先日もちょこっと触れた鳩山氏のかんぽ発言の件、竹中平蔵氏が産経ニュースのコラムでいいこと言ってます。

民営化に当たっての基本精神に反するものであり、かつ政策決定のプロセスそのものに大きな弊害をもたらすものだ。かんぽの宿は、郵政にとっていわば「不良債権」であり、この処理が遅れればそれだけ国民負担が増大することになる。

しかしこの議論は、経済学の初歩的な概念である「機会費用」というものを無視した、誤った認識と言わねばならない。今のような不況期に資産を売却する価格は、確かに好況期に比べて低くなる。しかし民営化された郵政は、売却した資金を新たな事業資産に投資することになる。その際、そうした投資資産の購入価格も不況期には安くなっている。従ってこれは相対価格の問題であり重要な経営判断なのである。いつが適切かは、市場や経営を知らない政治家や官僚に判断できる問題ではない。経営者が判断するべき問題である。そもそも民営化とは、民間の判断に任せることであり、経営判断の問題に政治が口出しすること、しかも機会費用の概念を理解しない政治家が介入することは、根本的に誤っている。

かんぽの宿という不良債権の処理が遅れれば、資産はますます劣化し、国民負担を一層大きくする。早期に一括売却をすることこそが、資産価値を最大化する道である。その意味で、担当する総務相発言は国民負担を増やすというとんでもない方向を目指しており、野党もこれに賛同しているのである。
かんぽの宿をめぐる今回の発言は、郵政の価値を棄損し、政策決定を族議員と官僚に有利にする効果しかもたない。民営化の当初の法律の定めに沿って、早期に一括売却を進めることこそが内閣の使命である。


日経に記事には、かんぽの簿価純資産は約90億円だと書かれてましたね。DCFもマイナスでしょ。100億円で、しかも一括で買ってくれるところ
現れただけでも有難いことでは?
ちなみに、こんな経営の合理的な判断すら通らないような国の支配力が及んでいる中で、上場(来年予定)なんてすべきではないと思いますよ。

そして、この期に及んで、麻生太郎首相の郵政4分社体制の見直し発言。
どうしたものか。。。

日経記者もいいこといいますなぁ↓
yusei


























賛成です!