公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

おすすめの本

やりたいことをやり尽くせ!

先日、巷では「成功者」といわれる人たち数名と食事をした。集まった人たちの総資産は100億を下らない。会話は「教育」の話になった。それぞれが登ってきた道は皆違うが、ここにいる人たちは学生時代に優等生だった訳ではない。高卒の人もいた。むしろ「学校教育(義務教育)は無駄だった」と思っている人ばかりだった。

私はブログでも度々書いてきたが、日本の義務教育は教育ではないと思っているし、日本の教育者を信頼していない(すべての教育者関係者がダメだとは思わんが、総じて教育者としての資質などないと思っている)。封建的で横並びで、出る杭を伸ばすのではなく、個性を叩きのめす。特に、私の中学3年間は、最低な教育者のもと、まるで囚人にされたかのような苦痛の毎日を送っていた。運動場に二宮金次郎像がある学校に通っていたのだが、事あるごとに「講話」のようなものを読まされる。大人も子供も考えることを放棄し、道徳を他人任せにしている。そして、体罰、暴力が平然と行われる。「これのどこが教育なのか」と、中学生の頃から教育者を見下していた(だから教育者から徹底的にイジめられた)。

知人の薦めで、堀江貴文さんの『将来の夢なんか、いま叶えろ。 』という本を読んだ。この本も日本の学校教育(義務教育)を痛烈に批判しており、共感することばかりであった。

本来の教育とは、自分自身の決断のもとに行動する意思を養うものである(P37)。千代田区立麹町中学校の工藤勇一先生が、教育とは「自律」する力を身に付けさせていくことだ、と述べているのと同じだろう。私も、それが教育だと思う。しかし、いまの教育現場では反対のことが行われている。家庭でも学校でも、あらゆることに対して「○○してはダメ」と禁止事項を並べ、子どものやる気・没頭力を奪い取り成績も個性も「オールB」の子どもを作り上げる。戦前戦後から、子どもを偏差値・学歴で人を評価してきたが、そんなものはホリエモンに言わせれば「オワコン」(終わったコンテンツ)なのだ。

ホリエモンはかつて『すべての教育は「洗脳」である』という著書も上梓されており、ここで「旧態依然とした学校教育の中で、日本人は洗脳されて」おり、「自分の可能性に蓋をすることを推奨する恐ろしい洗脳」が現場で堂々と行われていると書かれている。今でも状況は変わっていないだろう。洗脳されているから、それがおかしいと気付かない。ひとつのことに没頭することは「悪」で、「オールB」が評価されるシステムなので、本当にやりたいことも出来ないし、主体性も発揮できない。

ホリエモンは、子どもたちの可能性を引き出すため、通信制高校のサポート校「ゼロ高等学院」(ゼロ高)と学校を立ち上げたらしい。本書の後半も「ゼロ高」の話が書かれており、ゼロ高生7名が登場する。この7名を見て、主体性を発揮するというのは彼らのような人のことだと思ったし、自己実現はこの先にあるのだと思う。

今日の食事会で集まったメンバーは、全員が一般世間から見るとアウトローな人ばかりだし、変態ばかりであるが、なにかひとつのことに10年、20年とたゆまぬ努力をしてきた人ばかりでもある。偏差値や学歴や職歴なんかじゃなく、そういった努力の結果として高め続けた自分のバリューが人生の結果を作っていった。

古い価値観を捨て、「オワコン」を捨て、自分の才能の原石を磨き上げる努力をしなければ、そんじょそこらのジェネラリストで終わってしまうと思う。そういう価値観のパラダイムシフトを起こす必要があるし、そういう教育が必要だと思うし、そういう教育に携わりたいと思う。

「夢中になって、楽しい気持ちに罪悪感を感じることなく、遊び尽くせ!」(P230)

「やりたいことをやり尽くす。それが本当の勉強だ!」(P249)










「表現における身体性」

昨日の続き。

相手をありのままを理解するために、「人に関心を持つ」のではなく、「人の関心に関心を持つ」ことが大切だということが書かれている本を取り上げたが、関連して、もう一冊紹介したいのが、『「言葉」が暴走する時代の処世術』 (集英社新書)という本。

以前このブログで紹介した山極寿一著『スマホを捨てたい子どもたち』 (ポプラ新書)の著者 山極寿一先生と、爆笑問題の太田光さんとの対談本。お笑い芸人との対談本なんて普段は見向きもしないが、この2人の対談にはとても興味があった。爆笑問題が10年以上前に番組収録で京大を訪れた時からの縁らしい。

山極先生は、アフリカでゴリラと生活をしていたゴリラ研究家。太田光さんは、引きこもりで誰とも喋らない学生生活を送った漫才師。両者に共通するのは、今でもスマホを持っていないということ。

この2人の対談の中で、山極先生が「表現における身体性」というコトバを何度か使っている。相手を理解するためには「言葉」だけでは限界があり、相手の顔を見て表情や表現を駆使しながら伝えなければならないということを、「身体性」といっている。LINE等のネット上での会話は、お互いの顔付きや反応を見ることができない。「言葉」だけに反応しなければならないから、相手の気持ちを100%理解することもできないし、信頼関係を構築することもできないし、時には炎上する。

「人の関心に関心を持つ」ことに加えて、「表現における身体性」も忘れずに、大切な人を大切にしていかねばと思う。LINE依存から抜け出そう。




「言葉」が暴走する時代の処世術 (集英社新書)
山極寿一、太田光
集英社
2019-12-17

自分の人生を作るのは自分

本当の自分に戻り幸せになろう

このブログで「人生は所詮フィクションだ」と何度も書いてきた。完璧な人間なんていないように、完璧な人間関係なんて存在しない。完璧な人生なんていうのも有り得ない。何が起こるかなんて予測不能。不条理で理不尽なことばかり起こるし、全てのものは移ろいゆく。諸行無常。だから、私は誰にも期待していないし、神に祈ることもない。一切なりゆきで、あるがままに、「いまここ」を生きていこうと思っている。

人生はそういったフィクションの集合体から編集されていると思っているから、第1章が終われば第2章が始まり、上巻が終われば下巻が始まり、本編が終われば続編が始まり、番外編も特別編も始まり、さらに、ひとつの物語と並行して別の物語が展開するとも思っている。そうやって、自分の中の複数の人格がパラレルワールドで生きている。

「人生は未完のフィクション」だが、空虚に生きている訳じゃない。移ろいゆく人生の中で、「自分の物語」を作り上げるのは自分であり、その主人公も自分なのだから、楽しいフィクションにしてやろうと思っている。楽しむことに躊躇したくない。楽しまなければ人生じゃない。

----

最近発売された『さあ、本当の自分に戻り幸せになろう』(原題 " GETTING BACK TO HAPPY" )という本はとても良い本だった。本書は、(他人の書いた物語ではなく)「自分の物語」を生きていきたいと思う方にオススメ。タイトルの通り、自分が望む人生に近づくことの後押しをしてくれる。

本書でも、「人生が予測不能であることは、受け入れなければならない究極の真理」(P298)であると述べているが、その状況の受け止め方(解釈)は無限であり、心の持ち方によって「自分の物語」は変えられる。それは、ちょっとした思考の時間を持つとか、日記を書く習慣を持つとか、瞑想する時間を持つとか、そういったことからも変えられる。

本書を読んで改めて感じるのは、日々忙しかったり、SNSで誰かと繋がっていたりすることの代償として、「人生で本当に大切なこと」や、心の平穏、健康、幸せが失われるということだ。多忙で生産性が高いことをやっていると思っている時間が、実は最も注意散漫の時間だったりする(第2章参照)。忙しさや執着などを手放して、残ったものが本当に大切なものであるはず。幸せとは何かを掴むことではなく、手元にあるものであなたが何をするかということだから(第5章参照)。多忙が美徳という思考から余白は生まれないが、楽しむことを優先する行動からは無駄は生まれない。「自分の物語」を描くには、生活や心に余白を残し、自分の内なる声に耳を傾け、自分に的確な質問をし、思考を変えなければならない

もうひとつ、本書を読んで強く共感したのは、人それぞれに、自分とは異なる、複雑で途方もない物語があるということ(第5章・第8章参照)。人は皆、それぞれの「自分の物語」を描き、演じている。その相手と100%向き合い、相手のありのままを理解し、尊重することが真の人間関係なのだ。良好な人間関係を保つには、努力と犠牲と妥協が必要(P258)。「こうあるべき」という自分の理想を相手に押し付けて、相手を変えようとせず、双方が「自分らしく」居られることが大切。それぞれが違ったフィクションの世界を演じているからこそ、伝える、聴く、という意識的なコミュニケーションが必要になる。それはLINEでは絶対に成し得ない。

-----

おそらく、ほとんどの人が幸せになりたいと思っているはずだが、そのためには幸せがやってくることを漫然と待っているのではなく、それを強く求め、自ら選ばなければならない。スマホを置いて、自分や大切な人を理解すること、好奇心を持つこと、愛すること、それを習慣にすること、そして目の前のことを楽しむこと、それが感動のフィクションを作るのだと思う。

人生一度切り。憎しみやストレスを手放して、楽しく派手に演じたい。


さあ、本当の自分に戻り幸せになろう 人生をシンプルに正しい軌道に戻す9つの習慣
エンジェル・チャーノフ
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2020-07-17

【YouTube更新】10分で解説 山極寿一著『スマホを捨てたい子どもたち』

YouTube更新しました。

今回は、最近読んだ本で一番共感した 京都大学総長 山極寿一先生の『スマホを捨てたい子どもたち』(ポプラ新書)を10分で解説しました。

ゴリラ研究家であり、屋久島でニホンザルと生活したり、アフリカのゴンゴでゴリラと一緒に生活したりという稀有な経験がある著者だからこそ、スマホ時代の我々に生物としての自覚を取り戻す必要性を訴えています。

「人間関係」「コミュニケーション」の在り方についても考えさせれられる一冊です。


▼閲覧は、画像をクリックしてください
書籍_スマホを捨てたい子どもたち

終戦記念日に思う

原爆ドーム


8月は戦争に関する本が読みたくなる。

最近出た『戦前・戦争』(光文社新書)という本は、古いモノクロ写真を、AI技術で色付けし、それを戦争体験者との対話や資料等を元に手作業で色を補正した当時の写真が約350枚収録されている。東大生の庭田杏珠さんと東大大学院の渡邉英徳教授がその成果をまとめたもの。

写真の色彩を得ることにより、当時のリアルな光景が見えてくる。戦前、産業奨励館(現在の原爆ドーム)がライトアップされていたことは、原爆ドームの近くに住む私の知人も知らなかったという。

「きのこ雲」の写真も収められている。爆発した直後の地上からの写真だと思われる。よくこんな写真があったもんだ。「きのこ」の形ではなく、火山が噴火した時のように爆風が天に向かって飛び上がっている瞬間の写真である。白い煙に、赤い炎が混じったような、薄いオレンジ色をしているのが不気味である。

75年前、この下でおびただしい人が核兵器の犠牲になった。

半藤一利著『原爆の落ちた日(決定版)』 (PHP文庫)は、まさにこの薄いオレンジ色の爆風の下の様子が書かれている。

爆心地から750m、福屋ビルから2、3人の友だちと逃れ出た事務員の土井貞子(21歳)は、重症を負って浅野泉邸(武田注:現在の縮景園)に向かいながら〈地獄〉を見る。

ひっくり返った電車、ずたずたに切れて絡みあった電線。石、瓦、木、あらゆるものが折り重なり、人間がその下になっている。泉邸に向かう負傷者の行列は、いちように髪が逆立ち、全身がどす黒い。

子どもが、狂ったようにケラケラ笑っている。死んだ幼児を片手にぶら下げて、母親らしい女が走る。(以下省略)


これが、原爆が落ちた日のリアル。

ちなみに上の文章に出てくる福屋ビル(福屋デパート)で撮られた写真が『戦前・戦争』に出てくる(上がオリジナル、下がカラー版)。これは原爆投下から1年経った1946年8月5日に撮影されたもの。福屋デパート屋上から東南方向を望むカップル。何を話していたのだろうか。


広島福屋デパート
広島福屋デパート


-----

日本や世界の戦争や紛争や暴力のリアルを知れば知るほど、ただ生きていることの有難さが分かる。そして人生は有限であり、いつ死んでもおかしくないとも思う。

日本から戦争はなくなったが、他人の人生に干渉し攻撃する人が、戦後より何倍も増えたんじゃないだろうか。何かあればすぐに他人を攻撃する。リンチする。祭り上げる。陰湿で生きづらい世の中になったもんだと思う。

戦前・戦中・戦後の、生きるのに必死になっている人たちの写真を見ていると、もっと自分が幸せになるために必死になって生きていくべきだと思う。他人に何かを求めるのではなく、あるがままの自分を生き抜くために。





原爆の落ちた日[決定版] (PHP文庫)
半藤 一利 、湯川豊
PHP研究所
2015-07-03




(※ 冒頭の写真は、昨年私がスマホで撮った原爆ドーム。奥に見えるT字型の相生橋は、原爆投下の際の目標点とされた。)

荒野へ

荒野へ (集英社文庫)
ジョン・クラカワー
集英社
2007-03-20


旅に出る時は、旅の本を持参することが多い。先週沖縄に行った時は、『荒野へ』into the wild)という本を持参した。誰か忘れたが、雑誌で絶賛している人がいたので。

いまから約30年前、アメリカの裕福な家に育ち、学業も優秀なマッカンドレスという青年がいた。しかし、彼は大学を卒業すると、名前を変え、貯金を全額寄付し、財布にあった現金をすべて燃やし、過去ときっぱり訣別するための旅に出る。が、アラスカで腐乱死体となって発見される。なぜ彼は、すべてを捨てて、荒野に向かったのか。綿密な取材によって書かれた本書は全米でベストセラーになり、映画化もされた。

旅には色んな出会いがある。24歳のマッカンドレスは、カリフォルニアでヒッチハイクをした際に、80歳のロン(ロナルド)という老人のクルマに乗る。それが縁で、2人は数週間一緒に生活をする。

ロンはマッカンドレスを家族のように愛するが、マッカンドレスは新しい場所へ旅立つ時が来てしまう。マッカンドレスが旅立った後、ロンは何通かの手紙を受け取る。そこには、自分より56歳も年下の若者からの「アドバイス」も書かれていた。これとても良い。

要約すると、ざっと以下のような内容。
いまの安全で、画一的で、保守的な生活をやめて、思い切ってライフスタイルを変えるべきだ。そういう生活は唯一無二の心の安らぎかもしれないが、安全な将来ほど男の冒険心に有害なものはない。生きる気力の中心になるのは冒険への情熱ではないのか。単調な安全を求めるのはやめて、常軌を逸しているようないい加減な生活をしなければならない

あなたはただそこにじっとして、新しい光を灯してくれることを待っているだけだ。なすべきことはただひとつ、自分から掴みにいくことだ。あたなが闘っている相手はまさに自分自身であり、新しい環境に入ろうとしない頑固さなのだ。自分に言い訳することを許さないでほしい。現状を飛び出して、実行するだけでいい。そうすれば、本当に良かったと心から思えるはずだ。

24歳の生意気な放浪者からこんな「アドバイス」をもらったら普通は不快に思うだろう。しかし、ロンはこの「アドバイス」を真面目に受け止め、ヴァンを購入し、キャンプ用品を詰め込んで、テントを張った。そして、来る日も来る日も「若い友人」の帰りを待ったのだ。8ヶ月以上も。

ある日、ロンは郵便物を確かめるために自宅へ戻る途中、またヒッチハイカーをクルマに乗せる。そこでロンは、ヒッチハイカーに「若い友人」の話をする。すると、そのヒッチハイカーが話をさえぎってきた。「彼の名前はマッカンドレスでは?」と。ロンは、そこでマッカンドレスが凍死したことを知らされる。

ロンは悲しみに暮れたに違いない。実際、無神論者になり、酒を呷ったという(以上、第6章参照)。


旅は人生を変えるというが、旅は人生であり、人生は旅でもある。今の場所に安住し、単調な生活ををしていると、人生に新しい光を灯してくれることはない。しかし、自分から新しい環境に一歩踏み込めば、人生が変わる可能性がある。踏み込むことに躊躇する必要もないし、年齢も関係ない。ロンは80歳を超えてから、新しい人生を掴んだのだ。

マッカンドレスのように、無防備に、無一文で、アラスカに行こうとは思えないが、彼くらい常軌を逸した生活をしていると人生は楽しいだろうなぁと思う。私も、単調な生活より、そういう生活をしていきたいと強く思う。



-----

次回のYouTube Liveは、

8月14日(金)20:00〜

次回は、「知的生産術」の最終回、アウトプット編

自分の考えをどうやって相手に伝えるのか、的なお話し。

どうやって19年も複数のブログを書き続けてきたのかという話もしようと思います。

事前質問もお待ちしてます。


▼閲覧は、画像をクリックしてください。
youtube live


青山透子著『日航123便墜落の新事実』(河出書房新社)




520人が犠牲になった日航機墜落事故(1985年8月12日)から35年。

この事故は、ボーイングの修理ミスにより垂直尾翼が破損したことが原因であると言われている。しかし、不可解な点が非常に多く、自衛隊(のミス)によりミサイルで垂直尾翼を撃ち落とされたことが原因だという陰謀説も囁かれていた。実際に「日航機墜落事故 真相」等でググると色んな情報が出てくる。

以前から興味があり、そういうサイトを熟読していたため、本書『日航123便墜落の新事実』も興味深く読んだ。最初から衝撃的な内容の連続だった。

本書の著者 青山透子さんは、日本航空の元CAであるが、同僚をこの事故で亡くしたことから、人生をかけて原因追求を行ってきた。東京大学の博士号を取得しているため、学術論文を書くように、きちんとしたエビデンス、根拠、実名入りの証言等に基づき、「事実」を積み重ねて、本書を論述している。この「事実」のいくつかは既にネットにも出ている情報であるが、本書で新たな疑問と真実を知ることになる。

-----

どうして、日航123便が墜落する直前に、自衛隊機「ファントム」2機がジェット機を追尾していたのか。

どうして、日航123便が墜落する直前に、同機に向かって「オレンジ色の物体」が飛んでいったのか。

どうして、日航123便が墜落する直前に、同機の機体腹部に赤色の付着物が付いていたのか。

どうして、日航123便が墜落した場所はすぐに特定できたのに、マスコミは「墜落場所が不明」と報じたり、「墜落場所は長野県」と報じたり、「嘘」を言い続けたのか。

どうして、政府は墜落場所が一晩中特定できなかったと「言い訳」をしてるのか。

どうして、米軍も墜落した場所を特定し、直ぐに援助に向かう準備が出来ていたのに、日本政府はそれを断ったのか。

どうして、墜落直後から墜落現場の方面に多くのヘリや機動隊、自衛隊、パトカーが向かい、ヘリでサーチライトを照らしながら何らかの作業をしたり、何かを上げたり下げたりしていたのに、墜落から14時間後まで生存者を救出しなかったのか。

どうして、墜落現場にジェット燃料とは異なる、ガソリンとタールが混じり合った臭いがしたのか。

どうして、検死医が驚くほど、遺体が炭になるまでボロボロに焼かれていたのか。

どうして、海底に沈んだままの機体の残骸を引き揚げようとしないのか。

-----

こういった様々な情報を繋ぎ合わせると、点と点が一本の線になっていく。ミサイルで民間機の尾翼を撃ち落としてしまった自衛隊の不祥事を揉み消すために、人命救助を後回しにし、あらゆる手段を使って隠蔽工作を図った、と考えることができるのではないか。

日航123便墜落の直後、テレビや新幹線内のニューステロップで『自衛隊員2名が射殺された模様』という速報が流れたが、その数分後に『先ほどのニュースは誤報でした』と取り消されたらしい。これは本書に載っているだけでなく、Twitterなどにも投稿されている。これを誰が「誤報」と信じようか。

自衛隊の無人標的機や練習用ミサイルは「オレンジ色」に塗られている。ガソリンとタールを混ぜたゲル状燃料は、長時間燃え、人間の体を炭になるまでボロボロにする軍用の「武器」であり、一般には入手できない。日本にあるのは陸上自衛隊である。自衛隊は、人命救助をするのではなく、「武器」を使って生存者を焼き殺したのではないか、とも推測できる。墜落が不可避だったとしても、520名もの命が喪われることはなかったのかもしれない(あくまで推測である)。

-----

こうやって新事実が明らかになると、新たな疑問も湧いてくる。

政府もマスコミも自衛隊も日本航空も、いったい誰が誰に指示したのか。
その人は今どうしているのか。


35年経っても真実を語る人が出てこないのは、遺族にとってはたまったもんじゃないだろう。驚くことに、生のボイスレコーダーは、「遺族への配慮」という理由で公開されていないらしい。著者は言う。遺族は真実を知りたいのであって、それをしないための理由として「遺族への配慮」とは何か? 誰のための配慮なのか? と。

きっと、いろんな人が嘘をついている。隠している。
そういった人が真実を語り、謝罪する日はくるのだろうか。

特定秘密保護法がこの事件と深い関係があるという著者のブログ記事の内容も驚いた。


なお、興味有る方は、こちらの動画をご覧頂きたい(14分11秒)。森永卓郎氏が本書を解説しているが、本書に書かれていないことも詳述してくれている。

樋口 耕太郎著『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』 (光文社新書)




これは、超オススメ!

自分を愛せない人がいたら絶対読むべし。

指導的立場にある方(経営者、親、教育者、コーチ、リーダー等)も読んで欲しい。

-----

沖縄は、突出した貧困社会である(末尾参照)。沖縄は、圧倒的な好景気が続くのに、なぜいつまでも貧困なのか。本書は、その謎を追求し、「根本的な原因」を探る。



第1章から吸い込まれた。沖縄が貧困なのは、大学が少ないとか、賃金が少ないとか、そういったレベルのの話ではない。「貧困であることに(経済)合理性が存在する」(第3章)のだ。

沖縄人(ウチナーンチュ)は、クルマに乗ってもクラクションを鳴らさない(鳴らせない)らしい。人との付き合いも断らない(断れない)らしい。「自分らしさより場の空気を優先する」という気質があり、「身内優先」「現状維持」「同調圧力」といった性質(性格)を持つ。そのため、品質よりも身内を選び、変化より現状を選び、自分らしさより生きやすさを選ぶ。沖縄人には「自尊心の低さ」という心の大問題が存在し、これが貧困の「根本的な原因」だという。



第4章〜第5章の展開は、想定外だった。沖縄の貧困の「根本的な原因」が自尊心の低さや、愛の欠如にあるという第3章までの話を受け、自尊心を取り戻し、人が人を愛するという人間の根本的な存在意義を問うている。ここはスタバで泣きそうになった。

最後まで読めば、これが沖縄の問題でなく、日本全体の心の問題、いや、自分自身の心の問題であると気付かされる。

ひとりひとりが自尊心を取り戻し、自分を愛することができ、周りの人にその手助けが出来れば、社会を癒すエネルギーになる。

著者がかつて、沖縄のホテルを取得し、愛を経営理念とする独特の手法で再生させたという話も感動した。

ひとりの愛がすべてなのだ。

久々にズキューーンと感動した本だった。



kindleで買った本だったが、色んな人に読んで欲しくて、大手書店にあった在庫をすべて買い占めて知人に配った。こんな本に出会えたのは久しぶりかもしれない。


-----

【参考】

本書に載っている沖縄のデータは以下の通り。
47都道府県の中で突出した貧困社会であることが分かる。
子どもの貧困率1位(全国平均の約2倍)
・給食費未納率1位
1人当たり県民所得ワースト1位
・非正規雇用率1位(43.1%)
・失業率1位
・離職率1位
・若年離職率・失業率1位
・高校・大学進学率ワースト1位
・高校中退率1位
・10代婚姻率1位
・10代出産率1位(全国平均の約2倍)
・離婚率1位
・デキ婚率1位
・シングルマザー世帯出現率1位(全国平均の約2倍)
・1人親世帯の子どもの貧困率1位(58.9%)
・就労者の18%が年収100万円未満47%が年収200万円未満

人生をクリエイティブにする方法

兵庫県立甲山森林公園


久しぶりに何のアポもない1日。
天気が良いので近所の公園でジョギング。ここは陸上をやっていた学生時代の練習場所でもあった。青春の思い出。ここをジョギングしたくて今の場所に住んでいる。

今日から2週間の夏休みに突入した地区ということもあり、家族連れが多かった。蝉を取る人、散歩をする人、噴水で水洗いする人…色んな人がいる横を、走り、懸垂し、腹筋し、鍛え抜いた。そして、日陰のベンチで1時間ほど読書。

-----

齋藤孝先生の新刊書『思考中毒になる!』(幻冬舎新書)を、タイトルに惹かれて読んでみたら、昨日のブログで紹介した(「脳トレ」で有名な)川島隆太先生の話が出てきた。昨日も書いた通り、思考することが人間の特徴であり、思考の中枢を「前頭前野」という。日本語や英語を音読している時(喋っている時)は、この「前頭前野」が活性化する一方で、SNSやゲームをしている時は「前頭前野」が働いていないことが研究で明らかになっている。

人間は考えないではいられない生き物であると思うが、スマホ依存症やゲーム依存症の人は「前頭前野」が働いていない、つまり、思考停止状態であると言える。「アルコール中毒、薬物中毒などは、思考停止の最たるもの」(P36)であり、スマホ依存症、ゲーム依存症も同様といえる(第1章参照)。

何かに依存しているかどうかに関わらず、人はもっと原始的な生活に戻すべきだと思う。特に、「人間は考えないではいられない生き物である」という原点に戻った生活をすべきだと思う。「自分の頭で考える」ということを放棄している思考停止状態の人が多すぎる。「前頭前野」が活性化するような生き方をして、人間らしさを取り戻すべきだと思う。

齋藤孝先生は、1日のうち一定時間はクリエイティブな思考をする時間にあてること(P69)、もう一人の自分と対話すること(P119)、思考した内容を記録すること(P58)を薦めている。私も数年前から思考の記録はやっているし、色んな人に薦めている。単なる日記を書くのではなく、思考の記録を書く。これが思考力を高める。

私の経験上、「話す」「読む」よりも、「書く」ことが思考力を高める(だからブログを続けている)。齋藤孝先生も「書く」ことが「思考の究極の行為」(P135)と言っている。ただし、スマホにメモ書きするのではダメ。

上述の川島隆太先生の『スマホが学力を破壊する』(集英社新書)によると、スマホの利用時間に応じて学力は低下し、脳はダメになる。しかし、LINEだけでも1日に数時間を費やしている依存症の人は多くいる。どうしたものかと思う。週末に蝉取りに夢中になっている子供達もたくさんいるのに…。

人生をクリエイティブにすることは、それほど難しいことではない。スマホに向かい合う時間を半分にして、ノートに向かい合えばいい。書き慣れたノートと、書き慣れたペンを持って、カフェにでも行けばいい。何でも思ったことをスケッチすればいい。それだけでもかなり変わると思う。


-----

拙者のスマホはデジカメと化している…。


兵庫県立甲山森林公園

人生やめますか、スマホをやめますか

スタバ


7月最終日。近畿地方はようやく梅雨が明けた。

以前も書いたが、6月末でプロジェクト系の仕事がすべて終わった。7月に入ってからエクセルやパワポを見る仕事を殆どしていない。

月末は、恒例行事として、自分で請求書を作成し、自分で三つ折りにし、自分で封詰めし、自分で郵便局に行き、自分で記念切手を貼り、感謝の気持ちを込めて自分で投函する、ということをやっていた。月に一度、依頼主への感謝の気持ちを再確認するための「儀式」として、この業務は秘書にも譲らず、私がやっていた。その「儀式」も今月から無くなった。独立してから初めてのことだ。清々しい気分である。この半年で、人生も社会もポートフォリオも変わった。

-----

今日は秘書との打ち合わせを兼ねて三宮へ。もう会わなくても仕事の依頼はできるのだが、たまには会ってウダウダと話をするのも良かろう。LINEやzoomに依存することは強い抵抗がある。

ヒトの大脳に「前頭前野」という脳部位がある。「前頭前野」は、情報処理の中枢であり、思考の中枢でもある。ここが発達していることが、ヒトの脳の最大の特徴と言われている。「脳トレ」で有名な川島隆太先生の『スマホが学力を破壊する』(集英社新書)に驚くことが書かれていた。対人コミュニケーションの場面で脳の活動を計測したところ、相手と会って顔を見て話をする時は「前頭前野」が大いに働くが、電話やテレビ会議やスマホ使用時は「前頭前野」が働かないという。文章や手紙を書く時も、手書きで書くと「前頭前野」が働くが、パソコンやケータイで文章を書いても「前頭前野」は働かない。つまり、LINE等に依存したコミュニケーションは、「前頭前野」を使う必要がなく、「乳幼児のようになってしまうのかも」(P178)と。

ついでに言うと、本書には、小中学生のスマホ使用時間と学力との相関関係に関するエビデンスが山のように掲載されているが、これらは驚愕である。結論からいえば、スマホ、LINE、ゲームを長時間使用すると学力は低下する。それも恐ろしいほどに。そして、スマホを捨てると学力は上がる。相当なレベルで。それは単に学習時間の長短とは関係ない。長時間スマホをした後に長時間学習した子より、スマホも学習もしていない子の方が学力が高いというエビデンスもある。スマホのやり過ぎにより、勉強時間が減ったり、睡眠時間が減ったり、生産性が低下したりということではなく、脳がダメになるのだ。

著者はいう。スマホを何時間も見ていると、「ヒトの内面から破壊されている可能性」(P215)がある、と。これは子供に限った話ではない。あなたの脳も破壊されているかもしれないのだ…。

人生やめますか、スマホをやめますか。

-----

話を戻して、秘書がタイ料理店へと連れて行ってくれた。
すると、ラッキーなことに、日替わりランチは、我々が大好きなカオソーイ(カオソイ)だった。


神戸アジアン食堂バル SALA


迷うことなく、カオソイを2つ注文。
本場タイのカオソイの味で、大満足だった。本場の10倍の値段だけどね…。
神戸アジアン食堂バル SALA」というお店。また来るわ。


神戸アジアン食堂バル SALA _カオソーイ



-----

お知らせです。

拙著『「経理」の本分』が電子化されました!
Kindle、紀伊國屋電子書籍Kinoppyで読めるようになりました。


「経理」の本分
武田 雄治
中央経済社
2019-12-06



-----

久しぶりに、対面形式で決算早期化セミナーを開催します。

■ 8/19(水) 東京/日本経営協会主催
決算早期化を実現する「経理・決算の仕組み」の作り方

■ 8/21(金) 福岡/九州生産性本部主催
決算早期化・効率化を実現する! 経理・決算の仕組みの作り方と業務改善ポイント
セミナー開催情報
【上場企業向けセミナー】

■プロネクサス主催(Web開催)
 10/2(金)〜11/2(月)期間限定
『決算早期化(30 日開示)を達成する決算実務』


●満員御礼のセミナー、公募していないセミナーは掲載しておりません。
●武田雄治へのセミナー・講演・研修の依頼は、武田公認会計士事務所HPよりお願いします。
武田雄治のYouTube
youtube_黒字社長塾
経理アウトソーシング
経理アウトソーシング
「経理」の本分とは?
経理の本分_カバー帯
プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表

side_banner01-テキスト無


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

もう一つのブログ
武田雄治 CFOのための最新情報ブログ
コンサルティングのご紹介
「経理を変えれば会社は変わる!」の信念のもと、「真の経理部」を作るお手伝いしています。

すべてのコンサルティングを武田本人が行います。

決算早期化・効率化・標準化・仕組化、業務改善、経営管理向上、IFRS導入など、経理に関することは何でもご相談下さい。


●決算資料を見直すだけで決算早期化を実現させます!

●連結決算の「エクセル化」を支援します!



お問い合わせは、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。

記事検索
Archives
『真の経理部』を作るためのノウハウ公開!
決算早期化の実務マニュアル第2版


決算早期化の原理原則!
決算早期化が実現する7つの原則


IFRSプロジェクトの進め方
IFRS実務

公認会計士の仕事
公認会計士の仕事














QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ