女の子が幸せになる子育て女の子が幸せになる子育て
著者:漆 紫穂子
販売元:かんき出版
発売日:2008-11-21
おすすめ度:5.0
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ココロでわかると必ず人は伸びるココロでわかると必ず人は伸びる
著者:木下 晴弘
販売元:総合法令出版
発売日:2004-06-25
おすすめ度:5.0
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教育に関する本を2冊ご紹介します。

1冊目は品川女子学院校長の漆 紫穂子(うるし・しほこ)さん『女の子が幸せになる子育て』
品川女子学院といえば、かつては生徒数5名という危機的状況にあったのですが、漆さんが校長に就任してから学校は再生し、今は競争率数倍の人気校へ。数ヶ月前に「カンブリア宮殿」に出演されていましたので、御存知の方も多いでしょう。

もう1冊は、昨年、私がおすすめしたい本の1冊に挙げた『涙の数だけ大きくなれる!』の著者である木下晴弘先生が数年前に書いた『ココロでわかると必ず人は伸びる』
木下晴弘先生は、もともと関西で有名な進学塾「浜学園」のカリスマ講師。現在は、教育・人財開発の「アビトレ」という会社経営をされています。

さて、両者とも真の実力ある教育者であるということは誰もが認めるところではないかと思うのですが、この2冊に書かれていることの共通点は、人間には無限の可能性があるということ、そして、教育とは「子どものココロにスイッチを入れる」ということである、ということ。つまり、親や教育者の役割とは「子供の感情に火を付ける」ということ。

子供に限ったことではなく、ある結果を出すためには行動が伴わなければならない。行動を起こすためには、ある思考が存在するはずである。しかし、どれだけ良い考えやアイデアがあっても、行動を起こすとは限らない。それはなぜかというと、「思考」と「行動」の間には「感情」というものが存在するからである。正しい感情を持たなければ、正しい行動も正しい結果も生まれない。
このお二人の教育者は、何がすごいかというと、子供の「感情」を起こさせていること。本当に教育のプロだと思いますし、参考になりました。

とはいえ、漆先生の『女の子が幸せになる子育て』に書かれている「お父さんのNGワード」のいくつかは私が日常発している言葉にも当てはまっており、片腹痛しという感じでありました。

『ココロでわかると必ず人は伸びる』は、あの七田チャイルドアカデミーの七田眞さんも何度も読み返したとか。子育て中のパパ・ママ、もしくは教育関連の仕事に就かれている方には両方ともおすすめいたします。