公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

社会問題のはなし

おはようございます。新聞です。

愛媛新聞


これは、すごい文章。
被災者の方に勇気を与える素晴らしい内容に感動です。

と同時に、「なんでこんな文章が書けんだ!」という感動も。

本日の愛媛新聞のコラムのようです。画像はネットより拝借。




昨年2月の読売新聞「編集手帳」(↓)のような、
芸術的な作品だと思います。

読売新聞


  【世の中】

毎朝、シャワーを浴びた後に、コーヒーを飲みながら竹内政明さんのコラムを読むのが日課になっています。

新聞を開ける前からアメフトの話題で攻めてくるだろうと予想はしていましたが、いつも想定外の展開を見せてくる。「辞書にも名文がある」からの書き出しとは。


アメフト


「個々の人間が、だれしもそこから逃げることにできない宿命を負わされているこの世。そこには複雑な人間関係がもたらす矛盾(中略)が見られ、許容しうる面怒り・失望をいだかせる面が混在する。」

【世の中】って、ホント、こういうものが混在した混沌としたものだと思います。世の中、不条理で不合理で不公平で不平等で不安定なものだと思います。これまでアメフトに人生を捧げていたはずの若者から情熱を奪い、人生を変えてしまう。これも【世の中】であり、人生なのでしょうか。奪われた人生の先に、新たな輝かしき人生が待っているに違いない、と思うしかありません。

サルトルの言葉を思い出します。
世の中は不条理だ。
人間は本質をもって生まれてきたのではなく、
自分がいなかる存在かは、偶然性でしかない。
各人が「選択」するしかない。
つまり、「自由」なのだ。「無」なのだ。


【オススメ本】
池上彰・竹内政明著 『書く力 私たちはこうして文章を磨いた』 (朝日新書)

教育者たるもの

「最近、母校が話題になってるね。」

と毎日言われます。

私は関西学院(KWANSEI GAKUIN、くわんせい がくいん)出身です。関西学院高等部から大学までの7年間を過ごしました。

当時からアメフト部は一番人気のクラブでした。中学部からアメフト部(タッチフットボール部)に入部していた者も多く、高校1年の時には既にディフェンスの同級生は体重100キロを超えていた者もいましたし、クオーターバック(QB)の人間は筋肉ムキムキでした。「とてもじゃないが、こいつらと一緒に居てもレギュラーにはなれない」と感じ、私は(チームプレーではなく、個人競技で勝負できる)陸上部に入部しました。

大学生のアメフト部の人たちは一回りも二回りもデカイのです。そんなディフェンスの奴らが、無防備な状態の人間に本気でタックルをしたらどうなるか。運が悪ければ死にますよ。

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今日の異例の会見
違反のタックルした学生が、きちんと誠実に事実を説明し、謝罪する。二十歳そこそこの学生が、日本中が注目する中で、顔を出して会見をすることは勇気が必要だったと思います。ここまでやるとは立派なことです。学生はアメフトの世界から身を引くといいます。

他方、監督は頑なに事実の説明を避ける。大学のポストについたまま。指示役のコーチは表にも出てこない。大学も、この会見の後で改めて反則行為を否定するコメントを発表。愕然とさせられます。

大学という教育機関の中の活動における、教育者による不祥事であると考えると、本来、学生を守るべき大学、監督、コーチがこの対応ではやるせない。絶望です。

歴史を学ぶ意味

今朝の日経新聞によると、高校、大学の教員団体である高大連携歴史教育研究会(高大研)というところが、高校の日本史、世界史で学ぶ用語(=暗記用語)が多過ぎるとして、用語を現在の半分弱の1600語程度に減らすべきだとする提言案を発表したようです。

大学入試で教科書に載っていない細かい知識を問う問題が出ると、その用語が教科書に追加されることが繰り返され、今では「世界史 B」の教科書には 3400〜3800語も収録されているようです。

削減案の中には、上杉謙信、坂本龍馬、武田信玄なども入っています。

歴史用語
([出処]日経電子版)

このニュースに対して、学力が低下するなどと批判的なツイートもありましたが、私は大賛成です。是非実現させて欲しいと願います。

私は小学校の頃から歴史(社会)の授業というものが不毛に思っており、ほとんで聞いていませんでした。年号・人名・地名などをただ暗記させられるだけで(それも自分のキャパを明らかに超えた分量)、それをすることに何の意味があるのか分かりませんでしたし、そこに時間を割くのなら算数(数学)の問題を解いている方が有意義だと思っていました。

中学の歴史の授業は、私の6・3・3・4の16年の学生生活の中で最低最悪のものでした。教科書を端から端までなぞるように読み、暗記させられるだけのもの。教育者として最低だと見下しながら中学3年間を過ごしました。

高校受験は、受験科目に社会がない学校に志望校を絞り込み、関西学院高等部に進学しましたが、ここも相当クセのある教師ばかりで、世界史の授業は1年中”フランス革命”だった気がします。まぁ、いいんですけど、面白くないんです、これが。

「とにかく面白くない暗記科目」というのが学生時代の歴史に対する私の印象。

佐藤優氏が「世界史 B」の教科書くらいは教養として知っておくべきだと主張していることには同意しますが、暗記するという勉強は今でも不毛だと思います。

私は、歴史は暗記するものではなく、「流れ」(時間軸)「事実」(断面図)をつかむものだと思いますし、小中高では「流れ」だけつかめば十分ではないかと思っています。歴史家のE.H.カーが『歴史とは歴史家と事実との間の(略)尽きることを知らぬ対話』(『歴史とは何か』岩波新書より)と述べていることは有名ですが、歴史は歴史家が選んだ事実で作られているものであり、教科書に載っていない事実もその裏には存在します。そういうことをじっくり考えることが歴史を学ぶということではないでしょうか。

これくらいにしておきます。


ちなみに、だいわ文庫に「2時間でおさらいできる」シリーズがありますが、これは「流れ」をつかむには非常に良い本です。学生時代に出会っておきたかったし、そもそも学生時代に学ぶ歴史はこのレベルで十分じゃないかと思います。







不快で残酷な話

毎朝の日課は、読売新聞の一面を下から読むこと。

既読してスルーするものもあれば、新聞の前で打ちのめされることもある。

今日は打ちのめされた。打ちひしがれた。いろんな意味で。

人生100年時代



『ライフ・シフト』、読んでみようと思います。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
リンダ グラットン
東洋経済新報社
2016-10-21

キャッチボール

朝、宿泊しているホテルに届けてくれた新聞を読んでから、

この文章の余韻が消えず、

何度も何度も何度も読み返していたら、夜中になった。

そしたら泣けてきた。


IMG_6668

終戦の日におもう

戦後71年の夏に


先週土曜日の日経新聞夕刊に掲載されていた作家・山田太一さんへのインタビュー記事。
(著作権云々言われそうなので一部だけ画像を載せてます。全文は日経電子版をご覧下さい。)

これは非常に良い内容。熟読しました。



『戦後71年の夏に』というタイトル。

玉音放送を5年生の時に疎開先で聞いたという山田太一さん。強烈な非リアリズムの中で、日本人の価値観が『がらり』と変わるのを見たし、それは東日本大震災の後にも感じたと。そして、科学の飛躍的な発展が人間の内面に『きしみ』を生んでいると。

『がらり』『きしみ』 ―――これは21世紀にも引き継がれているため、戦争を体験していない私でも十二分に理解できる。

何かが起こると感情を爆発させるように『がらり』と変わって熱中する国民性が日本人にはある。そして、感受性の変化に対処できず無力感がつきまとう、あるいは、論理で対応できずに感情を爆発させてしまうという内面の『きしみ』がある。この国民性と感情のほとばしりが相まって危うい未来を招きかねない。

例えば、(これは私が感じていることですが) 日本は素晴らしいという最近の日本特殊論者、戦争法反対と叫ぶ人達、LINEでの音速のコミュニケーション、ポケモンGOへの熱狂ぶり・・・などを、何かおかしい。なんでこんなに価値観が『がらり』と変わるのだろうか。なんでこんなに内面に『きしみ』が生まれるのだろうか。

だから、この記事の見出しにもあるように、山田太一さんのメッセージは『立ち止まり 考えよ』



私は時々、『立ち止まって考えろ』と自分に言い聞かせている時があります。何かおかしい、速度が違う、といった時にそのまま進むと、自分の思考や感情や行動がおかしくなり、間違えたことを一生懸命に熱中してしまいかねない。多くの軍人もそうやって戦場に行ったのではないかな、と思います。



20世紀は「科学」と「殺戮」の世紀だといわれますが、21世紀はどうなるのでしょうか。科学の発達が人間に何をもたらすのかということを立ち止まって考えることも必要だと思いますが、まずは自分が立ち止まって考えなければならないと思う今日このごろです。

71年目の真実

1年前の今日、私は広島にいました。行かねばならぬと思ったのです。

1年後の今日は、8月第1週目の土曜日ということで、西も東も大きな花火大会が開催されていたようです。

私は、NHKスペシャル『決断なき原爆投下』をいう番組を観ていました。

「戦争を終結し、多くの命を救うために、原爆を投下した」というトルーマン大統領の正当性が多くの米国民に受け入れられています。

しかし、トルーマン大統領は、女性や子供など一般市民の上への原爆投下は反対していた。長崎に原爆が投下された8月9日の日記には "regret"(後悔している)とも書かれていました。

米空軍士官学校の図書館に、原爆計画責任者であったレズリー・グローヴスという人にインタビューした録音テープが残っており、NHKが4ヶ月の交渉の末、取材許可を得たようです。グローヴスは言います。

「大統領は市民の上に原爆を落とすという軍の作戦を止められなかった。」
「いったん始めた計画を止められるはずがない。」


ここでいう計画は、そう、原爆開発プロジェクト「マンハッタン計画」です。

「マンハッタン計画」を推進したルーズベルト大統領が1945年4月(原爆投下の4ヶ月前)に急死。当時の副大統領だったトルーマンが大統領になったのが1945年4月12日。「何も知らずに大統領になった」といいます。

既に国家予算約22億ドルの「マンハッタン計画」は進捗しており、「原爆を使わずして戦争を終わらせるわけにはいかない」というムードになっていたようです。

原爆投下候補地は日本国内17ヶ所もあり、1回目の原爆投下は広島と京都の2ヶ所に絞られたようです。なぜ広島・京都かというと、それまで空襲による被害が少なく、半径5km以内に人口も多く、「最も大きな破壊力が出る場所」ということで。

しかし、ヘンリー・スティムソンという陸軍が、候補地から京都を外させた。理由は、「アメリカがヒトラーをしのぐ汚名行為をした」という歴史が残るかもしれないというイメージ戦略。

このように軍主導で原爆投下の準備が進み、8月6日に広島に原爆投下、8月9日に長崎に原爆投下。軍が3発目の準備をしていた8月10日にトルーマンは原爆投下中止を決断。広島の被害を確認した後にようやく原爆による殺戮を止めるという決断を下したのです。

(※ ここまでは番組を見ながら走り書きしたメモを元に書いたものなので、番組内容と若干異なる記述になっている可能性があります。予めご了承下さい。)


タラレバをいっても仕方ないですが、頭の中はタラレバです。
原爆投下を食い止めることも出来たはずですし、3発目が投下されていた可能性もあったわけで、明確な決断をしなかった責任を覆い隠されているという真実を今日知りました。


権力と領土と暴力について

西表島に住んでいるMさんから聞いた話。

「ここ(西表島の丘の上)から水平線まで見渡せます。しかし、この海の向こう側は日本じゃないんです。」

西表島は日本のほぼ最南端になる島。日本の接続水域は、西表島から約24海里(約44km)向こうまでとなります。しかし、今年6月、日本の接続水域に中国海軍の艦船が入ってきました。

隣の石垣島では、尖閣諸島周辺の警備をするため、海上保安庁の大型巡視船12隻を配備し、数百人体勢で監視を続けているようです。その大型巡視船は1500トン級の大きさといいますから、とてつもなくデカイ船です。今、石垣島の周りに、そんな大型巡視船が12隻も配備されているという状況にあるといいます。

その結果、どうなったか。

一部の石垣島の漁師さんは、漁に出れなくなった。そして、収入が断たれた。
(その収入源は税金で保障している。)

「領土問題なんて自分には関係ない、と思っている人が多いかもしれませんが、日本に既に『実害』が出ているということを分かってほしいんだ!」

北朝鮮がミサイルを発射したら、1分後に島内に警報が出る。しかし、2分でミサイルが到達する。いったい2分でどうやって逃げろというのか。飛んでくるミサイルを「PAC-3」という迎撃ミサイルで撃ち落とすしかないのです。沖縄にも「PAC-3」が配備されています。

このように、日本は今、非常に緊迫した状況にあるのです。
日本は戦争放棄をした国だから、今後も永久に平和が約束されるなんて、この状況を見てもいえるのでしょうか。

Mさんは以前、沖縄戦を経験されたお婆さんから、こう言われたそうです。

「平和は、待っていても来ないんだよ。」

過去の歴史を少し学べば、これまでの人類の歴史は「権力」と「領土」の奪い合いの歴史であり、あらゆる「暴力」を使ってそれらを奪い取ったものが名を残す歴史であることが分かります。奪い取られたものは駆逐されるのです。

今、日本においても、世界各地においても、「権力」と「領土」の奪い合いが現在進行形で行われています。「暴力は止めよう!」、「皆で平和な世界を作ろう!」と声を挙げることが無意味であることも、過去の歴史が証明してくれています。

我々にできることはなんでしょうか。
戦争反対と叫ぶことでしょうか。護憲でしょうか。

平和は、待っていても来ません。



日本の領域、接続海域、排他的経済水域
(画像はネットから拝借)

節税と脱税は違います

「脱税は違法、節税は義務」

と、知り合いの税理士さんのメルマガに書いていました。

きちんと税務の勉強をして、(合法的に)節税するかどうかでも、生涯に払う税額は何倍も変わるはずです。日本の所得税率は5%〜45%の累進課税ですが、個人所得税の実質負担率は7.8%しかなく(2013年)、しかも、所得が1億円を超えると実質負担率は減少していくのです(国税庁、財務省のHPより)。

理由は色々とあって、金持ちが必ずしも節税をしているということではなく、制度の歪みから生じるものもあるのですが、所得が1億円を超えても実質無税生活をしている人がいるということです。

「節税は義務」であり、リテラシーの差。
「金持ち父さん」の本で書かれているとおりです。

知識がなければ、知識があるプロに報酬を払うか、税金を払うかです。

パナマ文書のデータベースが公開されて、そこに日本人の名前が載っていると騒がれていますが、このリストに載っている人が全員「脱税」したわけじゃないですからね。中にはそういう人がいるかもしれないですが、おそらく大半はタックスヘイブンにあるペーパーカンパニーか何かに出資したことがあるという程度の話ではないかと思います。

まぁ、そのうち、雑誌社がパナマ文書に載っている日本人リストを編集して掲載すると思いますけど、単なるプライバシーの侵害ですよね。私の友達もパナマ文書に載っていましたが、自宅住所もさらけ出され、ネットでも騒がれ、迷惑しているんじゃないかなぁと思います。
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プロフィール
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公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役



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