公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

おすすめの本

【オススメ本】稲盛和夫著『考え方 ―人生・仕事の結果が変わる』(大和書房)




この本以外にも、色んな本に書かれていますが、稲盛和夫さんの「人生の方程式」というものがあります。それは、次のような方程式。

人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力


このうち、「熱意」と「能力」は0点から100点までの正の数ですが、「考え方」はマイナス100点からプラス100点までの幅がある。だから、「考え方」が間違えていたら、「熱意」と「能力」が高ければ高いほど、「結果」は大きなマイナスとなってしまいます。

人生において、仕事において、いかに「考え方」が大切かということを、この1行の方程式が教えてくれてます。

さて、その稲盛和夫さんが『考え方』という書籍を上梓されました。9つの章にわたって、正しい「考え方」とは何か、人間の在り方とは何かを指し示してくれております。

某電機会社の倉庫を間借りして始めた「京セラ」が世界一の会社になったのは、才覚や努力だけではなく、ここに書かれているような正しい「考え方」があったからだろうと思います。他の稲盛和夫さんの書籍にも書かれている内容と重複する点も多々ありますが、それは、正しい「考え方」というのは時が経っても変わらないということだと思います。

稲盛和夫さんの色んなエピソードも紹介されておりますが、京セラ創業時の30歳位の時に、従業員が車で人をひいて死なせてしまった時のエピソードは、稲盛さんのとてつもない勇気と人格を感じました。しばらくページをめくる手が止まりました。

最後に見開き1ページをご紹介。
これは、私自身も仕事をする上で本当に大切だと思っていることです。

稲盛和夫 考え方

筋トレマニア必見!




全国の筋トレマニアの皆様。
現在発売中の『Tarzan』(2017/4/13号)は、いつもに増して素晴らしい内容ですよ。

筋トレをする場合、ジムのマシーンを使う場合と、ダンベルやバランスボールなどの道具を使う場合がある思いますが、いずれの場合においても、間違えたフォームでやっている方が少なくありません。おそらく、最初から「我流」でやってしまっているからだと思います。

今回の『Tarzan』は、マシーンを使う場合、道具を使う場合の、「OK」のフォームと、「NG」のフォームを、それぞれ写真付きで説明してくれております。

保存版にしたいくらいの内容です。

読書について(8) ―ぐうの音も出ないほどにやっつけられる




続きです

小林秀雄が「読書について」、妹潤子に語る。

一流の作品をもっともっと読んでほしい。むずかしいからとあきらめないで、しんぼうして読んでほしいんだ。一流といえる作品は、作者の生命の刻印といってもいいものだからね。作者は、読者の忍耐ある協力を切望しているんだ。いろいろ批評をされたり、解説をしてもらったりするより、しんぼうして読んでくれる愛読者のほうが、どんなにうれしいかわからないよ。生命の刻印を、ほんとに愛してくれる人を、せつにもとめているんだからね。

まず読書の方法としてだいじなことは、さっきからいっているように、一流の作品を選んで読むこと。いいものばかり見なれ、読みなれていると、わるいものがすぐわかるようになるんだ。逆に三流四流のくだらないものばかり読んでいては、なかなかいいものがわからない。

ほんとうに一流作品に影響されるということは、そのすばらしさに、ぐうの音も出ないほどにやっつけられることだ。文句なしにその作品の前にひれ伏してしまうことだ。そういう体験を、恐れずにつかまなければ、名作から、身になるものを受けられないよ。


本を何冊、何十冊、何百冊読むかということよりも、「ぐうの音も出ないほどにやっつけられる」ような本にどれだけ出会い、どれだけ格闘するかの方が大切だと思います。

人生二度なし。
良い本で、良い人生を。
No Fun,No Life !!

読書について(7) ―内容が理解できなくてもいい

孤独論 逃げよ、生きよ
田中慎弥
徳間書店
2017-02-10




続きです

芥川賞作家の本の読み方について。

読書とは、時間がかかる行為です。しかも、そこに書かれている内容の意味がよくわからない。何度読み返しても理解できない。そんな事態もままある。

たとえば、そもそもある文学作品をまるごと一冊理解するのは、まず不可能です。もし理解できたとしたら、それは錯覚でしょう。簡単に理解できす、答えも見出せない。だいいち設問(テーマ)はなんなのか、それすらはっきりしない場合だってある。ということは答え自体が存在しないともいえる。

文学作品に限らず、まるごと一冊理解することは難しい。でも分からないところは、分からなくていい。

なぜこの著者は、登場人物にこんなことを長々語らせているのか、なぜこの著者は、こんな七面倒な書き方をしているのか。そう思うのは往々にしてあることで、だから、名状しがたいなにかに触れた、という実感さえ得られれば、もう充分だと思います。

読んだ成果として、あなたに実用性や実践性が備わるわけではなく、言ってみれば寄り道の時間を過ごしたようなものです。直接的な利益を目指すなら、そんな暇つぶしはやめて、コンピュータのプログラミング学習に打ち込んだ方がいいかもしれない。

でも、目に見える効率とは無縁である代わりに、読書はあなたに可能性をもたらしてくれます。あなたを耕して豊かにしてくれる。いままでとらわれ、硬直してしまいそうな、あなたの考えや価値観を揺さぶり、先を切り拓くための手がかりを授けてくれる


読んでも理解できないかもしれない。

まわり道かもしれないし、益はないかもしれない。けど、意味はある。

それでいいのです。

人生、面白ければそれでいい。



人生二度なし。
良い本で、良い人生を。
No Fun,No Life !!

【オススメ本】佐藤優著『悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために』 (文春文庫)




本書は、佐藤優氏の母校、同志社大学神学部において同神学部生に向けて実施した4日間の特別講義(1回5時間)を元に編集されたもの。「キリスト教神学」の話が中心ですが、キリスト教の話が半分、それ以外が半分といった感じです。

佐藤優氏の特別講義を編集した本としては、灘高生に向けての特別講義を編集した『君たちが知っておくべきこと ―未来のエリートとの対話』という本を以前紹介しましたが、本書もこの本と同じくらい学びの多い内容でした。

私はプロテスタント系の高校・大学にいましたので「聖書」と触れる機会は多かったのですが、あの奇想天外なフィクションかノンフィクションかも分からない話の数々には最後まで馴染むことができませんでした。「なにそれ?」的な話が多すぎる。「聖書」の先生に聞いても、クリスチャンの友達に聞いても、謎は解けない。

しかし、今回、本書を読んで、視界が開けました。

佐藤優氏は「聖書」は、推理小説の読み解きと同じだというのです。

キリスト教を考えるうえで基本のテキストである「聖書」、これだって二十一世紀のいま読んでいると、お伽噺のように感じることがありますよね。そのこと自体は、何も不思議なことではありません。それは、世界像が違うからです。(P28)

つまり、どういうことかというと、「聖書」が書かれた時代は、望遠鏡もなければ、万有引力の法則もないし、地動説が当然という、近代以降の常識がなかった時代。

だから、
聖書が書かれた時代の世界像をそのまま信じることなど、どだい無理(P30)
であり、
(神学というのは)過去の人々が違う世界像で書いたものを、どうやってリアルに読んでいくかという読み直しをやっている(P29)


よって、
キリスト教を考える際には、哲学はもちろん、自然科学の知識も重要になってくる(P30)

こういったことを、学生時代に少しでも教えてくれた人がいたら、私の人生観も少しは変わっていたかもしれないのに。。。

ただ、こういった聖書の前提を知ったうえで、本書の講義を聞くと、キリスト教への理解がかなり深まると思います。興味ある方は是非本書をご一読ください。


【こちらもオススメ】
中村圭志著 『教養としての宗教入門』(中公新書)
吉本隆明他『日本人は思想したか』 (新潮文庫)
佐伯啓思著『西田幾多郎 無私の思想と日本人』(新潮新書)


【オススメ本】田中慎弥著『孤独論 ―逃げよ、生きよ』(徳間書店)

孤独論: 逃げよ、生きよ
田中 慎弥
徳間書店
2017-02-09



田中慎弥さんといえば、2012年に『共喰い』で芥川賞した受賞した際の記者会見において、「都知事閣下と東京都民各位のために、もらっといてやる」などと選考委員の一人であった石原慎太郎を挑発するような発言を行ったあの方。これには賛否両論あったと思いますが、私は、シャイだけど芯がある方なんだろうなぁと肯定的に取りました。

その後、2013年1月放送の『情熱大陸』では、パソコンもケータイも持たずに、2Bの鉛筆で原稿にひたすら書き続ける姿や、「鉛筆と紙があればつらくない」と言っていたのを見て、何となく好きになりました。

その田中慎弥さんが『孤独論』というタイトルのエッセイを出されたということを知り、読んでみました。全体的に「奴隷状態から逃げよ」「孤独から活路を見出せ」という強いメッセージ。

私も「積極的な引きこもり」ですから、『孤独』が思考を強化し、自分の価値を高める時間であることを知っていますし、この時間が足りないと自分が駄目になっていくと思っています。本書でも同じようなことが書かれています(第三章参照)。

田中氏は、もし『孤独』が不安だとしても、「そこは耐えるしかない」(P79)し、「孤独を拒んでなしえることなど、なにひとつありません」(同)と述べています。しかし、私たちは無数のコミュニティーに属しているため、完全な孤独というものはない(P72〜)。その中で気を付けたいのが、社会、会社、仕事などの『奴隷』にならないこと。毎日が忙しい、思考を重ねる暇がない・・・という環境であれば、「あなたがやっていることは惰性であり、思考停止です。」(P91)。このような奴隷状態からは、(上述の通り)逃げるべし。ブラック企業も然り(P171参照)。

やるべきことはひとつ。いまいる場所から逃げることです。
意地やプライドは余計な荷物だということを自覚してください。そんなものはどうでもいい。

(略)
自分の命を守り、生き方を取り戻す方がはるかに重要です。とにかく、よからぬ状況から逃げ出します。
(略)
大げさではなく、逃げることでしか救われない命もある。真剣に考えてほしいと切に思います。(P26〜)


つまり、田中氏は、(当然)単なる引きこもりを薦めているわけではなく、本書のサブタイトルにもあるように『逃げよ、生きよ』という脱奴隷化と、生き方を取り戻すための適度な孤独化を薦めている。

総じて共感だらけ。

奴隷状態から突破するために「読書」も薦めており(第四章)、これも共感できるのですが、これを書き始めると長くなるので、また別の機会に。

軽〜いエッセイと思って読んだのですが、意外と(というと著者と出版社に失礼ですが)ずっしりした内容でした。オススメです。


▼こちらもオススメ
蛭子能収著 『ひとりぼっちを笑うな』 (角川oneテーマ21)
吉本隆明著 『ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ』(だいわ文庫)
東浩紀著 『弱いつながり』(幻冬舎)
藤原智美著 「ネットで『つながる』ことの耐えられない軽さ」(文藝春秋)
高野登著 『あえて、つながらない生きかた』(ポプラ社)

人は、誰もが「多重人格」

平野啓一郎さんの『私とは何か』、中野信子さんの『サイコパス』と読み進めると、本棚に眠っているこの本の存在を忘れるわけにはいきません。

田坂広志先生の『人は、誰もが「多重人格」』

平野啓一郎さんの本は、自分の中に複数の人格(分人)があることを認め、「ネガティブな分人」を小さくし、「ポジティブな分人」を大きくしていくことを薦めてくれているように私は受け取りました。他方、田坂広志先生の『人は、誰もが「多重人格」』は、人間は無意識に世界を2つに分けてしまっており(例えば、私は理系だから国語が苦手とか、私は技術者だから営業が苦手とか・・・)、これが自分の能力を限定しており(抑圧しており)、才能の開花を妨げているといいます。「ポジティブな分人」や「ネガティブな分人」以外にも、「自分が抹殺した分人」が自分の中に隠れているかもしれない。

才能を開花させるためには、その隠れた才能(人格)に気付き別の人格(なりたい人格)を演じろ、とおっしゃっています。そして、才能を開花させた「天才」といわれる人たちは、このような人格のマネジメントをしてきた人だ、とも。

マネジメントの方法は本書をご覧ください。そんじょそこらの自己啓発書を骨抜きにするような、実に深い思想の本です。




多重人格のわたし(続き) ―わたしの中のサイコパス

続きです。

先日紹介した平野啓一郎さんの『私とは何か』を読んだ後に、脳科学者 中野信子さんの『サイコパス』を読みました。

『サイコパス』(psychopathy)とは、「精神病質」と訳されるようですが、反社会的な人格をもつ人と思っていいのではないかと思います。本書によると、『サイコパス』は100人に1人くらいの割合で存在するようです。1学年100人だとしたら、その中に1人は『サイコパス』がいるかもしれない。中堅企業だと『サイコパス』が社内に数名いるかもしれない。日本人にも100万人以上の『サイコパス』がいるということになる。そう考えると、恐ろしい数です。

なぜ『サイコパス』が存在するのか、医学的な解明は進んでいるようですが、はっきりとした結論までは書かれていませんでした。まだこれからといった感じのようです。ただ、人類の長い歴史の中で社会から淘汰されず、今でも一定数が生存しているということは、『サイコパス』が生存しなければならない理由が何かあるはず。

ここからは、本書を読んだ私の個人的な感想に過ぎません。
平野啓一郎さんの『私とは何か』を読んだ後に、私が人は誰もが「多重人格」だと思ったのですが、中野信子さんの『サイコパス』を読んだ後に、私は人は誰もが「サイコパス」なのではないかと思いました。平野啓一郎さん風にいえば、私という個人の中に「サイコパス」という「分人」がいる。それが顕在化している人の割合が100人に1人くらいなのではないか。平野啓一郎さんの本には、私という存在は他者との相互作用の中にあり、付き合う人によって違った自分が引き出される、と書かれていて、これには大いに共感できたのですが、耐え難き環境に身を置いた時や、生理的に受け付けない人といなければならない時に、自分の中の「サイコパス」が顕在化したり、時にはパニックを引き起こしたりするのではないでしょうか。医学的根拠は全くありませんが、私の仮説が正しければ、人間は環境や付き合う人を変えなければならない。「消えてしまいたい」というネガティブな分人が顕在化しそうになったら、その場を去るべき。日常的に接している家族、同僚などが実は最大の危険分子かもしれません。



サイコパス (文春新書)
中野 信子
文藝春秋
2016-11-18

多重人格のわたし

先日、ある書籍を紹介しながら、「自己の二面性」「他人の二面性」の話を書きました。

人は誰もが「多重人格」だと思います。
私も、自分の中に複数の人格が共存しています。

私は、仕事の時、何百人という人の前で喋ったりしますので、人前で喋ることが好きな人間だと思われることが少なくありません。しかし、私は、ステージの上で人々を感動させたいと思う自分と別の人格――社会との交わりが極度に苦手という人格――が同居しています。仕事以外では、知らない人と交わることも、喋ることもない。子供の学校行事とか町内会とか飲み会とか、そういうイベントがあるだけで「消えてしまいたい」と思うほどに辛い。コンプレックスは消えないし、病気かと思ったこともあるし、遺伝の問題かと思ったこともある。「どっちの人格も、本当の自分なんじゃないか」と現実を受け入れるようになったのは、この数年のことかもしれません。ただ、自分で現実を受け入れるようになったとしても、周りは私のコンプレックスに気付かない。親も妻も気付かない。それが、時には私に多くの苦しみを与えてきた。

芥川賞作家の平野啓一郎さんが書いた『私とは何か』という本には随分と救われました。

自分の中にたった一つの「本当の自分」などというものは存在しない。人間にはいくつもの顔があり、「個人」とは多種多様な「分人」の集合体だ。つまり、武田雄治という「個人」の中に、「ステージの上で喋る自分」と、「人前で喋ることが苦手な自分」という、複数の「分人」が存在する。どちらの「分人」も自分なのだ。

そして、その「分人」は、公私にわたって付き合いのある人の数だけ持っている。言い換えれば、私という存在は他者との相互作用の中にあり、付き合う人によって違った自分が引き出される

そう考えれば、「消えてしまいたい」というネガティブな分人が同居することに絶望する必要はなくなる。

分人が他者との相互作用によって生じる人格である以上、ネガティブな分人は、半分は相手のせいである。(P101)

逆にいえば、自分がどういう人と付き合うべきか、自ずと見えてくる。

平野啓一郎さんは、「愛」についても述べており、「愛」をこのように定義しています。
愛とは、相手の存在が、あなた自身を愛させてくれることだ。(P138)

そして同時に、あなたの存在によって、相手が自らを愛せるようになることだ。(P138)

そんな相手と一緒にいたら、確かに幸せを感じます。

話をまとめます。

私たちは多重人格です。複数の分人を生きています。そして、対人関係ごとに分人化できるのです。たった一度きりの人生の中で、ネガティブな分人、ストレスの溜まる分人を生きる必要はありません。キャラを演じる必要もないし、仮面を被る必要もありません。ポジティブになれる自分、自分のことを愛することができる自分を生きるべきなのです。




【オススメ本】『覗くモーテル 観察日誌』(文藝春秋)

覗くモーテル 観察日誌
ゲイ タリーズ
文藝春秋
2017-01-30



ちょっと変わった本を読んだ。

アメリカのあるモーテルの経営者(ジェラルド・フース氏)の話。
モーテルの部屋の天井に自ら通風孔と見せかけた穴を開け、天井裏の「観察スペース」から密かに利用者を覗き、それを日記にまとめていった。なんと30年間も。

この本は、その「覗き魔」の30年の記録。
すべて実話(おそらく)。

”18禁”にした方がいいんじゃないかというエロシーンも沢山ありますが、私が紹介したいのはそこではありません。なんでこんな犯罪日誌を公開したのか・・・という側面から本書を読むと、そこには哲学的な「問い」があるような気がします。

まず、本書を読んで印象的だったのが、日誌が「一人称」と「三人称」を行き来していること。つまり、「私は・・・」と書かれている箇所と、「覗き魔は・・・」と書かれている箇所があるのです。「自己の二面性」が日誌に表れているのです。ジェラルドはこのようにも言っています。

「一階の書斎にいるときはビジネスマンのジェラルド。一方、観察スペースにいるときは覗き魔ジェラルドでした」(P227)

そして、覗きを繰り返すうちに、「他人の二面性」が見えてくるのです。つまり、モーテルのフロントにいるときの誠実で紳士的で清潔で幸せそうな「他人」と、部屋に入ったときの不誠実で不潔で虚偽で不幸な「他人」を何度も何度も目撃することになる。

「彼らは(略)人前で演じている顔と自分だけになったときの顔がまるっきり別人になる人々があつまって出来ている幻想の世界の一部だ」(P185)

「人は公共の場で隠している部分を、プライベートな空間であらわにします。だれであれ、公共の場で他人に見せようとしている自分は、本来の自分ではないのです」(P233)

人は誰しもが「仮面」と、仮面の下に隠れた「素顔」の二面性を持っている。では、それを正確に見定めることはできるのだろうか。何千人もの客の「仮面」と「素顔」を見てきたジェラルドは断言する。

「ぜったいに無理だ」(P63)


他人を覗きたいという願望から始めたモーテル経営であったが、ジェラルドは人間嫌いになり、社交嫌いになっていく(P185)。そして、隣近所とも社交を経ち、孤独の身となっていく(P233)。

ジェラルドは、日誌にこんなことを書いています。

「個人的な生活が不幸で嘆かわしいものであることを外部に知られないようにすることが、なぜ人々にとって必要不可欠なのかをわたしはずっと考えている。」(P63)

つまり、人はなぜ、自己の二面性を表に出さないで、覆い隠してしまうのか。

ジェラルドは、こう答えます。
「もし全人類の不幸がひとつ残らず同時に暴露されたならば、それに呼応して即座に大量虐殺がはじまるにちがいない、というあたりがその答えにちがいない。」(P63)


不倫、同性愛、グループセックス、近親相姦、獣姦、強姦、窃盗、殺人といった様々な人間行動を見せつけられる羽目となった人間だから分かる窮状か。


本書、アメリカでは大きな反響を呼び、最初に映画化権を取得したのはスピルバーグだったらしい。結局、スピルバーグによる映画化は流れたが、別の人によって映画化されたとか。日本での公開が待たれます。

セミナー開催情報
【上場企業向けセミナー】

■プロネクサス主催
 (5月25日(水) @東京)
『先行事例から学ぶIFRS導入プロジェクトの実務』

■ラウレア主催
 (5月25日(水) @東京)
『決算早期化実務の最新情報』

■日本経営協会主催
 決算早期化セミナー
 (7月開催予定@東京)
 (8月開催予定@大阪)


【中小企業向けセミナー】

■黒字社長塾主催
 (5月29日(月) @大阪)
『社長のためのセールス・マーケティング実践セミナー』


●満員御礼のセミナー、公募していないセミナーは掲載しておりません。
●武田雄治へのセミナー・講演・研修の依頼は、武田公認会計士事務所HPよりお願いします。
プロフィール
武田雄治



公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役
●海外展開・クロスボーダーM&Aの「OneAsia」アライアンスメンバー
●起業支援の「一般社団法人スタートアップエンジン」理事



■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。




武田公認会計士事務所



黒字社長塾





バックオフィスサービス株式会社



One Asia


コンサルティングのご紹介
「経理を変えれば会社は変わる!」の信念のもと、「真の経理部」を作るお手伝いしています。

すべてのコンサルティングを武田本人が行います。

決算早期化・効率化・標準化・仕組化、業務改善、経営管理向上、IFRS導入など、経理に関することは何でもご相談下さい。


●決算資料を見直すだけで決算早期化を実現させます!

●連結決算の「エクセル化」を支援します!



お問い合わせは、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。

もう一つのブログ
武田雄治 CFOのための最新情報ブログ
記事検索
Archives
『真の経理部』を作るためのノウハウ公開!
決算早期化の実務マニュアル第2版


決算早期化の原理原則!
決算早期化が実現する7つの原則


IFRSプロジェクトの進め方
IFRS実務

公認会計士の仕事
公認会計士の仕事














理詰めで黒字にする!
1年で売上が急上昇する黒字シート


1年で会社を黒字にする方法
1年で黒字化を目指す!
あなたの会社を1年間で黒字化します
























DVD発売中!
Twitter
Twitterボタン
武田雄治出版物
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ