う。上の『春秋』に書いているとおり、(クソ仕事は)「しない方がいいと思います」

私自身は、働くということをやめるつもりはないし、いま流行りのFIREにもミニマリストにも全く興味はないし、年中旅をするような生活にも全く惹かれないが、カネのために働いたり、誰にも感謝されない仕事をしたりする勤勉誠実な労働者になるつもりはない。

「労働とは本来『生産』ではなく『ケア』だ」というのは、なるほどなぁ〜と思った。世のため、人のために自分ができることをし、感謝されることが、最大の報酬であり、それが働きがい・生きがいだと私は思う。

どこかで読んだ本によると、人が死ぬ前に後悔することの1位は「働きすぎなければ良かった」ということらしい。そういう後悔だけはしたくない。仕事も断捨離をしなければならないと思う。ちなみに、人が死ぬ前に後悔することの2位は「自分が本当にやりたい事をやらなかったこと」、3位は「他人の目を気にし過ぎたこと」だった。クソどうでもいい人生にならぬよう、全部捨てていこう。他人の目など気にせず、大切なことだけを大切にしていこう。



ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論
デヴィッド グレーバー
岩波書店
2020-12-24

丹波黒豆パウンドケーキが届く

パウンドケーキ

この前泊まったホテルから宅急便が届いた。

「なんやろ??」と思ったら、手紙と共に、あの「京大和」で炊き上げられた丹波黒豆を使用したという有名なパウンドケーキが入っていた。うわぁ〜、びっくり。

チェックアウトの際に、私がちょっと面倒なお願いをしたのが原因ではあるのだが、フロントの担当者が領収書を書き損じてしまったらしい。私としては、どうでもいい書き損じなのだが、ホテル側の経理処理の関係上、領収書を再発行しなければならないと。

「大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません」云々という長い文章と共に、返信用封筒と、立派な箱に入ったパウンドケーキが送られてきた。

そこまでするか。

ホテル側は、宅急便の追跡までしていたらしい。私が自宅を不在にし、再配達を依頼したことを知ったホテルのマネージャーから、「重ねてのお詫びの言葉となり大変恐縮ではございますが…」云々というお詫びのメールまで届いた。

見習うべきだ。こういうの。

ここまでされたら、ファンになるやろ。また泊まりに行くやろ。ロイヤルカスタマーになるやろ。1泊でウン十万落とすやろ。

黒字社長塾のクライアントの社長にも言ったことがある。直筆のハガキ1枚でいいから、お客様に送ったら、営業が不要になるかもしれませんよ、と。



パウンドケーキ


賞味期限が迫っていたので、すぐ食べた。当然に美味しい。

これまで何度かこのブログで書いたことがあるが、私がビジネスをする上で、常に心がけていることがある。私の中で、「プラス1%の法則」と名付けているのだが、どんな仕事であれ、依頼主からの「期待を超える」ということを守るようにしている。お客様の期待値のプラス1%のことをやると「ありがとう」と言われるお客様の期待値のマイナス1%で済ませると信頼を失う。でも、プラスマイナス1%の努力の差は、能力の問題ではなく、単なる気持ちの問題。気の緩みが全てを失う。

信頼を失うのは一瞬。そして、信頼回復は信頼維持より10倍苦労する。だから、普段から信頼を得るためにプラス1%をやり続けことが、誰にとっても happy なことであり、これが「商売の原点」だと思っている。

これについては、YouTubeでも述べているので、興味があればご覧下さいませ(7分26秒)。



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2022年1回目のYouTube Liveは、

1月 22日(土)20:00〜 の予定です。

今回のテーマは、『資産形成術』
このテーマに関する事前質問がある方は、何らかの方法でご連絡ください。


資産形成

プラス1%

バラ園


朝、目が覚めたら、あまりにも天気が良かったので、なんとなく走りたくなった。

夜型なので、いつも夜遅くに走るのだが、朝イチで走るのも気持ち良かった。バラ園のバラも綺麗だった。

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今日は、午後から某所へ出張。

いつもの定宿ホテルを予約しようとしたら、いつもの倍の値段だったので予約をやめた。宿泊者が少ないであろう日曜日に、なんでこんなに値上げしてるんだろうか。もしかして3連休と勘違いしてる?? お金に困ってる訳ではないが、同じホテルに倍の宿泊料金を払うのはバカバカしい。

なので、今日はその近くにある老舗シティホテルに泊まった。誰もが知る有名ホテル。ハード面は立派だと思うが、ソフト面(サービス面)はひどかった。オペレーションが形式的で、感情がこもっておらず、歓迎されている気が全くしない。最上階のバーに行っても、「いらっしゃいませ」もない。待てど暮らせど席の案内もない。引き返して部屋に戻った。内線で電話して、「最上階のバーに行っても席に座ることもできないから、バーにあるワインを部屋に持ってきてくれ」と頼んだら、それは出来ぬと断られ、やっとバーに案内された。アホですか。

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あるお気に入りの飲食店がある。味もサービスもいいので、何度もリピートしている。店に入ると、従業員全員が「いらっしゃいませーーーー!!!!」と大声を上げて、席に案内してくれる。席に付いてからの接客も素晴らしい。

しかし、先日訪れたら、店に入っても、誰も「いらっしゃいませ」を言わない。私が店に入ったことを何名かの従業員が気付いていたが、見て見ぬ振りをする。初めての店ならその時点で帰るのだが、その店は何度もリピートしているお気に入りの店なので案内を待った。空席が多くあるのに3分は待っただろうか。やっとカウンター席に通してもらったが、その後も会話はなかった。食べ終わって、お会計を頼んでも3分以上待たされた。クレジットカードを渡してからも3分以上待たされた。

どうしてしまったのか。

こんなことはしたことがないのだが、家に帰ってから、その店のホームページの問い合わせフォームから社長宛にメールをした。「商売の原点を忘れてしまわれたのではないですか」と。

直ぐにお詫びのメールが来た。貴重な意見をありがとうございますと。すぐに改善するように指示を出しましたと。必ず改善して、お客様の期待に添えるサービスを提供しますと。

期待はしてなかったが、お気に入りの店ということもあり、数週間後にもう一度訪問した。しかし、何の改善もなされていなかった。ある意味、期待通りだった。残念無念。

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寝るだけなら安いホテルに泊まる。空腹を充たすだけなら安い店で済ます。顧客が期待しているのは不の解消だけじゃない。サービス、空間、居心地、時間、体験、すべてに対価を払っている。

私がビジネスをする上で、常に心がけていることがある。私の中で、「プラス1%の法則」と名付けているのだが、どんな仕事であれ、依頼主からの「期待を超える」ということを守るようにしている。お客様の期待値のプラス1%のことをやると「ありがとう」と言われる。お客様の期待値のマイナス1%で済ませると信頼を失う。でも、プラスマイナス1%の努力の差は、能力の問題ではなく、単なる気持ちの問題。気の緩みが全てを失う。

信頼を失うのは一瞬。そして、信頼回復は信頼維持より10倍苦労する。だから、普段から信頼を得るためにプラス1%をやり続けことが、誰にとっても happy なことであり、これが「商売の原点」だと思っている。

コロナで休業したり、来客数が激減したりして、何かと苦労され、自分のことで精一杯なのは理解しているが、こういう時こそ「商売の原点」に返って欲しい。

「あなたという存在の何が、周りの人達を幸せにしているのか?」

「あなたという存在の何が、周りの人達を幸せにしているのか?」という問いに即答できるだろうか?

これは、リッツ・カールトンのリーダーシップ研修において、受講者への宿題として出題される問いらしい。

最近経営学の世界では「パーパス(Purpuse、存在意義)」というキーワードがブームになっている。資本主義が終焉を迎えたといわれている今、社会課題を解決するという企業の「パーパス」に共感した「人」を中心とした経営モデルへの変革が必要であり、それがグローバルの新潮流となっている(らしい)。

同じように、アフターコロナ、ニューノーマルといわれる今、個人の「パーパス(存在意義)」は何なのか? それは周りの人を幸せにしているのか? といったことも自分に問うてみてもいいんじゃないだろうか。

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先日、元リッツ・カールトン日本支社長の高野登さんの講演を聴く機会があった。これまで高野登さんの講演は何度か聴いたことがあるが、どれも強烈な印象が残っている。特に、独立した直後(もう15年くらい前)に聴いた講演で、リッツ・カールトンが大切にしているのは1人1人のお客様との「情緒的なつながり」だという話を聴いたのだが、この一言は心に突き刺さった。これが「商売の原点」だと思ったし、私のその後の商売においても大切にしていることのひとつでもある。

先日の講演では、高野登さんは「多くのサービスで抜け落ちてものがひとつある」とおっしゃっていた。それは何か。「後味」だという。例えば、お気に入りのレストランを予約すると、その当日までワクワクすると思う。これが「先味」である。大切な人とレストランで食事をする。美味しい料理を頂き、幸福感が上がる。これが「中味」である。レストランを後にしても、その時間・空間・サービス・幸福感の余韻が残る。これが「後味」である。高野登さんは、多くのサービス業が、この「後味」の提供を忘れているという。顧客を一回切りの「フロー」のもので終わらせるのか、顧客にファンにして、リピートしてもらい、「ストック」にするかは、この「後味」の良さを提供できるかどうかだという。例えば、顧客リストを作り、その人達に定期的に連絡を取っているのか。その人達の何人がリピートし、何人が知り合いを連れてきてくれるのか。そういったデータを取っているのか。

ビジネスの環境も、顧客の嗜好も常に変わり続ける中で、常に自分自身が変わり続け、イノベーションを起こし、新しい需要を創り出すことが、ビジネスで成功する「条件」だともおっしゃっていた。では、どのように新しい需要を創り出すのか? これに対する用意された答えはない。考えるしかない。本当の顧客は誰なのか? パーパスは何なのか?

この講演の最後に紹介されたのが、冒頭の「あなたという存在の何が、周りの人達を幸せにしているのか?」という問いである。

これも用意された答えはない。「永遠に答えはない」ともおっしゃっていた。問い続けることが大切だということだろう。思考の質が高まると、使う言葉の質が変わり、行動が変わり、世界を変えるのだと思う。

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