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中学の頃からの大親友が、赴任先のオランダ アムステルダムから数年ぶりに帰国。年末年始の限られた時間の中、親戚廻りもしなければならないだろうが、私と会う時間を作ってくれたのが何よりも嬉しい。

高校時代は同じ陸上部で、同じ短距離選手で、ほぼ年中を一緒に過ごした仲。私が高校時代にサンディエゴへ語学研修に行った後、私が猛烈に薦めた影響で、語学に興味がなかった彼もアメリカに留学した。英語ペラペラになって帰ってきたので、大手メーカー勤務後も海外のハブ拠点を任されている。なので、大親友なのに数年に一度会うかどうか。

「久しぶりの帰国なんだから、食いたいものを食えよ」、「お好み焼きが食べたい」、「関西人やな」

ということで、鉄板の前で尽きることのない話を。



抹茶ロール

店を変えて、カフェへ。

一時帰国して太ることを心配しているようだが、「久しぶりの帰国なんだから、食いたいものを食えよ」、「じゃ甘いものが食べたい」と、彼は抹茶ティラミスを、私も抹茶ロールを注文。アムステルダムでも日本人パティシエによる洋菓子屋はあるらしいが、素材が違いすぎるという。抹茶ティラミスに心の底から感動しているのを見て、やはり食文化の違いは大きいのだなあと思った。

結局、5時間以上話し込んでいた。まだまだ話したいことはあったが、彼も次の予定があるだろうから、お開きにした。青春時代がフラッシュバックした1日だった。楽しかった。何年経っても変わらない。大切な友だ。

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夜、レイトショーを観に行った。
ザリガニの鳴くところ』という映画。

ザリガニの鳴くところ


同じタイトルの小説『ザリガニの鳴くところ』を読んでいるのだが、米ノースカロライナ州の湿地帯を舞台にしたストーリーの描写・文章が余りにも美しく、映像化されているなら一度観てみたいと思ったのだ。

小説も美しいが、映画も美しかった。いい映画だ。終わった瞬間にもう一度観たいと思ったほど。

結末を知ってしまったが、帰宅してまた小説に戻った。

なお、この小説、全世界で1500万部も売れ、2019年、2020年と2年連続で全米年間ベストセラー第1位だとか。日本でも本屋大賞翻訳小説部門大賞受賞。1500万部て、、、




ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ
早川書房
2020-03-05