30万部を超える大ベストセラーとなった『世界一楽しい決算書の読み方』の続編(実践編)が出た!

前作は、上場企業の決算書を題材にした「クイズ」を解いていけば財務3表が分かるという画期的な本であり、タイトルの通り「世界一楽しい決算書の読み方」だった。

待ちに待った続編の本作は、「世界一楽しい財務分析」

今回も、上場企業の決算書を題材にした「クイズ」を解いていくという形式を取りながら、1つの企業を時系列で見る「時系列分析」と、他の競合他社と比較して見る「競合比較分析」を、めちゃくちゃ楽しく学べる内容になっている。

前作も本作も、素晴らしい内容だと思うのは、「ビジネスモデル」から解説をしている点。大半の会計入門書・決算書読解本は、数値(決算書)だけを易しく解説しようとしているが、決算書の前には仕訳があり、その前には事象(取引)があり、その前にはビジネスモデルがある。本書は、上場企業のビジネスモデルまで遡って分析している点が、類書と違う点であり、面白いところであると思う。

本作も楽しかった。嫉妬するわ。


なお、以前も書いたけど、本書の発売直前に大手町のランダムウォーカーさんとお会いした。その際に、「もう第3弾を仕込んでいるのですか?」とお伺いしたところ、「いえ、今回の[実践編]で終わりです。もう出し切りましたので、これ以上は書けません。」というような回答だった。良い作品を書き上げた後は「もうこれ以上は書けない」と思うものだ。しかし、またしばらくすると書きたくなる日が来ると思う。才能を活かして、どんどんと書いて欲しいなぁと思う。