広島から京都へ。
月1回、対面で打ち合わせをする顧問先の社長を訪れる。ファイナンスや新規事業立ち上げの相談に応じ…と、ちょっと仕事っぽいことをして、夜、社長のご家族と食事へ。
今宵は、この社長に以前連れて行ってもらって、すっかりお気に入りになってしまった『串鉄板ぞろんぱ 室町仏光寺店』へ再度連れて行ってもらった。何を食べても美味しいし、感動する。置いてるワインもすごく良いし、ホールスタッフKさんのワインの知識とチョイスがまた良い。
んで、今日は社長さんにOpus One をご馳走になった。この日のためにキープしてくれていたらしい。ありがたみの極み。もうグラスに注がれただけで酔った。
最高のワイン、最高の料理、最高のパートナー。
これ以上に何を求めようというのか。
幸せとは。
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丹羽宇一郎さんの『会社がなくなる!』 (講談社現代新書)を読んだ。
タイトルは、おそらく出版社が付けたのだろう。中身は、丹羽節の企業論。元大手商社社長が企業の未来をどのように考えているのか、参考になる点は多かった。
●「脱成長」は空想的なフィクションのよう(P71)。
●「SDG'sに力を入れた経営を展開しています」などと美しい言葉を並べる会社が増えているが、当たり前じゃないのか? (P73)
●いまでも上座・下座がはびこる「タテ型社会」の病弊を変えるべき(P108〜)。
●社外取締役は不要(P114〜)。
私はガバナンスを機能させるために社外取締役は必要だと思う。しかし、人数合わせのために、社長の知人(や知人の知人)を社外取締役に就任してもらい、月1の取締役会に参加するだけの社外取締役が少なくないと思うが、それでどうやって社長を監視できるというのか。そのようなガバナンス強化に取り組んでいる姿勢を見せるための「ウィンドー・ドレッシング」は意味がない(P118〜)。SDG'sのバッジを付けてるだけでは意味がないのと同じだね。とはいえ、現任の社外取締役の方々を批判するつもりは全くない。社外取締役を3分の1以上にしろとか、女性管理職比率を開示しろとか、根拠不明な規則があるので、お飾り的社外取締役が出てくるのは仕方ないのだ。私に社外取締役就任依頼がくるのもそのパターン(断ってるけど)。法律や規則を作る側の識者といわれる人達や、経営者・株主などの利害関係者が「ガバナンスの本質」をもっと議論すべきだと思う。