会社は毎日つぶれている (日経プレミアシリーズ)会社は毎日つぶれている (日経プレミアシリーズ)
著者:西村 英俊
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2009-01
おすすめ度:5.0
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本ブログの読者には強くお薦めしたい一冊。

著者西村英俊氏は、日商岩井とニチメンが経営統合した双日に初代社長。
前代未聞の巨額の優先株式の発行やMSCBの発行、半年間で6000億円の資産処分、350件の事業整理・リストラ、リスク管理体制の確立、ガバナンスの強化などなど、修羅場の中で大手商社を再生させた著者が世の中の社長に語りかける社長論。

全16章から成りますが、どの章も非常に勉強になります。
経営者の方には特にお薦めします。

会社はそれがどんなに立派な会社であっても、毎日毎日、時々刻々つぶれているのですから。社長にとってつぶれる会社を壊滅から救うのは日常のこと、365日やっていることなのです。会社にいる時は申すに及ばず、寝ていても、遊んでいても、食事をしていても、常時会社はつぶれているんだということを自覚し心構えをして、どんな予兆があってもどんな事故が発覚しても、すばやくそして適切に対処するように準備をしているものです。そういう意味では常在戦場、毎日が非常時と言ってよろしいでしょう。

突然にして予期せざる不慮の災厄。しかし、社長であるあなたは「不慮」と言ってはいけません。慮外、考えなかった、考えていなかったこと、想定しなかったそのことが、社長の罪と認識すべきです。本来こんな事象が起こることを予知する情報収集を怠っていたということに過ぎません。また百歩譲って全く予知することができないと客観的に証明されたとしても、リスク分散をせず偏重しすぎて致命的な傷を負ったという責任は残ります。不断の努力、持続する緊張感の不足ということです。


■目次
はじめに. こんな時に社長だなんて酔狂だな
1.社長は会社を、ブッシュは合衆国をつぶす
2.なぜ、人員整理を一番先にしようとするのか
3.弱い部分を取り除くのは社長の仕事
4.相手は世界、国内視線では勝てっこない
5.意思決定を遅くする水田稲作文化
6.社長は会社で一番の危険人物だ  
7.辛抱、辛抱、相手の言葉でわかるまで
8.持っていますか? 自分の時間と自分の言葉
9.とっさの判断で会社の浮沈が決まる
10. 騒がれる前にまず自ら発表を
11.社長の一斉号令が会社を傾ける
12. 法律の上位にある倫理とモラル
13. 社長は嫌なことから先にやろう
14.辞め時を間違ってはいけません
15.使い切っていますか、社外取締役
16.そして今日も会社はつぶれている
あとがき. 社長、あなたの健闘を祈ります