skymark

大阪に戻る。
沖縄にはゴールドジムがないので、まずはジムに行き、筋トレ。

あとは、たまった「TO DO」を一気にこなす。

独立し、どこにも属さずに、人も雇わずに、一人で仕事をするようになって10年。24時間自由に過ごすことができるが、なんでもやらねばならない。メール、Zoom、来客、決算、請求、入金確認、振込、納税、チケット手配、買い出し、掃除、ゴミ捨て・・・なんでも来い!

とはいえ、そういった業務をいかに手放すかを常に考えなければ、時間がある限り雑務が膨れ上がる。やるべきでないことを効率的にやることを考えるのではなく、「手放す」「捨てる」「やらない」「開き直る」ってことをやらないと、とてもじゃないが一人で膨大な仕事をこなすことはできん。

-----

先日の『春秋』、非常に良い内容だった(是非ご一読を)。

220203_クソどうでもいい仕事
([出処]日経新聞(2022/2/3)より)

「ブルシット・ジョブ」(Bullshit Jobs)を、「クソどうでもいい仕事」と翻訳した方のセンスは見事。『ブルシット・ジョブ ―クソどうでもいい仕事の理論』(岩波書店、2020年)がベストセラーになった要因は、翻訳が9割じゃないか。本書は、仕事の中身が空虚で、仕事をする本人も意義や意味を感じられない「クソどうでもいい仕事」が世の中に溢れており、このような「クソ仕事」の際限のない増殖が社会に深刻な「精神的暴力」を加えて、働く人々から喜びを取り上げ、時には脳に損傷を起こすほどのダメージを与えると述べている。

昭和時代の人は、若い間に「クソ仕事」といわれるような仕事もこなしてきただろうし、今を犠牲にしてでも働き続ければ成功(昇進など)は後からついてきた。しかし、今は違う。上の『春秋』に書いているとおり、(クソ仕事は)「しない方がいいと思います」

私自身は、働くということをやめるつもりはないし、いま流行りのFIREにもミニマリストにも全く興味はないし、年中旅をするような生活にも全く惹かれないが、カネのために働いたり、誰にも感謝されない仕事をしたりする勤勉誠実な労働者になるつもりはない。

「労働とは本来『生産』ではなく『ケア』だ」というのは、なるほどなぁ〜と思った。世のため、人のために自分ができることをし、感謝されることが、最大の報酬であり、それが働きがい・生きがいだと私は思う。

どこかで読んだ本によると、人が死ぬ前に後悔することの1位は「働きすぎなければ良かった」ということらしい。そういう後悔だけはしたくない。仕事も断捨離をしなければならないと思う。ちなみに、人が死ぬ前に後悔することの2位は「自分が本当にやりたい事をやらなかったこと」、3位は「他人の目を気にし過ぎたこと」だった。クソどうでもいい人生にならぬよう、全部捨てていこう。他人の目など気にせず、大切なことだけを大切にしていこう。



ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論
デヴィッド グレーバー
岩波書店
2020-12-24