公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

おすすめの本

【オススメ本】榎本英剛著『本当の自分を生きる』(春秋社)




私のブログの読者であり、セミナーにも出てくれたことがある経理部勤務の方から、「武田先生にぜひご覧いただきたい本」と薦めてもらった本。

著者はコーチングを日本に紹介した方のようです。

帯には、私の人生を変えた『ユダヤ人大富豪の教え』の著者 本田健さんの推薦文。

数ある本の中からオススメ頂いた本だけあって、非常に良い本でした。

『夜空に浮かぶ無数の星のいくつかを結びつけて星座という意味のあるつながりをつくったのは人間であって、そういう星座がもともとあったわけではありません。(略)同様に、自分の人生に起こる一見無関係な出来事の間に意味のあるつながりを見出し、自分なりのストーリー、しかも自分に力を与えてくれるようなストーリーを編集することは誰がやってもいいことですし、誰にでもできることなのです。』(P95)

ホントその通り。全てを「自分が源」で思考し、無数の星を自分で「意味付け」し、自分の人生を自分で編集すればいいと思います。一度きりの人生、歪んだ解釈を正当化したり、被害者意識をもって生きていくことほどバカバカしいことはない。

「自分は何者か」、あるいは「自分は何のために生きるのか」といった、自分にとって大事だけれどもすぐには答えが出ないような問いを問い続けることこそ、生きることにほかならない。』(P126)

セルフコーチングはとても大切です。それは、「ホントは何がしたいのか」を自分に問い続けること。答えはきっと自分の中にあるはずです。

人生の目的というのは、未来形や過去形で語られるものではなく、(略)現在形で語られるべきものだ』(P139)

これも、とても共感。
未来は今の延長上にあるとは限りません。今、自分が向いている方向が「本当の自分」だと思います。

【オススメ本】橘玲『80's ―ある80年代の物語』(太田出版)





出たら買う。橘玲(たちばな あきら)氏の新刊書。

昨年私が行った橘玲氏のトークライブが「人生5度目の講演」と言ってましたので、ほとんどの方が顔も素性も分からない。謎多きベストセラー作家。

本書は橘玲氏の初の自伝的作品で、「今後も書くつもりはないので、おそらくは最後のものになる」(橘玲氏ブログより)とのこと。橘玲ファンは必読かと。


タイトルの「80’s」は80年代のことで、1982年に橘玲氏が大学を卒業してから、編集者として携わった1995年のオウム真理教事件までの体験が書かれています。学生時代に自分の居場所を見つけて彷徨っている姿などが自分の学生時代と少し被っているところもあり、社会に出てからも自分の居場所が定まらず静かに戦う姿も私の監査法人時代と少し被っているところもありました。作家デビューをされるまでは壮絶な人生を歩まれておられますが、本書を読むと、「だからああいう本が書けるのね」とか、「あの本に書いていたことはそういうことだったのね」ってことがよく分かりました。

『振り返ってみれば、バカな頃がいちばん面白かった。だけどひとはいつまでもバカではいられない』(あとがきより)

そうだよなぁ〜、そうだよなぁ〜と思います。


【オススメ本】『日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方』(日経BP社)




これまで「日経ビジネス」に何度も日本電産や永守重信氏の記事が取り上げらており、中には何十回と読み返した記事もあります。「これらの記事をまとめて書籍化してくれないかな…」と思っていました(一部の記事はムックになって発売されてます。こちらのムックは超オススメ。)。

この「日経ビジネス」の主席編集委員の田村賢司氏が、永守重信氏への20年余りにわたる取材を元に、永守経営を描いたのがこの本。参考にならないわけがありません。

(上のムックでも紹介されておりますが)私が「日経ビジネス」を読んで衝撃を受けた、驚異のコスト削減術についても、本書で触れられております。「売上高1億円当たり500万円」(人件費等を除く経費比率5%)という枠を設けてコストを削っていくものです。

少し長いですが、抜粋してご紹介しております。

 日本電産サンキョーのある幹部は、日本電産グループ入りした直後、永守が会社(当時・三協精機)を訪問した最初の頃のことをしばしば思い出すという。まだ課長クラスだった幹部のそばに来た永守は突然言い出した。

 「ちょっと、引き出しを開けて見せてくれ。」なんだろうと思いながら、数人がおずおずと開けてみると「やっぱりな」。

 どの引き出しの中にも、ボールペンやホッチキス、文書ファイル、ノートなどが多数入っていた。部署の棚も同様。永守はすぐに指示した。「机や棚にしまい込まれている文房具を1ヶ所に集めろ」。その結果、文書ファイルは3000枚、ボールペンは1000本以上、クリップも1000個以上…と文房具店が開けるほど出てきた。

 それだけではない。文房具などに加え、不要な資料なども捨てるとキャビネットもいらなくなる。もともと空いている机なども取り去り、レイアウト変更をすると事務スペースは約3000屬盧鏝困任た。

 さらに、工場や本社ビル内の蛍光灯も不要なものを外し、文房具類の経費は月18万円が同1万2000円となり、電気代も年間100万年下がったという。これに加え、再建達成までと限定して地域の各種団体への寄付なども抑えていった。

この手法は、日本電産の再建ノウハウの代表的なものの1つで、日本電産セイミツでも行った。同社の場合は社員が200人余りしかいなかったにもかかわらず、ボールペンは数百本、文書ファイルは数千枚、クリップも数百個出てきた。そして、無駄なスペースで使っていたものも含め、蛍光灯は1000本も取り外せたという。

 ここで大事なのは、こうした無駄を削減することだけではない。「利益意識がないことが、どれだけ多くの費用を生んでいるかをみんなに見せること」(永守)である。無駄の見える化だ。

 たとえ業績が悪化した企業でも、ただ口頭で注意されるだけでは、次第に慣れて緊張感も薄れる。しかし、毎日、無駄の山を目にしたり、専務スペースが大幅に空いた中で働いたりすれば、緊張感は途切れない。

 こうして緊張感が高まる中で、永守は仕掛ける。無駄削減や業務効率化のアイデアを当の社員たちに出してもらうのである。

 三協精機ではグループ入りから3か月して、約1200人の社員にアイデアを募ったところ、約4000件も出たという。その中には「トイレでの水の2度流し禁止」「水流し1回ごとに課金する」といったアイデアまで飛び出した。(P62〜)


読書はしなくてはならないものだという話

最近読んだ本より。

本を読む習慣のない大学生が、つまり、読書の本当の喜びを知らない人が、本など読まなくてもいいのではないかと言うのは、たしかに腹が立つが、理解できないわけではない。好きも嫌いも、当の読書をそれほどやっていないわけだから、読書の必要性がよくわからないのも、ある意味無理はない。

私がひどく怒りを覚えるのは、読書をたっぷりしてきた人間が、読書など別に絶対にしなければいけないものでもない、なんて言うのを聞いたときだ。こうした無責任な物言いには、腸(はらわた)が煮えくり返る。ましてや、本でそのような主張が述べられているのを見ると、なおさら腹が立つ。自分自身が本を書けるまでになったプロセスを全く省みないで、易きに流れそうな者に「読書はしなくてもいいんだ」という変な安心感を与える輩の欺瞞性に怒りを覚える。

本は読んでも読まなくてもいいというものではない。読まなければいけないものだ。こう断言したい。
([出処]斎藤孝著『読書力』 (岩波新書)より)

分かる。分かる。同じく腹が立つ。

サイトに読んだ本の批判をするヤツも腹が立つ。

読書に限ったことではありませんが、それなりに意味・目的をもって取り組んでいる者に対し、何も分かっていない者からテキトーなことを言われると腹が立つものです。読書をしていない者は読書を語るべからず。ビットコインの取引をしていない者はビットコインを語るべからず。

斎藤孝さんをはじめ、多くの読書狂の方々は、オタクの領域に突入されていると思います。藤原正彦さんなんて、『私に言わせれば、朝起きてから眠るまで、一ページも本を読まないという人は、もう人間ではない。ケダモノである。』とまで言っています(『日本人の矜持』より)。言い過ぎだろ(笑)。

読書はしなくてはならないものだと私も思いますが、それは人間だからとか、教養だからといった理由ではなく、情報に飢えているからであり、(松岡正剛氏がいうように)「無知から未知に」「未知から既知に」という知的好奇心によるものではないでしょうか。

肩の力を抜いてもいいし、暇つぶしでもいいと思いますが、本から得られるものは何よりも大きいと私は思います。


読書力 (岩波新書)
齋藤 孝
岩波書店
2002-09-20

【オススメ本】三宅香帆著『人生を狂わす名著50』(ライツ社)




人生を狂わされたわ!

これだけの本を読み
こんな書評を書いて、
世界観をぐいぐい広げてくれてる、
この著者、ナニモノ!?

23歳の学生って、マジか。。


本書は、本屋で働く京大院生が書いた書評集。
50冊(+150冊=計200冊)を紹介してくれています。
本に対する愛情、それを伝えたいという情熱が半端ない。

読書好きの方には、強くオススメします。

【オススメ本】佐藤航陽著『お金2.0 ―新しい経済のルールと生き方 』(幻冬舎)




「お金」(通貨)というものは近い将来(数年以内に)無くなるんだろうなぁーと思います。クレジットカードもまた然り。いずれも中央に代理人や管理者(中央銀行やクレジットカード会社)が介在していますが、そういった中間者が仲介・介在しなくても、スマホをかざせば口座からダイレクトに入出金でき、P2P(個人間)の取引をすることが(既に)出来ています。

こういった動きを、著者は、(中央に仲介者がいる)「ハブ」化した状態から、「分散化」した社会への「パラダイムシフト」だと述べ、「中央集権的な管理者からネットワークを構成する個人への権力の逆流、「下剋上」のようなもの」(P114)だといいます。さらにAI技術を活用した「自動化」も進みます。

このような「分散化」と「自動化」は、従来のビジネスの収益構造を抜本的に変えてしまう破壊力があるといいます。どういうことかというと、googleの誕生により「知識の民主化」(=コモディティ化)が起こり、知識を持っているだけでは価値がなくなってしまったことと同じように、今日の技術により「経済の民主化」(=万人が経済を自らの手で作れるようになる)が起こり、お金そのものに価値がなくなっていき、これまでとは異なる成功モデルが普及していくと。

お金が交換手段ではなくなったら、何が交換手段になるかというと、著者は「価値」だといいます(資本主義が限界に達し、「価値主義」になる)。本書の後半では、その「価値主義」の中で、個人としてどう生きるべきかという話にまで展開していきます。

全体的に若干理屈っぽく感じるところがありますが、技術の発展により「お金」(通貨)が無くなる世界を見据えた「お金2.0」の世界と、その世界での我々の在り方・生き方を論じてくれているのは、類書なき真新しさがあります。多くの気付きが得られた一冊でした。

毎年買う本

大前研一 日本の論点 2018~19
大前研一
プレジデント社
2017-11-30



最近めっきり会計の基準書などを買わなくなってしまったので、毎年購入する本は、大前研一さんの『日本の論点』シリーズか、池上彰さんの『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズくらいになりました。

いつも年末か年始に大前研一さんの『日本の論点』を読んでいます。

大前研一さんの洞察力、分析力、池上彰さんの論理力、説明力など、勉強になります。

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もう5年前の新聞記事になりますが、そこで孫正義氏がこんなことを述べています。

経営者の最も重要な仕事はドメイン(事業領域)を常に再定義することだ。

日本企業は『本業』という言葉が好きだが、市場が縮小するのに既存事業にしがみつく理由は何か。企業理念を軸に次の戦略を描くのが経営者の役割だ

([出処]日本経済新聞 2012/12/30朝刊、孫正義氏へのインタビュー記事より抜粋)


中小企業への経営コンサルや、経営者向けセミナーをやるたびに感じるのは、この『ドメインの再定義』を怠っている経営者が非常に多いということです。新規事業を立ち上げるという起業家も同様に、『ドメインの定義』ができていない。行先も決めずに旅に出ようとするようなものです(まぁ、それも楽しいかもしれませんが・・・)。

『ドメイン』を決めるには、自分が何ができるのか(経営資源の棚卸)、自分は何がしたいのか(ビジョン・願望)といった内部環境の分析だけではなく、社会・業界はどのような動きになっているのか、消費者は何を求めているのかといった外部環境の分析も不可欠です。『ドメインの(再)定義』を怠っている経営者は、この外部環境の分析が抜け落ちています。

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拙著「社長のための 1年で売上が急上昇する『黒字シート』」のP31において、
モノを売るための「団子3兄弟」
という話を書きました。

モノを売るためには、登場人物は「売り手」(=自社)だけではない。「売り手」と「買い手」だけでもない。「売り手」「買い手」の間に、「社会」という登場人物がいます

モノが売れるというのは、「売り手」「社会」「買い手」の3つの団子が串に刺さった状態をいうのです。良いモノを作って、良いサービスをしているのに売れないというのは、3つの団子が串に刺さっていないのです。

なので、ドメインの決定や、ビジネスモデルを構築する時に、自社目線ではなく、顧客目線、社会目線で俯瞰出来ているかがとても重要になります(出来ていない会社から、出来ている会社へ、顧客は流れるのだと思います)。

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では、この「社会」の動き(=外部環境の分析)はどうやって行ったらいいのか? という質問を非常によく受けますが、決まった方法はありません。「社会」の動きに関心をもつことだと思います。新聞、テレビ、雑誌、書籍・・・など、「社会」の動きを説明した記事は大量に流れています。関心を持てば目に入るし、関心がなければ通りすぎていきます。

大前研一氏の本や、池上彰氏の本を読んだからといって「社会」の動きがつかめるわけではありませんが、関心があればこういう本からもヒントになることは大量に得られます(彼らの書籍に批判する人が多いですが、そういう人達はそもそも本に向き合う姿勢が間違えていると私は思います)。

事実かどうかも分からない新聞などの情報よりも、この道のトップが発する情報の方がはるかに有益ですので、そういう情報を取捨選択してインプットすることが大事ではないかと思います。




「本」がテーマの雑誌

「本」がテーマの雑誌3誌を隅々まで読んでみる。











「危険な読書」、「生き方を変える本」、「いま読み直したい感動の名著218」・・・似たようなテーマでも編集の違いでここまで異なる世界観を読者に提供してくれるものなのか・・・と変なところで感心させられました。世の中にはまだこんな世界があったのか、と思い知らされる特集でした(特にBRUTUS)。たまたま手に取った1冊が人生を変えるかもしれない・・・ってところが読書の醍醐味ですね。

BRUTUSに載っていた下の写真は強烈。ページをめくる手がしばらく止まりました。

活字中毒者の本棚

私は読んだ本の半分は捨てますし、自宅に書庫があるので、多くの活字中毒者に比べると自室の書籍は少ない方かと思いますが、似たり寄ったりって感じかもしれません。。。

【オススメ本】ナポレオン・ヒル著『巨富を築く13の条件』(文庫版)

文画サンド版 巨富を築く13の条件(文庫)
ナポレオン・ヒル
きこ書房
2017-11-08



ナポレオン・ヒルの本が、どんどん文庫化されていってます。非常に喜ばしいことです。

『巨富を築く13の条件』も文庫化されたので、年末に再読しました。

タイトルの通り、巨富を築くための13の原則が書かれています。また、失敗には30の原因があるとも書かれています(P175〜参照)。

失敗の30の原因が1つでも当てはまっていると巨富も成功もないだろうなぁと思います。

巨富を築くための13の原則は、名著『思考は現実化する』の内容と被るところもあり、どれも重要な原則ではありますが、個人的には、無から有を生む『想像力』が必要であるという原則(第5章参照)は特に大事だと思います。

この世にあるものの多くは人間の「想像力」によって作り上げられてきたものですし、我々は想像したもの以上の人間にはなれません。「真面目に働いていさえすれば大金持ちになれるというのは、とんだ誤解である」(P134)、「偉大な成功ですら、誰でも思いつくようなアイディアから始まったものなのである」(P135)と書かれているとおり、富や成功は努力だけでは手に入らないものです。

思考する、想像する、そしてアイディアをカタチにする、そういった時間をもつことが全てを変えることができるかどうかにかかるのではないかとと思います。


【関連記事】
2017/7/19 オススメしたくない本

【オススメ本】三谷宏治著『経営戦略全史』 (ディスカヴァー)




数年前に買って、一度も開く事なく本棚に眠っていたこの辞典のような分厚い本、

読み始めたら意外と面白く、積ん読してたことが悔やまれました。

単にコトラーとかポーターの経営戦略論が紹介されているだけでなく、なんでそういう経営戦略が生まれてきたのかという歴史的背景も含めた壮大な「ストーリー」が描かれています。この「ストーリー」がなかなか面白く、引き込まれました。

コトラーがPLC戦略(プロダクトライフサイクル戦略)を打ち出した際は、学会では「マーケティングは死んだ」という言葉も囁かれた・・・なんて話もあったようで、「ニーチェか!」と思わず叫びそうになりました。

マーケティングやイノベーションを学びたい方にも超オススメです。

この『経営戦略全史』 と同じく、長らく本棚に眠っていた『ビジネスモデル全史』も今読んでいるところですが、こちらも面白いです。



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●武田公認会計士事務所 代表
●中小企業支援の「黒字社長塾」代表
●中小企業のコスト削減・業務効率化支援の「バックオフィスサービス株式会社」取締役
●海外展開・クロスボーダーM&Aの「OneAsia」アライアンスメンバー
●起業支援の「一般社団法人スタートアップエンジン」理事



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