関空到着。

ホーチミンを24時(日本時間2時)に出て、関空に午前7時に着いたが、2〜3時間しか寝ていないので、当然眠い。先月ホーチミンから日本に入国した知人が、「入国審査に3時間かかった」と言っていたので、午前10時頃まで拘束されることを覚悟していたが、意外や、15分で入国できた。

ただ、せっかくアプリを使って事前に個人データや、接種証明や、陰性証明をアップロードして、アプリ上で手続きが完了したにも関わらず、空港に着くと、よく分からないストラップを首に下げさせられ、アプリに入力したことと全く同じことをウダウダと聞かれ、「Health Card」なる紙を渡され、スタッフが手作業で国名を書き込み、その紙を持って別の場所まですごい距離を歩かされ、また別の担当者から同じようなことを聞かされ・・・という意味不明な「儀式」を通過せねばならなかった。

healthcard
([出所]ラオスから入国された方のSNS投稿より拝借した)



その「儀式」必要なん?
なんのためのアプリなん?

で、この「Health Card」、結局は「お持ち帰りください」と。

いらんわい!

ホント、紙が好きな国だね〜。

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現在、日本に入国するためには、海外出国前72時間以内にPCR検査を受けて、医療機関等により発行された陰性の検査証明書の提出が求められている。有効な検査証明書を提示できなければ、日本へ入国することができない。検査証明書の様式については任意のフォーマットで良いことになっているが、一応、厚生労働省のHPに検査証明書がダウンロードできるようになっている。

なので、私も一応、その検査証明書をダウンロードして、ホーチミンの医療機関を訪れ、人生初のPCR検査を受けた。

医療機関の受付には、(当然のことながら)医師はいない。アルバイトだと思われる若いお姉さんが対応している。そのお姉さんに、PCR検査を受けたい旨と、所定の検査証明書に必要事項を記載して医師のサインをして欲しい旨を伝える訳だ。しかし、そのお姉さんは、厚生労働省の検査証明書のフォーマットなんて見たこともなければ、存在自体も知らない。「何それ?」という冷たい反応。しかも「証明書をこちらで書けと??」、「紙にサインをしろと??」という拒絶に近い反応。

向こうでは検査証明書を紙で発行することもなければ、医師がサインすることもない。「そんなことを言ってきたのは、日本人が初めてだ!」、「そんなもの、勝手にあなたが書け!」的なことを言われ、証明書の医師サイン欄に面倒臭そうに社判だけは押してくれ、証明書を突き返された。

紙とサインが大好きな国、ニッポン。
デジタル化が絶対的に遅れてる国、ニッポン。


PCR検査


検査10秒。550,000VDM=約3200円。
陰性証明書は、数時間後にSMSに送られてくる。医療機関に取りに行く必要もなし。

結局、送られてきた陰性証明書は誰に見せることもなく、私のスマホの中で眠っている。

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出国前72時間以内にPCR検査なんぞを求めているのは日本くらいらしい。日本入国時にPCR検査を求めないのに、海外出国前72時間以内のPCR検査に何の意味があるというのか。

この規制を理由に海外渡航を諦めている人も多いという。外国人の入国も意味不明な規制。何かと規制しないと気が済まないのがニッポン。

2030年に訪日外国人6000万人にするという目標はどこへやら、既に外国人からスルーされてるよん。

コロナによる重症者がほぼいなくなったんだから、過剰な規制やマスクなど、もういいんじゃないかと思うけどねー。