公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

社会問題のはなし

不快で残酷な話

毎朝の日課は、読売新聞の一面を下から読むこと。

既読してスルーするものもあれば、新聞の前で打ちのめされることもある。

今日は打ちのめされた。打ちひしがれた。いろんな意味で。

人生100年時代



『ライフ・シフト』、読んでみようと思います。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
リンダ グラットン
東洋経済新報社
2016-10-21

キャッチボール

朝、宿泊しているホテルに届けてくれた新聞を読んでから、

この文章の余韻が消えず、

何度も何度も何度も読み返していたら、夜中になった。

そしたら泣けてきた。


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終戦の日におもう

戦後71年の夏に


先週土曜日の日経新聞夕刊に掲載されていた作家・山田太一さんへのインタビュー記事。
(著作権云々言われそうなので一部だけ画像を載せてます。全文は日経電子版をご覧下さい。)

これは非常に良い内容。熟読しました。



『戦後71年の夏に』というタイトル。

玉音放送を5年生の時に疎開先で聞いたという山田太一さん。強烈な非リアリズムの中で、日本人の価値観が『がらり』と変わるのを見たし、それは東日本大震災の後にも感じたと。そして、科学の飛躍的な発展が人間の内面に『きしみ』を生んでいると。

『がらり』『きしみ』 ―――これは21世紀にも引き継がれているため、戦争を体験していない私でも十二分に理解できる。

何かが起こると感情を爆発させるように『がらり』と変わって熱中する国民性が日本人にはある。そして、感受性の変化に対処できず無力感がつきまとう、あるいは、論理で対応できずに感情を爆発させてしまうという内面の『きしみ』がある。この国民性と感情のほとばしりが相まって危うい未来を招きかねない。

例えば、(これは私が感じていることですが) 日本は素晴らしいという最近の日本特殊論者、戦争法反対と叫ぶ人達、LINEでの音速のコミュニケーション、ポケモンGOへの熱狂ぶり・・・などを、何かおかしい。なんでこんなに価値観が『がらり』と変わるのだろうか。なんでこんなに内面に『きしみ』が生まれるのだろうか。

だから、この記事の見出しにもあるように、山田太一さんのメッセージは『立ち止まり 考えよ』



私は時々、『立ち止まって考えろ』と自分に言い聞かせている時があります。何かおかしい、速度が違う、といった時にそのまま進むと、自分の思考や感情や行動がおかしくなり、間違えたことを一生懸命に熱中してしまいかねない。多くの軍人もそうやって戦場に行ったのではないかな、と思います。



20世紀は「科学」と「殺戮」の世紀だといわれますが、21世紀はどうなるのでしょうか。科学の発達が人間に何をもたらすのかということを立ち止まって考えることも必要だと思いますが、まずは自分が立ち止まって考えなければならないと思う今日このごろです。

71年目の真実

1年前の今日、私は広島にいました。行かねばならぬと思ったのです。

1年後の今日は、8月第1週目の土曜日ということで、西も東も大きな花火大会が開催されていたようです。

私は、NHKスペシャル『決断なき原爆投下』をいう番組を観ていました。

「戦争を終結し、多くの命を救うために、原爆を投下した」というトルーマン大統領の正当性が多くの米国民に受け入れられています。

しかし、トルーマン大統領は、女性や子供など一般市民の上への原爆投下は反対していた。長崎に原爆が投下された8月9日の日記には "regret"(後悔している)とも書かれていました。

米空軍士官学校の図書館に、原爆計画責任者であったレズリー・グローヴスという人にインタビューした録音テープが残っており、NHKが4ヶ月の交渉の末、取材許可を得たようです。グローヴスは言います。

「大統領は市民の上に原爆を落とすという軍の作戦を止められなかった。」
「いったん始めた計画を止められるはずがない。」


ここでいう計画は、そう、原爆開発プロジェクト「マンハッタン計画」です。

「マンハッタン計画」を推進したルーズベルト大統領が1945年4月(原爆投下の4ヶ月前)に急死。当時の副大統領だったトルーマンが大統領になったのが1945年4月12日。「何も知らずに大統領になった」といいます。

既に国家予算約22億ドルの「マンハッタン計画」は進捗しており、「原爆を使わずして戦争を終わらせるわけにはいかない」というムードになっていたようです。

原爆投下候補地は日本国内17ヶ所もあり、1回目の原爆投下は広島と京都の2ヶ所に絞られたようです。なぜ広島・京都かというと、それまで空襲による被害が少なく、半径5km以内に人口も多く、「最も大きな破壊力が出る場所」ということで。

しかし、ヘンリー・スティムソンという陸軍が、候補地から京都を外させた。理由は、「アメリカがヒトラーをしのぐ汚名行為をした」という歴史が残るかもしれないというイメージ戦略。

このように軍主導で原爆投下の準備が進み、8月6日に広島に原爆投下、8月9日に長崎に原爆投下。軍が3発目の準備をしていた8月10日にトルーマンは原爆投下中止を決断。広島の被害を確認した後にようやく原爆による殺戮を止めるという決断を下したのです。

(※ ここまでは番組を見ながら走り書きしたメモを元に書いたものなので、番組内容と若干異なる記述になっている可能性があります。予めご了承下さい。)


タラレバをいっても仕方ないですが、頭の中はタラレバです。
原爆投下を食い止めることも出来たはずですし、3発目が投下されていた可能性もあったわけで、明確な決断をしなかった責任を覆い隠されているという真実を今日知りました。


権力と領土と暴力について

西表島に住んでいるMさんから聞いた話。

「ここ(西表島の丘の上)から水平線まで見渡せます。しかし、この海の向こう側は日本じゃないんです。」

西表島は日本のほぼ最南端になる島。日本の接続水域は、西表島から約24海里(約44km)向こうまでとなります。しかし、今年6月、日本の接続水域に中国海軍の艦船が入ってきました。

隣の石垣島では、尖閣諸島周辺の警備をするため、海上保安庁の大型巡視船12隻を配備し、数百人体勢で監視を続けているようです。その大型巡視船は1500トン級の大きさといいますから、とてつもなくデカイ船です。今、石垣島の周りに、そんな大型巡視船が12隻も配備されているという状況にあるといいます。

その結果、どうなったか。

一部の石垣島の漁師さんは、漁に出れなくなった。そして、収入が断たれた。
(その収入源は税金で保障している。)

「領土問題なんて自分には関係ない、と思っている人が多いかもしれませんが、日本に既に『実害』が出ているということを分かってほしいんだ!」

北朝鮮がミサイルを発射したら、1分後に島内に警報が出る。しかし、2分でミサイルが到達する。いったい2分でどうやって逃げろというのか。飛んでくるミサイルを「PAC-3」という迎撃ミサイルで撃ち落とすしかないのです。沖縄にも「PAC-3」が配備されています。

このように、日本は今、非常に緊迫した状況にあるのです。
日本は戦争放棄をした国だから、今後も永久に平和が約束されるなんて、この状況を見てもいえるのでしょうか。

Mさんは以前、沖縄戦を経験されたお婆さんから、こう言われたそうです。

「平和は、待っていても来ないんだよ。」

過去の歴史を少し学べば、これまでの人類の歴史は「権力」と「領土」の奪い合いの歴史であり、あらゆる「暴力」を使ってそれらを奪い取ったものが名を残す歴史であることが分かります。奪い取られたものは駆逐されるのです。

今、日本においても、世界各地においても、「権力」と「領土」の奪い合いが現在進行形で行われています。「暴力は止めよう!」、「皆で平和な世界を作ろう!」と声を挙げることが無意味であることも、過去の歴史が証明してくれています。

我々にできることはなんでしょうか。
戦争反対と叫ぶことでしょうか。護憲でしょうか。

平和は、待っていても来ません。



日本の領域、接続海域、排他的経済水域
(画像はネットから拝借)

節税と脱税は違います

「脱税は違法、節税は義務」

と、知り合いの税理士さんのメルマガに書いていました。

きちんと税務の勉強をして、(合法的に)節税するかどうかでも、生涯に払う税額は何倍も変わるはずです。日本の所得税率は5%〜45%の累進課税ですが、個人所得税の実質負担率は7.8%しかなく(2013年)、しかも、所得が1億円を超えると実質負担率は減少していくのです(国税庁、財務省のHPより)。

理由は色々とあって、金持ちが必ずしも節税をしているということではなく、制度の歪みから生じるものもあるのですが、所得が1億円を超えても実質無税生活をしている人がいるということです。

「節税は義務」であり、リテラシーの差。
「金持ち父さん」の本で書かれているとおりです。

知識がなければ、知識があるプロに報酬を払うか、税金を払うかです。

パナマ文書のデータベースが公開されて、そこに日本人の名前が載っていると騒がれていますが、このリストに載っている人が全員「脱税」したわけじゃないですからね。中にはそういう人がいるかもしれないですが、おそらく大半はタックスヘイブンにあるペーパーカンパニーか何かに出資したことがあるという程度の話ではないかと思います。

まぁ、そのうち、雑誌社がパナマ文書に載っている日本人リストを編集して掲載すると思いますけど、単なるプライバシーの侵害ですよね。私の友達もパナマ文書に載っていましたが、自宅住所もさらけ出され、ネットでも騒がれ、迷惑しているんじゃないかなぁと思います。

阪神大震災の教訓 ―震災発生から6日後に収録されたパペポTV

既に拡散されているようですが、

ご存知でない方、お時間ある方は、是非ご覧下さい。

私が小さい頃に一番好きだった上岡龍太郎氏と笑福亭鶴瓶氏のトーク番組『パペポTV』

阪神大震災から6日後に収録されたものです。

マスコミが決して報道しない阪神大震災の教訓です。

時間がない方は、14分53秒後からの上岡龍太郎氏の証言のみでも。


天網恢恢疎にして漏らさず

デザイナーが、別の人のデザインをパクったのではないか。
そのデザイナーは、「パクリ」ではないという。
しかし、どれだけ正当性を主張しても、次々とパクリの疑惑が出てくる。


『天網恢恢疎にして漏らさず』

という言葉がよぎりました。

天の網の目は粗いように思えて、決して悪を逃すことはない、
という意味です。



以前も書いたことがありますが、私も、著作物をパクられてます。
それを見た読者の方から今でも次々と連絡を頂きます。
パクっている人たちは、パクリではないとの正当性を主張するのでしょう。
上のデザイナーと同じです。



たった一つのコトバ、たった一つのデザイン、たった一つの作品でも、
そこには作者の想い、熱意、情熱というものが込められています。

それがほんの数文字のコトバであっても、
それを生み出すまでの準備、勉強、経験、体験の期間に何年という時間と労力を費やし、
努力と感性を高めていった結果として、
世に作品を残すことができるのです。

作品とは、そういうものです。

それを時間も労力もかけず、大した努力もせずに、パクる。
それをあたかも自分のオリジナル作品として世に出す。
そしてパクり、盗作、模倣ではないとの正当性を主張する。

しかし、
そこには作品に対する想いも、熱意も、情熱もない。

そのことに、
周りの人も気付いている。
天も気付いている。



『天知る、神知る、我知る、子知る。何ぞ知るもの無しと謂わんや』
です。



そうやって人々を欺き、裏切った結果、どうなるか。

食品偽装、賞味期限偽装、耐震偽装・・・
こういった人々を欺いた企業が、企業の存続すら危ぶまれる状況になっていったのは
枚挙にいとまがないわけです。



『利の元は義なり』
『徳は本なり、財は末なり』
という言葉もよぎりました。

正しいことを行うことが利益の源泉ということです。

目先の利益のために徳の欠片もないようなことすると自爆する、ということは
今般の騒動をみるまでもなく、歴史が証明しております。






学校なんてそんなもの。

岩手の中学生の自殺について、いろいろと報じられていますね。こちらのサイトでは生徒と担当教諭との主なやりとりが書かれています。

これらの報道に対して、「担任の見殺し」「教育殺人」などといった意見もありますし、「担任はそれなりに聞く耳を持ってたんじゃないか」といった意見もありました。学校の教育システムのあり方を批判するようなコメントもありました。

どの意見も、背景には学校はきちんとした教育をする場であり、教育者は信頼できる者であるという「前提」があるようですが、私はその「前提」が間違えていると思っています。学校関係者とか教育者とかもこのブログを読んでくれていますので、そういう方には不快な気持ちにさせてしまうかもしれませんが、子供を学校に預ければきちんとした教育をしてもらえるなんてこれっぽっちも思ったことはありませんし、担任を信頼したこともこれっぽっちもありませんし、今の学校からいじめがなくなるなんてこれっぽっちも思っていません。

もちろん、素晴らしい先生も少しはいると思いますが、そういう先生に当たったらラッキーくらいに思っておくべきだと思います。私も幼稚園から大学までの20年近い学生生活の中で、当たってラッキーと思った先生は2人だけでした (というのはこのブログでも以前書いたとおり)。

先日、私の母校もいじめが発覚し、生徒数名が無期停学になったと大きく報じられていました。発覚した原因は、動画をネットに流し、閲覧者が学校に通報したようです。

そのニュースが流れた時、たまたま同じクラスだった同級生と会ってたんですが、その友達も私と同じ反応なわけです。「アホやな」で終わり。アホなのは、動画をネットに流したことに対して。母校でいじめが起こっていることとか、教諭がいじめに気付かないこととか、そんなことは何とも思わない。

「なんで生徒の声に気付かないんだ!」 なんて批判する人もいますけど、気付くわけないと思います。だって、私が生徒のとき、私に関心持ってくれた教育者なんて誰一人としていませんでしたから。上の2名を除いて、話しかけてくれることもなければ、気にかけてくれることもない。こちらから頼ることもなければ、依りかかることもない。枠からはみ出したら罵声を浴びせられる。出た芽を伸ばしてもらったことはなく、出る杭を打ちのめされる。個性は徹底して潰される。学校なんてまるで共産主義国家。同級生からのいじめよりも、教育者からのいじめの方が陰湿だったこともある。同級生の名前を忘れても、そういうやつらの顔と名前は今でもはっきりと思い浮かぶ。

学校なんてそんなもの。

だから学校に何か期待すべきではないし、教育者は信頼の対象でもない。監視の対象。
本当の教育は親がやるべき。それも自分の頭でモノを考える子に育てるべき。
そして、指導者としての資質も技量もない教育者を心の底から軽蔑できる人間になればいい。
というのが私の考えです。


【オススメ本】
森信三著 「母親のための人間学」「父親のための人間学」
土井隆義著 「友だち地獄―『空気を読む』世代のサバイバル」

良い人間関係とは甘えられる関係

地元の地方紙に、児童養護施設で長く暮らした渡井(わたい)さゆりさんという方が書いた『「育ち」をふりかえる』(岩波ジュニア新書)という本が紹介されていて、何となく買ってみたんです。

小さい時から両親が大喧嘩したり、母が家出したり、父が夜逃げしたり・・・、そして施設に預けられるという、壮絶な人生を歩んでこられた著者。小さい時は、「育てるつもりがないのであれば、生んでくれなければよかったのに」と思っていたようです。そんな著者も、大人になって、結婚して、子育てをする中で、両親の苦しみ・悲しみを理解できるようになったといいます。

この本を読んで思いましたが、本来、人間は生まれた時から「甘えたい」んですよね。誰かに依り添って生きていく動物なんです。それは大人になっても変わることがない。

しかし、身近な両親にすら「甘える」ことができない子供がこの世の中には多くいる。両親からの愛を感じることなく、「生んでくれなければ・・・」、「生きてはいけないのでは・・・」と思いながら自己否定していく子供達。

そういう子供達がそのまま大人になっても、人に依りかかることができないという苦しみを背負うことになる。

上の本の著者渡井さゆりさんは、両親に甘えることができなかった。母親が自分のことで精一杯だったことから、自分も母親を励ますことで精一杯だったとふりかえっています。

児童養護施設で長く暮らしたことがある人はほんの一握りしかいないかもしれないけど、同じような苦しみを背負いながら生きている人はめちゃくちゃ多いんじゃないでしょうか。

私は、以前から「良い人間関係とは何だろうか・・・」と自分に問い続けており、人間関係に関する本は何十冊と読んできまし、「この人、人間関係のプロだなぁ〜」という方にはその極意を直接聞きに行ったりしました。その中で思うのは、人間は本質的に弱いということと、良い人間関係とは「甘えられる関係」であるということです。「甘えられる関係」といってもデレデレするという意味ではなく、精神的に「依りかかれる」という意味です。両親、子供、兄弟だけでなく、友達、同僚などとの関係であっても、「依りかかれる」という関係が良い関係ではないかと思います。

心理学者アルフレッド・アドラーは『人間の悩みはすべて対人関係の悩み』だといいます。だから、あえて人との繋がりを避ける人も少なくないと思います。世の中不条理ですから、繋がらない方が楽です。でも一人では生きていけません。甘えられる人が一人でもいれば幸せですし、自分が依りかかってもらえる肩になれるのであればそれも幸せだと最近思います。


【参考図書】
土井隆義著 「友だち地獄―『空気を読む』世代のサバイバル」
高野登著 『あえて、つながらない生きかた』
プロフィール
武田雄治



公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役
●海外展開・クロスボーダーM&Aの「OneAsia」アライアンスメンバー
●起業支援の「一般社団法人スタートアップエンジン」理事



■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。
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