公認会計士武田雄治のブログ

公認会計士武田雄治のもう1つのブログです。

おすすめの本

「辞典を読む」という読書も面白い

昨日大全、全史、事典、図鑑を紹介したが、書きながら「大して面白くもないエントリーだなぁ〜」と思っていた。が、意外と末尾の「拍手」ボタンを押してくれてる人がいた(「拍手」の数は結構参考にしてます)。

じゃぁ、ということで、辞典も紹介しようかなと。

モノを書くことが多いので、日本語の辞典は数多く持っていて、一般的な国語辞典以外にも、慣用句辞典、故事成語辞典、名言名句辞典…といったものは複数冊ずつ持っている。

それ以外にも、変わった辞典があったら買ってしまう。

特に面白いのは、東京堂出版という出版社が出している辞典(amazonで「東京堂出版 辞典」と検索してみてください)。




感情表現辞典
東京堂出版
1993-05-01


読み物としても面白いのが『感情表現辞典』。著者は『五感の辞典』などで有名な中村明教授。感情を文章にするのが難しくて書く手が止まることがあるが、そういう時にはこの辞典が参考になる。以下のように、「悲しい」という表現だけでも色んな表現方法がある。

罵詈雑言辞典




罵詈雑言辞典
東京堂出版
1996-07T


『罵詈雑言辞典』というのもある(2017年に新装版も発売されているが、私が持っているのは旧版)。その名の通り「罵詈雑言」の辞典。これも読み物として面白い。「ろくでなし」の「ろく」とは何か…とか、「ピンハネ」の「ピン」とは何か…とか、「パイパン」の語源は何か…とか、どうでもいいといえばどうでもいいんだけど、そういうことが辞典になっている。ちなみに「ピンハネ」の「ピン」は、「ピンからキリまで」の「ピン」と同じで、数字の「1」を意味する(1割をハネるという意味)。「キリ」は数字の「12」を意味する(トランプの1〜12で、ピンからキリ)。「パイパン」は、麻雀の牌の白板(パイパン)が語源。なぜ「パイパン」が罵詈雑言辞典に収納されているかはよく分からない…。


感情表現辞典





以前、amazonのベストセラーランキングに学研の「ことば選び辞典」シリーズが何冊もランクインしていた(amazonで「学研 ことば選び辞典」と検索してみてください)。
税込693円という安さ、ポケットサイズの大きさ・薄さにも関わらず、しっかりとした中身で、私も数冊買った。




感情ことば選び辞典
学研プラス
2020-11-20


例えば、『感情ことば選び辞典』
「泣く」の一つをとっても、様々な表現方法がある。文章を書く時に参考になる。

感情ことば選び辞典






『美しい日本語選び辞典』というのもある。
「得たり賢し」なんて、使ったことないけどなぁ…。

美しい日本語選び辞典








最近買ったのが『悩ましい国語辞典』と、その続編の『さらに悩ましい国語辞典』
これらは辞典というよりも、誤用される日本語を五十音順に紹介したもの。「熱にうなされる」のではなくて、「熱に浮かされる」だぜ! みたいな。

悩ましい国語辞典




私は持っていないけど、誠文堂新光社の「○○語辞典シリーズ」はマニアックすぎて面白そう(amazonで「誠文堂新光社 辞典」と検索してみてください)。





興味があれば、こういう「名著」も座右の書に是非。






「辞典を読む」ってのも、乙なものです。



大全、全史、事典、図鑑…から知を俯瞰する

昨日、堀内勉著『読書大全』を紹介したが、自室の本棚を見ると『大全』『全史』といったタイトルが付いた本がざっと見ただけで10冊あった。





問題解決大全
読書猿
フォレスト出版
2017-12-01



アイデア大全
読書猿
フォレスト出版
2017-03-09






図解 世界5大宗教全史
中村 圭志
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016-06-23



この世界を生きる哲学大全
富増 章成
CCCメディアハウス
2020-10-01






ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
三谷宏治
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2014-09-18



経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
三谷 宏治
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2013-04-27



勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全
ビジネス・ブレークスルー大学総合研究所
KADOKAWA
2018-03-16



こういった『大全』『全史』は、辞書ような本であり、隅から隅まで熟読するような本ではないと思うが、知を俯瞰するのに有益だし、見ていて面白いので(読まないと思っても)買ってしまう。なお、上の10冊の中では、ハラリさんの『サピエンス全史』と、出口治明さんの『哲学と宗教全史』は隅から隅まで熟読した。かなり面白かった。

読書猿さんという方の本が3冊あるが、これらの本は面白いというより、スゴい。よくこれだけ編集できるなぁ〜という意味で。どういう著者なのか存じ上げていないが、私が愛読している書評ブログ「スゴ本」で度々紹介されていていたので購入した本。

-----


『大全』『全史』以外に、『〜事典』『図解〜』というタイトルの付いた本も含めると、本棚には何十冊とある。

その中でも、特にオススメなのは、以下の2冊



(1)まずは、『学問のしくみ事典』

学問のしくみ事典
日本実業出版社
2016-03-19



これは、世の中の「○○学」を系譜図と相関図でまとめたガイドブック。
「知」を俯瞰するガイドブックとしては、有益な一冊。

学問のしくみ事典

学問のしくみ事典



(2)次に、『哲学事典』

カラー図解 哲学事典
Franz Wiedmann
共立出版
2010-07-24



これは強烈。
全ページカラー。全ページ図解。
あの訳の分からない哲学という学問を全部図解してくれている。

哲学事典

哲学事典




『大全』『全史』『〜事典』『図解〜』といったものは、執筆も編集も途轍もなく大変だと思うし、その前提として途轍もないインプットが必要であり、そんじょそこらの努力で書けるものじゃない。私が『会計大全』の執筆を依頼されたとしても、引き受けることはできない。時間的、能力的な問題だけじゃなく、全体を漏れなく理解するに及んでいないから。言い換えれば、知の漏れがありまくるから。今後10年経っても、20年経っても、それは変わらない。網羅的に知を編集するというのは、一部の天才にしか成せない技だと思う。

しかし、本屋さんにいけば、いろんな棚に『大全』『全史』があり、ちょっとした対価を払えばそれを手に入れることができ、簡単に知を俯瞰できる。外食を1回控えてでも、こういう本を感謝して買うべきだと私は思う。

ただし、ここで紹介した本は、いずれも "読み物" ではなく、辞書的な ”置き物” になる可能性が高いので、ご利用は計画的に…。




堀内勉著「読書大全 −世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊」(日経BP)




本屋さんで出会った本。『読書大全』

読書案内本は数多く買ってきたが、この本は単なる読書案内本ではない。本書は2部構成で、書籍の紹介(200冊)は第2部。序章・第1部で知を横断してくれているが、個人的にはこの序章・第1部が気に入った。

まず、学問がどのように分化されてきたかというのが1枚に図解されている。

読書大全


で、知がどのように進化してきたのかというのも1枚に図解されている。

読書大全


この序章の2枚の図を見ただけで、アドレナリンが分泌される。

第1章は、宗教、哲学・思想、経済・資本主義を俯瞰する。各項目のトップページには、以下のように、また1枚の図で概要をまとめてくれている。

読書大全


こういう本は好きだ。

著者の堀内勉さんという方、どこかで聞いたことがある名前だなぁ〜と思ったら、「ファイナンスの哲学」の著者であり、HONZのレビューアーではないか。「ファイナンスの哲学」もめっちゃオススメ。



梅原猛『人類哲学序説』(岩波新書)

人類哲学序説 (岩波新書)
梅原 猛
岩波書店
2013-04-20


先日、哲学者 梅原猛(1925-2019)の『学ぶよろこび』(朝日出版社)を読み返し、書評を書いたが、その後も本書を読み返していた。

山川草木悉皆成仏」(山川草木など自然のすべてに仏性があって成仏するという思想)というコトバが梅原猛の造語だと知ってかなり驚いたのだが、この思想をもっと深掘りして知りたいという知的欲求が溢れた。

すると、『人類哲学序説』 (岩波新書)という本に行き着いた。古代→近代→現代と文明が発展し、それが「哲学」に影響してきたという歴史的な時間軸と哲学的な断面図をサクッとまとめてくれている良書。産業革命後の科学技術の発達により、人間による自然支配と環境破壊がなされてきたが、このような問題は哲学の問題でもあり、宗教の問題でもある、という。

そこで梅原猛は、人類を支配することを前提としていた「近代哲学」を否定(批判)し、自然と共存することを前提とする「人類哲学」(新しい人類の哲学)を提唱する。

斎藤幸平著『人新世の「資本論」』 (集英社新書)における提唱と被る。

これまで人間は、動物、植物、地球、自然に対して、”上から目線” で支配してきたが、人間はそれほど強くない。天災にもウイルスにも無力である。成長を止め、思想も哲学も原初的、根源的なものに戻さなければならない。時代の節目に来たように思う。梅原猛は、「近代という時代は、私は、もう終わったと考えます」と述べているが(『学ぶよろこび』P63)、私も全く同じように考えている。

梅原猛は、これらの思索のプロセスを、近代哲学を批判しながら『序説』として本書にまとめた。さらに研究を続け、より正確でより体系的な著書を『人類哲学本論』として出すつもりだったと思われるが、残念ながら、その前に亡くなられた。しかし、『序説』からもエッセンスは十分に伝わる。2013年に出版された本であるが、脱成長や脱炭素が叫ばれる今こそ、梅原猛の哲学の足跡をなぞるべきではないかと思う。

かがみの孤城

かがみの孤城 上 (ポプラ文庫)
辻村深月
ポプラ社
2021-03-05


かがみの孤城 下 (ポプラ文庫)
辻村深月
ポプラ社
2021-03-05


いろんな人に薦められていたし、本屋大賞も受賞したので、「いつか読もう」と思っていたが、数年経過。文庫化されたので、やっと読んだ。

上下巻770ページ位ある長編だが、一気に読めた。

不登校の中学生が主人公の物語。ネタバレになるので内容には触れないが、私が中学生の時に、世の中(学校と教師と教育制度)に対する不条理と闘い、苦しみ続けた3年間を思い出さずにいられなかった。思春期と反抗期の真っ盛りで、親に心を閉ざし、自分の「孤城」に閉じこもっていた。学校に行くことがイヤでイヤで仕方なかったが、”皆勤賞” 以外は絶対に許さないという担任の理不尽な怒りや暴力を恐れ、毎日中学校に通い、終礼までひたすら耐えた。私はこの中学を「刑務所」と読んでいた。何をした訳でもないが、「懲役3年の刑に処されたのだ」「3年耐えたら出所できる」と自分に言い聞かせ、ただ耐えた。中高一貫校だったが、高校は違う学校に行くと決めていたので、夜は進学塾に通った。が、ここも「刑務所」みたいな場所だった。阪急電車に飛び込もうと思ったことは一度や二度じゃない。

いまでこそ自由に生きているが、自由に生きることができない時期が私にもあった。誰にでもそんな時期はある。私はたった3年の刑であったが、その時に個性やキャラは歪められたし、コンプレックスやトラウマは消えない傷と共に今でも残っている。人生はそんなもんだ。

「先生たちだって、教師だっつって偉そうな顔しているけど所詮は人間だしさ。教員の免許は持ってるんだろうけど、もとの頭がオレたちより劣ってる場合だって多々あるわけ。」(上巻P107)

教師も親も、所詮人間。日本語が通じないこともある。そこで人は孤城という仮想世界で生きていき、自由を手にする。しかし現実世界に戻ると自由には責任が伴う。全て負えるはずもない責任が。

そうやって仮想世界と現実世界、パラレルワールドを生きていきながら、自分自身と静かな対話をしていく。



人生は所詮フィクション。
完璧な人間なんて一人もいない。
ってか、人は皆、どこかおかしい。
だから闘わなくていい。
人生に深みを求めなくていい。
楽しんでなんぼ。



って、本書を読んで改めて思った。

書評でもなんでもない、独り言。


学ぶよろこび

学ぶよろこび―創造と発見―
梅原 猛
朝日出版社
2011-03-12



自宅を引っ越しする前、引っ越しした後に、何人かの友が自宅に遊びに来てくれた。あらゆるモノを捨て、残ったのは5つの本棚(と、そこに収納される分の本)。その本棚を見た友から「哲学書ばっかりやな!」と言われた。言われるまで自分でも気づかなかったが、「もう読まない」と思う本を捨てていったら、残ったのが哲学・思想に関する本や、古典ばかりになった。やはり、数百年、数千年と読まれている本は、私も読み返したくなる。

残念なのは、良書が必ずしも売れる(増刷される)とは限らないことだ。初版で消えていく本も多い。電子書籍化されないことも多い。そういう本も捨てずに本棚に残している。

-----

その中の一冊、哲学者 梅原猛(1925-2019)の『学ぶよろこび』を読み返した(この本も絶版になった模様。残念)。

梅原猛といえば、若い頃(30代くらい?)から、鈴木大拙、柳宗悦、和辻哲郎、丸山眞男といった名だたる思想家・学者を片っ端から批判しまくったことが海外のメディアにも取り上げられ、国際的にも名が知られるようになったことでも有名。

古典を読んだ時に、何の疑いも持たず、それを礼賛するような態度を、梅原猛は猛烈に批判している。

本書に、哲学とは「巨大な仮説」を提供することと述べられている(P56)。この世に決まった哲学というものがあるわけではなく、「哲学する態度」があるだけである(P162)。それは、自分の頭で思索し、自分の哲学を完成させるという闘いであり、過去の思想をなぞることではなく新たな理論(原理原則)を構築することである。これは、エマニュエル・トッドが、思考とは、その「真理を求めるという戦い」と述べていたことに通ずる。

学問を芸術を並べて論じて、「過去のことに執着するようでは、駄目なんですよ」(P56)と述べている箇所が、本書で一番印象に残っている。

残りの人生、自分の哲学を完成させるという闘いに挑みたい。
楽しみながら。



なお、本書を読むまで、「山川草木悉皆成仏」が梅原猛の造語とは知らなかった。コトバが出ないほどの驚きだった。

ひとりの時間




女性をターゲットした雑誌だと思うが、たまに買う。

特集「ひとりの時間は大切。」


冒頭で、「ひとりの時間」を大切にしている人への質問、っていうコーナーがある。

Q1.いつ、ひとりの時間を作っていますか?
(回答:一部抜粋、少し表現変えてます)
毎日、必ず
・常にひとり
・週1、2回
・週末
・仕事の合間
・仕事帰り
・家族が寝静まった夜中
・毎朝、6時か7時頃
・深夜、12時〜2時
誰かに会っている時にこそ、ひとりを感じる

Q2.どこで、どんなことをしていますか?
(回答:一部抜粋、少し表現変えてます)
本を読む、執筆する
家で日記を書く
・レストラン、美術館、クラブに行く
サウナに行く、ドライブする、焼肉を食べる
・図書館で調べ物をする、スケッチする
・銭湯で考え事をする、集中して料理する
・山小屋で暖炉の火や星空を眺める
・植物園で写真を撮る
・カフェで、すること・したいことを書き出す
・白熱を飲む、クライミングに行く、瞑想する
・バーで飲む
一人旅
在来線で移動する
いつも大体。

Q3.ひとりの時間はなぜ大切ですか?
(回答:一部抜粋、少し表現変えてます)
本来の自分に戻れる
心や体を休める最高の時間
自分から湧き上がる感性を大切にするため
・想いを消化するため
・自分のペースを取り戻し、能動的に活動するため
・「いただいている愛」を再確認させてくれる幸せな時間
・自分以外の誰かを感じるための時間
軌道修正の時間
自分らしさとは何かを思う時間


「ひとりの時間」も色々。
私の回答と被るものは、赤字にしておいた。


この雑誌に、名著『自分ひとりの部屋』の著者 ヴァージニア・ウルフ(1882-1941)が取り上げられている。ウルフは、90年前の第一次世界大戦後に本書を出版し、「女性が小説を書こうと思うなら、お金と自分ひとりの部屋を持たなければならない」というメッセージを発している。当時、「ひとりの時間」を持てる女性は、中流階級以上の限られた存在だったらしい。ウルフは、小説家を目指す者に限らず、「ひとりの時間」を持って書くことを薦めている。そこから自分の思考を育て、知的自由を得られると考えていたから。(本書P55参照)

私の座右の書『ぼんやりの時間』において「ぼんやりの時間は貴い」というようなことが書かれているが、「ひとりの時間」というのも貴いものだと思う。

しかし、「ひとりの時間」=「孤独」であり、悪であると考えている人が少なくないような気がする。中高年のひきこもり、お年寄りの孤独死などが社会問題化しているからだろうか。「孤独担当大臣」なるものが誕生したのには違和感があるが、その孤独相が「社会的な孤立を防ぎ、人と人とのつながりを守る活動を推進したい」(2021/2/12日経より)と語っていたことはもっと違和感がある。

人と人とのつながりって、そんなに大切なものなんだろうか。守るものなんだろうか。

私が人とつながれないことが問題なのではなく、私がつながれない社会に問題があるのだ。なのに、私に「人とつながれ」というから、私は人から逃げるのだ。逃げて逃げて逃げまくるのだ。

この「私」を、「ひきこもりの中高年」「孤独死するお年寄り」「不登校の子供」「出社できないサラリーマン」などに置き換えてみたらいい。

人とつながったり、人と迎合することよりも、周りと境界線を引き、「ひとりの時間」を大切にし、自分とじっくり向き合い、自分がホントに幸せだと思う人生を選択すべきだと思う。というか、私はそういう生き方しかできない。

いまもひとり。
孤独を感じることはない。

本を読み、ブログを書き、あー、幸せ。

旅と読書

昨夜、極寒の西宮に戻った。

沖縄で5日間一緒だった旅友Tさんは、その後、那覇市内のホテルを3連泊するという。「本州が極寒になるというニュースを見て、帰る気が失せた」と。自由人…。

那覇で何をするのかと聞くと、「なんもせーへんでぇ」という返事。彼の言う「何もしない」は、「ひたすら本を読む」という意味に置き換えられるはず。旅先で微動だにせず何時間も本を読む姿をこれまで何度も見てきた。

私にとって旅とは(以前も書いたが)未知の世界に足を踏み入れたいという欲求を充たすものなので、旅先で忙しいことが多い。じっとしていられない。今回もkindleを持って行ったが、数ページしか読んでいない。

旅先に書籍を10冊くらい持っていって、ぼーっと読書を楽しむという人もいるようだが、私はきっと出来ない。私にとって読書とは、旅に行けない時に楽しむものなんだろう。

旅もいろいろだね。

-----

帰宅すると、狂ったように本が読みたくなる。

色々読んだ中で、古市憲寿さんの『絶対に挫折しない日本史』 が突き抜けて面白かった。この方、テレビでよく見るぼんやりしたコメンテーター? くらいにしか存じ上げていなかったが、もしかして天才なのか? 本業は社会学者らしいが、歴史学者が書いたそんじょそこらの本より面白かった。こんな本を小中学生の頃に出会っていたら・・・と、タラレバを言いたくなるような良い本だ。紙で買い直して、再読したい。






藤川球児著『火の玉ストレート』
JFK時代の藤川球児の大活躍は言わずもがなだが、その後の大リーグ時代はパッとしない成績しか残せなかった。大リーグの野球の壁にブチ当たったのかと思ったら、人種偏見という理不尽な壁だったのか…。切ない。


火の玉ストレート プロフェッショナルの覚悟
藤川球児
日本実業出版社
2021-01-16




斉藤章佳著『セックス依存症』
人は誰しも承認欲求を抱えて生きているが、その承認欲求の満たし方がねじれることが依存症の根本的な問題だと。「困った人」というのは「困っている人」。口で「助けて」と言えない代わりに、異常行動が起こる。各種の依存症もその一種。

セックス依存症 (幻冬舎新書)
斉藤章佳
幻冬舎
2020-11-25




松沢呉一著『マゾヒストたち』
依存症を飛び超えた「マゾヒスト」とはどんな人なのかという興味本位で読んだが、私には理解できない世界だった。変態、倒錯というコトバでは片付けられない多様な世界観があるもんだ。SもMも、LもGも、色んな人がいるが、人の価値観を全て理解することなんてできっこない。それはそれでいいと思う。自分が大切にすべき価値観を大切にしていけばいいと思う。





佐々涼子著『エンド・オブ・ライフ』
全国の書店員が選んだ「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2020年ノンフィクション本大賞」受賞作。命の閉じ方はどうあるべきなのか。死を受容するとか、死を覚悟するとか、死の準備をするとか、予後を気にするとか、病気と闘うとか、根治を願うとか・・・いろんな生き方があるが、それらを拒否して「生きたいように生きる」という人の話がある。「僕の『人生』を生きたいんです」というコトバが読後も記憶に残る。私もそういう生き方をしたい。







-----

次回のYouTube Liveは、

2月20日()20:00〜21:00の予定です。

今回のテーマは、【武田雄治の明るい人生相談 人間関係編】

視聴者の皆様からの「人間関係」に関するご質問等にお答えしていきます。事前質問もお待ちしております。質問ある方は、コメント欄か、武田公認会計士事務所ホームページ記載の問い合わせ用メールアドレス宛に、ご連絡くださいませ。

youtube live

卒論お疲れ様

katae


平松ゼミの同級生のMさん(写真右)が、ある大きな志を持って大学院に通っており、先日卒論(博論)を書き上げ、提出を終えたらしい。何日か徹夜したという。

今日は、私を会計の道に導いてくれたメンターでもあり、ゼミの先輩でもあり、同大学教授でもあるK先生(写真左)も交えて、3人で「卒論お疲れ様会」を開催した。

世の中を変えたいと思ったら、政治の世界に行くか、アカデミックの世界に行くか、起業するか、投資するか、投票に行くか・・・と、色々やり方はあるが、彼女はアカデミックの世界に行って本気で世の中を変えたいと思っている。尊敬するわ。

是非とも母校の教授になって、私をアカデミックの世界に引っ張り上げて欲しい…

-----


話題のアンデシュ・ハンセン著『スマホ脳』(新潮新書)を読んだ。

私達は、1日2600回以上スマホを触り、平均して10分に1度スマホを手に取っている。起きてる間だけではなく、夜中にも少なくとも1回はスマホをチェックしている人が3人に1人(若者は半数以上)もいる。

そうやって、人は1日4時間をスマホに費やしている。依存してしまっているのだ。

このような状況に対して、スウェーデンの精神科医の著者は警鐘を鳴らしているのが本書。スマホ依存が、仕事・勉強の集中力を奪う。不安・鬱病を増やす。安眠を妨げる。

スマホが登場してたった13年。脳がまだスマホに対応していない。なのに、1日4時間もスマホに向き合うことにより、あらゆる不調が現れている。


興味深かったのは、友人とディナーをしている時に、テーブルの上にスマホを出していると、相手との会話がつまらなくなる(ディナーが楽しくなくなる)、という実験結果。スマホの画面を見なくても、スマホがテーブルの上にあるだけで、関心や集中力が低下するのだ。これは、ディナーだけではなく、仕事や勉強でも同じ。あるものに集中すると、別のものへの集中が途切れ、元に戻るには「切替時間」が必要になる。結果として、会話、仕事、勉強に脳が働かない。スマホは、ある意味、「最新のドラッグ」なのだ。

ディナー中に1通のメールを送受信しただけで、ディナーの1割以上の時間、スマホをいじっている、という実験結果もある。会話、仕事、勉強をしている時に、LINEやメール1通ですらチェックすべきではない。スマホはテーブルの上ではなく、カバンの中にでもしまっておくべきだろう。

なお、「脳トレ」で有名な川島隆太先生の『スマホが学力を破壊する』(集英社新書)においても、スマホ、LINE、ゲームを長時間使用すると学力は低下するというエビデンスが掲載されている。タイトルの通り、スマホは学力を破壊する。


-----

食事中にスマホで記念撮影している私が言うのもナンだけど、人類の脳や身体に適した、もう少し原始的な生活に戻していった方がいいんだろうなぁと思う。

原始的に「生きる」ということに集中した方がいいと思う今日このごろ。



スマホ脳(新潮新書)
アンデシュ・ハンセン
新潮社
2020-11-18

野村克也著『弱い男』 (星海社新書)

弱い男 (星海社新書)
野村 克也
星海社
2021-01-27



野村克也さんがご逝去されたのが2020年2月11日。

その1ヶ月前の2020年1月8日まで、計4回、10時間に及ぶインタビューが行われていたらしい。まさに、野村監督の「最後の言葉」。本書はその音源を秘蔵にしてはならないとの思いから、編集し、書籍化したらしい。

これまでの野村本は、人生論、教育論のような内容のものが多く、今回もそういう内容なんだろうと思い込み、中身も見ずに購入したのだが、本書はこれまでの著書とは内容がガラッと異なるものだった。

2年前に最愛の妻 野村沙知代さん(サッチー)を亡くし、生きる希望を失った「老人のボヤキ」がここにある。「私は本当に幸せだった」、「あとは死ぬだけだ」、「もう、十分に生きたよ」・・・と。妻を亡くすと、そんなに老けるものなのか。

サッチーが原因で、南海ホークスを解雇され、阪神の監督を解任され、マスコミから追いかけ回される、ということもあった。周りから離婚を勧める声もあったらしい。しかし、「私に責任がある」と、生涯添い続ける決意と覚悟を固める。『弱い男』とは到底思えない。

-----

以前も書いたことがあるが、「人」という漢字の通り、ヒトはひとりでは生きていけず、誰かに依りかかって生きていると思う。困った時に支えになってあげることが真の愛だと思うし、相手の存在が自分自身を愛させてくれることが究極の愛だと思っている。

完璧な人間なんておらず、誰しも『弱さ』を持っている。その『弱さ』を補って、支えてくれる人がひとりでもいれば、幸せだと思う。しかし、その支えを失う時が怖い。本書を読んで、尚そう思う。

本書でも引用されているサムエル・ウルマンの『青春』という詩のとおり、人間は年齢を重ねたから老いるのではなく、理想をなくしたときに老いるのである。

だから『弱い男』は、『弱い男』のままでいい。自分にも他人にも「世間の理想」を体現しようなんて思うべきではなく、自分の価値観に従い「自分の理想」を貫けばいいと思う。

本書の内容から逸れたが、読後にそんなことを思った。


武田雄治のYouTube
youtube_黒字社長塾
経理アウトソーシング
経理アウトソーシング
「経理」の本分とは?
経理の本分_カバー帯
プロフィール
公認会計士 武田雄治


●武田公認会計士事務所 代表

side_banner01-テキスト無


■武田雄治本人によるコンサルティング、セミナー、執筆、取材等のご依頼は、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。
■業者様からの営業はお断りしております
■ブログのコメント欄に、コンサルティング等のご依頼や、個別案件についてのご質問・お問い合わせ等を書かれても、回答出来ませんのでご了承ください。

もう一つのブログ
武田雄治 CFOのための最新情報ブログ
コンサルティングのご紹介
「経理を変えれば会社は変わる!」の信念のもと、「真の経理部」を作るお手伝いしています。

すべてのコンサルティングを武田本人が行います。

決算早期化・効率化・標準化・仕組化、業務改善、経営管理向上、IFRS導入など、経理に関することは何でもご相談下さい。


●決算資料を見直すだけで決算早期化を実現させます!

●連結決算の「エクセル化」を支援します!



お問い合わせは、武田公認会計士事務所のホームページよりお願いします。

記事検索
Archives
『真の経理部』を作るためのノウハウ公開!
決算早期化の実務マニュアル第2版


決算早期化の原理原則!
決算早期化が実現する7つの原則


IFRSプロジェクトの進め方
IFRS実務

公認会計士の仕事
公認会計士の仕事














QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ