公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

人事・労務のはなし

社員を育てる

「社長の俺はこんなに頑張っているのに、なんでお前は出来ないんだ!」
「なんで言われたことしかやらないのか!」
「もっと考えて行動したらどうなんだ!」
「社会人としての自覚があるのか!」
「結果を出せ!」


ってなことを部下に言っている社長・上司は多いと思う。

最近なぜか、「こういった部下をどうしたらいいでしょうか?」といった相談を立て続けに受けている。人事コンサルでもないし、人の育て方なんて私が知りたいくらいの門外漢なのに・・・、一応私もかつて経営者の端くれだった頃は同じように悩んだ経験があるし、いろいろな企業を見させて頂いた経験もあるので、きっとそれなりの回答をもらえると期待して聞いてくれているのだろう。

ここで、私が「あきらめてください」なんて言うもんだから、一瞬、場の雰囲気は固まるわけだ。でも、適当に回答しているわけではない。長年、色々と私も悩んだ末の結論が、「あきらめる」ということなのだ。

ただ、「あきらめる」といっても、「放置してください」という意味ではない。私に相談される社長さんが思っているような、社長さんと同じ能力・行動・思考・発想を部下が持つだろうと期待することは「あきらめてください」ということだ。「三つ子の魂百まで」というが、社会人としての魂は、社会人三年目で決まっていると思う。大学新卒者であれば、だいたい25歳で決まっている。そこから先、社長が何をいっても魂を入れ替えることは難しいと思う。

ただ、社長としての器はないかもしれないし、社長と同じ様な指導力も能力も思考力もないかもしれないが、何か一つでも優れた能力はあるはずだから、それを引き出すことが社長の役割ではないだろうか。放置はいけない。

このブログで度々紹介している資生堂名誉会長の福原義春氏の著書の中で
人を育てられない人は結局、自分も育たない。
そういう人は役職の席に座っている資格はない。
と述べておられる。「育てる」ということは上司の役目だと思う。

先日、『子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方』という本を読んだ。子ども1人を東大に入れるだけでもその教育たるや大変なことだと思うのだが、子ども3人全員をハーバード大学院へ入れたという日本人のお母さんがいる。そのお母さんが書いた本。
このお母さん、もともと塾の講師だったらしいが、子どもに「勉強しなさい」というわけでもなく、冒頭に書いたようなことを言うわけでもなく、本当に叶えたい目標を子どもが見つけられるように手助けしてあげているのだ。そのために、子どもの挑戦を否定するようなことはせず、他人と比較するようなこともせず、自信を付けさせ自分で伸びていくことを支えてあげる

この本を読んで、社員のやる気を引き出すのも同じかなぁと思った。社長と同じ土俵に上がってくる人はそうそういないから、同じ目線で「なんで××なんだ!」ではダメで、(言い方は悪いが)子どもを育てるように、自信を付けさせ自分で伸びていくように支えてあげることが大切なのかなぁと。

「いい年こいた大人に対して??」と思う社長の思考から変えていかないとダメなのだろうと思う。



子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方
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■やる気の源

モチベーション


















今朝の日経PLUS1より引用。
全国の成人男女へのアンケート結果。仕事のやる気の源は「収入」という回答が70%もあったらしい。「仕事って、そんなもんなんか…」という感じだった。

以前、ある若手会計士と食事をする機会があった。監査法人で監査実務に携わって4年が経ったし、ある程度監査の経験も積んだので転職を考えている、と言う。ただ、色々話を聞いていると何か違和感があった。コンサル会社や投資銀行の方が今より収入がよさそうだから…という言葉が彼の口から発せられたからだ。そこで、私は聞いた。「監査を一通りやりきった? 収入は自分の価値に収束していくもんだよ。自分の望む報酬をもらうだけの価値が自分にあると言える?」と。
この食事をきっかけに、彼は転職活動をやめ、再び監査の世界で自分の価値を高めることに没頭した。今日、その彼からメールが届いた。監査法人の海外事務所での赴任が昨日決まった、ここまで辿り着けたのはあの時の食事があったからだと。しかも赴任先は、私が監査法人にいた頃は最も難易度が高い場所だ。非常に嬉しいことだ。彼が目先の収入だけで動いていたら、そんな貴重な経験はできないだろう。

カネのために働くのは虚しい。やる気の源は、自分の能力や価値が上がることの知的興奮や、自分が属している組織が社会を動かしていることのワクワク感のようなものであるべきだと思う。

■面接

私がパートナーを務めている北浜総合会計事務所が拡大してきたため、アシスタント1名の募集をかけたところ、1週間で300人を超える応募があった。「1名も応募がなかったらどうしよ・・・」と思っていたことが杞憂に終わった。
“300倍超”という公認会計士試験や司法試験以上の難関を突破したアシスタント1名の採用者を先日決定したが、最後は相当悩んだ。採用枠を増やそうかと思ったくらいだ。
才能がある人や、職務経歴が素晴らしい人は、たくさんいた。徳が才を上回る人物を採用しようと決めていたが、面接をして人徳があると思った人もたくさんいた。しかし、「大阪北浜」の「税理士事務所」の「会計士・税理士のアシスタント」として生涯打ち込むことが、その方にとって最高の選択肢であり、将来の天職といえるのだろうか、ということを考えると、才や徳だけで採用することは出来なかった。
才も徳も兼ね備えた否の打ち所のない方々を不採用にすることは断腸の思いであったが、その方々にとっても、我々にとっても、起こることは正しいことだと信じようと思う。
10月からの新しいチームでの仕事が楽しみだ!

■うつ病の原因は、生活習慣の乱れ!?

百ます計算」でも有名な教育者、陰山英男先生の『娘が東大に合格した本当の理由』(小学館101新書)という本を読んでいましたら、とても面白いデータが書かれていました。

要約すると以下の通り。

・子供達の就寝時間と学力・知能指数を調査すると、8時から9時までに就寝する子供達の学力・知能指数が最も高く、それ以降就寝時間が遅くなるほど学力・知能指数共に低下する。

・子供達の起床時間と学力・知能指数を調査すると、6時から7時までに起床する子供達の学力・知能指数が最も高く、それ以降起床時間が遅くなるほど学力・知能指数共に低下する。

・子供達の朝食の有無と学力・知能指数を調査すると、朝食を毎日食べる子供達の学力・知能指数が最も高く、ときどき食べない子供達の学力・知能指数はそれよりも低く、毎日食べない子供達の学力・知能指数は極端に低い。

このように、「早寝」「早起き」「朝ごはん」が学力向上の秘訣であることをデータは語っています。

さらにこんな調査結果も。
・子供達の勉強時間に対する学力・知能指数を調査すると、1日2〜3時間勉強している子供達の学力・知能指数が最も高く、勉強時間が0分の子供達、もしくは勉強時間が4時間以上の子供達の学力・知能指数は極端に低い。

4時間以上も勉強している層の学力・知能指数が、全く勉強していない層の学力・知能指数と変わらないというのは非常に不思議です。

陰山英男先生は、この調査結果は大人にも当てはまるのではないか、と書かれていました。つまり、「遅寝」「遅起き」「朝食抜き」が体を壊し、精神が病み、日本のうつ病の疾患数・率の増加の原因になっているのでは…と。

うつ病の疾患数・率の増加につながっているかどうかという因果関係もあるかもしれませんが、それ以前に勉強し過ぎの子供達の学力・知能指数が勉強を全くしていない人達のそれと変わらないことと同様に、大人達の仕事のやり過ぎも組織や個人の能力・能率・効果・効率の低下を招いているかもしれません(このあたりの調査も陰山先生に期待したいところです)。

父親の帰宅時間を調べたデータも載っていましたが、これによると諸外国の父親は18時〜20時頃に帰宅する層が最も多いのに対し、日本は23時台に帰宅する層が最も多く、22時台、21時台…と続く。これではとても「早寝」「早起き」「朝ごはん」ができる生活リズムを保つことはできません。

最近多くの書籍を出版されている元トリンプ社長の吉越浩一郎さんの本に繰り返し書かれています。
仕事を効率化させ、人生を豊かにするために、残業をゼロにして、人生の3分の1は睡眠時間に充てるという生活をする決断が必要だ!



娘が東大に合格した本当の理由~高3の春、E判定から始める東大受験~ (小学館101新書)娘が東大に合格した本当の理由~高3の春、E判定から始める東大受験~ (小学館101新書)
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「残業ゼロ」の人生力「残業ゼロ」の人生力
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プロフィール
武田雄治



公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役
●海外展開・クロスボーダーM&Aの「OneAsia」アライアンスメンバー
●起業支援の「一般社団法人スタートアップエンジン」理事



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