kwanseigakuin

今年度から母校 関西学院大学の講師をすることにになり、春学期(前期)と秋学期(後期)に会計の授業を担当することになったが、それだけではなく、夏休み中に開講される夏期集中講座(2日間集中講座)で「起業」の授業も担当することになっていた。今日・明日の2日間、その夏期集中講座が開講されるため、朝イチで西宮上ケ原のキャンパスに向かった。

関西学院大学は、他大学に比べ学生起業家が少ない(らしい)。昨年出版した『社長の本分』を読んでくれた教授が、(学生起業家を増やしたいため)学生に本書の内容を講義して欲しいという依頼を頂き、今回の夏期集中講座の開講となった。

2日間でビジネスモデルを学び、(仮想の)事業を創り上げ、経営戦略を立て、事業計画を作り、プレゼンができるところまでもっていくという授業を実施するというシラバスを公開したところ、定員45名が満席となり、申込みを締め切った。それでも、「単位はいらないので参加させて欲しい」という学生も現れ、実際に無単位での受講者もいた。そのマインドが嬉しい。

ワークショップ中心の授業になるので、大学の同級生であり、同じく関学の非常勤講師を務める三宅先生(写真右)にもサポートしてもらうことになった。大学時代の同じゼミの同級生と、約30年後に同じ授業を受け持つことになるとはねぇ。人生は想定外の積み重ね。昨日も書いたが、大切にすべき人との縁は大切にしなければならない。

そして、会計以外の授業を母校で受け持つということも、夢には描いていたが、正直、実現するとは思わなかった。この1年で、母校で会計の授業を受け持つということと、会計以外の授業を受け持つということの、2つの夢が一気に叶った。これも三宅先生が繋いでくれた御縁だ。夢を実現するには、本人の努力も必要だと思うが、同じくらい人の縁も必要だと思う。人の縁を大切にしない人が成功することはない。

授業は、9:30〜16:30まで、1日6時間を2日間、計12時間。学生にとっては長時間の講義となるが、かなり頭を使ってワークに取り組んでくれた。詳細は明日のブログで書くとする。

楽しいと思う仕事しかしないようにしているが、大学の授業をしている時が一番楽しいかもしれない。単位を取るために来た学生もいるだろうし、担当教授に言われて来た学生もいるだろうけど、そんな受け身の姿勢でやってきた学生でも、途中から前のめりになって、目をキラキラさせながらワークショップに取り組んで、アイデアをカタチにしようとする姿勢がたまらない。明日の2日目に、どんな事業が出来上がるのだろうか。どんなプレゼンが出来るのだろうか。教えながら若干不安もあったが、あと1日、学生達の潜在能力を思いっきり引き出して上げたいと思う。


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授業のあと、春学期の授業も取ってくれていた学生2人と食事に行った。春学期の講義の最終回の後に挨拶に来てくれ、「一緒に食事に行きたい」と言ってくれたのだが、ようやく今日、食事会が実現した。

faber


お二人は大阪在住で、神戸に行くことがほとんどないというで、神戸の行きつけのお店に招待した。行きつけといいながら、私も久しぶりの訪問となった。お二人とは春学期の授業中にもお話ししたことはあるが、きちんと向き合って対話するのは初めてだ。ゆっくりと色んな話ができて楽しかった。ひとりは公認会計士を目指しており、ひとりは税理士を目指しているということを、今日知った。私の授業や今日の食事会から何かのインスピレーションを得てくれたら嬉しい。是非夢を掴んで欲しいし、いずれ同じプロフェッショナルとして杯を傾ける日が来たらと思う。