9月1日。
沖縄移住7ヶ月目突入。
今日、台風11号が沖縄本島に上陸する予報だったが、晴れていた。いつも通りジョギングできた。台風は南に反れたようだ。但し、沖縄を数日前に通り過ぎた台風9号が明日・明後日に香港に上陸する予報になっている。なんということだ。明後日、香港に行くのに大丈夫だろうか…。
ただ、沖縄に住んで分かったが、台風の進路予想は外れる。ということは、香港には上陸しないはず。知らんけど。
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6月・8月に開催した経営者・起業家向けセミナーのフォローアップコンサルは、この2ヶ月で31人が申し込んでくれ、ガチンコで向き合ってきた。大変だったが、セミナー受講者と対面・対話できることは楽しいことだ。
つい先日のこと、私と同じようにセミナーやコンサル事業をしている社長に対して、「もっとセルフブランディングをやったらどうですか?」と提案したところ、「厄介なことがあって…」とあるサイトを見せてくれた。それは誰かが書いたブログだったが、その社長が詐欺事件を犯したようなことが書かれており、社長に対する誹謗中傷だけでなく、社長や家族、交流関係まで、写真付きでプライバシーを曝け出されていた。名前で検索すると、このブログが上位に出てくるので、ブランディングなんて出来ないし、銀行融資も下りないと。
酷い話だ。すぐに私の知り合いの弁護士に連絡して、対応してもらうことになった。プロバイダーに発信者情報開示請求を行い、相手を特定したら名誉毀損等で損害賠償請求や差止請求をしてもらうことになると思う。
私もブログを長年やってきたので、ネットで誹謗中傷を書かれることはある。ほとんど無視しているが、中には無視できないものもある。長年にわたり匿名ブログで人格を否定するようなことを書き続けているヤツが1人いるが、こいつだけは絶対に許さない。すでに弁護士に相談しており、サイトをすべてスクショし、証拠をすべて残している。発信者情報開示請求をしなくとも、本人・親・兄弟の氏名・住所・勤務先もすべて特定済み。そのうち訴える。
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橘玲さんの新刊書『世界はなぜ地獄になるのか』(小学館新書)を読んだ。
「自分らしく」行きられる社会を目指すソーシャルジャスティス(社会正義)の運動は、素晴らしいものかもしれないが、他方で匿名ブログやSNSで「正義」を振りかざし、誹謗中傷・罵詈雑言を繰り返し、相手を叩きのめすという「正義というエンターテイメント」と「キャンセルカルチャー」へと変貌していった。
「正義」を振りかざす匿名の狂人・狂気にとっては、自分の道徳的地位を相対的に引き上げ、美徳を誇示できる「エンターテイメント」であり、快楽に酔っているのだろう(P148〜参照)。しかし、言葉は時に暴力になる。暴力を振るわれた「被害者」はどうなるのか。木村花さんの事件を例に出すまでもなく、命を落とす人がいるということはもっと問題にすべきだ。
橘玲氏も本書で述べているが、言葉の暴力は主観的には身体的な暴力とほとんど変わらない(P248)。身体的な暴力による傷は時の経過とともに消えるかもしれないが、言葉の暴力によって負った傷は死ぬまで消えないこともある。そういった暴力に絡まれないためには、そのような「極端な人」(P263)から逃げるか無視するかであり、反論しないことなのだ(これが本書の結論でもある)。しかし、「大衆の狂気」ではなく、絶対に許せない「特定の1人」に対しては(ネット上で反論するのではなく)直接もしくは司法の場で徹底抗戦すればいい(これが私の考えである)。