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夏期集中講座(2日間集中講座)の2日目。

9:30〜授業を開始すると、初日の不安は吹き飛んだ。2日目は、全学生の目つきが変わっていた。ワークショップの時間もド真剣に取組み、「自分の強みを活かした」、「自分らしい」事業を創り上げていった。

中には、「自分らしさ」が分からないという学生もいたが、そこは私と三宅先生でフォローすることにより、ボンヤリしたイメージの解析度が上がっていき、焦点が定まっていった。ちょっと手を差し伸べてあげただけで、見えない景色が見えてくるのだ。

起業家・経営者になるのであれば、自分が創り上げた事業をステークホルダーにプレゼンしなければならない。プレゼンにもコツがある。それをちょっと教えてあげただけで、学生達は素晴らしいプレゼンをしてくれる。今回、全員にプレゼンをしてもらったが、全員が初のプレゼンとは思えないほど素晴らしいプレゼンをしてくれた。特に素晴らしいプレゼンをしてくれた3人の学生には、皆の前で2回目のプレゼンもしてもらった。いずれの3名も「なんで私が選ばれたの?」という驚きの表情だったが、素晴らしいプレゼンというのは3秒聴いたら分かる。論理的思考力、表現力、理念、強い想い…などが、最初の3秒に表れるのだ。MVPは「インバウンドの観光客にキャラ弁を作る体験を」という事業を考えてくれた3年生の女性を選出した。プレゼンがとても上手だったし、事業内容も面白い。

この2日間、新規事業を創り上げるという経験・体験を通して、事業創出の全体像を掴んでもらえたと思うし、様々なワークを通して成功した企業・事業には原理原則があるということも掴んでもらえたのではないかと思う。

2日間、合計12時間の講義は、あっという間に終わった。授業後に、「こんなすごい授業は初めてです」と言いに来てくれた学生達、名刺を求める学生達、写真撮影を求める学生達のキラキラ輝く瞳が眩しい。

「起業がひとつの選択肢になった」と言ってくれた学生もいた。「商品を消費者としてだけではなく、経営者の視点で考えるという今までには無かった考え方が身についた」と言ってくれた学生もいた。「人生で1番自分自身について深く考えた2日間だった」と言ってくれた学生もいた。

恩師 平松一夫先生から何度も言われてきたが、「教育とは、知識ではなく、インスピレーションを与えること」なのだ。この2日間、学生達に大した知識は与えていないが、多くのインスピレーションを与えることはできたと思う。やれるだけのことはやった。やりきった。

これから先の無限の可能性を掴んで、夢をカタチにして欲しいと思う。


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何事もコツコツやるのみ。
そうすれば、神は見てくれている。

授業後、来年度も引き続き、春学期(前期)、秋学期(後期)、夏期集中講座を担当して欲しいとオファーを頂いた。その日のうちに時間割も確定して頂いた。

海外留学中の商学部の教授が近々帰国することから、来年度の私の授業の枠はないと思っていたので、このオファーはめちゃくちゃ嬉しい。常勤の教授が多い学部で、非常勤の(しかも沖縄から通勤している)講師を雇い続けることに疑問を持っている教授もいなくはないらしい。そんな私を必要と感じてくれたことが嬉しい。通勤費なんてなくてもいいし、報酬もなくてもいい。母校のために足跡を残せる機会を頂けることが、人生後半のライフワークとしてこの上なく幸せなことだ。

来年度もコツコツやるのみ。
その前に、9月末からの秋学期の授業もコツコツやるのみ。


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授業後の商学部にて。

三宅先生と一緒に帰路につこうとしたら、関学職員として働いている平松ゼミの同級生が商学部の前を横切っていた。「おー!久しぶり!」と10年ぶり?(20年ぶり?)に再会した。普段は西宮の上ケ原キャンパスではなく、三田キャンパスで働いているらしく、今日はたまたま上ケ原に来ていて、たまたま商学部の前を通っただけだったらしい。そんな偶然があるのか。平松先生が引き合わせてくれたのかもしれんね。嬉しい再会だった。


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夜、今日授業を受けてくれた学生達の多くが所属するSゼミの学生達が行うBBQに、私と三宅先生も招待してくれた。大阪駅前のヨドバシカメラの屋上にBBQができる場所があることを今日知った。なかなか良い場所だ。

BBQ

今日はおつかれさまでした! 乾杯!
(ちなみに全員20歳以上。念の為。)

本当はBBQを最後まで参加させて頂くつもりだったが、台風9号が明日か明後日に再び沖縄本島を直撃する予報が出たため、急遽最終便で沖縄戻ることにした。残念ながら1時間で退席させて頂くことになったが、学生達と対話することもでき、美味しいお肉も頂き、ビールも飲め、楽しい時間だった。


濃いすぎる2日間だった。今回の講義を行うキッカケを作ってくれた平松ゼミの大先輩のS教授、平松ゼミの同級生 三宅先生、ホントに感謝の気持ちでいっぱいでございます。来年度もよろしくお願いします。