西新宿

今日もいい天気。

1年365日のうち、人生を変えるような出来事に遭遇するのは何日位あるのだろうか。

今日は、そういう日になった。

10年来お会いしたいと思っていた「スーパー経理部長」の公認会計士さんと、会うことができた。


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日本の上場企業のIFRS適用第1号は日本電波工業という会社で(2010年度適用)、私はその頃からIFRS導入支援のコンサルティングを行っていた。先行開示事例がなく、海外の導入事例を分析しながら、IFRSの開示の知識を蓄えていった。

日本電波工業がIFRSを適用した翌年(2011年度)、「摩訶不思議な開示」をするIFRS適用会社が現れた。海外の導入事例でも、そんな変わった開示をする会社はないのに、まさか日本の上場企業が「摩訶不思議な開示」をしてくるとは…。

同年(2011年)から私は中央大学専門職大学院の国際会計研究科というところでIFRSの講義を担当することになり、授業の中でも日本・海外のIFRS先行開示分析を行ったのだが、その際に(当然に)「摩訶不思議な開示」も研究対象にし、なんでそんな開示をするのかを学生達と議論した。

しかし、答えは分からなかった。

その会社の経理部長は公認会計士の女性である。授業にゲストスピーカーとして登壇してくれないかと会社に依頼したが、あっけなく断られた。残念であるが、仕方ない。その頃、一度だけ(だと思うが)その「スーパー経理部長」が某社のセミナーに登壇したことがある。同業者お断りのセミナーであったが、こっそりオンライン受講し、画面越しではあるが、お会いすることができた。

10年前の話である。


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先日、天王寺で真理子先生と食事をした時に、どういう話の展開からか忘れたが、真理子先生とその「スーパー経理部長」が繋がっていると知り、直ぐにラブコールを送ってもらった。

すると、「スーパー経理部長」も、画面越しではあるが、私のことを知っており、お会いする機会を快く作ってくれた。

相変わらず前置きが長いが、今日、その「スーパー経理部長」とお会いすることができ、真理子先生と3人でランチをすることになった。



御茶ノ水_104.5


巨大ハンバーガーを頬張りながら、10年来、私が不思議に思っていたことをすべて教えてもらった。

目から鱗がボロボロと落ちる話の連続だった。前置きが長くなったので、本題はまた気が向いたら書くことにするが、世の中にはすごい会社、すごい人がいるもんだと、感心させられた。

IFRSは原則主義(principle-based)であり、どのような開示をするかは経営者の判断に委ねられるところが多い。その時に、前例を疑い、自社が最適だと思う開示を行ない、説明義務を果たしていく。「摩訶不思議な開示」は、摩訶不思議なのではなく、他社事例がないだけであり、ベストな開示だったのだ。若干衝撃だった。

「スーパー経理部長」は2年前にその会社を辞め、MBAを取得し、いまは違う道へ進んでいるらしい。MBAのお話しも、とても興味深いものだった。MBAでは講義する側しか知らなかったが、学び直すことも面白いかもしれない。

多岐にわたるお話しを聴かせて頂き、あっという間に2時間が経過した。

また情報交換をさせて頂く約束をして、今日はお開きとなった。

冒頭に書いたように、今日は人生を変えるような出来事に遭遇した日だった。大袈裟ではなく、本当に。貴重なお話しを聞かせて頂いた。


御茶ノ水_104.5


最後に記念撮影。真理子先生(写真右)と、スーパー経理部長(写真中)と。

最高に楽しい1日だった! 出会いに感謝!!

(※ 写真は許可を得て掲載している)