公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

仕事のはなし

ザ・経営者

10年位前に東京で一緒に仕事をしていた同僚とひょんなことから再会した。彼女は、東京を離れ、家業を継ぎ、2代目社長になっていた。私は、組織を離れ、一人で仕事することになった。経営なんてやるとは思ってなかった彼女が経営者になり、経営をしていた私が経営者から縁を切った。人生何が起こるか分からないものだ。

赤字だった家業を社長就任1年で数千万の黒字に転換させたというから大したもんだ。黒字社長塾のセミナーや書籍を参考にしてくれたらしい。今後は数億円の売上を数倍する計画だという。けど、「売上数倍じゃ小さい」「売上の桁が2つ足りない」とも言っていた。「経営者なんてやめて一人でオンラインビジネスでもやった方が儲かるけど、私は実業が好きなの」とも。元から野心家ではあったが、すっかり事業家のマインドになっていた。目標とする経営者はアパホテルの元谷芙美子社長、尊敬する経営者はニトリの似鳥昭雄会長、頭脳派の星野佳路社長(星野リゾート社長)は目指さない、らしい。しぶい。先代は赤字を垂れ流していたとはいえ、才能は遺伝なんだと痛感した瞬間だった。親が事業家でなければ、こんな娘はきっと生まれない。

私と再会した翌日から、また日本中、世界中を飛び回るらしい。彼女も(私が昨日書いたように)会いたい人が地球上にいる限り、どこでもいく。彼女がこれまでに会ったという経営者の名前を聞いたら、多分全員が仰け反ると思う。でも、これが原理原則だ。久々に刺激的な「経営者」に出会った気がする。

仕事の出来ない人の共通項

見城徹氏のツイッターの投稿より(2019/2/6 15:16)。
(嵜を直ぐにしない。
◆亮己検証]の概念がない。
L鸞を守らない。
せ間に遅れる。
ゾさなことを疎かにする。
Ε瓮發鮗茲蕕覆ぁ
他者に対する想像力がない。
╋發縫襦璽此
人の話を聞かない。
考え抜かない。

僕が考える、仕事の出来ない人の10の特徴。

おっしゃる通りだと思う。仕事の出来ない人には共通項がある。何事にもルーズで、平然と信頼・信用を失うことをし、それらについて無神経だ。出来る人には出来る人の共通項(原理原則)があり、出来ない人には出来ない人の共通項がある。


以下、私のモレスキンより。

私が黒字社長塾を通して感じた、仕事が出来ない”社長”の8つの特徴
ヾ錣小さすぎ
⊆茲蟯きがヤバすぎ
数字を見てなさすぎ
は討甘すぎ
タ佑力辰鯤垢なさすぎ
κ拔してなさすぎ
Ч堝阿靴討覆気垢
┫脅佞覆気垢


私が意識的に遠ざける人(絶対に一緒に仕事をしないと決めている人)の10の特徴。
_犬魑悗琶屬洪
¬鸞を守らない人
1海鬚弔人
じが軽い人
ゾ紊ら目線の人
ζが悪い人
Я蠎蠅砲茲辰童世Δ海箸変わる人・態度が変わる人
話がつまらない人
酒癖が悪い人
不健康な人

コンサルの行方

先日、西野亮廣さんの本をオススメ本として紹介したところ、「なんで武田さんが西野の本なんて読んでんの?」といったようなことを何人かから言われました。行きつけの店のオーナーにも言われました。たぶん、多くの方が西野亮廣さんが今でもお笑い芸人として活動されており、私がタレント本を紹介したと思ったのだと思いますが、これには2つの誤解があります。まず1つは西野亮廣さんがビジネスの最先端を突っ走っているということと、もう1つは私はタレント本もめちゃくちゃ読んでいるということです。タレントさんが書いた本は、経営者が書いた本より面白くないですかね? 一般人ができない経験を沢山されてますし、一般人が書けないことも書きますからね。

私がキングコングの漫才を見たこともなければ、そもそも西野さんって方のコンビ名がキングコングってことすら忘れてたのに、西野さんの本を読んだ理由は何か。それは、ここに書かれていることが2019年以降のビジネスモデルになるだろうと(=つまり、最先端のビジネスモデルなんだろうと)思っているからです。

私は(以前も書いたことがありますが)アルビン・トフラーの影響を相当に受け、2005年に独立した時に「コンサル1.0」(従来型の訪問型コンサル)→「コンサル2.0」(非訪問型コンサル、ウェブ上でのクライアントとの双方向コミュニケーション)→「コンサル3.0」(クライアント間とのコミュニティ)へと展開・発展していくだろうというスケッチを描きました。独立した当時、そんなことを色んな人に語っていたのですが、「は?」という反応が大半でした。私も、こういう世界になるには10年かかると思っていました。

で、10年経って、2016年12月に従来型の訪問型コンサル(コンサル1.0)からは完全撤退しました。これも以前書いた通りです。2017年から「コンサル2.0」に完全移行しましたが、クライアントは減ることはなく、売上は倍増しました。

近い将来「コンサル3.0」がやってくるだろうと思っていましたが、近い将来どころか、既にそのプラットフォームがあったのです。それが「オンラインサロン」ってやつです。それをやり、その分野でトップに登り詰めているのが西野さんって訳です。「サロン」って聞くと、なにやら怪しげな集まりのようで初めは嫌悪感があったのですが、調べるとすごいビジネスモデルです。

私がオンラインサロンをやるかどうかはまだいえませんが、コンサルビジネスも変わるでしょうね。その先端には居ておきたいと思います。

ということで興味ある方が西野さんの本を読んで、オンラインサロンを申し込んでみてください。勉強になると思います。

合格発表

今日はは公認会計士試験の合格発表の日でした。
合格された皆様、おめでとうございます。


公認会計士試験の合格発表日になると、(私以外の公認会計士さんも同じだと思いますが)自分が合格した日のことを思い出します。

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合格者名簿が張り出された近畿財務局のシーン、受話器の向こうの父親の雄叫び、そのまま直行した新大阪駅までの道のり、東京駅に着いてから(内定をもらっていた)監査法人までのタクシーの中のソワソワ感、監査法人での熱烈歓迎ぶり、マンションを探すために立ち寄った大森の不動産屋、生まれて始めて食べた(そして最初で最後の)「富士そば」の黒い出汁の蕎麦の違和感、尊敬する大先輩M会計士にご馳走になったお寿司屋さん・・・・・・、人生で最も濃い1日といってもいい。

ずっと崖っぷちで生きてきて、落ちこぼれだった人間が、この1日だけで何十人という人から「おめでとう」を頂いた。

しかし、不安だらけ。

実質初めての東京での生活。初めての社会人生活。初めての会計士生活。友達ゼロ。同期は東大卒・慶応卒ばかり。ほとんど年下。関西学院は「かんさいがくいん」と言われ、「関西人のくせに大人しいな」と意味不明なことを言われる。スタート地点からハンディキャップを負っているような気分だった。会計士になったという自信もプライドも、都会のど真ん中に放り出されたら全く無力で、恐怖すら感じたのを今でも思い出します。

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新人研修が終わってからは、何かに取りつかれたようにアクセルを全開で突っ走ってたように思います。ブレーキを踏んだ記憶がない。先日、監査法人のOB会に行った際、かつて大変お世話になった大先輩と久々に再会しましたが、「今の監査法人では、かつての武田のような働き方は出来なくなってしまったんだよ」と言われました。ブラック企業の典型のような法人でしたが、「超ホワイトになってしまった」と。その大先輩と何度も朝日が登る時間まで監査をしたものですが、時代は変わってしまったようです。

労働時間が長ければいいってもんじゃありませんが、若くて体力があるうちは、自分に多少の負荷をかけてでも働き、できるだけ多くのものを吸収した方がいいと思っています。また、できるだけ若い年次のうちに、できるだけ高い所へ飛び上がった方がいいと思っています。入社して2〜3年で付けた差は、その後も縮まることがありませんから。

合格された方は、私と同じように不安だらけかもしれませんが、大きな志、大きな夢をもって、飛び上がって欲しいです。自分のため、クライアントのため、社会のために。

監査法人の中

今日、某監査法人を表敬訪問しました。で、特別に執務室を内覧させてもらいました。監査法人の執務室に入るのは約10年ぶりです。10年経っても何も変わっていませんね。懐かしい風景、懐かしい匂い。かつて兵隊になって働いてきた時のことを想い出しました。あれが私の原点でした。

今はあんな働き方を許してもらえないのかもしれませんが、若い間にどれだけ吸収し、どれだけ高い所に飛び上がるかが、残りの30年、40年のビジネスライフを決めるのではないかと思います。(上から目線で言ってる訳でははありませんが)若い会計士さんには素晴らしい環境の中で、おもいっきり頑張って欲しいと思います。

プレゼン力

先日、ある会計系フォーラム(シンポジウム)に参加しました。こういうフォーラムは、会計系の学者、会計系のシステム会社、独立会計士、監査法人などが講演を行った後に、パネルディスカッションや懇親会を行う・・・って流れになることが多いと思います。

この類のフォーラムに参加する度に思うのですが、監査法人の方々の講演は聞くに堪えないですね。文字だけのパワーポイントを作り、その文字をひたすら読み上げるだけという講演者がなんと多いことか。「伝えたい」「教えたい」「理解して欲しい」・・・といった感情はないのだろうか、っていつも思います。

同業者をdisっている訳ではありません。同じように思っている参加者は少なくないと思うのです。「会計士の話はいつもつまんね〜なぁ〜」って思われるのは残念でなりません。

プレゼン力を鍛えてほしい。
パワーポイントに文字の羅列をやめてほしい。
講演中に文字を読むのをやめてほしい。

我々が聞きたいのは文字になっていない情報ですから。

高い授業料を払って学んだこと

トラブルになって訴えられたとか、争いごとがあり訴えたとか、知人がSNSに書き込みをしているのを目にしました。私も似たような経験を何度もしているので、さらっと書き込んでいる裏でどれほどもがき苦しんでいるのかが痛いほど分かります。原告であろうが、被告であろうが、裁判は精神的に辛いし、途轍もない時間を喰う。

私が生まれて初めて関わった裁判は被告側でした。裁判所から見たこともないような高額切手が貼られた郵便物が届くんですよね。「なんじゃ?」と思って開封すると訴状が入っている。そこで初めて訴えられたことを知る訳です。人によっては血の気が引いてぶっ倒れると思います。そこから長い長い闘いが続く。私の場合は訴えられる筋合いのない訴訟だったので、逆に損害賠償請求訴訟を起こしてやりましたが、それでも全ての裁判が終わるまでに2年はかかったでしょうか。優秀な弁護士を雇ったから負けることはないと思ってましたが、それでも疲れました。

結審後、弁護士に御礼の挨拶に行った際に、弁護士から言われた言葉を忘れないようにしています。

「思った通りの結果になって良かったけど、脇が甘かったね。」

身近な相手ほど揉める、ってことを授業料(=弁護士報酬)を払って教えてもらいました。それ以降、契約書を締結せずにビジネスを開始することは絶対ありませんし、借用書なしにカネを貸すことも絶対にありませんし、知らない人には基本的に会うこともありません。私なりの防御本能です。

どれだけ防御してもどうにもならないこともありますが、防御していければ防ぐことができるトラブルは多くあります。弁護士は揉めてから雇うのでは遅いのです。できる限りの自己防御をしておかなければ、カネと時間を失うことになります。そういうことを30代前半で経験できたことは、残りの長い人生を考えると良かったのかなぁと思います。

転職相談

随分と懐かしい方からメールがありました。10年位まえに決算早期化コンサルティングで関与したクライアントの経理部の方から。

で、7〜8年ぶりにお会いしました。

案の定、転職の相談でした。某上場企業と経営統合することになったが、統合先の企業と社風が違い過ぎるし、そこの経営者とも肌が合わないから、転職しようと思うと。

長年経理畑におられた方ですが、これからも経理をやりたいとのこと。

私は経理部から経理部に転職することを考えている方には、売上高が1桁大きい会社に転職することを薦めています。桁が1つ増えるということは、桁違いのビジネスをやっているということですから、取引の数も、内容も、質も、全く違う世界になります。勉強しなければならないことが確実に増えますが、勉強することが多いということは自分のValueが上がるということです。今までの経験を元に、より大きな世界に飛び込むことをオススメしています。

その方も、早速エージェントに登録されたようです。良い出会い・良いご縁があることを祈っています。

バランス経営の重要性

都内某所にて、ある経営者向けセミナーに登壇させて頂きました。

ご依頼を受けたテーマは、『バランス経営の重要性』について。

プライベートとビジネスのバランスをどのように取っていくのかという、私としても関心のあるテーマです。

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私は、監査法人時代も独立した後も、色んなものを犠牲にして仕事に打ち込んでいました。独立直後は都内にマンションを借りて、寝る直前まで仕事をし、起きた直後から仕事を再開する、という生活でした。ほぼ毎晩接待漬けで、今より20キロ以上太っており、30代前半にて高脂血症・肝障害・痛風手前・太りすぎて腰痛が治らないというヒドイ有様。それでも仕事に打ち込み、売上高を伸ばし続けることが経営者として正しいことだと疑いませんでした。売上が1億を達成すると、次は2億、3億、5億・・・と上へ上へと目指していくことだけを考えました。

しかし、肉体的な面よりも、精神的な面でおかしくなっていきました。「何のために働いているのか」という根本的なところの意味を問うようになりました。

自分ががむしゃらに働いてきたのは、「お客様のため」ではなく、月末の支払いのためだったのではないか。資金繰りの不安を解消するために「仕事をください」と頭を下げているだけではないか。

自分が作った会社に辞表を出す日がくるとは思ってもみませんでしたが、私は「お客様のため」に働くことを選択し、経営者になることを辞め、再び公認会計士として再独立することにしました。

今、私が大事にしていることは「自分らしさ」を追求することです。

自分がしたいことは何か、自分にしかできないことは何か、そこを一点集中で提供し、お客様の期待を超えること、それがお客様からの「ありがとう」という最高の報酬となってかえってくる。それを繰り返すことが自分の価値の向上となる。

再独立した上に、業務内容を絞りこみましたので、年収は大幅に減ると思っていました。やりたくないことをやるくらいなら年収は減ってもいいと今でも思っています。しかし、がむしゃらに仕事をしていた時代の10倍の年収(年商)を頂いております。がむしゃらに働くことよりも、「自分らしさ」を追求すること、自分の才能を使って仕事をすること、お客様を喜ばせるために仕事をすること・・・を考えていけば、結果として大きなリターンを得られるのではないか思います。

何もかもを犠牲にして仕事に打ち込み、会社を大きくするという働き方を否定するつもりは全くありません。それが自分の価値観に合う働き方であれば、とことんやるべきだと思います。自分の価値観に合わないのであれば、「自分らしさ」を追求すべきだと思います。仕事量と年収は比例しません。仕事とプライベートのバランスを保ちながら、「自分らしさ」を求めていくことが、より幸せになることに繋がるかもしれません。

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そんな感じのお話しをさせて頂きました。
参考になる方がいればと、概要のみ掲載させて頂きました。



【関連記事】
2014/7/4 起業して学んだ20個のこと

kick-off

上場企業への決算早期化コンサルティングは、通常、1年契約をさせて頂いております。大きな外科手術の場合、一定の成果をあげるのに1年は要するためです。逆にいえば、1年を頂ければ一定の成果をあげる自信はあります。しかし、IFRS導入のコンサルティングについては1年で完結させることが難しいため、2年〜3年の契約を頂くことがあります。

某上場企業にて、来月(6月1日)より約2年半に及ぶIFRS導入プロジェクトが開始することから、本日kick-off ミーティングが開催されました。クライアント様にとっても非常に大きなミッションですから、ミーティングには取締役、監査役、経理部課長、経営企画部長などが参加されました。「これから2年以上にわたり、宜しくお願い致します」と言われた時は、嬉しさと同時に、身が引き締まる思いがしました。


私がビジネスをする上で、常に心がけていることは、「期待を超える」ということです。

私の中で、「プラス1%の法則」と名付けています。
お客様の期待値のプラス1%のことをやると「ありがとう」と言われる。
お客様の期待値のマイナス1%で済ませると信頼を失う。
プラスマイナス1%の努力の差は気持ちの問題。

そして、
信頼維持は信頼獲得より10倍苦労し、
信頼回復は信頼維持より10倍苦労する。

だから、
普段から信頼を得るために、プラス1%をやり続けるべき。

これは、私の経験から導かれた商売の原理原則。

短期契約であろうと、長期契約であろうと、上場企業であろうと、中小企業であろうと、私を指名してくれた限りは期待を超えるものを残す。それができなくなったら、商売を辞める時だと思っています。

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