wework


先日、某WeWorkに入居するベンチャー企業を訪問した。

先月ホーチミンでお会いした会計士の友達から、「私が個人でエンジェル投資した大阪のスタートアップ企業が、会計士業界で影響力がある人を探しているので、是非繋がせてください」という連絡を頂いた。ビジネスの世界も「縁尋機妙 多逢聖因」だと思うので、直ぐに会いに行った。

私より一回りくらい若そうな役員2名と面談させて頂き、事業内容や事業モデルなどを聞かせて頂いた。経理業務を効率化させる面白い事業モデルだと思った。

ただ単にスタートアップ企業やIPO準備企業にアドバイスを求められるだけであれば、私のような外野席の人間がアレコレ物申すことはない。「いいですねー。お役に立てることがあれば連絡くださいね。」で終わっただろう。

今回は、先方から「投資をして欲しい」と言われたので、私も言いたいことを言わせてもらった。今の事業モデルでは頭打ちがくること、ターゲティングを見直した方がいいこと、Plan Bを考えた方がいいこと、私に事業参画させて頂けるのであればノウハウを全て提供すること、そうすればビジネスモデルのイノベーションが起こせることなどなど。

初対面でここまで言うヤツはおらんだろうけど、嫌われたら嫌われたで構わない。それもご縁だ。

だが、両氏とも目から鱗が落ちたような顔をされていた。

後日、具体的な金額と共に、投資と事業参画をして欲しい旨の連絡を頂いた。会議室で話をしただけではお互いのことは何も分からないので、「とりあえず飲みに行こう」と返事した。昭和のオッサンと思われてるかもしれないが、これが私の流儀だ。パワポに書かれた事業の成長可能性や、IPOの可能性なんて、はっきり言ってどうでもいい。投資先の経営者を応援したいかどうかの方が1億倍大事だと思う。なんせ、鱗が落ちた目しか見ていないのだ。まず、マスクを外して素で語り合おう。そして、ビジネスを語り合おう。