公認会計士武田雄治のブログ

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おすすめの本

人生なんて一夜の夢。


ただ狂え。ただ遊べ。


人生なんて一夜の夢
([出処]「読書という荒野」)

【オススメ本】『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 ―コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする』(だいわ文庫)




超オススメ

著者はデロイトなどでコンサルタントとして活躍された方で、今でも経営コンサルタントをされている方。

成毛眞さんが「前代未聞のビジネス書」と解説を書くほど異質な内容ですが、経営者の方には是非ご一読頂きたい一冊です。特に、コンサルタントを雇えばプロジェクトがうまくいくと思っている方は・・・。

一流ビジネススクールを卒業したばかりの新人に経営コンサルタントの仕事をさせたら、どういうことになるだろうか。

新卒の経営コンサルタントの得意なことは何か? 論理的な分析を行い、さまざまなモデルや理論を駆使して、新たなモデルや理論を構築することだ。

では、彼らに最も欠けているものは? 実社会での経験だ。(P3)

将来を予測するなど、世界で最も優秀な頭脳の持ち主にさえ不可能に近いのだから、20代のコンサルタントが束になってかかったところで、できるはずがない。(P62)

本書の主題はコンサル批判ではなく、役に立たない理論の数々に頼り、職場から人間性を奪うのはやめようということ。業績管理システム、人材開発プログラム、リーダーシップ開発・・・など、著者がこれまで携わってきたプロジェクトを取り上げ、それらがなぜ組織をぐちゃぐちゃにしていったかについて述べるとともに、会社としてどのようにプロジェクトに取り組むべきなのかについて提案しています。

個人的には、戦略を立てるのは、それ自体がゴールではなく、「自己発見」にあるという第1章の内容には深く共感しました。



事業計画_

【オススメ本】『FUTURE INTELLIGENCE  ―これからの時代に求められる「クリエイティブ思考」が身につく10の習慣』(大和書房)




超オススメ

『FUTURE INTELLIGENCE』(直訳すると「将来の知性」?)というタイトルには全く惹かれませんでしたが、書店でたまたま手に取って、ペラペラと中を見た瞬間に一目惚れ。

ちなみに、原題は『Wired to Create: Unraveling the Mysteries of the Creative Mind 』(「クリエイティブマインドの謎の解明」?)。

クリエイティブな人が必ずしも知能指数(IQ)が高い訳ではないということは分かるとしても、じゃぁ何がクリエイティブ思考を作るのか。

それを本書では、10の章に分けて解き明かしてくれます。

▼目次
第1章  遊び――楽しいことで脳を刺激する
第2章  情熱――何かに夢中になる
第3章  夢想――自分と深くつながる
第4章  孤独――ひとりの時間で考える
第5章  直感――無意識の声を聞く
第6章  好奇心――非日常の体験で限界を広げる
第7章  瞑想――観察し、点と点をつなげる
第8章  繊細――傷つきながら、深く感動する
第9章  逆境――辛い体験で成長する
第10章  異端――アウトサイダーでいる


例えば、「第1章  遊び」では、以下のような記述があります。
クリエイティブな人は「遊び心」を持っているという点は非常に共感できます。

遊び



「第1章  遊び」では、クリエイティブな人は(遊び心だけではなく)「空想遊び」をしていたり、「架空の世界」を想像していたりという”空想癖”があるといいますし、「第3章  夢想」では、クリエイティブな人は起きている時間の多くを「マインドワンダリング」(夢想)に費やしているといいますし、「第7章  瞑想」では、名作の数々は「瞑想」によって生まれたといいます。これらも非常に共感できます。


(ちなみに、こういった記述は全て膨大なエビデンスに基づいて書かれています。注釈が余りにも多いので、本書末尾の掲載ではなく、ネットからのダウンロード形式になっています。なんと全55ページ。)



机に向かって知識を詰め込むことや技術を磨くことだけが「天才」への道ではなく、むしろそれ以外の複雑な要素(習慣、生き方、世界との関わり方など)との掛け算によって創造性(クリエイティビティ)は磨かれていく。

著者は、本書の最後において、遊びと真剣さ、直感と思慮、孤独と協力といった「矛盾」「二極性」を受け入れることで人は成長するといいます。「自らの多面性を認め、そのまま受け入れる能力こそが、クリエイティブ思考を発揮し、新しい時代を切り拓くために欠かせない要素なのである」と(P264)。

つまり、クリエイティブ思考は特別な才能に恵まれた人だけのものではなく、誰でも磨くことができるのです。そうしたクリエイティブ思考ことが、これからの時代に求められる知性であるというのが本書の主題です。

自分自身の知性を磨くためだけでなく、子どものクリエイティビティを磨くためにも、非常に参考になる一冊だと思います。既に何度も繰り返して読みましたが、今後も読み返すことになると思います。



【関連記事】
2017/3/16 人は、誰もが「多重人格」

【オススメ本】本田健『大富豪からの手紙』(ダイヤモンド社)

大富豪からの手紙
本田 健
ダイヤモンド社
2018-03-08



本田健さんの『ユダヤ人大富豪の教え』は、私の人生を変えた本の1冊です。この本に出会っていなければ、今の私はありません。

その本田健さんが、大富豪シリーズ(?)を出版されました。

大富豪の祖父が孫のために「9つの手紙」を残してくれ、孫はそれを読んで・・・というストーリー仕立てで、1つ1つの手紙に、人生で大切なこと幸せになるために必要なことなどが盛り込まれています。非常にポップな感じに書かれているので、さらーっと速読できるのですが、さらーっと読むには勿体ないかも。

『ユダヤ人大富豪の教え』を何十回と読んだ私が、本書を読んで改めて感じることは、頑張ったからといって大富豪(お金持ち)になれるわけではないということ。富を得るためには「原理原則」があるということ。それを学び、実践した結果として、富を得て、お金から解放され、内面が満たされ、幸せを掴み、本当の自由を手に入れることができる。

こういった「原理原則」は学校やMBAでは決して教えてくれませんから、本から学ぶしかありません。

いつもなら素通りしていた偶然を追いかけることが人生を切り拓くことになるという話や(P37参照)、偶然と直感の流れに身を任せて出会った人が、後に人生を一変させてくれる人であることが多いという話(P111参照)は非常に共感できます。誰しも目の前に選択肢がある中で、どうやって自分の運命を切り拓くのか。幸せとは何なのか。人生の目的とは何なのか。色んなことを教えてくれる一冊です。

【オススメ本】小榑 雅章著『闘う商人 中内功――ダイエーは何を目指したのか』(岩波書店)




学生時代、図書館にある中内功の書籍を片っ端から読んでました。
大阪のはずれで薬局からスタートしたダイエーが、創業わずか15年(1972年)で小売業界の王者三越を抜いて小売業日本一となり、1980年に小売業で初めて売上高1兆円を超えました。私の地元の兵庫県に「流通革命」を起こしたとんでもない経営者がいると、当時は英雄であり、崇拝しておりました。

その中内功に関する書籍が発売されたので、即買い、即読破しました。

著者は中内功の秘書として中内功と長年共にした方。著者しか書けない話が多い。

本書を読むと、改めて、中内功が「商売の原点」を貫き、「商人の哲学」を完成させていった稀有な経営者であることを痛感しました。庶民のために「よい品をどんどん安く」という経営理念を最後の最後まで貫き、松下電器との30年戦争をはじめ、生産者と徹底して闘う商人の姿は、今読んでも痺れます。本書のタイトルの通り、「闘う商人」そのものです。

ダイエーの衰退はバブルの崩壊と阪神大震災が原因と言われることがあります。しかし、本書を読むと、それは根本的な原因ではなく、それよりも前のホテル進出などの多角化の時期からあったのです。

強烈なカリスマ創業者のもと、誰もがおかしいと思っていることすら、何もいえない組織の在り方も問題だったと思います。それ以上に、私が問題だったと思うのは、創業以来、まったくブレることがなかった「経営理念」にあったのかなぁと。「よい品をどんどん安く」という経営理念が、スーパーのダイエー以外にも当てはめてしまった。さらに時代が変わり、飽食の時代になってもその理念を貫いた。誰よりも庶民のために闘かったカリスマが、庶民から見放されてしまった。

「経営理念」というものは簡単に変えるものではありませんが、「経営理念」が社会や消費者のニーズと合わずに陳腐化することもあるということは忘れてはならないと思います。


日本型GMSの先駆者であり覇者でもあるダイエーが、GMSというビジネスモデルそれ自身が衰退の原因だと認めるには、過去の栄光があまりに大きく輝かしすぎた。自分自身を否定されるようなことには、目を向けたくない。

だから中内さんはこう言った。ダイエーの店に行っても品物は並んでいるが、買いたいものがない。もっと買いたいもの、売れるものを並べろ。商品力が足らないのだ。そしてもっと安く売ることに注力するんだ。

ダイエーの確固たるDNAは、規模の拡大とローコスト・マス・マーチャンダイジングである。大量に販売し、価格決定権を確立し、よい品を安く売る、このダイエーの原理原則を順守い突き進む、その道しかなかった。(P233〜)

「おれは自分が間違っていたとは思えない。どんな時代になっても <よい品をどんどん安く> は正しい。不易だ。そう思わんか。 <よい品をどんどん安く> 売って、なぜダメなんだ。ダメなはずはない。この道しかないのだ。この道しかない」(P268、中内功の社長退任の翌年のことば)


【オススメ本】菅野 仁著『友だち幻想』 (ちくまプリマー新書)




10年前に発売された書籍ですが、日本テレビ「世界一受けたい授業」で又吉直樹氏が紹介したことによりベストセラーランキング入り。


本書の概要を、非常にざっくりと、少し乱暴に言えば、

「誰とでも仲良くなることなんて、どだい無理な話だぜ!」ってこと。

さらに言えば、

「自分のことを100%分かってもらおうなんてことも、無理な話だぜ!」ってこと。


親や教師は、「誰とでも仲良くしなさい」とか、「相手のいい所を見て、こっちから仲良くなる努力をすれば、仲良くなれるよ」とかいいますが、誰とでも仲良くなれるなんて幻想だし、自分というものをすべて受け入れてくれる友達がいるってのも幻想だと。

そういことを理解していないから、人間関係に苦しむことになる。

だから相手に過剰な期待を持つのはやめ、どんなに親しくなっても相手のことは「他者」なんだという意識をもつこと。また、相手はすべてを受け入れてくれるわけではないけれど、それでも自分のことをしっかりと理解しようとしてくれている「他者」を求め、向き合っていくこと。そういうことを提案してくれています。

人間関係に苦悩する学生など若い方に向けて書かれた本かと思いますが、大人や教育者も一読の価値があると思います。


・・・学校を卒業してやがて社会に出れば、自分たちと同じ属性を帯びる集団以外の、さまざまな世代や違う価値観をもった人たち、違う地方や、場合によっては外国からきた人たちなどと出会い、関係を作っていかなくてはなりません。

気が合うか合わないかというフィーリングの共有というよりは、役割を分担しながら一緒に仕事をして業績を上げることが第一に重要になる「社会的な関係」にはいると、フィーリングの合う人とだけ付き合うというわけにはいきません。だからそれまでに、自分のなかに異質なものを取り込めるようなある種の構えというものが、自分の中にどうしても必要になってくるのです。
(P123)




【参考図書】
土井隆義著 「友だち地獄―『空気を読む』世代のサバイバル」
高野登著 『あえて、つながらない生きかた』

【オススメ本】石牟礼道子著『新装版 苦海浄土』 (講談社文庫)

新装版 苦海浄土 (講談社文庫)
石牟礼 道子
講談社
2004-07-15



全国民、読むべし。

水俣病の被害者や家族の苦しみを克明に綴った壮絶な記録。

 ・1954年(昭和29年)ごろに水俣市で原因不明の疾患が散発的に発生する。
 ・1956年(昭和31年)5月1日が「水俣病」の公式発見の日とされる。


著者の石牟礼道子(1927-2018)は熊本県天草市に住んでいた一介の主婦でしたが、自らの故郷を襲った惨禍にやむにやまれない気持ちになり、水俣病患者からの聞き書きを開始します。

 ・1960年(昭和35年)頃から本書の原稿が断続連載される。
 ・1969年(昭和44年)に『苦海浄土』として出版される。


『苦海浄土』は第1回大宅壮一ノンフィクション賞を与えられたが、「いまなお苦しんでいる患者のことを考えるともらう気になれない」と受賞を辞退。

その後、半世紀近く読み継がれた不朽の名作であり、作家の池澤夏樹さんは『苦海浄土』を「戦後日本文学第一の傑作」の太鼓判を押し、自身が編纂した「世界文学全集」に唯一の日本の作品として収録しました。

「いつか読もう」と思いながらズルズルと来てしまいましたが、先日著者の訃報を知り、ようやく本書を手に取りました。

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上述の通り、1954年(昭和29年)ごろに水俣市で原因不明の疾患(急性脳症患者)が散発的に発生することにより「水俣病」は発見されました。

原因は、日本窒素肥料株式会社(現チッソ株式会社)水俣工場が海に排出していたメチル水銀を、魚介類を通じて人間の体内に摂取されたことによります。

しかし、チッソ社は水俣病の原因は自社にはないと、何ら対策を立てないばかりか、熊本大学医学部の原因究明を妨害さえする。税収と雇用の多くをチッソ社に頼る水俣市も操業を止めさせる訳にはいかない。厚生省に報告されたのは3年6カ月後のこと。その間に被害が拡大する・・・。時は高度成長期の真っ只中。戦後復興、経済発展という大義名分の前に、企業は人命・人権を犠牲にしてでも金儲けに走りました。

本書を読んで、色んな箇所でビックさせられましたが、1956年(昭和31年)5月1日に「水俣病」が公式に発表される以前から、住民や漁師たちはそれに気付いていたという点にも驚きました。例えば、こんな記述があります。

・・・水俣湾内は、網を入れると、空網で上がってくるのに、異様に重たく、それは魚群のあの、ぴちぴちとはねる一匹一匹の動きのわかるような手応えではなかった。

網の目にベットリとついているドベは、青みがかった暗褐色で、鼻を刺す特有の、強い異臭を放った。臭いは百間の工場排水口に近づくほどひどく、それは海の底からもにおい、海面をおおっていて、この頃のことを、漁師たちは、

「クシャミのでるほど、たまらん、いやな臭いじゃった」

と今でも語るのである。
(P86〜)

この工場の排水口からは、「原色の、黒や、赤や、青色の、何か油のごたる塊りが、座ぶとんくらいの大きさになって、流れてくる」(P87)ような状況だったといいます。「海底の魚どもが、おかしな泳ぎ方ばしよる」(P87)ともいいますから、かなり深刻な状況だったようです。

それでも(貧困層が大半の)漁師たちは、生きていくために、油の塊りの海に出ていく。

そして、生きたいくために、それを売り、それを食べる。

この記述も強烈です。

・・・水俣病わかめといえど春の味覚。そうおもいわたくしは味噌汁を作る。不思議なことがあらわれる。味噌が凝固して味噌とじワカメができあがったのだ。口に含むとその味噌が、ねちゃりと気持ちわるく歯ぐきにくっついてはなれない。わかめはきしきしとくっつきながら軋み音を立てる。(P287)


まさに無間地獄。

なぜこのようなことが起こったのか、根本的な問題は何なのか、罪とは何なのか、そして想像を絶する惨禍に見舞われた時に人はどう生きていくことができるのか・・・様々なことを考えさせられる一冊です。

『夜と霧』『原爆の子』『沈黙の春』などと並び、人間存在の意味を問う、語り継がれるべき名作だと思います。




【オススメ本】佐々木亨著『道ひらく、海わたる ―大谷翔平の素顔』(扶桑社)




新聞広告を見て購入。

著者は、大谷翔平選手が花巻東高校時代の15歳の時から取材を続けているスポーツライター。いかにしてこの「怪物」が誕生したのかを知ることができる一冊。

大谷翔平本人のみならず、御両親や、高校時代の野球監督へも、密な取材をされておりますが、興味深かったのはそういった周りの方の大谷翔平への「配慮」。高校時代から160キロが出ると期待された大谷翔平の成長を邪魔しない気配りが随所に感じられます。押しつけ・詰め込みの教育・指導ではなく、能力をフルに発揮できる環境を整え、可能性を最大限に伸ばしていく。そして、大谷翔平の考え・気持ち・決断・行動を尊重し、彼の喜怒哀楽を全て受け入れる。

これは、メジャー表明をした大谷翔平をドラフト一位指名した日本ハムファイターズの栗山監督にも当てはまります。メジャー行きの夢を尊重し、その夢に寄り添い、球団として手助けする。「二刀流」を薦めたのは栗山監督のようです。

この本は大谷翔平選手の素顔を見ることができる一冊でもありますが、監督者として、指導者として、教育者として、親として、かくあるべきかということを教えてくれる一冊です。

人の成長とは、可能性を伸ばしていくこと。自分よりも高いレベルの人たちと常に付き合っていくことが、成長するための大事な要素だと思います。足が速くなりたいと思えば、速い人の傍へいけばいい。勉強ができるようになりたいと思えば、勉強のできる人の近くへいけばいい。常に高い人の傍で競い合っていけば、何の分野でも成長するものだと思います。今、大谷は自分を成長させるために、さらに高いレベルの人たちの傍へいこうとしている。たとえ今は追いつかない存在かもしれませんが、彼らに追いつきたいんだと思っているはずです」(P192)
(花巻東高校野球部 佐々木監督のことば)


【オススメ本】小林昌平著『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』(文響社)




紀伊國屋書店で出会った一冊。

仕事、健康、家庭、お金・・・といった現代人が抱える悩みは、既に哲学者が格闘し、答えを出しているのではないか。

ということで、以下の目次の通り、現代人が抱えているであろう「25の悩み」を取り上げ、それに対する哲学者の「格闘した思索の跡」をたどっていく、という何ともワクワクする内容。


▼目次
■仕事
「将来、食べていけるか不安」 ⇒アリストテレス
「忙しい。時間がない」 ⇒アンリ・ベルクソン
「お金持ちになりたい」 ⇒マックス・ウェーバー
「やりたいことはあるが、行動に移す勇気がない」 ⇒ルネ・デカルト
「会社を辞めたいが辞められない」 ⇒ジル・ドゥルーズ

■自意識・劣等感
「緊張してしまう」 ⇒ゴータマ・シッダールタ(ブッダ)
「自分の顔が醜い」 ⇒ジャン= ポール・サルトル
「思い出したくない過去をフラッシュバックする」 ⇒フリードリヒ・ニーチェ
「自分を他人と比べて落ちこんでしまう」 ⇒ミハイ・チクセントミハイ
「他人から認められたい。チヤホヤされたい」 ⇒ジャック・ラカン
「ダイエットが続かない」 ⇒ ジョン・スチュアート・ミル
「常に漠然とした不安に襲われている」 ⇒トマス・ホッブズ
「人の目が気になる」 ⇒ミシェル・フーコー

■人間関係
「友人から下に見られている」 ⇒アルフレッド・アドラー
「嫌いな上司がいる。上司とうまくいっていない」 ⇒バールーフ・デ・スピノザ
「家族が憎い」 ⇒ハンナ・アーレント

■恋愛・結婚
「恋人や妻(夫)とけんかが絶えない」 ⇒ゲオルク・W・F・ヘーゲル
「不倫がやめられない」 ⇒イマヌエル・カント
「大切な人を失った」 ⇒ジークムント・フロイト

■人生
「やりたいことがない。毎日が楽しくない」 ⇒道元
「人生の選択に迫られている」 ⇒ダニエル・カーネマン
「夜、孤独を感じる」 ⇒アルトゥール・ショーペンハウアー

■死・病気
「死ぬのが怖い」 ⇒ソクラテス
「人生がつらい」 ⇒マルティン・ハイデガー
「重い病気にかかっている」 ⇒ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン


哲学の入門書として読むのもよいと思いますが、それぞれの悩みに対する自分の答えと哲学者の答えを対比させながら読み進めると面白いのではないかと思います。

希代の哲学者の回答ですから、どれも「極端」なものばかりですが、妙に納得感があるのはショーペンハウアーなんですよね〜。「この世界は悪と悲惨に満ちたものだ」という人生観を指す悲観主義(厭世哲学、ペシミズム哲学)の代表ともいわれるショーペンハウアー。私もきっと楽観主義者を装っている悲観主義者なんでしょう。。。


ショーペンハウアーに興味がある方は、以下の『孤独と人生』 (白水uブックス)をオススメします。他の出版社から『幸福について』というタイトルで出版されているものと同じ内容ですが、こちらの金森誠也訳がずば抜けて読みやすいです。


孤独と人生 (白水uブックス)
アルトゥール ショーペンハウアー
白水社
2010-04-01







【オススメ本】サマセット モーム『月と六ペンス』 (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)
サマセット モーム
新潮社
2014-03-28



99年前に出版されたサマセット・モームの作品

最高傑作。

『生まれる場所をまちがえた人々がいる。彼らは生まれたところで暮らしているが、いつも見たことにない故郷を懐かしむ。生まれた土地にいながら異邦人なのだ。(略)違和感にさいなまれ、方々をさまよって終の住処を探そうとする者もいる。おそらく、遠い先祖から連綿と受け継がれた本能が、彼らをそのような地へ導くのだろう』(P305)

富も名誉もなく、病気に苦しめられ、人間関係に苦しめられ、ポケットには”6ペンス”しかないような壮絶な人生であったとしても、「自分が在るべき場所」を狂気ともいえるほどの激しさで追い求めれば、人生の最後に最大の愛と幸福に到達する。それは雲に隠れていた”月”が姿を現し、夜空に輝くように。

読後、本書のモデルが画家のポール・ゴーギャンであることを知りました。ゴーギャンといえば「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」の絵画が有名。

まさに「我々はどこへ行くのか」を考えさせられる一冊に出会いました。

嗚呼、素晴らしきゴールデンウィークのはじまり。
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公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役



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