美ら海水族館の近くにある本部港(もとぶこう)からフェリーで伊江島へ。
行ってきます。
乗客350人の数割は外国人観光客だった。
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30分で伊江島に到着。
伊江島に着いて直ぐに「リリーフィールド公園」へ。
ここは、世界のゆり10万品種が広大な公園に咲き誇る。
日本で一番最初にゆりが咲く場所だとか。
GW中は「ゆり祭」が開催され、多くの観光客がここを訪れる。
世界各国のカラフルなゆりの花に圧倒されたが、それ以上に色んなゆりの甘い香りが園内に広がり、日常では味わうことがない悦楽の世界に浸れる。この香りをブログで伝えられないのは残念。
キレイ。
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「ゆり祭」の後に、近くにある「ハイビスカス園」へ。
ここは、1000品種余りのハイビスカスが咲き誇る伊江島の名所。
ハイビスカスは、ゆりと違い、実は香りを発するものがほとんどない。
しかし、数品種だけ、香りを発するハイビスカスがある。
そのハイビスカスが発する香りが、園内を甘い香りで包む。
その香りを発するハイビスカスが、下の写真の右上の白いハイビスカス。
白い花が一隅を照らす。
伊江島のゆるキャラ「タッちゅん」と。
伊江島は、落花生(ジーマミ)のカタチをした島であり、落花生の産地でもある。なので、「タッちゅん」の腰の周りにも落花生。
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ゆるキャラ「タッちゅん」の名前は、伊江島の真ん中にある山「城山」(通称:タッチュー)から来ている。
このタッチューの山頂にも登った。伊江島が360度見渡せるだけでなく、(天気が良ければ)北は与論島、南は粟国島まで見渡せる絶景。
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標高172m、291段あるタッチューの階段を下り、次に向かったのは、伊江島の北端にある「湧出(ワジ)」という場所。伊江島の貴重な飲料水となる良質な水が湧き出る場所なので「湧出」というらしい。
ここから海を眺めていると、知床岬を思い出した。
早く全員が救出されることを祈るのみ。
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最後に向かったのが、伊江島の南端にある「ニヤティヤ洞」という防空壕。
非常に巨大な防空壕。
千人もの人が収容できることから「千人洞(がま)」とも呼ばれている。
伊江島には飛行場があり、沖縄戦の時には、米軍がその占領を目指して伊江島に上陸し、激しい攻撃を受けたという。伊江島の戦闘は沖縄戦の典型的な事例とされ、「沖縄戦の縮図」とも言われている。
伊江島は小さな島なのに、今でも滑走路が4本ある(うち2本は米軍基地内で立ち入り不可)。1本は米軍飛行場跡地として残っており、放置されているが、アスファルトがめくれ、凸凹道になっていた。残り1本は民間の伊江島空港だが、現在は定期便の利用はない。
今年5月15日で沖縄本土復帰50年を迎えるが、沖縄戦の爪痕はいたる所に。
この防空壕も悲劇の場所だったのかもしれないが、洞窟から見える海はめちゃ美しい。
すぐ隣には「GIビーチ」というキレイな砂浜のビーチが広がっていた。この近くに別荘地があり、何人かの人が本州からやってきて、ここに別荘を建てているとか。
ちなみに、伊江島の人口は約4400人。牛は5000頭。
そんな島なのに港の近くにファミリーマートがあった。しかも、24時間営業。ファミマを見た瞬間に「儲かるの?」「やっていけんの?」「物流コストがかかるだけじゃないの??」と思ったのだが、地元の方に聞くと、「ここのファミマは(コロナ前までは)おそらく九州で一番の売上ですよ」とのこと。ホンマでっか!? 農業体験に来る学生だけで年間数万人もいて、その全員がこの港を使う。九州で一番忙しいコンビニなのではないかと。へ〜〜。
そんなファミマを素通りして、港に戻る。
日帰りだったが、島をほぼ1周することができた。充実した1日だった。オススメ。