公認会計士武田雄治のブログ

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おすすめの本

「困った人」は「困っている人」 / 書評アカウント開設




依存、ウツ、不安、ひきこもり、トラウマ、発達障害、統合失調症、自殺願望……、大なり小なり、人は何らかの「心の病気」を持っているのではないか。

本書は、そのような「心の病気」を治癒していくにはどうしたらいいのかについて、元新聞記者の著者が、各界の名医・専門家への取材・インタビューを交えながらまとめてくれたもの。

精神科に限ったことではないと思うが、「5分で診察し、薬を出すからまた来てね」というのが、経営的には最も「効率」がいい。しかし、「心の病気」がそれで治るのか。

「心の病気」を抱えることになった根本的な事象が幼少期などにきっとあり、そこにネガティブ感情・思い込み・被害妄想が交じったりすることによって、心が病んでいくのだろう。本書は、この根本的なところと向き合う認知療法やオープンダイアローグについても紹介してくれているが、これは医学に素人の私でも非常に参考になった(私生活でも活かせる)。

スマホやアルコールに依存したり、不登校になったり、ひきこもったりという「困った人」は「困っている人」なのだ(P25)。そういう人を投薬や入院によって更生させるのは限界があるだろう。

「人は人とのつながりの中で癒やされ、力をもらい、生きていける」(P39)というのは真理だと思う。「人と人とのつながり」が希薄である人が、孤立という苦痛を回避するために「困った人」になる。

そのような「困った人」「困っている人」にこそ、真のつながり、対話、共感というものが必要であり、つまるところ、「人間関係」を取り戻すことが必要なのだ。

本書は、精神医学の本ではあるが、非常に読みやすく、「いかに生きるべきか」をも教えてくれる本でもある。自分が「困っている人」になった時、または、周りに「困っている人」がいる時に、どう対処すべきか。先端の医学から学ぶことは多い。


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先日の黒字社長塾の打ち上げにおいて、スタッフの方から、このブログの書評だけを別アカウントとしてまとめてはどうか、という提案を頂いたので、Instagramにて書評だけのアカウントも作りました。

ブログ読者の方から「書評を楽しみにしています!」「ブログで紹介して頂いた本を読みました!」と言われることは多いのだが、書評を投稿した時はアクセス数が(確実に)減るんじゃよ(だから、最近は書評と分からないようなタイトルを付けてるんだけどね)。

あまり書評は読まれないのかなぁ〜なんて思い、読んだけど紹介してない本は山程ある。

しばらく両方に投稿しますけど、本が好きな方はインスタもフォローして頂ければ幸いです。

以下のQRコードからアクセスするか、「takeda_books」で検索してくださいませ。


takeda_biiks

沖縄完全移住1年! 〜 わが投資術

okinawa

1年前の3月1日に沖縄に移住してきたので、今日でちょうど1年。

1年前の今日、伊丹空港に父が見送りに来てくれた。友達もサプライズで来てくれた。出発の時間までみんなでお茶した。懐かしい思い出だ。那覇に着いてからディーラーに直行し、ポルシェを引き取った。ポルシェもちょうど1年ということになる。クルマ必須の沖縄で、すんごい走行した。関西でフェラーリやアストンマーティンを乗っていた時の年間の走行距離を、1ヶ月で超える。3回オーバーヒートで入院したが、今は快適・快走。燃費は悪いが良いクルマじゃ。

新居の鍵の引き渡しは3月5日だったので、しばらくセカンドハウスにいたが、この日から沖縄ライフが始まったのだ。セカンドハウス(多拠点ライフ)と定住は全く異なる。住み込んで分かったことの方が多い。

「やっぱムリ」となって本州に戻っていく移住者も少なくないらしいが、我々の場合は逆だった。こんな良い環境にいると「戻るのムリ」となった。北谷に遊びに来てくれた友達の中には、「これまでよくあんな所(東京や大阪)で生活してたなぁ」と、移住を考え出した人もいる。仕事や家族の関係ですぐに住む場所を変えることができない人の方が多いだろうが、住む場所を変えるというのは大切なことだと思う。私もここに来て人生が変わったが、ここに永住することはないと思う。いつでも住む場所を変えれるように、あらゆる備えはしているつもり。先のことは分からんが、当面は沖縄と北谷での生活を楽しみ尽くすのみ。


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毎週誰かが沖縄に来てくれる。
今日も学生時代からの友達が来てくれた。


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那覇の『島ノ飯 みなもと』という和食のお店にて。このお店、先週も来たのだが、気に入ったので2週連続で来た。この1年でリピートしたお店も随分と増えた。



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何を食べても美味しいお店だが、〆の「イカ墨と島ダコの釜飯」も美味しかった。店の人から「余ったらおにぎりにしますのでムリしないでください」と言われたが、底なしなので全部食べた。大きなお茶碗3杯分。余裕。


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2月末をもって、これまで支援をしていた企業との契約が満了した。財務担当役員から「弊社の未熟な経理部に親身にアドバイスを頂きまして、本当にありがとうございました」、「毎回目から鱗のご提案で、発想の転換を求められることばかりで大いに刺激を受けました」という連絡を頂いた。毎回、契約満了の時は若干の寂しさもあるが、このような評価を頂けることは嬉しい限りであり、最高の報酬だ。契約満了となっても、お付き合いは続けていきたい。

3月からまた新しいお客様が増える。うち1社は沖縄でのIPO準備会社。初の沖縄クライアントになる。沖縄での起業とIPOに貢献したいと思っていたので、期待を超える結果を出せるように、またコツコツとやっていこうと思う。


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今日会った友達が、私が一番好きな西宮の洋菓子店「TSUMAGARI」のクッキー詰め合わせをお土産に持ってきてくれた。何を頂いても嬉しいが、TSUMAGARIは特に嬉しいね。さすが旧友。好みをよく知ってはる。


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日本中の人が発売を待ち焦がれていた『わが投資術』を読んだ。


わが投資術 市場は誰に微笑むか
清原達郎
講談社
2024-02-29



2005年に公表が最後となった長者番付で、「タワー投資顧問 運用部長」(サラリーマン)の清原達郎氏が約100億円を稼いで日本一となり話題となった。その清原氏は、その後、喉頭がんになり声を失い、年齢を重ねエネルギーも情熱も失っていき、昨年「引退」したらしい。25年間のヘッジファンドの運用で致命的なミスもたくさん犯してきたという清原氏が、投資での成功・失敗等の経験を綴ったのが本書。

「役に立たない訳がない」のは分かっていたが、めちゃくちゃ面白かった。

以下、私のメモです(本書の文言を若干編集しています)。少し長いですが、備忘録として残しておきます。

●大多数の投資家と違う考えでいようと思うなら「常識を疑う」。「嘘か本当かは知らんが、とりあえずそういうことにしといてやろうか」という態度で生きていくしかない

●もっともらしい常識でも、99.99%正しいとは思っても、100%正しいと思うのは有害

●大多数の投資家の判断に強いバイアスがかかっていれば投資のチャンス

●投資家はマクロ(為替、金利等)で勝つのは非常に困難だが、ミクロでは勝てるチャンスが多い

●何かに時間を使いたければ何かに時間を使うのをやめなければならない(多くのアナリストがフォローしているような株のリサーチは原則しない)

●個人投資家が日本の大型株に分散投資したいならTOPIXのETFが一番合理的

●PBRは役に立たない(純資産は解散価値ではない)

●見るべき指標はネットキャッシュ
 ・ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%−負債
 ・ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ÷時価総額

●頻繁に売り買いするのが趣味の人はバリュー投資は向かない。最低2倍は狙うべき。

●マザーズ(現グロース)は、中身が冴えない割には高PER銘柄が多く、最悪の市場

●「株式投資の才能」なんてない。あるのは「自分の失敗からどれだけ学んだか」だけ。

●確実に儲かる投資もない。儲かる確率を上げていくしかない。

●難しい確率を勉強するなど株式投資には不要。興味を持った会社のHPを眺めている方がよっぽどマシ。

●買いのチャンスは一瞬。コロナのパニック時も、買いの絶好のチャンスは2020年3月19日の14時から引けまでの1時間だった。

●人類がどんなに悲惨な目にあおうが、相場がそれを織り込んで暴落したら「買い」しかないのですよ

●相場というのはmagnitude of surprise(驚きの程度)に反応する

●ESG投資はナンセンス。EやSに(投資顧問会社が)口をはさむべきなのか?

●行き過ぎたESGの議論のために「統合報告書」とか「サステナビリティ・レポート」とか企業にとって無駄なコストが増えすぎ

●くだらない株主提案、ふざけた株主提案が多すぎる。提案一件につき100万とか200万とか取ればいい

●私(清原氏)のボヤキですが、(内需が縮小し)海外でビジネスをやっていかなければいけないのに、日本人はここまで英語が下手でどうするの?

●何かをやろうと思えば何かを削らないといけないと思うのですが、くだらない国語の授業を削るべき。小林秀雄の文章は何が言いたいのか全く不明。日本の国語の授業は「非論理的な思考」の訓練の場みたいなもんだ。


ちなみに、長者番付1位になった後、元モデルという背が高くスタイルがいい女性がアポなしで、5000万円もってやってきたらしい。受付で断ったらしいが。そういうこともあるんだね。

日本風力開発の粉飾決算を金融庁に告発したのは清原氏だという話は驚きだった。ヘッジファンドをやっていた25年で金融庁に不正会計を告発したことは2回あり、もう一方は、より規模の大きな粉飾決算だったが監査法人が問題視しなかったこともあり何事もなく何年も経っているとか。どこ??

沖縄移住365日目 〜 人間関係の真実、愛とためらいの哲学

okinawa

沖縄に移住して365日目。
あっという間の1年だったなぁ。

移住して本当に良かった。人生が変わった。
もう戻れない。戻る気ゼロ。




okinawa

皮がむけてた。
バリ焼けだな。




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1年前は沖縄に友達が3人位しかいなかったが、人脈が蜘蛛の巣状に広がっていった。波動が合う人は引き寄せ合うのだ。逆には波動が合わない人は反発し合って勝手に消えていく。それが人間関係の真実だ。但し、縁は自分から作っていかなければならない。じっとしていて人間関係が築かれることなんて、ない。

今日、北谷に住む不動産投資家を食事に誘った。年上の方で、投資歴・投資額は私を遥かに上回り、ホテル開発や事業投資もされている。金融機関にも顔が広い。これから私が沖縄で不動産事業を展開していくにあたって、この方の知識と人脈にはすがらなければならない。こういう点と点の繋がりが、一瞬で蜘蛛の巣のように無数の線となって広がっていくのだ。これが人の脈というもの。脈がある人には「地球上のどこにいても会いに行く」というスタンスだが、必要な人は意外と近くにいるんだよ。



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愛とためらいの哲学 (PHP新書)
岸見 一郎
PHP研究所
2018-03-09



先日紹介した『つながらない覚悟』『孤独の哲学』の関連本。

いずれも真の人間関係を教えてくれる良書。

恋愛における対人関係は、他の対人関係と基本的に同じ。交友関係を築けない人にとって、真の恋愛関係を築くことは難しい。恋愛の相手とのつながりを強制する「支配・依存関係(共依存関係)」にある人が多いと思うが、著者は、それを「偽りのつながり」であり、自分に自信がないか、自分にしか関心がない証拠であるという。

では、本当の愛とはなにか。著者はいう。それは、たとえ相手から愛されなくても、相手を愛することなのだ。相手から感謝されなくても、自分に価値があると思えることなのだ。相手の存在が、自分の存在を強めてくれることなのだ(詳細は第3章参照)。

相手に強制できないのは、愛と尊敬の2つである。「私を愛して!」というのは根本的な誤りである。誰を愛するかではなく、いかに愛するかを考えなければならない。つまり、「愛は技術」なのだ。エーリッヒ・フロムのいう「Art of Loving」なのだ(詳細は第4章参照)。

人は一人では生きられず、他者との繋がりの中で生きていく。恋愛関係(特に婚姻関係)が、他の対人関係と違うところは、人生の主語が「私」ではなく、「私たち」になることである。真の愛を生き始めた時、私たちは不安にも孤独にもならず、支配も依存もせず、相手との繋がりを感じながら、(本当の意味での)「自立」した幸せな人生を生き始めることになる。

岸見一郎氏の本を3冊続けて紹介した。どれも似たようなことが書かれているが、どれも大切なことばかり。『嫌われる勇気』のように優しい文体で書かれているが、熟読すべき深い内容だと思う。

バリ島から大阪に戻ってきてYouTube Live  〜 孤独の哲学

osaka

深夜便で関空に戻り、ホテルに荷物を預けて、神戸の美容室へ行き、再び大阪に戻って、本年最初のYouTube Live! おまっとさんでした!

3ヶ月ぶりの開催。ニャンさんとも、スタッフの皆様とも、3ヶ月ぶりの再会。YouTubeを始めてから、こんなに間が空いたことはなかったね。まぁ、ムリなく継続していきましょ。

今日も、事前に頂いた質問に答えながら、ウダウダとトークをしていった。

《Q》年明けから旅によく行かれていますが、今年行きたい場所は他に決めてますか?
《A》具体的には決めてませんが、国内の行きたい所を再度ゆっくりと廻りたいです。

《Q》本をたくさん読まれていますが、読みたい本はどうやって見つけていますか?
《A》「キーになる本」(key book)を起点にして、クモの巣状に関心を広げていくように本を選んでることが多いです。自分の中にそのクモの巣を何個も持ってる感じです。

《Q》2024年、新たに始めたいことやチャレンジしたいことはありますか?
《A》チャレンジといっていいのか分かりませんが、中型バイクを購入しようかと思っています。二輪は約30年ぶりです。

《Q》武田さん流、「引き寄せの法則」を教えてください! 願望実現の力凄すぎます!
《A》日々強く想うだけです。ノートに書いて日々見返すことをオススメします。書いたものは叶い、書かないものは忘れます。

《Q》武田先生が、「生きてるな〜」っと思う瞬間ベスト3は何ですか?
《A》旅行、音楽、運動かな。


今回は、本の話で熱くなったような気がします。
しばらくアーカイブを残しておきますので、興味あればご覧くださいませ。


▼閲覧は画像をクリックしてください
youtube live



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YouTube Liveでも紹介した岸見一郎さんの『孤独の哲学』は、先日紹介した『つながらない覚悟』との関連本であり、どちらも真の人間関係を教えてくれる良書。







世の中には「支配・依存関係」になければ孤独を感じる人が多い。しかし、このような孤独は克服できない。不安・寂しさを癒やすために、支配・依存を繰り返す。相手は誰でもいいのだ。孤立を恐れるため「偽りのつながり」を続け、いつも他者の評価に一喜一憂する。

しかし、互いに自立している者同士の関係が「真のつながり」であり、そのような結びつきの中で孤独を感じることはない。むしろ、自分自身に引きこもることにより心の平安を得ることができる。これを哲学者三木清は「知性に属する孤独」といい、本書でも引用している。

結局のところ、両者の違いは、自分の属する人間関係以外を「敵」とみなすか、「仲間」とみなすか、の違いともいえる。他者を「敵」とみなすから、自分のコミュニティ内でのつながりを強制し、共依存関係を作り上げる(支配・依存関係が生まれる)。皆を「仲間」とみれば、依存する必要はなく、つながりを強制する必要もない。いつでも他のコミュニティに入っていける。

どちらが幸せなのかは言うまでもない。が、おそらく日本人の大半は共依存関係(支配・依存関係)にあり、SNSがそれを加速させ、「偽りのつながり」にいることが幸せだと錯覚している。

孤独であることを自分の意志で選べる自立した人間で在りたいものだ。


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【お知らせ】

●次回のYouTube Live は、以下の日時にお送りします。

2024年4月21日(日)20:00〜 21:00頃

テーマ未定(募集中)


●2024年最初の 黒字社長塾 in 沖縄 は、以下の日時で開催します。

2024年4月20日(土)13:00〜 18:00

テーマは「マネジメント」。今週中に募集開始します。

ぼんやりの3連休、つながらない覚悟

chatan

気分を変えようと、いつもと違うコースをジョギングした。

アメリカンビレッジの横にある北谷公園(北谷球場)で中日ドラゴンズがキャンプをしているので、練習が始まる前から青い服を着たファンが多かった。群れを避けるようにジョギングした。



chatan

選手の宿泊先のヒルトン前はすいていた。
ジョギングするには気持ちが良い場所。


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3連休は特に予定がなかったが、1日くらいドライブしようかと、東海岸へ向かった。

まずは沖縄そば屋へ。

うわちち


近所に住む知り合いが、「沖縄そばで一番好き」と教えてくれた『うゎちち』へ行ってきた。「うゎちち」とは沖縄の方言で「天気」という意味らしい。

以前、「沖縄そば屋の店主がオススメする一番美味しい沖縄そば屋ランキング」みたいなローカル番組をやっていたのだが、沖縄中部でNo.1に輝いたのがこの『うゎちち』だったのだ。


うわちち

麺もスープも好きだが、炙り軟骨がたまらん。
単品でも頼める。単品だとわさびと一緒に食べる。これがまたたまらん。


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食後、そのまま東海岸へ向かい、浜比嘉島へ。
沖縄本島と橋で結ばれているので車で行くことができる。


平安座島

浜比嘉ビーチ。
最高の景色。



平安座島

浜比嘉ビーチにある「413カフェ」へ。



平安座島

食後のデザートに何か…と思ったのだが、デザート系は売り切れ。残念。

海を眺めながら、左手に本、右手にホットコーヒー。

こういうぼんやりの時間が好きだ。




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つながらない覚悟 (PHP新書)
岸見 一郎
PHP研究所
2023-12-16



『嫌われる勇気』の岸見一郎さんの新刊書『つながらない覚悟』 (PHP新書)

この1ヶ月で4〜5回転読んだ。

打ちのめされた。

「対人関係のあり方について特に意識していなければ、対人関係は依存支配のどちらかである」(P98)。

自由を放棄して服従して生きていくのか、はたまた、他者との繋がりを強制して自尊心を満足させるのか。

もちろん、このような関係は「偽りのつながり」である。

本書で述べているのは、「依存・支配関係からの脱却」であり、「不服従の勇気」である(P106〜)。

では「真のつながり」とは何なのか。

本書は、他者とのつながりを離れて一人で生きていくことができない中で、他者とどうつながっていくのかという生きていく上で最も大切なことを教えてくれる。

これまで著者 岸見一郎さんの本を10冊位読んできたが、本書がダントツベスト。

プロ野球キャンプ、じゆうがたび、

okinawa

2月1日。沖縄完全移住12ヶ月目突入。


okinawa

今日からプロ野球のキャンプが始まる。
北谷は中日ドラゴンズがキャンプイン。
町をあげての歓迎モード。
今日から青い服を来た観光客が北谷に押し寄せてきた。


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北谷球場周辺も青い旗がはためいていた。
今年から中田翔がドラゴンズ入りしたんだったね。


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ちょうどジョギングしている時間に、選手が球場入り。
球場周辺は、多くのファンとマスコミが待ち受けていた。
色紙を持ったファンも多くいた。


okinawa

キャンプ開始前から球場に入ることができた。入ってみると、既にファンがキャンプ開始を待っていた。私はジョギングの途中だったので2〜3分で退席した。

キャンプ期間中は、多くの観光客が沖縄にやってくるらしい。週末の飛行機は満席だとか。球場周辺もレンタカーだらけ。公式戦ではないのに、すごい人が移動するんだね。北谷の飲食店にも、多くの観光客や監督・コーチ・選手がやってくるらしい。かなり経済効果がありそう。沖縄プロジェクトが開始したら選手も来てくれるだろうか。楽しみだね。

私は小さい時からタイガースフリークなので、明日、宜野座へ行こうと思う。



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じゆうがたび (幻冬舎単行本)
宇賀なつみ
幻冬舎
2023-02-22



フリーアナウンサー宇賀なつみさんのエッセイ。

繰り返して読みたくなるエッセイに久々に出会った。

旅のエッセイでもあり、宇賀なつみの半生を綴ったエッセイでもある。

人前に立つ仕事をしていながら、「こう見られたい」を捨て、完璧も捨て、「私は私のまま」で、何も恐れず全部さらけ出して生きていく姿にとても共感した。

人生において大事なことに気づくのは、いつも旅の途中であり、旅を優先しながら「余白」を見つけ、自分を満たしていく生き方にも共感した。

イビザ島での旅行で「スイッチが入ってしまった」という点は一番共感した。そうでなくちゃ。

宇賀さんのこと、あまり存じ上げていなかったが、好きになった。彼女のように自分の心に素直に自由に生きている人は最高だね。

夢中になれること、意味を感じられること

chatan

1月最終日。早い。

もうすぐ沖縄に完全移住をして1年。
日々ルーティンを繰り返しているのみ。
ジョギングし、筋トレし、2時間だけ仕事し、読書し、日が沈んだら食事し、ブログ書いて、寝る。

同じことの繰り返しのような簡素な生活であるが、同じ日は1日としてない。すべてはその時にしか経験・体験できないことであり、新しいことである。出会いがあれば別れもあり、喜怒哀楽もある(怒は殆どない)。

今日は、2つ契約しているジムのうち家から遠い方のジムへ行った。とにかくデカいスポーツセンター。ジムだけでなく、ヨガスクールも、サウナも、岩盤浴も、プールも、テニスコートも、ゴルフ練習場も、バッティングセンターも、ボーリング場まである。今日は筋トレをした後、サウナに入り、バッティングセンターでコイン2枚分(50球)かっとばし、大汗をかいて帰った。清々しい。

Perfect Daysだ。


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メンタル脳(新潮新書)
マッツ・ヴェンブラード
新潮社
2024-01-17



『ストレス脳』『スマホ脳』『運動脳』等のベストセラー連発の精神科医アンデシュ・ハンセン氏の最新刊『メンタル脳』を読んだ。

『ストレス脳』のティーンエージャー版ということで、内容は『ストレス脳』と似ているが、良書だ。

帯にもあるように、現代人のメンタルは「史上最悪」である。鬱も多い。孤独者も多い。引きこもりも多い。自殺も多い。それはなぜか、どうすれば幸せになれるのか、本書で詳述されている。

本書に書かれていることを、かなり乱暴に要約すれば、

●人は「他の人間」と連携しなければ生きていけず、幸せの源泉は「他の人間」であるが、「他の人間」と比べすぎ(特にスマホ、SNSを見すぎ)。

●人は幸せを忘れるほどに夢中になれることをやった方が幸せになれるのに、幸せだけを追い求めすぎ(意味を感じられることに力を注ぐべき)


逆説的に思えるが、長い人類の歴史の99.9%以上はそうやって生きてきた。不安や鬱は、病気ではなく、脳が何かおかしいと察知したことによる防衛メカニズムなのだ。狩猟採集民のような生活に戻ればいいのだ。

夢中になれて、意味を感じられることをする。それが結論。

同じことの繰り返しのような簡素な生活の中に、幸せはあるのだ。

経営者の集い

chatan

沖縄移住336日目。
この数日曇り空が続いていたが、やっと晴れた。
25℃。Tシャツでも過ごせる。


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東京の大学で非常勤講師をしている公認会計士の友達が、「教え子に沖縄出身の大学1年生がいて武田さんと話したいと言ってるので、一度話してやってくれないか」という連絡があり、Zoomでお話しした。学生の間に起業を含めてやりたいことがたくさんあるらしいが、そんな状態でどうやって公認会計士試験の勉強のモチベーションを維持したらいいのかというような相談だった。

人生のどこかで、「あらゆるものを犠牲にしてでも、何かに真剣に打ち込まなければならない時期」というものは必要であり、その時期にライバルと付けた差は永遠に埋まらないと思う。その時期をいつにするのかという問題ではないか。その時期が今だと思うなら、1〜2年死ぬ気で勉強したらいいと思うし、今じゃないと思うなら違うことをやればいいと思う。ジェネラリストではなく、プロフェッショナルとして生きていきたいのであれば、「何かに真剣に打ち込まなければならない時期」は絶対に必要だと思うよ。

但し、私の経験上の話だが、「あらゆるものを犠牲にしてでも、何かに真剣に打ち込まなければならない時期」に一番遊んでたから、あまり恐れなくていいと思う。遊べるよ。

そんな話をしたら、すんごいモチベーション上がったみたいで、画面の向こうで思いっきりテンション上がっていた。

チバリヨー!

沖縄に帰省したらお会いしましょうね。


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毎週誰かが沖縄に来てくれる。
今日は東京から経営者仲間がやってきた。極寒の東京からめんそ〜れ!
かんぱ〜い!

さりぃ

那覇牧志にある沖縄料理『さりぃ』にて密談。はじめて来るお店だったが、すんごい満足度の高いお店だった。コース料理は全品驚きの美味しさで、ペアリングで出してもらった日本酒・ワインも店主のこだわりがすごかった。こういうお店は好きだ。リピ確定。



さりぃ

半年ぶりの集い。話は尽きず、久しぶりにハシゴ酒をした。波動が合う仲間との時間はいいね。楽しい。笑いが止まらん。

来沖の経営陣は、明日から北谷でリモートワークをするらしい。いいですな。1月の沖縄は観光客が一番少なく、ホテルも一番安いので、穴場だと思う(2月はプロ野球のキャンプが始まり混むらしい)。

また定期的に集まりましょう。


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日本には素晴らしい所がたくさんあるが、「小さく、古く、イケてない市場」(P268)であることは認めた方がいい。

「自分にしかできないこと」を追求し「自分と違う強みを持つ最強の仲間」を創ることが、成功の条件として挙げられているが(第4章参照)、自分よりすごいヤツは海外の方が多いことは言うまでもない。

衰退後進国でお山の大将になるな。
最初から世界を見ろ。
英語しろ。
行動しろ。
キーパーソンに会いに行け。

そんな本だった。

おっしゃるとおりだ。

沖縄プロジェクト始動!

okinawa

今日は曇り空。

いつもより気温も低い。といっても16℃くらいあるのだが、25℃の世界から16℃まで下がると、凍え死にそうなほど寒く感じる。よくこんな日に海に入るなぁー。

今日は寒すぎてジョギングする気になれなかったので、ウォーキングに変更。夏男は暑い方が好きだ。


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北谷に移住した時からずっと不動産を探し続けており、何度もめげそうになったが、遂に最良・最強の物件を引き寄せた。

沖縄県民150万人が求めている高級和食店を北谷に開業すべく、急遽秘書ちゃんの旦那さん(ワッシー)を沖縄に呼んだ。シェフの視点で物件を見て欲しかった。


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場所も広さも間取りも条件も完璧。元々飲食店が入居していたので、上下水・トイレの配管の位置も完璧。ナンの問題もなし。

ワッシーは早速寸法を始め、頭の中で店の見取図を描き始めた。

私は、「投資はするが口は出さない」と決めているものの、これまで数百の和食店や不動産を見てきたので多少の口出しはした。VIPが来るので個室を作って欲しい、個室の席数は8席に、ワインセラーを見える場所に、窓ガラスは一面ガラスに、窓の向こうに竹を、入口はスライドドアに、茶室を入口から見える場所に…などなど。言い過ぎ?

最後はワッシーが決めれば良い。ワッシーも長年料理一筋でやってきた経験から、私とは違う視点でイメージを膨らましていた。良いものができそうな予感しかない。


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内覧のあと、ワッシーの希望で、『Sandbox Burgers』でランチ。


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激うま。


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食事をしながら、ワッシーが見取図のイメージをカタチにしていく。
私は頭の中で収支計算をしていく。

あとは弾を撃つのみ。


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ランチの後、これもワッシーの希望で『ZHYVAGO COFFEE』へ。『Sandbox Burgers』も『ZHYVAGO COFFEE』も、ブログやInstagramで紹介しすぎて、読者の間でも有名店になってきた。このブログの読者の方でも、SandboxやZHYVAGOに行ったことがある人は多い。嬉しいことよ。

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ワッシーと美味しい珈琲を飲みながら、今後の戦略会議。

オーナーと契約し、設計会社、内装業者と詳細を詰めて、工事に入り、家具・器具・食器類を揃えて、人員を募集し…と、やることはてんこ盛りだが、夏には開業させたい。沖縄本島のVIPが集まる場所にしたいね。「そういう店を求めてた!」と言ってもらえるような店を。

大好きな北谷を盛り上げたい。


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毎週土曜日は花火。
寒くても関係ない。
どんどん盛り上がれ!


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多拠点ライフ
石山アンジュ
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2023-08-11



朝8時のTV番組『羽鳥慎一モーニングショー』にコメンテーターとして出演されている石山アンジュさんの本。タイトルに惹かれて読んだ。

『多拠点ライフ』といっても、かつての私のように大阪と沖縄のデュアルライフのようなことを指しているのだろうと思ったが、読みすすめるとレベチだった。著者は、自ら多拠点ライフを送るガチの多拠点生活者であり、政府や自治体にも入り込んで多拠点生活をする人の普及拡大を議論する委員なども務めている。実家もシェアハウスで、小さい時から家の中は常に外国人がいるという生活をしていたらしい。

これまで多くの日本人は、1つの家、1つの職場に「定住」し、モノを「所有」し、資源を「集中」させてきた(これを著者は「積み上げていく人生」と言っている)。この価値観が徐々に崩れていき、コロナを機に一気に変わった。複数の仕事や家やコミュニティを持ち、モノを「シェア」し、資源を「分散」させるという選択肢が大衆化したように思う(これを著者は「分散していく人生」と言っている)。このような価値観の変化により、都市集中型の社会モデルも変化し、地方分散型へ移行している。それは単に移住したり、別荘を持ったりということにとどまらず、著者の提案する「多拠点ライフ」へと変化している(らしい)。「多拠点ライフ」の最大のネックは、子供の学校をどうするかという点だと思うが、デュアルスクールを取り入れている自治体もあるという。政府・自治体がこういう動きをすれば、もっと人は流れるだろう。

著者は「多拠点ライフ」でいかに幸せを手に入れることができるかということを詳述しているが(第2章参照)、ここは移住組の私も共感することばかりであった。大都会の中で「定住」「所有」「集中」する鳥籠の中の生活を離れると、どれほどの自由があることか。著者はそれを「余白」がある贅沢と表現しているが、これは「積み上げていく人生」を送っているとなかなか理解できないことではないだろうか。住む場所を変えるということは、さらなる幸せを手に入れるために必要なことだと思う。

秘書ちゃんファミリーも来月には沖縄に移住してくるのかな。楽しみだね。一緒に楽しもうね。

人の幸せではなく、自分の幸せのために生きろ

リッツ・カールトン沖縄

リッツ・カールトン沖縄での翌朝。
遅めの朝食を取り、レイトチェックアウトの16時までのんびりと過ごした。音楽を聴いたり、読書をしたり、先日受講したセミナーの振り返りをしたり。

セミナーってものは、受講時の学びや気付きよりも、受講後の振り返りと実践の方が10倍大事。インプットよりアウトプットの方が100倍大事。アウトプットはインプットを超える。セミナーに何度出たとか、知識あるとか、たくさん本を読んでるとか、そんなことを自慢して、全く行動せず、コンフォートゾーンから抜けられない人は哀れだ。一歩踏み出さなければ何も変わらない。行動の先にしか習慣なし。習慣の先にしか結果なし。願望を超えるのは習慣のみ。

パートナーとチェックアウトの時間まで有意義に使った。振り返りの質が人生の質につながると思う。インプットに割く時間よりも、ノートに向き合う時間を大切にしたい。


リッツ・カールトン沖縄

プールは閉鎖中。
プール開きは4月からかな。


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リッツ・カールトンから帰る途中にある道の駅に立ち寄ったら、もうパッションフルーツが売っていた。沖縄では2月から7月頃に生産されるらしいが、ちょっと早めに収穫できたんだね。まだ在庫が少なくて高かったけど、半年ぶりに購入!

沖縄に移住して、ハマったものの一つだ。

パッションフルーツ



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下の記事、ネットから拝借した。かなり前にも見たことがあるので、随分前のものだと思う。ベトナム留学生から見た日本人は、勤勉で経済的に豊かだが、疲れていて笑顔がなく、自殺が多い。「日本人は何のために頑張っているのか」「幸福とは何なのか」と問うている。

幸福とは
([出所]ネットから拝借した。出所不明。)

まさに、今朝、リッツ・カールトンで自分に投げかけた問いである。

「生きる目的」とは何なのか
「生まれてきた目的」とは何なのか
「幸せ」とは何なのか
「成功」とは何なのか
「働く目的」とは何なのか
「勉強する目的」とは何なのか…


すべてノートに定義をすべきだと思う。すべては強い「目的」に突き動かされなければならない。「目的」が曖昧だから、行動が曖昧なのだ。やる気がでないのだ。モチベーションが湧かないのだ。結果が出ないのだ。疲れるのだ。笑顔が出ないのだ。不機嫌な顔になるのだ。人を愛せないのだ。孤立するのだ。死にたくなるのだ。


「他人の目的」を生きているから、面白くないのだ。しんどいのだ。つらいのだ。

「自分の人生の目的は〜である」と言える人と言えない人では、幸福度は雲泥の差だと思う。


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こちらは、一昨日(1/23)の日経より。

幸せとは

「誰かと競うためではなく、見せびらかすためでもなく」
「内面の生活さえ豊かならば人は幸福でいられる」

他人と競わず、他人と比較せず、他人を支配せず、他人を恨まず、他人に依存せず、心の底から自分らしく生きていれば、自然と笑顔になり、幸せになれるはずだ。「パーフェクト・デイス」の役所広司扮するトイレ清掃員のようにね。ちなみに、この映画、最近の観た中で一番好き。超オススメ(役所広司は、この映画で日本人として2人目のカンヌ国際映画祭 主演男優賞を受賞)。

人は人。過去は過去。トイレ清掃であっても、どんなことであっても、いまを精一杯生きること。それが その人にとってのPerfect Days


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NHKで放送された『最後の授業 吉岡秀人』が文字起こしされ書籍化された。すごく良い番組で何度か見返したほど。書籍版は未放映分も収録されているということで、書籍でも読んだ。

人生の『最後の授業』に何を語りたいか。

稀代の医師 吉岡秀人先生が若者に向けて淡々と語ったことは、こういうことだった。

自分には価値があると思わない人間が、なぜ人の価値が分かるのか。
自分のことを大切だと思えない人間が、なぜ人を大切にできるのか。
幸せってものが分かっていない人間が、なぜ人を幸せにできるのか。
まず自分のために生きろ。



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結局のところ、他人の目なんて気にせず、他人(特に身近な人)の期待に答えようなんて思わないことだね。自分らしく、自分の目的のために、自分の幸せのために、いまを精一杯生き、生を楽しむのみ。

人の幸せではなく、自分の幸せのために生きることだね。
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プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表
●関西学院大学 非常勤講師

武田雄治


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